登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高
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今日、突然梅雨が明けた。
気象庁は、梅雨明け宣言をするのは、ほんとうは今日だ。
19日の梅雨明け宣言は政治的な配慮ではあるのだろうけど
たまたま梅雨の間の晴れ間を梅雨明けとした気象庁は
ここ数年同じようなことを繰り返している。
梅雨前線はいなくなったが、太平洋の南、小笠原諸島付近を
ゆっくり北上している台風5号は、週末に本州に近づくだろう。
おそらく、本州に近づくと南海岸線を東に進路を変え東北へ
上がっていく。
台風が抜ければ、夏らしい天気が続くだろう。
大型リュックがどうもしっくりこない。
というお客さまがグレゴリーへ買い替えのためにご来店された。
お客さまがお使いのリュックは、背面長の調整がフリーサイズでできる
タイプで、身長に合わせて調整すると、ショルダーの付け根の位置が
下から2番目の位置に固定しての使用となる。
そうすると、ショルダーの取り付け位置がリュックの上下の中心位置に
なるため、回転するように振れが大きくなってしまう。
もともと、背面長の調整ができるリュックは、本体が身長190cmくらいまで
背負える設計になっている。
となると、身長が160cmくらいの方の場合、ショルダーの位置は20cmほど
下に取り付けることになる。(下の画像)
おそらく、170cm以上の身長では、大丈夫だと思うけど
こんなケースを見たのは初めてなので、
これからじっくり調べて検証していこうと思う。
グレゴリーの場合は、背面サイズを2インチ(約5cm)ごとに
サイズ分けして、それぞれを設計されている。
そこで、本体の容量が変わってしまう面はある。
例えば、グレゴリーのバルトロ75リットルの場合
XS=66リットル(DEVAのみ)、 S=71リットル、
M=75リットル、 L=79リットル
背面の長さが変わるため、本体の袋の部分も変わってしまうということである。
1サイズで背面調整ができるタイプだとそれが変わらない代わりに、ショルダーの取り付け
位置が変わると、体に固定するヒップパッドとショルダーの付け根の長さを変えるのだが
リュック本体に対して、理想の位置には限界があり、おそらく身長170~180cmくらいで
設計されているため、160cmくらいだとバランスが悪いんだろう。
これは、ぼくの推測であるが、重いモノを吊り上げるときの取り付け位置で
重量バランスが変わるのは普通に納得ができることである。
これは、どこのリュックメーカーとか言うわけでなく、こういった背面長調整が
できるリュックは同じ現象がおこるだろう。
GARMINのGPSのご予約をいただいたIさんは
何年か前に登山靴のフィッティングでご利用いただいたお客さまである。
登山靴は快適に歩いてただけているようで一安心。
今日は、GPSを購入されるために来られた。
モデルはGPSMAP64SCJという最新のモデルで
最近アップデートされたTOPOV4とあわせて購入された。
そして、約1時間かけて使い方をご説明させていただき
最低限必要な操作方法をマスターしていただいた。
Iさんは、先日沢登りに行かれ、同行されていた方が
15年以上前のGPSをお持ちだったけど、あまり使えなく、
沢をひとつ間違えて登られ苦労されたという。
そこで、最新のGPSの必要性を感じたため、ご予約をされ
今日ご来店されたようだ。
6月中にお預かりしたWAX加工の登山靴が4足完成した。
6月~7月は梅雨の湿気対策で除湿機をできるだけWAX加工スペースの
近くで稼働させた。
WAXを塗った後の乾燥中に、あまり湿度が高いと乾きが悪く
白い曇りが出てくることがある。
梅雨時は、湿度が高くても気温も高く乾燥が早いのでほとんど
影響をうけないけど、なるべく乾燥させた方がいいので湿気を取り除きたい。
今日完成した登山靴を見ても透き通った輝きをしているため
まったく問題なく上出来であった。
これから、登山靴フィッティングのお客さんがご来店される。
・・・・・・・・・
BC穂高は、4年ほど前からご予約制で営業をはじめた。
それは、夏山シーズンになると、下山されてきたお客さんと
明日から入山されるお客さんがご来店されるため、狭いお店がお客さんで
いっぱいになってしまうためである。
当時は、JR穂高駅前で営業していたため、いろんなお客さんが来店された。
たくさんのお客さんが来られることは、お店にとって良いことではあるが
遠くから、登山靴のフィッティングに来られたお客さまの対応をしている時は
お店が忙しくなることは、けして「うれしいこと」ではなかった。
お店がバタバタした雰囲気で、靴ひもを締めながら説明している時も
あっちこっちから「すいませ~ん!」「〇〇はありますか~」と呼ばれる。
こっちで大切なことを説明しているとき、お客さんのフィット感を確かめながら
靴ひもを締めているときは、話しかけられたくないし、中断したくない。
これが、ご予約制にしてきた一番大きな理由である。
1人のお客さんに対して丁寧に対応しようと思うと、同時間に次のお客さんへ
同じような丁寧な対応ができない。
それはまずい。
ということをずっと悩んでいた。
ご予約制なら、時間をずらしてご来店いただける。お店側がお客さんのご来店時間を
コントロールできるため、その悩みは解消した。
ご予約制は、店員のぼくも心の準備もできる。
突然ご来店されたお客さまだと、お店の状況次第では、まったく対応が
できないときもある。
いまでも、ご予約無しで突然ご来店されるお客さんも来られることがあるけど
ご来店の時にフィティングのお申込みをいただき、対応できるときは
対応しているが
ご予約のお客さまでフィッティングルームで対応できないときは
お断りをしている。
せっかくご来店いただけるのなら、ご予約いただき、フィッティングルームで
しっかり対応させていただきたい。
と思うのです。
先日、学校登山の引率で燕岳に登った燕山荘で、赤沼さんに誘われ
お茶を飲みながら少しお話をしたときもそんなお話をした。
赤沼さんから『おおたちゃんのやり方は、今後良いモデルケースになると思うよ』
と言っていただけたのはうれしかった。
東京日帰り
来年のLOWAの打ち合わせ。
登山靴のお手入れ教室の日
参加の方かご持参されたヌバックレザーの登山靴のお手入れを一緒に
しながら、いろいろご質問にお答えしていく。
楽しい時間は、あっというまに過ぎていく。
気が付くともうお昼。
午後は、登山靴のフィッティングのお客さまがご来店され
また楽しい時間が過ぎていく。
AKUの登山靴で足が痛いお客さま。
AKUの靴はつま先が細く日本人の足型には合いづらい。
小指の付け根のでっぱりや親指に豆ができて靴ずれをしたり
足裏全体が痛くなったりするケースがある。
フィッティングのお客さまは、サイズは合っているけど、横幅が
窮屈で、しかもモデルはアルパインブーツ並みに靴底が硬く
これでは痛くなるのは当然である。
お客さまはTIBET WXLでフィッティングした。
昨日の空調コントロールの大失敗は、2階で除湿器を運転したことから
はじまった。
除湿器は、湿気を取りながら、熱を少し出す。
その熱が2階と3階に溜まり、ぼくがファンを回したことで天井に溜まった
暖かい空気が、一気に1階に拡散された。
それで、部屋の空気全体が温まってしまい、外より暑くなってしまったのだ。
そこで、除湿器は夜の間だけ稼働させ、日中は停止。
ファンは回さず、今まで通りにしてみたら、今日は快適だった。
そこで、1階のみ空気を動かせば、快適なことを知り
横向きファン(扇風機)を2台注文した。
エアコンの導入は必修だけど、どのくらいのパワーで何台必要で
天井に吊り下げたくないし、どのタイプにするか考え中。
この夏は、扇風機で乗り切るつもりで、まずは空気をうまくコントロール
できるようにいろいろ頑張ってみようと思う。
森の中は、湿気が多いけど、気温はあまり上がらない。
風はあまり通らないため外の風を利用することはできない。
あさは、1階の空気はひんやりしているので、その空気を
うまく維持させながら、1階の空気をうまく動かしていけば
蒸し暑さは防げそうだ。
店内の蒸し暑さがピークを迎えた。
まだ、ここ元絵本館の空調コントロールが迷走している。
新しく導入した除湿器は、1日30Lほどの空気中の湿気を取り除き
空気をドライにしてくれる。
その除湿器は、運転時の音が大きいため、吹き抜けの2階に設置してみた。
すると、フィッティングルームの1階はあまりドライ感がなかったので
天井の大きなファンを回した。
すると2階と3階にたまった暖かい空気が一気に拡散され、1階は
さらに蒸し暑さが上昇した。
そして、今日は、朝から夕方までフィッティングがつづく。
つぎに、あまりの暑さにファンと除湿器を停止し、窓やドアを開けて
空気を入れ替える。
外のほうが涼しいが風が無いので中は蒸し暑いまま。
お客さまもフィッティング中汗がしたたるほどである。
今日の空調コントロールは大失敗した。
学校登山サポート隊も任務を終え昨日無事に解散した。
また、来年の夏に集まろう。
BC穂高は、お2人のフィッティングで、昨日届いていた
大型の除湿機をさっそく朝から稼働させ、室内の除湿をはじめた。
この除湿機は、空気を吸い込み、空気中の水分をとり乾いた空気を
排出させ、湿度を30%程度に下げてくれる。というもの。
ただ、エアコンとは違い、室外機などを使わないため、排出される
空気は、若干の熱をもち室温は1~2℃あがるようだ。
それでも、湿気を取り除き、ドライになれば快適になるかもしれない
という期待をこの除湿機にかけてみた。
結果は、、、、、、それでも蒸し暑い。
一番心配されたお天気は、この2日間はよさそうである。
あさ4時に 2107BC穂高 学校登山サポート隊はBC穂高駐車場に
集合した。
2017のメンバーは、昨年も参加の江坂さん、長田さん
今年初参加の増村さん、そしてぼくの4名。
今回不参加の2名をいれると、BC穂高サポート隊の総メンバーは6名である。
これからもサポート隊メンバーが増えていくことに期待している。
7月20日
4時30分:学校の職員室で先生たちと合流する。
つづく
あすから、地元 穂高の中学校の学校登山のサポート隊として
ボランティアで、登山の安全管理も含めガイドとしてお手伝いを
させていただくため子供たちと一緒に燕岳登山に出かける。
その準備でいろいろ買い出しや登山道具の整理をした。
それとは別に、この建物の空調設備のこともいろいろ考える。
さすがに今日も、建物内は蒸し暑い。
しかし、室内の温度はそれほどでもないように思う。
もしかして、この蒸し暑さは、除湿機で解消できるのでは?
という思いがふくらんできた。
エアコンの導入準備を考えながらも、いろいろ試してみようと思い
まずは、工場などで使われているような大型の除湿機を注文してみた。
届くのは、登山から帰ってからだろう。
どうかな?
海の日
新しいBC穂高は、元ギャラリーだった場所である。
今年の2月に引っ越しが決まり、3月中に引っ越しを終え
4月にオープンした。
ここは、旧穂高町の有明地区という場所で、穂高温泉郷とも
呼ばれている山沿いの山麓線より少し森の中に入った別荘地なのだ。
以前お店があった穂高駅前より標高が約100m高くなり
森の中なので、マイナスイオンたっぷりで涼しい環境はうれしい。
この建物は、元ギャラリーだったときから、夏場もエアコンを必要とせず
営業されてこられたということだったので、この初めての夏をむかえ
どうなのか?楽しみではあたけど。。。
それが、ほんとうに、昨日までは、エアコンが必要ないことを
実感できるほど建物内は涼しく、多少外が暑くなっても普通に過ごせていた。
しかし、今日は梅雨の蒸し暑さは絶好調に建物内も温まり、少し動くと
汗がにじみ出る。
もしかして、エアコンが必要か?
急きょ、以前のお店で使っていた小さな扇風機を倉庫から持ってきて
フィッティングルームでまわしてみた。
さて、これから、本格的な夏が来る。
どうなるんだろう?
登山ガイドをやっていたとき。
塩見岳登山のツアーに参加者21名
その中にご年配のドクターが
参加されていた。
社会的にも医師としてもかなり偉い人であるのだろうと
その方の立ち振る舞いでわかる。
登山ツアーは
鳥倉林道より三伏峠小屋を経て
塩見小屋までの7時間歩いて、ようやくたどり着いた。
今夜は塩見小屋に宿泊。
そして・・・
塩見小屋での夕食の時
塩見小屋は小屋が小さいので
順番待ちの泊り客は外で待つ。
われわれは、2回戦目である。
食事の順番が来て中にいれていただくと、
今晩のごちそうが目の前に並んでいる。
塩見小屋では、夕食のおかずは
揚げたてのおいしいコロッケ2個。
食べ終わり、ごちそうさまの時・・・
そのドクターがぽろりと言った一言が
今でも、ぼくの心に強烈に突き刺さっている。
『わたしは、コロッケを真剣に食べたのは何十年ぶりだろうか・・・』
『ごちそうさま。』
ドクターの目は、うるうるしていた。
これが、ご馳走なんだと、ぼくは思った。
ご馳走とはなにも高価な食事のことを言うわけではない。
書いて字のごとく、駆けずり回って奔走して
やっとありつけた食事の事を、昔の人はご馳走と言った。
毎日、駆けずり回って奔走しているだろうか?
楽をしていては、誰もご馳走には、ありつけない。
楽をしてありつけるのは、家畜の餌だけだ。
ぼくは、明日もご馳走にありつけるだろうか?
そう考えると、しんどいことが楽しくなる。
登山とは、すばらしい。