登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Mar.2007
3月31日 ()
オープン前日、準備の進み具合を見るに見かねたTさんが、徹夜の応援にかけつけてくださった。昨日までに、工事の99%終わっている。残りの作業は、フィッテングルームのカーテンレールの取り付けと、あと片付け、そして商品の陳列である・・・。


3月30日 ()
トイレのドアが工務店さんより運び込まれた。しかし、何をちまよったか?トイレのドアがベニアでできていた。『あっちやー。』工務店さんにお任せしたのがぼくのミス。 工務店さんが取り付けて帰られた後、試しに、オスモのオークというナチュラルなカラーで塗装をしてみるが、ベニアはベニア。よけいに安っぽくなってしまう。ならいっそうのこと、真っ黒にしてしまえ~。とアンティークブラウンで塗ってみても『だめだこりゃー。』結局、オープンには間に合わないけど、無垢材で作り変えていただくことにした。うちのお店に、ベニアやステンレスの既製品ノブは、まったく似合わない。やっと、今日の作業が終わって午前4時。棚板の塗装をしながら少し寝てしまった。この日記を書いたら、帰って寝よっと。


3月29日 ()
昨夜は、夜中の3時すぎまで、お店にひとり棚板の塗装をする。お昼は、奥さんがいろいろ買出しに走り回ったり、廃材を利用している金物や什器の錆おとしなど、手伝ってくれて助かった。もう少しだ、ここは気合でがんばるぞ。


3月28日 ()
いよいよ、工事も大詰め。というより、残っている作業はほとんど、ぼくの塗装だけになった。


3月27日 ()
朝9時からお店に関係する業者さんの打ち合わせが5件も重なり、朝からお昼過ぎまでバタバタと忙しくそれが終わると、工事に必要な道具や、お店で使う備品の買出しに走り回って、一日がすぎていった。


3月26日 ()
あさ、お店に行ってみると、昨日の夜に塗っておいた床のクリアペンキがもう乾いていた。今日は、設備屋さんの工事がはいるため、じゃまにならないようになるべく隅で什器の塗装作業をすすめた。


3月25日 ()
午前4時20分に起床。5時に車で白馬にむかう。お天気は、雨。白馬館の栂池高原スキー場の駐車場を管理されている馬場さんのお手伝い。だけど、午前中いっぱい、雨が激しく降っているため、あさ6時からスタンバイはしているけど、お客さんは全くこない。白馬のゲレンデもこの雨で雪がだいぶ無くなって地肌が目立つようになった。『今シーズンは、おわりだなぁ。』
午後1時すぎに穂高に帰ってきたぼくは、その足で、ホームセンターに向かい、コンクリートの床に塗るクリア塗料と、セメントを購入して、お店に直行する。コンクリートの床は水性のクリアだけ塗ってそのまま使う予定である。塗装途中、塗料がたりなくなり、再びホームセンターを往復して、すべて塗り終えた。明日は、設備が完成する予定で、残るは、什器の塗装がたまっているだけ。なんとか、本当に4月1日にオープンできそうになってきた。



3月24日 ()
ぼくのお店の内装は、天然素材のみを使用することにこだわっている。材木は、無垢の材木を90%以上、壁はすべてシックイを塗って、什器やフローリングなどの塗装には、天然の植物オイルをベースに作られたOSMOカラーを90%以上使用している。看板や什器の金具類は鉄を使って鍛冶屋さんへ特注、など。工事の打ち合わせの時、まだ図面も出来ていない段階で、ぼくが最初に工務店さんにお願いしたことは、『偽者や化粧材は使わないで下さい。』ということである。だから、ぼくのお店の什器や壁、床、看板などには、プラスチック、ナイロン、ビニール、壁紙、化粧合板などを一切使っていない。
今日は、朝一番にOSMOの塗料で、床のフローリングを中心に塗装した。午後には、神戸から来られたNさん夫婦にお手伝いいただき、スナップオンのメーカーの方も参加して、重量330kgの工具箱兼作業台(キャスター付)を、35cm上げたフロアに乗せる作業をした。待ちに待ったぼくの工具箱の開封の時が来た。Nさんご夫婦の旦那さんの支持のもと、4人がかりで無事330kgの巨大な箱を一段上のフロアに乗せることができた。



3月23日 ()
朝一番に残りの什器がすべて運び込まれた。お店は什器に占領されてしまい、これから塗装する作業手順が重要になってきた。10時ごろ山岸君が自前のチェーンソーを持って白馬からお店に到着。お店の外にジュースの自販機を設置したスペースのまわりに枕木をチェーンソーでカットして並べる作業をしてもらった、その間、ぼくはカウンター内の壁を塗装する。午後、Aメーカーさんから担当の方が来店られて、商品の取扱講習を山岸君と受けた。オープンまであと一週間。だんだん盛り上がってきたぞ。


3月22日 ()
什器が白木のまま搬入された。今日は3分の1ほどで、残りは明日搬入された。さっそく塗装を開始する。今日は4台の棚に塗装をした。


3月21日 ()
●乗鞍山系 十石山(2525m) 参加者7名 ガイド 赤沼、太田
~ 2140mポイントキャンプサイト・十石山2525m山頂・白骨温泉登山口下山 ~


朝5時43分起床。冬山では、保温力を増すため、ダウンのウエアやゴアのジャケットなどをシュラフに詰め込んで寝る。目を覚まして、感じたことは、『気温は、思いのほか温かいなぁ。』
モゾモゾとシュラフから抜け出そうとしていると、となりで寝ていた赤沼さんがムクっと起き上がり、ガイド用テントから出て行った。お客さん達も皆さん目覚めているようで、8人用テントから数人の話し声が聞こえていた。あるていど、身支度をを整え、ぼくもテントから出て、8人用テントに移動する。赤沼さんとぼくは、さっそく、朝食の準備に取りかかる。まずは、昨夜のうちに作っておいた水を沸かして珈琲を飲み、アルファー米の五目御飯と、ラーメンをつくる。8時10分に、キャンプサイトを出発。目指すは、十石山の山頂。ここから山頂までは約2時間の行程で、時間もたっぷりある。ゆっくりラッセルをしながら登っていく。途中、体調をくずされたお客さんにぼくが付き添い、赤沼ガイド率いる本隊に少し遅れて、10時14分、山頂に到着した。体調をくずされたお客さんも、少し回復したようで、元気に登頂した。











3月20日 ()
●乗鞍山系 十石山(2525m) 参加者7名 ガイド 赤沼、太田
~ 白骨温泉登山口・2140mポイントキャンプサイト(テント泊) ~


あさ9時30分に松本駅集合。ゆっくりな出だし。ぼくと赤沼さんは、2台の車で、お客さんたちと合流するため、最近、改装されたばかりの松本駅の改札口で待つ。東京、大阪から特急列車が到着し、参加者7名全員そろいガイド2名が運転する車で、白骨温泉に向かう。白骨温泉は、数年前に入浴剤を温泉に混ぜて営業していたとして世間を騒がせ、有名になった温泉地だ。終点の登山口に車を駐車し、カンジキをはいて雪道を登りはじめる。少し林道を歩き、すぐに山中へ、最初の急登を登りきると、穏やかな台地が広がり、3段くらい登った平らな所を今日のキャンプ地とすることにした。テントを張る前に雪を踏んでしっかり踏み固める。この作業は、後々重要になってくる。雪をしっかり踏み固めずにテントを設営すると、中で食事をしたり、シュラフで寝ているときに、雪が沈んでテントの床がボコボコになってしまう。最初にしっかり踏み固め、平らにしていると、快適に過ごせるのである。テントを2張り設営し、8人用テントに、全員そろって夕食の準備をはじめる。雪山では、食事の準備をする前に大切な仕事がある。それは、雪を溶かして水を作ること。食事に使う水から、明日の行動用の水まで人数分作らなくてはならない。約9リットルの水を作り、夕食の準備に取りかかる。今夜のメニューは、ニンニクの芽といっしょに炒めたジンギスカン焼肉と、カレーライス、海草のサラダ。夕食後、夜9時には、シュラフにもぐりこんで、明日に備えた。










3月19日 ()
明日から2日間、赤沼ガイドとガイドふたりで、乗鞍山系のひとつ、十石山(2525m)へ、お客さん7名をご案内する。明日は、山中にて1泊テント泊となる。パッキングもばっちり。明日あたりから、ここ数日続いていた冬型の気圧配置もゆるみ、寒気による冷え込みもそこそこの見込み。お天気もよさそうなのでひと安心である。


3月18日 ()
松本にて、山小屋さんと、お仕事の打ち合わせをしたあと、松本駅前にあるオーディオショップに寄って帰ってきた。


3月17日 ()
昨日の夕方、ガイド仲間の馬場さんから電話があり、白馬岳の山小屋、白馬館が冬のあいだ営業している白馬栂池スキー場の駐車場係りを1日だけ手伝うことになった。朝6時に栂池のスキー場に到着。スキー場の第一駐車場は、夏場は町の体育館の駐車場として利用されていて、乗用車が約200台ほど入る。その駐車場は無料ではあるが、その駐車場にいかに、お客さんの車を誘導して効率よく、またトラブルなく駐車していただくかが、白馬館から管理を任されている馬場さんのお仕事である。今日の白馬地域のお天気は、やや下り坂で、朝からパラパラと雪が舞い始めていた。午前中は、ガスも薄く、天狗原までのヘリスキーも運行されていたようだけど、午後には雲も厚くなり、雪の舞う量も増えてきた。駐車場のお仕事は、午前中までで、お昼からは、スキー滑り放題。のはずだったけど、視界も悪く、あまり気持ちよく滑れそうもないため、お昼を食べて、栂池アルペンホルンで、お茶をして帰ってきた。


3月16日 ()
今日は、設備屋さんが来られて、トイレやシンクなど水周りの工事をしていかれた。ぼくは、カウンター周りの壁の塗装作業を黙々とやっていると、3件のメーカーさんや問屋さんの営業担当の方が来店されて、取り引きについての打ち合わせをして帰られた。さて、オープン準備だが、今の工事の進み具合で、ほんとうに4月1日オープンに間に合うだろうか?
工事のほうは、予算節約のため、工務店さんにお願いして、壁や什器などの塗装はすべてぼくの仕事にさせていただいた。工務店の北原ウインドさんは、塗装の種類から扱い方や塗り方などのツボを丁寧に教えてくれるため、作業は順調に進んでいる。お店の工事が終わるころにぼくは、かなり職人さんの域に近づいているのではないだろうか。北原さん、いろいろ工事の内容を、気が変わったりして、変更が多くて、ごめんなさい・・・。



3月15日 ()
●北アルプス北部山岳遭難防止対策協会 白馬班救助訓練

朝6時に自宅を出て、白馬に向かう。今日は、救助訓練で八方尾根スキー場のゴンドラで上がり、丸山まで行ってきた。途中で、ザイルワークや雪崩について、雪面をテストする。ここ2,3日の雪で、約80cmほど積もったようである。その下には、雪崩が起きやすい新雪と粗目の弱層を確認した。八方尾根の丸山は標高2300mほど。今日の天候は晴れのち曇り。朝から気温も低く風も冷たい。持ってきたペットボトルに入ったスポーツドリンクをザックから出すと、飲んでいるうちに、一瞬でシャリシャリに凍りはじめるほどだった。3時ごろ下山し、夜の7時すぎまでミーティング後、解散した。










3月14日 ()
お店にようやく、看板が設置された。看板は、鍛治屋さんが手作りで制作してくれた特注品。デザインはうちの奥さんが描いたのだ。看板がつくと、なんだかワクワクした気分になった。








3月13日 ()
今日から、大工さんが入って、木工作業の再開である。今日は、お店の中心的な存在となるカウンターが作られた。大工さんの手際のよさはさすがである。大工さんが、作業をされているときは、ぼくの塗装班はお休み。そのかわり、新規での取引先のメーカーさんとの商談や交渉に追われている。だんだん何がなんだかわからなくなってきた。いちど、きっちり整理した方がよさそうである。


3月12日 ()
お昼頃、きれていた塗料が届き、作業を再開した。トイレの壁を塗り終え、フィッティングルームの壁を塗って、とりあえず今、塗れるところはすべて塗り終えた。


3月11日 ()
朝起きて、カーテンを開けると、外は一面雪景色。しかし、その雪は、薄っすらと積もっているだけでお昼までには解けてなくなった。しかし、山にはどっかりと雪雲がかかっていた。


3月10日 ()
朝、壁の塗料が届けられた連絡をまち、現場に向かう。昨日注文しておいた塗料は、朝一番でお店に届けられていた。さっそくその塗料の缶を開け、砂と水を調合し、塗り始める。作業中は、わざと玄関ドアを開けている。道行く人々は、興味津々でお店の前に立ち止まって中をのぞきこむ人もいる。ぼくが、無心で壁を塗る作業をしていると、『ごめんくださーい。』というご婦人の声がした。作業を中断して出て行くと、道を尋ねられた。


3月9日 ()
昨日にひきつづき、フィッティングルームの外壁を塗り終えていっぷくしているときに、お店の看板が届いた。鍛治屋さんに特注で作っていただいた鉄製の看板は、来週には玄関前に取り付けられるそうだ。


3月8日 ()
昨日のつづき。内装工事8日目。ウインドの壁を仕上げて、お店で一番長い壁にとりかかる。とはいっても小さなお店なので、たいしたことはない。長い壁の途中で、イット缶2缶目に突入する。工務店さんにもう1缶追加注文し、今日はこの2缶目を塗り終えるつもりで、黙々と塗り続ける。今日は1日玄関ドアをオープンにして作業をした。すると、中をのぞきこむ人や、『どんなお店ができるのかなぁ?』とおしゃべりしながら通り過ぎるおばさまたち。そんな人たちを尻目に作業は順調にすすんだ。奥のフィッティングルームの手前で本日の作業は終了。


3月7日 ()
内装工事7日目。今日からぼくの仕事である漆喰の壁塗りがはじまった。工務店の北原ウインドさんにイット缶の塗料と砂と水の配合の仕方を教わり、ぼくひとりで塗りはじめた。はじめは慣れない手つきで、塗り壁の厚さにもバラツキがあったけど、要領を得てくると、だんだんスムーズに均等な厚さで濡れるようになってきた。レジ後ろの壁から塗り始めて、時計回りに作業をすすめていく。玄関をすぎて、ショーウインドの壁を塗ったところで、本日の作業は終了。


3月6日 ()
ぼくのお店は、スタッフが全員プロの山岳登山ガイドのみで構成するマウンテンガイドショップという位置づけで、北アルプス山麓の登山案内所としても機能していく、本当の意味でのプロショップを目指している。うちのスタッフは、常にガイディングや遭難救助の現場で活動し、訓練や講習など積極的に技術向上に努めながら、日々真剣に取り組んでいなければならない。その中で、道具の使い方や、道具の良し悪しを見極め、ショップに反映していく。とにかく、シンプルでわかりやすい、そんなプロショップを目指している。


3月5日 ()
今日は、大工さんの手によって、トイレとフィッティングルームの骨格ができてきた。おそらく、大工さんや他の業者さんは、ぼくが現場にいないほうが仕事がやりやすいだろうけど、ぼくは、大工さんの作業や、お店の形が、図面どおりに少しずつ造られていく様子を見ていると、とても楽しい。


3月4日 ()
日中の暖かさは、5月上旬。暖冬もここまできたか。雪不足のため県内でも数件のスキー場が今期の営業を休止したという。北アルプスなど、高山の積雪も、下から見る限りかなり少ないように見える。今年は水不足にならないか、心配である。
お店と自宅を行き来するときに見つけた。『ふきのとう』








3月3日 ()
何もなかった店内に少しずつ図面どおりの配置で壁や、段差ができてきた。スナップオンの重ーい工具箱が置かれる部分は、床が抜けないように補強していただいた。来週は、配管工事と電気工事のあと、カウンターやトイレなど水まわりの物が作られる予定である。壁を塗るのはぼくの仕事。


3月2日 ()
工事2日目。今日は、お店に柱が7本立てられた。この柱は、これからお店のトイレやカウンターなどを作る上で、お店の骨格になっていく部分である。朝8時ごろ、現場に行き、北原さんと、ハリの高さなど打ち合わせをして、大工さんが作業を開始した。そのあと、外で、外壁に付ける看板の位置などを打ち合わせしていたとき、

☆ ☆ ガッシャーン ☆ ☆

とガラスの割れる音がした。大工さんが組み立て中の、柱とハリが倒れて玄関のガラスドアに命中したようだ。幸い、ガラスが網入りだったため、周辺の歩道や道路にガラスの破片が飛び散ることもなく、大惨事に至らなかったことは助かった・・・。



3月1日 ()
さて、いよいよ新店舗の内装工事がはじまった。きょうは工務店の北原ウインドさんの社長と専務さんが来られて床に墨付けという作業をして行かれた。その間、ぼくは、その実際のレイアウトを確認しながらチェックする。予想より狭い部分や、使いにくそうな所は、少し図面に修正を入れさせていただいた。やはり、現実的にレイアウトを見ると、お店はかなり狭いなぁ。という印象である。あすから、大工さんが来られて木工工事がはじまる。ぼくの仕事は、そのあと、骨格ができた段階から壁を塗りはじめる予定。平日の駅前は、意外に人通りが多く、外を歩く人も、何やら工事が始まった様子をチラっと、お店の中を覗くように見ていかれる。駅前という所には、たのしい話題が、たくさんある?かもしれない・・・。