登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


8.2017


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8月31日(木)








松本でお仕事を済ませ帰りに寄った『凌駕りょうが』
というらーめん屋さん。

ぼくはこのお店の『煮干じろう』というこのらーめんがすきだ。







8月30日(水)








夏の間に雑木化した雑草をすっきり刈ると日当たりが好くなった。





8月29日(火)








ウッドデッキ移設工事2日目。


朝からお天気に恵まれ、日差しが強いためペンキもすぐ乾く。

おかげで、明日完成予定だったけど、組み立てを完了できた。

小さなデッキだけど、存在感はすばらしい。

このデッキは、穂高駅前のショップのスペースに
北アルプスを眺めながらのMYビアガーデンをイメージして

和歌山の丸太さんに作っていただいた。

移設をしていると、丸太の師匠の丁寧で完璧なお仕事がわかる。








8月28日(月)








穂高駅前のお店からウッドデッキを移設中

今日の作業は、基礎工事と土台を組み立て
防腐剤をしっかり塗って、ここまで。






8月27日(日)








グランドキングと書かれたキャラバンの靴で足首が痛い。

ということでお困りの方が多い。

材質なのか?構造なのか?

足首の先端が硬く、紐をしっかり締めて歩くと

足首がピリピリ痛く、ひどい場合は、下山してくると、足首が
腫れあがっている。

というお客さまのフィッティング。

この靴で足首が痛いお客さまの場合、靴を履き替えることで
解決する。

LOWAに足を通して靴ひもをしっかり締めて立ち上がった瞬間。

お客さま『あれ、?痛くない!』






8月26日(土)









クライミングブーツで、一般的な登山をしていると

下りで長時間歩くと足先が痛い。

クライミングブーツは岩を登るために作られている。

ロッククライミング時は、指先の微妙な岩の感覚をつかみながら
登っていくため、つま先は敏感に伝わってくるように設計されている。

岩場の登りはそれが武器になるんだけど

下りになると逆にそれが欠点になるのだ。

つま先がきゅっと寄っている所に下りではつま先に体重以上の負担が
かかる構造なので、爪を痛めたり、指を痛めたり、足裏を痛めたり。

『こんなクライミングブーツを一般的な登山に向いていますよ~。』

という感じで販売しているメーカーやショップがあるため

こういった靴で足を痛めて困っている人がいるのが現状なのである。




足が痛いお客さまのクライミングブーツを試しに履いてみた。

この靴で一般縦走登山をすることなんて考えられないクライミングブーツである。





8月25日(金)









8月24日(木)










8月23日(水)








昨夜の大雨で、岩がびしょ濡れ。

早朝からの岩場の講習は中止となり、午後に予定していた
地図読み教室を午前の部に前倒しで開催する。








8月22日(火)






今日と明日の2日間、登山教室の合宿。

通常の教室は、午前のみだけど、この2日間は午前と午後みっちり。


8月21日(月)








気が付けば、もう秋空が広がっていた。






8月20日(日)







7月からほぼ休みなしでフル稼働だったこのフィッティングルーム

この夏は、なんとか扇風機だけでのりきった。






8月19日(土)







8月18日(金)







8月17日(木)









8月16日(水)








お盆休み真っただ中だけど、この夏は雨の日が多い。






8月15日(火)









8月14日(月)









8月13日(日)








『 ど~しよ~ 』




夏になると、登山口から朝早くお電話をかけて来られる登山客が現れる。


登山靴を持ってくるのを忘れて来たり、登山靴が登山をはじめようとすると
ソールが剥がれて履けないという人である。


BC穂高はオープン当時から、そういった方へのサポートは
できる限り協力している。


ここ数日、毎日のようにそんなお電話をいただくので、こんなページを
作ってみた。

登山口でお困りの方へ≫≫≫



8月12日(土)








『 イタリアのクライミングブーツ 』




ヨーロッパアルプスに行くと、現地の山岳ガイドさんはみんな
このスポルティバのマウンテンブーツを履いている。


それも、このスポルティバは、ヨーロッパ人がヨーロッパアルプスを
登るのに最適な設計がされているからだ。

マッタ―ホルンやアイガーなど、ここ一番というときにこのクライミング
ブーツは登らさせてくれるという。

ただ、それは、ロープを使うようなロッククライミング+ナイフリッジ雪渓を
登る場合の話である。


日本でも、この靴が、『最近人気ですよ~。』と店員さんが
お客さんにすすめるという。

しかし、そのお客さんは、ヨーロッパアルプスを登るために
この靴を履くわけではない。

日本の低山から北アルプスなどを登り、時にはテントを持って縦走したりする。

ロープを使う岩場では、下山は懸垂下降で下りてくる。

そして、縦走する山は無い。

縦走しないのでテントなどの重い荷物を持つわけでもなく
靴の性能は岩場の登りだけで発揮されるのだ。


日本の山は、ロープを使うところは梯子がかけられ、このクライミングブーツを
必要とする場面はほとんど無い。

それよりも、長い登山道の登りや下り、縦走したりテントなどを持ったり
山小屋を利用してバックパッキングを楽しむのが日本の登山スタイルである。

このイタリアのスポルティバは、ロッククライミングの性能のため
足首の位置を若干前にくるように設計され、かかとから前傾した角度で
岩場を立ち込めるようにデザインされている。


この靴で、登山道を下ると、足首が前に傾いているが
下りの足首は逆の動きをする。

足首が伸びると足が前に押し出され、つま先が当たって傷めるのである。

LOWAのバックパッキング用のTAHOEと比べると
こんなに足首の前傾角度が違う。



スポルティバやスカルパの靴で、下りでつま先が痛くなる人は
ほとんど、この踵から足首の前傾した靴による場合が多い。



8月11日(金)








『 巨大なきのこ 』




今年の春から越してきた、ここ森の中の環境は、神秘な世界である。

ある日は、小鳥のコーラス。

またある日は、お猿の群れ。

今朝は、突然現れた巨大なキノコたち。


今日のBC穂高は、このキノコたちに囲まれている。






8月10日(木)








『 WAX加工1回サービス 』




LOWA TAHOEのフィッティングをさせていただいた女性のお客さまが
この買ったばかりのTAHOEを履いて、明日から蝶ヶ岳に登山される
ということである。

今まで履いていた登山靴では足が痛くなるため、仕方がないが
できれば、WAXをしっかり塗ってから履いていただきたい。

急遽明日ということで、1回目のWAX加工をぼくが即席サービス
することにいた。

ほんとうは3回塗りを完成させてから山で履いた方が変なキズも
付きにくくなるんだけど、明日までだと1回しか塗れない。

それでも、塗らないよりはましなので、こんな感じに仕上げた。

足が痛い登山靴からの買い替えなので、明日からの登山が快適になる
ことを期待しよう。と思う。


8月9日(水)








『空調設備の打ち合わせ 』




朝9時に、設備業者さんが来られて、空調設備工事の打ち合わせがはじまった。

設備屋さんは地元の業者さんなんだけど、機器についてはあまり詳しくない
ご様子である。

いろいろ質問をしてもよくわからず、チンプンカンプンなご様子で
機器については自分で調べるしかなさそうだ。

その業者さんがプロだなぁと感じたのは、配線工事や電線工事のお話しに
なったときだった。

水をえた魚のように、わかりやすく説明してくれ、ぼくの質問にも
きっぱりと答えてくれる。

みんな、得意や不得意があってあたりまえ。

でも早急に機器を決めなければならないし、どうしようかな?



8月8日(火)








『 足が痛い登山靴のしくみ 』




左はLOWA TAHOE
右は足が痛いご相談のスカルパ

足が痛い場所はつま先全体で、下りの時に必ず痛くなる。

平地を歩いたり、登りでは痛くなく、サイズも間違えているわけではない。

下りだけが痛くなるのである。

靴ひもをしっかり締めても症状は変わらない。

なぜ?痛くなってしまうのか?


マウンテニアリングブーツ(クライミング)であるスカルパは
岩場の登りに最適化された靴である。

画像はかかとの前傾角度を比べた画像だが、バックの壁のラインに
合わせて見ることで、違いがわかるだろう。

岩場を登るとき、足首は前傾し、踵がずり上がらないようにするには
スカルパの前傾は有効である。

ただこれは、ロープを使うようなクライミングルートの岩登りに対してである。

この靴(スカルパ)で下りはどうなるか?

岩場の登りは足首を前に曲げて登るけど、下りは懸垂下降で下りてくる。

しかし、日本の登山道の一般的な登山では、懸垂下降で下山することはまず無い。

みんな、歩いて下ってくる。

下りは足首を前傾にしたまま歩くことはなく、どちらかというと足首が伸びている
状態で歩く。

スカルパを履いて、足首を伸ばすと、足首の靴のふちを支点にして
足が前に押し出される。

足が前に動くことでつま先が当たり痛めてしまう。

それが、つま先が痛くなる原因となるのである。


ご相談のお客さまは、岡山県からご来店された女性のお客さまだった。

お客さまの足には、LOWA TAHOEのUK4.0でぴったりだった。





8月7日(月)








『 ご予約の合間にチキンカレー 』




ぶたのしっぽさんのチキンカレーは絶品である。

レビューを書くなら五つ星はまちがいない。


じっくり煮込んだ玉ねぎをベースに絶妙な味付けで辛すぎず、甘すぎず。

香辛料やハーブの香りがいい。

ぼくは、カツカレーも好きだけど、カレールーの純粋な味を
楽しむためには、このチキンカレーが一番である。





8月6日(日)








『岩場講習 中止』




昨夜から朝にかけてかなり強烈な雨が降った。

登山教室の集合時間には雨は止み、天気だけなら講習はできそうである。

ぼくは、集合時間の1時間ほど前に、講習で利用する盗っ人岩(ぬすっといわ)
に岩の様子をみに行って来た。

写真の通り、岩は全面びしょ濡れだった。

これでは、滑りやすく危険がある。

講習はトップロープで安全確保はしているけど、でも岩が滑ると
打撲や骨折などの大ケガをしてしまう可能性が高い。

安全のための講習でケガをしてしまったら何の意味もない。

これでは、練習にならない。

ということで、昨日からみんな集まっているのに残念だけど
本日の岩場講習は中止にすることにした。





8月5日(土)








『登山教室 ロープワーク教室』








8月4日(金)








『 8月 』




真冬の2月にここに引っ越して半年が経った。

2月のお引越しの最初の作業は、雪かきだった。

2月末には、フィッティングルームだけ完成させ
仮営業を開始。

3月中は、引っ越しと内装を整え、4月にオープンした。


今年初の営業は、3月4月は寒さへの対策でいろいろ試行錯誤した。
5月になり快適な季節になり6月までは、空調に悩むことなく
過ぎたけど、7月に入り暑さに試行錯誤がはじまった。

この建物は、以前絵本館というギャラリーとして運営されていた。

そのころから、この建物にはエアコン設備がなく、必要ないと聞いていた。

7月も初旬は、屋外が暑くなっても屋内は冷っとした空気で涼しかったため
これで行けるのかな?

とおもっていると、7月中旬から蒸し暑くなり、とてもエアコン無しで
やって行けないことを感じた。

まずは、扇風機を増やし、空気を動かしてみたら、体感温度は少し下がった。
日中でも、屋内の温度はさほど上がらないけど蒸し暑いので
今度は、大型の除湿機を購入して、運転してみた。

除湿機は、8時間に15リッターの湿気をとり、タンクに水が溜まる。

湿気は確かに取れているが、カラッとした空気にはならず
いくら除湿しても蒸し暑い。

これは失敗。

やはりエアコンが必要だと考え始めたのが8月に入ってからである。


さて、今から業者さんに相談して、設備が整うのはいつ頃になるのか?

この夏は、とりあえず扇風機を10台くらい回してなんとかがんばろう。

と思う。



8月3日(木)








『 ご予約無しにご来店されるお客さま 』




BC穂高は、10年間営業してきたJR穂高駅前のショップから
ここ森の中の館へ引っ越してきた。

新校舎は、登山学校として、さらに登山を学ぶための場所にしようと
考えている。

物販は、登山学校に必要な装備を登山教室の参加者の方へ
販売する目的で必要なものを揃えている購買部である。

登山靴のフィッテイング、大型パックのフィティング
山岳テント関連グッズの販売は、北アルプス登山を始めたばかりの方が
ステップアップしていかれるお客さまへのサポート事業でる。


なので、一般的な登山洋品店とはちがい、完全ご予約制にて
お客さまをお迎えしている。

校舎内には、教室とフィッテイングルームしかなく
両方ご予約または登山教室へ参加されている方しかご入室いただけない
ようになっている。

ぶらっと、店内を見て回られることを目的に来られる方がいらっしゃるが
玄関にてご説明してお帰りいただいている。

ただ、ご予約が無くご来店されたお客さまでも受付にて

登山靴のフィッティングをお申込みされ場合は、その時間のフィッティングルームが
空いている時間に限り対応している。






8月2日(水)








『 LOWA ALPINE PRO GT 』




先日、イワタニプリムス本社さんへ来年のLOWAについて
打ち合わせに行ったとき。

営業担当の方から 「太田さん、アルパインプロで縦走していただけませんか?」

というミッションを受けて、アルパインプロが送られてきた。

このアルパインプロというモデルは、いわゆるマウンテニアリングモデルで
ようは、ヨーロッパアルプスを登るために開発されたクライミングブーツである。

日本では、クライミングブーツとトレッキングがごっちゃになって
この靴を履いてテント背負って3日も4日も歩いている登山者が多い。

それで足が痛くなってしまい、お悩みの方が当店のフィッティングに
来られるケースがあり、バックパッキング用のブーツに買い替えらえる。


イワタニプリムスの営業さんは、ぼくにこのクライミングブーツで
縦走してほしい。と言ってきた。

そしてぼくは、受けて立ったのだ。

9月の槍ヶ岳ゴールデンツアーで履いてやろうじゃないか。


ちなみに、このアルパインプロには、足が痛くならないための工夫と
岩場で足裏の感覚を重視した工夫が施されている。

それが、どこまでのモノか???





8月1日(火)








『太田さん、初対面なのに馴れ馴れしくしてすみません』とお客さま




東京から登山靴のフィッティングをご予約いただきご来店された
お客さまは、Youtubeの動画をご覧いただいているそうだ。

動画をご覧いただいている方には、ぼくと初対面であっても
初対面のように感じない。ということをときどきお聞きすることがある。

登山靴のフィッティング後にリュックサックのフィッティングも
ご依頼された。

リュックのフィッティングをしている時に突然こんなお話になった。

お客さん『太田さん。なれなれしくしてすみません。』

ぼくは、えっ?何だろうと思った。

お客さん『そうか、Youtubeを見てたからぼくにとっては
太田さん初対面じゃないんだけど、太田さんにとっては初対面ですよね。』

どうも、ご来店されたばかりの時から、親しみをお持ちいただいていたのに
ぼくが、よそよそしいから、なんだか変だなぁ?

と感じていらしたらしく、フィッテイング中にハッと、気が付かれたようだ。

ぼくは、フィッティングのお客さまも、フィッティング中は足に集中して
いただくために、あまり馴れ馴れしくしないで静かにご案内してサイズを
測りフィッティングをはじめるようにしている。

あくまで、ぼくのペースで、フィッティングは始まる。

お客さんの足型を見てサイズを測り、登山中に足が痛くなった経験などを
お聞きしながら最適な登山靴をチョイスして、試着していただく。

ぼくは、お客さんの足に集中してる。

靴を履かせるときの抵抗や、靴ひもを締めながらフィット感を確認して
フィッティングルームを歩いていただきながら、靴のたわみ具合や足の動き
足音を機器ながらベストフィットな靴かどうかの確認をしている。


その間は、世間話や雑談はしない。

そして、この靴でOKであっても、確認作業をしていく。

フィッテインンぐをはじめ、30分間はとにかく足に集中していただくため
ぼくは、必要な説明をしては少しの時間フィッテングルームから退室して
お客さんにはリラックスしていただくようにしている。

そういった手順は、お客さまにとっては少し冷たく感じるのかもしれない。

1時間ほどして、快適な登山靴が見つかれば、いろいろ雑談や、
ご質問いただいたり、アドバイスさせていただいたりしている。

今日のお客さまも、フィッテイング中にぼくがよそよそしくしているので
疑問に思われていたのだろう。




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