■ザックのここがポイント!
  • 収納ポケット・フラップ類



■ザックの『べんりなポケット』と『じゃまなポケット』!
登山用ザック(リュックサック)のほとんどのモデルに、多かれ少なかれ『ポケット』が付いています。
山に持っていく装備には、雨具や、防寒着などあまり頻繁に出し入れしない比較的大きい物。水筒や食料、地図コンパスなど頻繁に出し入れする物。ヘッドランプや洗面用具、着替えなど行動中にはあまり使用しない物。非常食、救急セットなどほとんど使わないことが多い物。などあらゆる装備は、使用する環境や目的が違います。ザックにパッキング(収納)する場合その使用頻度や、使用する環境を想定して、荷物の出し入れのしやすさも考えながらパッキングしていきます。
もし、ザックにポケットが付いていなかったら、小物も大物もザック本体に収納しなければなりません。歩いている時の振動や、他の装備を出し入れするときに、小さい小物類は、どこかにまぎれこんでしまう可能性があります。いざ必要なときにすぐに目的の物が出てこないと大変不便です。ザックにとって、小物類を分けて収納できるポケットが付いていることは、とても便利でありがたいものです。
しかし、そんなポケットもたくさんありすぎると、荷物の整理に混乱する場合があります。また、大きくてザックの外側に張出したポケット(両サイドなど)は、狭い登山道で人とすれ違う時や、木の枝を潜る時、岩場などで岩にひっかかったりすることがあり、歩きにくいものです。また危険な場所を通過中に岩などに引っかかってバランスでも崩せば大変危険です。
便利なポケットですが、登山用のザックは、シンプルなデザインで、ポケットも必要最小限のもので十分です。


■ポケットの種類


雨蓋のポケット
雨蓋式のザックの場合ほとんどのモデルが、この部分にポケットが付いています。この雨蓋のポケットは、必要なときに小物類をすぐに取り出せるため大変重宝します。このポケットには、眼鏡、手袋、帽子、地図、コンパスなどなど行動中でも必要な装備を入れておきます。


雨蓋内側のポケット
雨蓋内側にもポケットが付いているモデルもあります。このポケットは、貴重品などを収納するのに便利です。ヘッドランプや、電池、常備薬などあまり濡らしたくない装備は防水袋などに入れて収納しましょう。


フロントのポケット
ザックの外側に付いているため、あまり大きいとじゃまになる場合があります。小型のザックでは収納スペースも少ないため、このフロントにポケットが付いていると大変重宝します。とくに女性には根強い人気があります。


両サイドのポケット
サイドポケットあまり大きいと、狭い登山道で人とすれ違う時や、木の枝を潜るとき、不安定な岩場を通過するときなどじゃまになる場合がありますので、サイドポケットは付いていないか、付いていたとしても小さ目のタイプにして下さい。目安は、背負ったときにザックが肩幅より狭いこと。


両サイドのメッシュポケット
水筒が入る程度の大きさで、ポケットの口は、ゴムは入っていますが蓋やファスナーが付いていません。ポンと入れてポンと出せる手軽さが便利です。行動中、頻繁に必要な水筒などを入れるのに便利です。メッシュなので、濡れている物を一時的に挟むことにも使えます。


二気室式
こちらは、ポケットというよりは、ザックの構造の違いです。ザックの中身が、上下を半分に分かれる壁があり、雨蓋を開いて荷物を出し入れできる上側の部屋と、底に近いところにあるのアーチ状のファスナーを開いて荷物の出し入れができる下側の部屋に分かれています。ザックの上下を分けている壁は、ファスナーにより開いて上下の部屋をつなぐことができるため通常の一気室として使うこともできます。


フロントのフラップ
フラップはポケットに近い存在ですが、しっかりファスナーなどで閉じるようにはなっていませんが、外にはみ出すような長い物などを収納・固定できたり、脱いだ雨具などを挟めたりできてとても便利です。







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