登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高
山岳テントデビューのお客さまがご来店。
グレゴリーの大型パックとテント、シュラフを新調された。
テント設営講習では、テントの構造といままでテントがらみでの山岳事故例を
もとに、危険なことを中心にご説明させていただいた。
山岳テントは、降雪時の事故がときどき発生してしまう。
無積雪期は、あまり事故は発生しないけど、降雪時の酸素問題で
命を落とす事故は過去にも数多く発生している。
それは、テントの構造を知らずに使っているとちょっとしたミスで
おこるため、テントの構造からしっかりと理解していただかなければならない。
はじめて山岳テントを購入される初心者の方は、テント講習を受講してほしい。
登山靴のフィッティングのお客さまは
スカルパの登山靴で足が痛い。
サイズを確認したところ・・・
ソックスを履いた状態で実寸が24.5cm
スカルパのサイズはUK5.0
サイズが小さいことが原因である。
普通に平地を歩いていても、つま先が当たり
登山中は休憩のたびに靴を脱がなくては耐えられないほど痛かった。
足の親指の爪は3回ほど生え変わり、いよいよ我慢の限界ということで
登山靴の買い替えを決意されたそうだ。
このスカルパを購入されたときは、山梨のあるショップさんで
店長というか社長というか、ショップのオーナーにフィッティングを
されたらしい。
しかし、かかとに指一本の典型的なミスで、サイズ違いの靴を
購入してしまった。
ちなみにぼくが知っているかぎり、同店では3人目である。
お客さまは、LOWAでぴったりサイズの登山靴に買い替えられ、足が痛い登山から
解放された。
展示会の会場はいろんな場所で開催されるため
東京ではGoogleマップとiPhoneのGPS機能をフル活用
しかも、展示会は基本的に日帰りとなるため東京滞在時間も
5時間ほどしかなく、道に迷うとそれだけ限られた時間をロスする。
今年は、GoogleマップにGARMINのGPSウォッチをもって歩いたため
電車の利用と会場までの歩行がスムーズに行った。
ただ、都会より山の方が地図読みや現在地の把握が楽である。
今年の学校登山のサポート隊 メンバー4名
2日間の学校登山は、お天気に恵まれ
登った子供たちも全員無事に、元気に登山ができました。
登山靴のフィッティングに遠方からご来店される
お客さまの中には、「いつも、動画を観ています」といって
くださるお客様が最近多い。
YOUTUBEの動画は5年まえから制作しはじめた。
きっかけは、iPad2のカメラで動画を撮影してそのまま
iPad2のiMovieというアプリで編集してアップロード
できる。
ということをお客さんのI君に教えてもらい。
半信半疑、やってみたのがきっかけである。
そのころから、この日記を動画にするときが来るだろうと
なんとなく考えていた。
商品の説明や、登山に関するアドバイスもこれからは
YOUTUBEで動画で流せば、いつでも見られて役に立つだろう。
ということで、5年前にとりかかった。
ぼくが制作した動画で少しの方でも
観ていただいた方のお役に立てればいいな。とおもう。
5名のお客様の登山靴をフィッティングした。
まずはじめは、東京からご来店の女性のお客さまで
むかし、クラシックバレーをされていたときにできた
小指と親指の付け根の骨のでっぱりが気になる。
まずは、LOWA TAHOEでフィッティング。
幸い、骨のでっぱり部分はTAHOEがうまく守ってくれる
感じで、違和感もなく、約2時間ほど店内を歩いて確かめ
フィッテイング完了。
ふ~。
WAX加工のご依頼でお預かりの登山靴が4足。
何とか、連休までに完成した。
明日から、海の日の3連休は毎日フィッティングご予約が
入っているため、作業はできそうもなく
連休明けは、地元の穂高の中学校の学校登山の引率で
2日間の燕登山で、帰ってきた次の日は、展示会のため
東京へ出張となる。
なので、今日中に仕上げることができてよかった。
うちの娘がおたふく風邪にかかった。
学校を休んで赤十字病院に行く。
ぼくには、おたふく風邪で一生忘れられない
ことがあった。
ぼくが、子供の頃、、、たしか幼稚園児だった。
おたふく風邪にかかったぼくに
医者は、油っこいものは食べてはいけません。
と言った。
その帰りに、ぼくの家族は全員よりによって
お昼に食べるための
カップヌードルのカレー味を買って帰る。
お母さんは、医者の言う通り
ぼくには、カップラーメンを買ってもくれず
食べさせてくれなかった。
ぼくは、悲しかった。
生まれて初めて味わう孤独感である。
幼心にぼくは固く誓った。
おたふく風邪が治ったら
カップヌードルのカレー味を
たらふく食べてやる。
それ以降、ぼくは、スーパーで
カップヌードルのカレー味を見ると
あの時の記憶がよみがえる。
あれから40年
今でもスーパーでカレー味を見つけては
手にとっては、カゴに入れる。
そして、ぼくは、あゆみちゃんの先生に聞いた。
食べてはいけないものはありますか?
先生は言った。
『とくにありませんよ。』
・・・
『ブラシを間違えて使ってしまった!』
というメールが今朝3件届いていた。
お手入れセットに入っているブラシは、クリーニングブラシと
みがきブラシの2種類。
登山靴に着いた泥汚れをきれいにクリーニングするための
ブラシは、少し硬めのナイロンブラシで、みがきブラシは
馬の毛を使ったやわらかいブラシである。
WAXやクリームを塗り伸ばしたり、仕上げの磨きを
かけるための馬毛ブラシとクリーニングブラシを間違えて
使ってしまったというものである。
靴には悪影響はないが、クリーニングブラシは硬いために
クリーム類を塗り伸ばしにくく、上手く塗れないとおもう。
そんな方のために、ブラシの説明動画を作りました。
ヨーロッパから輸入される登山靴の多くは
メンズサイズとレディスサイズでモデルが分かれている。
弊社でフィッティングをするLOWA社の登山靴も
すべてのモデルがメンズモデルとレディスモデルで
構成されている。
レディスサイズは日本輸入されているものでは
UK3.5~UK6.5となり、メンズサイズは
UK6.0~UK11.5までとなっている。
女性の足で21.5cmから25.0cm
男性の足では、24.0cm~29.5cm
という構成となる。
ほとんどの場合、女性には女性モデルで
男性には男性モデルのサイズで合うようになるけど
中には、男性で23.5cmだったり、女性で26cmだったり
そのメーカーのサイズ構成では、合わないサイズのお客さまもいる。
今日の登山靴フィッティングのお客さまは、男性のお客さまがお2人
足のサイズが23.0cmのお客さまと24.0cmのお客さまの
フィッティングで、レディスモデルをチョイスしなければならなかった。
レディスモデルは、メンズモデルに比べ、木型がやや細い。
その木型で男性の足の足首の太さや指の太さ、横幅が合えば
登山靴なのでとくに男女を分ける必要もないけど、木型が若干違う。
今日のお客さまはお2人とも、女性サイズではあるが
TIBET LLのWXLでフィッティングできた。
TIBETはレディスもメンズも木型以外のデザインはまったく同じで
サイズ違いによる金具の間隔は違うけど、男性が履いても、問題ない。
キャラバンのトレッキングブーツで足が痛い。
というお客さまがご来店されたました。
そのお客さまは
女性で昨年の10月にいちどご予約を
入れられたけど、急にお仕事のためトルコへ出張されることが
きまり、なくなくご予約をご変更されたお客さまである。
キャラバンの靴を購入されるとき、ご自身の足は横幅が広いと
思われていたのが靴の選択を間違えられた要因のようである。
幅広いキャラバンは、足が靴の中で動いてしまい、インソールや
くつ下でいろいろ試してみたけど、あまり改善されなかったようだ。
フィッティングは、まずお客さまの足を見せていただく。
サイズを計測して、ベストなモデルとサイズがぼくの
頭の中でチョイスされる。
まず、片足にBANFF PROを、もう片足にTAHOE PROを
履いていただき、紐をしっかり締めて、少し歩いていただく。
このときのお客さまのリアクションで、ほぼ決まる。
お客さまは、BANFFよりな感じである。
ぼくのイメージどおりであった。
人の足は、鈍感であり、敏感だ。
普段歩いている時は、体重の何倍もの重さを
受けながらも、無意識に歩いている。
膝も衝撃を和らげる役割を果たす。
靴の底が斜めにすり減っていたり
踵の外側だけがすり減っている靴を履いていると
足は、ゆがむ。
歩いている時に地面に対してソールが斜めに減っていると
足は斜めに着地をする。
足は鈍感なので、気にならない。
次第に、骨は斜めに矯正されゆがんでゆく。
人の骨や体は、矯正されて変形していくものである。
歪んだ足に、登山靴のような固めの靴でしかも
馴染んでいない登山靴は、足が真っ直ぐになるように
できている。
サイズも横幅も合っていても小指が痛い、親指の
付け根に違和感を感じる人がいる。
靴は真っ直ぐなのに対して、斜めにゆがんだ足を中に通す
からである。
ぼくの観察では、こういう足の方はけっこう多い。
右足と左足のゆがみ方が違う。
普段の動きによって作り出されるためである。
人は、左右対称な動きをしない。
野球をするとき、ゴルフでもテニスでもバレーでも
右半分と左半分は異なる動きがつながってひとつの動作になる。
だから、歩いている時も右と左は規則正しい動きを
しているようだけど違う動きをしている。
踏ん張る足と前に出る足。
なのに、靴は左右対称に作られている。
だから、右と左ではどちらかがぴったりくると
反対側は、ちがう違和感を感じるものである。
その違和感の感じ方で、どうゆがんでいるのか
がはっきりわかる。
新品の登山靴は正しい歩き方を教えてくれる。
普段の歩き方で、足がゆがんでいる人が多い。
人によっては、足先が内側であったり外に開いていたり
外半分に重心が乗っていたり、内側に重心が乗っていたり
人それぞれである。
真新しい、登山靴はまっすぐなゲージのように
足のゆがみを教えてくれる。
足がゆがんでいると、真新しい登山靴を履いた時
違和感を感じる。
それが、履き慣れるにつれ、その違和感を感じなくなる。
良い登山靴は、靴が足に合わせて変化するのである。
ぼくも、真新しいTAHOEを履くと
数回は、右足の外側、土踏まずから
小指の付け根にかけて、痛くなる。
それが、ある日突然に、まったく感じなくなる時が来る。
それが、良い登山靴であり
TAHOEはさらに、何も履いていないような履き心地にまで
なっていく。
ぼくのフィッティングは、その先を見ながら
お客さんの足と靴のマッチングを想像する。
お客さんは、今の靴を確認しているだけだけど
ぼくは、何か月後の靴を確認している。
という感じ。
登山靴のフィッティングは、お客さまの足の形を見て
どのモデルがぴったり合うのか、サイズをどう合わせていけばいいのか
一瞬でぼくの中でイメージができあがる。
あとは、そのイメージを元に、確認させていただく作業である。
足型を見て、登山靴をためし履きさせていただくとき、サイズと横幅
と足の形により手順が変わる。
お客さまには、ご自身の足に対する先入観というモノがあり
それが正確な場合もあるが、ちょっとちがう場合もある。
人は、ご自身の足について、あまり他人と比べたり真剣に考える機会があまりなく
自分の足が幅広なのか?どうなのかということ、自分の思い込みやもある。
たまに、わたし外反母趾がひどくて、というお客さまの足を見ると
とくにそんなこともないお客さまも意外に多い。
登山靴のフィッティングというモノは、今まで誰もどのお店も
確率してこなかったため、今現在はBC穂高にしか存在しない。
ほとんどのお店は、お客さまが選ぶものでお店側は
お客さまが選ぶお手伝いをしている。という姿勢を守っている。
登山靴のフイッティングという言葉も、ぼくが作っているようなもので
ある意味ぼくの自己流であり、それが登山靴のフィッティングに関しては
ここ15年間では、ぼくが一番経験を重ねている。と思う。