![]() |
![]() |
![]() |
■こわーいお話!靴底の経年劣化 |
![]()
北アルプスの有名な山小屋のご主人にお聞きしたことなのですが、山の最盛期には、1日最低1人は、靴底が剥がれてしまい駆け込んでこられるそうで、そのたびに針金とガムテープを使って応急処置をされているそうです。 私が駐車場に車を止めてお店に向かおうとすると、『お店開きますか?』とタクシーの運転手さん。『すぐ開けますよ。』と答えると、『お客さんの靴が壊れたので、靴を売ってほしいんですが・・・。』と運転手さん。そのタクシーに乗ってこられたお客さんも、『すみません。』と言いながら、両足とも底の剥がれた登山靴を手に持って見せてくれました。
これら劣化を進める原因には、保存環境が大きく影響します。 特に保管環境の適さない場所に長期間放置された場合は短期間で寿命を迎えることになります。 通常のポリウレタンの寿命は、4年〜7年と言われています。ポリウレタンは、製造日から劣化が始まっているため 登山靴の場合は、製造から新品で手元に届くまでの日数もすでに消費していることになります。それを考えると 登山靴の場合は、5年程度が寿命ということになります。 湿度、温度、紫外線、カビなど保管環境が悪いかまた長期間放置された場合は、3年程度で、寿命ということもあります。 登山靴に使われているポリウレタンは履けば履くほど強くなると言われています。登山靴を頻繁に履くことで、劣化の進行を遅くすることができるのです。ポリウレタンの寿命がくる前にソール交換が必要になるくらいが理想です。大切にしまいこむよりも積極的に履く方が寿命を延ばすことにつながります。 突然、登山靴の底が剥がれたという方にいつも 『何年くらい放置しましたか?』と質問させていただくと、多くの方は『3-5年しまっていました』というお返事が返ってきます。 日本の気候は湿度が高く、長時間放置されると湿度とカビを避けることはできません。 劣化を最小限におさえる方法としては、登山靴(他のシューズなども)を長期間放置しないことが第一です。 山に登らなくても最低月にいちど、登山靴を履いてお散歩をするか、歩かなくてもブラッシングなどお手入れをすることでもだいぶ変わります。 保管時は、風通しが良く、湿気が少なく、日光が当らない、高温にならない場所で保管して、放置しないようにしてください。 特に、ビニール袋や箱に入れて密閉、屋外、車の中、地下室、高温になる場所(ストーブの周り)、カビの発生する場所での保管は劣化を早めますのでご注意ください。 ■あなたの登山靴も毎日劣化が進行しています。 ・登山靴は、山に出かける前に必ず点検してください。点検するポイントは、ソールに亀裂が無いか? 剥がれかかっている所が無いか?ソールは減っていないか?D環やフックに異常は無いか?靴紐は切れかかっていないか? ・使った後は、汚れを落とし、必要に応じて保革・防水など補給してください。 ■もし、異常を発見したら、使用をやめて登山専門店にメンテナンスを依頼してください。 |
| ![]() |
![]() ![]() Copyright(C) 2007 BACKCOUNTRY CO.,LTD. All Rights Reserved. |
![]() |