登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


8.2018


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8月23日(水)




LOWAのミンガというモデルのトレッキングブーツを
長年愛用されてきたTさんが登山靴買い替えのためごリア店された。

Tさんは、ご自身の足は横幅が広いと思い込まれてこられた
ようで、以前ミンガを購入される時、そのお店の店員さんに
横幅が広い方にはこの靴がいいですよ。

すすめられるがまま購入されたそうだ。

しかし、Tさんの足を確認させていただいたところ、横幅は
とくに広くない。


そして、そのミンガもけして横幅が広いモデルでもなくどちらかというと
細めのモデルである。

細めのモデルのため普通の標準的な足型のTさんでも最初は
少し窮屈感を感じためど、次第に馴染んで快適になった。

結果おーらい。

ではあるが、ご自身の足が広いと思い込まれていて、シリオの
幅広の靴の購入を考えられていたそうだ。

いろいろ調べてみて、LOWAの存在を知り、ご予約されたという。



フィッティングをさせていただいていると、ご自身のサイズを2cmアップで
思い込まれている方や、外反母趾でもないのにそう思い込まれている方が
けっこう多い。















8月22日(火)




白馬周辺にてドローンによる行方不明の方の捜索活動。








8月21日(火)
















8月20日(月)




DJI MAVIC PROのファームウェアアップデート中

現場ではアップデートの対応が出来ないので
WIFI環境でやっておかないと。

MAVIC PROは山の環境でどれだけ飛行できるか
という部分では、DJI の中で一番優れている
と思う。

問題となるのは、限られた電源環境の中での効率である。

現在、MAVIC 専用のインテリジェンスバッテリーを
5台フル充電で持っていく。

近いうちにもう一台サブ機としてMAVIC PROを購入予定で
バッテリーももう5台用意する。

そうすると10台のバッテリーを満タンにしていくことで
10フライト×20分フライト可能になる。

そして使ったバッテリーを5回再充電できる
MAVIC専用のモバイルバッテリー充電器2台で同時に
4台のバッテリーを同時に40分で充電できるため

全部で6時から18時の間に

1時間2フライトを20フライト可能になるのだ。

予備機は、メイン機にトラブルが出た時に
代わりになり最終的には3機体制にしたい。

それとは別に、次に赤外線カメラを搭載するPhantomや
冬山で飛行可能なインスパイアも購入予定である。

赤外線サーモカメラはそれだけで200万くらい
必要なので、全部で400万くらいの予算となる

無償のボランティアで運営する
Back-Country穂高災害援助事業部の予算確保は
補助金などあるわけもない民間営利企業では
日々のお仕事にかかっている。

来期からは年間200万くらいで活動費にする予定で

来期よりその予算は登山教室の売上と登山靴の売り上げの一部を
災害ボランティア活動費として確保することにした。


BC穂高で登山靴を購入されると

その一部が、山岳遭難事故での救援事業に使われることになります。


また、登山教室やYOUTUBE動画の広告収入は全て
災害援助活動予算として活用されます。

ドローン購入と運営は、けして簡単にできるわけではないけど
それでも、もし、山でお困りの方が、お1人でも命が助かったり

行方不明でお困りのご家族の助けになれば幸いである。

そうできるように、ぼくも日々訓練や活動に取り組みたい
と思います。



2年前から、旧ハイエースのスクール号からなかなか発売されない
次世代の新型ハイエースグランドキャビンの購入計画はやめて
中古のハイブリットアルファードにすることに変更した。

ハイブリットだと、1500ワットの電源が確保できるため
出先の災害現場でもドローンの電源確保に好都合だと思う。

ハイエースにはハイブリットは出ないだろうから
あきらめることにした。

そして、今のところ、とりあえずドローンはこれ1機だけど

これでも、今現在北アルプス白馬界隈でお二人の方が行方不明で
その方々の捜索活動に使用している。

ただ、いまは、まだ雪渓が多く、雪渓の融け具合を調査するのに
使っているのが現状である。

このドローンで調査した映像は、実際に隊員が沢に入る際の
安全確保にとって重要な情報源で、隊員の安全確保

それも含めて捜索活動なのだ。

警察の捜索が打ち切られたあとに
ご家族からのご依頼で、その後も行方不明の方の
捜索の手掛かりをほぼボランティアで探す作業。

ほとんどが沢登り捜索なので地味な活動だけど危険はいっぱい。

もし発見できたら現場をさわらず警察へ引き継ぎ
警察からご家族へ引き継がれお仕事完了となる。

その活動は、けして表には出ない。

それがBC穂高災害援助事業部にできる
北アルプス登山への貢献になればいい。













8月18日(土)




足が痛いという女性のお客さまが
ご持参された登山靴を確認した。


その靴は、ハンワグのアラスカというモデルの
レディースで、ヌバックレザーの登山靴。


痛い箇所と症状をお聞きすると、つま先の指の痛みと
つま先全体の痛み。

だという。

最初は、

『サイズかな?』

と思いながらさっそくお客さまの足をゲージで計測する。

お客さまは中厚手のソックスで、実寸が23.2cm

『おやっ?サイズは良いなぁ』

と思い、横幅もやや細めでハンワグにはよさそうである。

『もしや???』

と思い、普段やっているように靴紐を結んでいただいた。


女性は、靴紐をあまりしっかり結ばず、履いているケースが多い。

確認すると、しっかり結べている。


お客さまのハンワグアラスカを手に取り
とくに何も考えず

ぼくが、いつも、登山靴まがいの靴にやっているように
つま先と足首を持って力をあまり入れず押してみた。


すると、そのハンワグは、ぐにゃんと曲がった。



原因はこれである。


BC穂高でもハンワグのYUKONというモデルの
メンズをあつかっていて、在庫もしている。

メンズは今までフィッティングルームで履いてみたり
歩いてみたり何度かしたことはある。

むかし、アイガーというモデルを履いて登山も何度も
経験した。

そのアイガーの後継モデルとしてぼくはYUKONの
メンズのみフィッティングもしてきた。

確かに、レディースモデルは真面目にさわったこともなく
もちろん履いてみたこともない。

ぼくは、まさか?という思いで、棚に並んでいるYUKONの
メンズを手に取り、つま先と足首を持って曲げてみた。

力いっぱい曲げようとしてもわずかにたわむだけで全く曲がらない。

『レディースだけなのか?』

画像のように靴が曲がるというのはシャンクの硬さが
登山に耐えることができないことを意味している。

これだけ曲がると、靴の中の足はつま先が当たってしまう。

LOWAのTAHOEを持って硬さの違いをお客さまに
確認していただき、痛くなる原因をご説明する。

あまりしっかり登り下りの無い整備されたハイキング程度なら
このハンワグでも痛くならないということなので

ハンワグはハイキング用に使っていただき、アルプス登山には
LOWA TAHOEを新調していただいた。

しかし、なぜ?レディースは在庫が無いので後日メーカーさんに
確認する予定。

メンズは硬いんだけど、??どうしてだろう??



















8月17日(金)
















8月16日(木)


















8月14日(火)




朝一、3名さまの登山靴フィッティングを控えて
館内の清掃をすませ、普段履いている靴のお手入れを
はじめた。

最近、この靴でバイクに乗ったり、庭仕事をしたり
東京へ出張もして、だいぶくたびれてきていたのが
気になっていた。

お客さまのWAX加工はけっこう時間をかけて楽しく
作業を進めているが、自分の靴となると面倒である。

だから、靴たちにとっては迷惑かもしれない。

たまには時間をかけてピカピカにしようと思い
今日の分の作業をサラッと終えた。

これから何日かかけて、磨いていこうと思います。













8月13日(月)

















8月12日(日)




登山靴のお手入れセットに太田スペシャルセットを作ってみた。

このセットをご購入の場合、ご予約をいただいて
ご来店いただければ、今お使いの登山靴のご持参で
お手入れ講習を無料で実施します。(所要時間1時間半)




















8月11日(土)




ココヘリの送信機と受信機兼送信機が届いた。

これは、自分のためでもあり、家族のために
携帯していただきたい機器です。

山で行方不明となってしまうと、捜索する救助隊や
ご家族に、膨大なリスクと負担をかけてしまう事になります。

実際に、行方不明者の捜索活動に携わるぼくは
ほんとうに、この機器のありがたさがわかります。

現在県警の航空隊を中心に受信機の配備もすすめています。

コンパスアプリ(電子登山届)、JRO(山岳保険)、ココヘリ(位置特定機)

この3つは遭難後の準備のために必要です。

これにGPSや携帯電話、などを使い遭難しないことが理想ですが
万が一に備えていただくことも大切です。

これから、ココヘリの性能などをご紹介していくためまずぼくが
練習したり試してみます。










8月10日(金)




BC穂高では、昨年の4月以降、完全ご予約制にて営業している。

なぜ?完全なのか?

というと、今までもご予約制にて営業してきましたが
完全ではなく、ご予約のお客様優先ということで、飛び込みで
ご来店された場合に対応できるための予備のフィッテンングルーム

をご用意していました。

ただ、ご予約無しにご来店されたけど、対応できないタイミングで
ご来店されたお客さまは、お断りさせていただく事もありました。

中には、ご予約はしていないけど遠方からわざわざご来店されて
対応できなかったお客さまも何名かいらっしゃいました。

中途半端では、かえってよくないと思いました。

ご予約にて、ご来店いただければ確実に対応させていただけるため
昨年の4月に、新天地に移転したことをきっかけに完全ご予約制に
しました。


1年半が経過して、今でも、ご予約無しに訪ねてこられるお客さまも
ご来店されますが、以前よりは少なくなりました。

ご予約制にしているのは、ご予約いただきご来店いただいたお客さまに
その時間をたっぷり使い快適な登山靴や大型パックのフィッティングを
させていただけるためである。

完全ご予約制にしたことで、アポなしにご来店されたお客さまへは
対応ができなくなりました。

弊社は、「安全で快適な登山」を楽しんでいただけるための
サービスを提供することを信条にしているため、登山でも計画や準備
下調べをしていただけるようにお願いしています。

弊店をご利用いただけるお客さまには、たとえお買い物でも
登山に関連することである限り、下調べをしてご予約という準備を
していただき、快適な登山靴を求めて計画的にご来店いただきたいと考えています。












8月9日(木)




ココヘリ運営会社さんと提携してBC穂高も普及に協力します。

はじめは、ほんまにヘリが来てくれるんかいな????


と思っていましたが、送信機と受信機の性能と
ココヘリが長野県警航空隊にも装備されたことをきっかけに
今後、全国の都道府県にも配備されるでしょう。

電波は1km~3km飛ぶのでヘリからの捜索は余裕です。

電源は3ヶ月持つので、動けなくなった人を
捜すのにも余裕です。

これは、街中や海でも有効です。

現在白馬地域では2名の行方不明者の捜索を
地道にやっています。

1人は2年ごしです。

山での行方不明は7年間死亡認定が下りません。

その間は法律的には生きているとして扱われます。

当然、生命保険もおりません。掛け金は家族が負担して
払い続ける必要があります。

また、税金、健康保険も家族が払い続ける必要があります。

そして、膨大な捜索費用の負担がのしかかってきます。

命は助からなくても早急に発見されることで
家族をどん底に落とすことのリスクを回避できます。

また、救助隊員のリスクも軽減でき、捜索費用の公的負担も
軽減できると思います。

太田は、こんご、ココヘリの普及に力を入れていこうと思います。

近々、送信機と、警察に配備されている受信機が
送られてくるので、紹介していきます。

すごいですよ。例えていうなら、雪崩ビーコンが
500m~3kmの捜索範囲になる感じでピンポイントで発見できる。

しかも、電池が2000時間約3か月持つので
確実に発見されます。

山だけじゃなく、災害時にも使えるため家族分も考えています。












8月5日(日)




本日ご来店のご予約は4組6名さま。

皆さま、遠方からのご来店である。

朝一のMさんは静岡県から、2番目11:30のUさん2名さまは埼玉県から
3番目13:30からの2名さまは千葉県から、4番目のKさんは埼玉県から

みなさん、安曇野は涼しいイメージで来られるが今年の夏は安曇野も暑い。

いま、BC穂高は有明地区の森の中に引っ越した。

駅前より150mほど標高も上がり駅周辺よりは森林も多く涼しい。

しかし、この夏は暑すぎるように思う。

この別荘地は、昔からエアコン無しのお家が多い。

現BC穂高は元美術館でもあるけど、室内にエアコンの設備は無い。

昨年もエアコンを付けようか検討したけど、夏は扇風機で充分だ。

ということになり、エアコンは不要と判断した。

しかし、今年は、昨年よりはるかに暑いし雨も降らない。

おまけに松の木を伐採したため日当たりが好くなったのもあり
駐車場も日陰がなくなった。

地面にも建物にも日当たりがいいことは望ましいがそのぶん
何度か体感温度は上がってしまったようだ。

エアコンは再検討中。










8月4日(土)




今日は3名のお客さまのフィッティングだった。


夕方から地元のお祭り。

ぼくの住まいは旧穂高町の穂高神社の南側『本郷』という
地区である。

地区ごとに自治会があり、子供会やお祭りなどの催し
がある。

今日は、旧穂高町(現安曇野市穂高)で毎年開催されている
わさび祭り。

穂高神社と表通りが通行止めになり2日間開催される。

3日の今日は、地区ごとのグループでの盆踊り。

ぼくもはっぴを着て参加した。











8月3日(金)




アマゾンからガンプラが届いた。

先日、娘がイオンモールでガチャガチャしていて
そこに小さなガンダムのフィギアを見てついぼくも
ガチャガチャをした。

出てきたガンダムをみて、何故かプラモデルが作りたくなった。

家に帰り、さっそくパソコンでアマゾンサイトで
ガンプラを探し、いくつか注文した。


そのガンプラが2つ今日届いた。

SDガンダムとザクのうちまずはガンダムを娘と
組み立てる。

今どきのプラモはボンドを使わずにも組み立てられることに
おどろき、色分けもされていて塗装も不要だった。

SDガンダム完成。










8月2日(木)




20年前のLOWA TAHOEの前身がサレックという
モデルだった。

このサレックとはじめて出会ったのは以前勤めていた登山専門店
のスタッフのときである。

当時、LOWAを輸入されていたタカダ貿易さんの営業のSさんが
カモシカスポーツの穂高店に営業に来られ、このサレックをはじめて見せてもらった。

試しに履いてみて、この履き心地に驚き、即購入した。
(当時は山用品はスタッフ価格で購入できた)


いいモノは実際に自分で使い、それでもいいモノだけはお客さまにすすめる
というのが、かつて紳士服店で勤めていた頃からぼくは実践していたことである。

サレック発売当初は、はまだWXLという木型は無く、ノーマル木型だった。

そのノーマル木型でもつま先がやや広くぼくの足にはUK8.5がぴったりである。

サレックとの出会いが、その後WAX加工の始まりでもあった。

この美しいレザーブーツをどうしても良い状態で長く愛用したい。

ぼくは、このサレックのために、お手入れの研究をはじめた。




ぼくが始めたことは、まず最初に、プロに聴くことからである。

これは基本中の基本。何かをはじめるときや研究する時は
まずその道のプロを捜すことからはじめる。

登山でも同じだ。

はじめにぼくは、当時、穂高町にあったワシントン靴店の
大きな工場に勤められている靴職人のTさん(ちょくちょくお店に来られていた)
に革靴の手入れ方法をお聞きした。



するとTさんは『 工場に来い。』



とひとこと。

さっそくぼくは自分のサレックを持ってワシントン靴店の工場にTさんを訪ねて
行ってみた。

Tさんは、外反母趾など足でお悩みのお客さまのための靴を特注で
作る部署(Tさん1人)でお仕事をされていた。

Tさんは、まず、サンプルの婦人用の靴を水で絞った布で拭き
少し湿らせることからはじめた。

次に白いクリームを全体に塗り、色付きの液体を付けてブラッシング
そして、缶に入ったオイルを布で丁寧に塗り、また違う白いクリームを最後に塗った。

自然に乾かして、あとはポリッシュブラシで磨いて完了。

Tさんは、レザーの種類や質によってクリームを使い分けているという。


Tさんが使っていたのは、コロニルだった。


登山靴の場合、おしゃれ婦人靴とは、使われている革の種類や
厚さ、表面の仕上げが違う。

そのため、同じコロニルのケア用品でも登山靴に最適な
モノを探し、コロニルの輸入元2社のアドバイスを受けることにした。

とにかく、わからないことはプロに聴く。

そして、試行錯誤しながら、現在の方法でヌバックレザーの
お手入れ方法が生まれたのである。


その後、サレックは姿を消し、WXL木型とともにTAHOEが
誕生した。







20年前のサレックをソール交換して久しぶりにお手入れした。




8月1日(水)




今日も暑い一日。

朝早めにバイクで出勤してお客さまからお預かりしている
登山靴のWAX加工の4足分を仕上げ作業。

シュプリームまではすでに完了している4足をまずは
しっかりブラッシングしてから、秘密のスプレーをたっぷりかけて
仕上げ磨き。












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