登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Jul.2007
7月31日 ()
『富士山に登りたいんですけど、最低限必要な物は何ですか?』 という若い(ぼくより年が若いという意味)男性のお客さんがご来店された。富士山という山は、日本一の山だけあり、登山者数も、日本一。一度はその頂上へ登りたい。富士山を目指されている方の中には、登山経験や知識がまったく無く、着の身着のまま登られる方も多いと聞く。それが許されるのも富士山だけど、天候次第では、厳しい自然環境が待ち受けている。
『最低限必要な物?』 というご質問にぼくは、いつも返答のしかたに困ってしまう。これから登山を始めよう。という方には、まず、必要な登山靴、ゴアの雨具、パックなどから順に揃えていただけるけど。『いちど富士山に登るだけ。』となると、あまり高価な登山用具をすべて揃えるわけにもいかないだろう。と、思う。とりあえず、一通り登山に必要な装備を順番に、用途や必要性について、ご説明し、富士山を登られるために何が必要なのか?じっくりお考えいただくようお願いした。お客さんが帰られる直前に、ぼくは、お店にあった 『岩崎元郎のはじめての登山講座』 という小冊子を手に取り 『これを読んで考えてください。』 と言って、お客さんに手渡した。



7月30日 ()
昨日、加水分解ミッドソールのソール張替え修理依頼をいただいたOさんご夫婦が、ご来店された。昨日、旦那さんがBC穂高でご購入されたO社製の防水パックに不良箇所が見つかり、お持ちになられた。その防水パックは、完全防水仕様で、背負うためのショルダーベルトが付いている。不良箇所とは、そのベルト部分の長さが左右であきらかに違っているのだ。『右側のベルトが短いため背負いづらい。』とOさんの旦那さん。誰が見ても、あきらかに製造上のミスである。しかしこの防水パックは、珍しい物なので、ぼくも何度か、空気を入れて膨らませたり、背負ったりしていたのだ。なのにOさんに指摘されるまで、まったく不良箇所に気がつかなかったのは、ぼくのミスであった。すぐにメーカーさんに電話で、状況を説明し、代品を手配してもらった。Oさんご夫婦は今日、神奈川に帰られるため、代品が届いたら、今度はしっかり検品して、お送りしなければならない。








7月29日 ()
ご夫婦で登山中に、奥さんの登山靴のソールが剥がれてしまったというOさんご夫婦がご来店された。ご夫婦は、神奈川にお住まいで、以前GW中にもいちど、BC穂高にご来店されたことがある。その時、奥さんが『足がコる。』というご相談をいただき、登山靴のサイズが大きかったため、調節のための中敷をご購入いただいた。今回、ソールが剥がれてしまったのもそのときの登山靴。Oさんは『もうだめなので買い換えます。』と元気がない。『シリオはソールの張替えができますので、よかったらその登山靴を見せてください。』と、前回ご来店いただいたときと同じように、再び登山靴をお見せいただくようにお願いした。そのシリオの登山靴は、ソールの材質が旧タイプで、加水分解でおなじみのウレタンミッドソールを使っている。数年前から、ウレタンの加水分解によるソールのハガレが騒がれるようになってから、シリオでは、ハガレを防止するために、ウレタンを使用しないビブラムソールを使用されている。
その登山靴の状態を確認し、ソール以外はまったく問題なく、まだまだ現役で履けると判断したぼくは、Oさんにソールの張替えをご提案した。『リサイクルできる物はリサイクルしよう。』ということで、同意していただき、ソールの張替え修理のご依頼をいただいた。



7月28日 ()
おとといの26日午後1時すぎに穂高駅到着後、そのまま裸一貫(無登山装備)で、ツバメ山荘(燕山荘)まで登るつもりで来られた男性のお客さんが、BC穂高で登山用具一式をご購入されて、翌日に初めての燕岳登山に行かれた。そのお客さんが、山から下りて来られた。『行って来ました。ありがとうございました。』と、清々しい満面の笑顔で、そう言い残し、隣のレンタサイクルショップに預けていたスーツケースを受け取って、デビューしたばかりのモンベルザックをそのスーツケースにくくりつけると、駅に向って歩きだした。ぼくは、そのお客さんの笑顔を見ることができて、とても嬉しかった。山は、初心者の方でも、はじめての登山でも、しっかり準備をして挑めば、『山は、えぶりでい、おーぷん』なのだ。BC穂高も、えぶりでい、おーぷん。


7月27日 ()
北アルプス表銀座を目指し、安曇野に来られた登山客にとって、交通の拠点でもある穂高駅前は、日を増すごとに登山客で賑わってきた。そんな駅前の登山案内所として、当店は午前4時からオープンしている。

午前中、Oさんがご来店。モンベルのパンツをご購入いただいた。Oさんには、パンツの丈が少し長いため、丈詰めのご依頼をいただいた。当店でご購入いただいたパンツの丈詰めは無料。それ以外の修理は有料でお受けしている。縫製&修理&デザイン&経理担当部長(奥さん)に、電話で納期の確認をする。『あしたのお昼にはできるよ~。』ということで、明日午後には、お渡しできることになった。



7月26日 ()
午後1時すぎに
『これからツバメ山荘に行きたいんですけど、時間はどのくらいかかりますか?』
という50代くらいの男性がご来店された。
『登山口から、空身で走れば3時間。急いで歩けば4時間。普通に歩けば5時間。ゆっくり歩けば6時間です。』
『走れますか?』
とぼくが突っ込むと
『いや、わたしは、まったく登山したことありませんので。』と男性。
『じゃあ、最低でも5時間ですね。』
『今からでは、登山口まで1時間。プラス5,6時間で、夜の7時。それは、無理なので今夜は中房の有明荘にお泊りになられて、明日の朝から歩かれるといいですよ。』

というぼくのアドバイスに簡単に納得されて、今夜は、有明荘に泊まられることになった。
『登山に必要な物てあるんですか?』
と、その男性。
『たくさんありますけど・・・。どんな物をお持ちか見せてください。』
その男性の手には、黒い皮の手さげバッグ。靴は、登山靴ではないけど、足首まで隠れる皮のブーツを履いていた。
『まあ、靴はこれでよいとして、リュックサックと、雨具はありますか?』
『リュックサックは持っていません。雨具は、コートがあります。』
と言う。コートという物を見せていただくと、アパレル系の白いコットンステンカラーのハーフ丈のコートだった。

『これでは、登山には使えませんね。』
という会話をしながら、結局、ゴアのレインウエア、リュックサック、シャツやズボン、下着など、ここで揃えることになった。念のため、靴のサイズを確認させていただく。ついでにその靴の状態も確認すると。
『あっれぇ~っ。』
靴底のラバーが剥がれかけていた。それを手で剥がそうとすると、何の抵抗もなく完全に剥がれた。
結局、登山靴から、全ての装備を揃えることになり、メレルの登山靴の他は、すべてモンベルで固められ、その男性は、お店を出られるときに一言。
『おかげさまで、登山らしい姿になれました。感謝します。』
と言い残されて、午後2時40分の中房行きバスに乗って行かれた。ぼくは、無事に行って来てください。と言う気持ちで、手を振った。



7月25日 ()
白馬の大雪渓の上部、何年か前に雪崩で流された岩室跡地の周りを測量されるという、建設会社にお勤めのお客さんが、登山靴をご購入された。白馬の大雪渓といえば、今、行政や地元自治体、遭対協や救助隊などでも、落石の危険性についていろいろ議論されている場所である。雪渓を猛スピードで音をたてずに転がってくる落石は、登山者にとって、ロシアンルーレットにかけられたまな板の鯉。『行きたくない。』とお客さん。ぼくは、ただ『気をつけてください。』ということしかできない。そのお客さんには、明日入荷する6本爪アイゼンをお渡しするため、もう一度、明日ご来店いただくようにお願いした。


7月24日 ()
早朝3時30分。ぼくの通勤時刻だ。暗やみの夜空に星が見えた。晴れてるかな。自転車でお店に到着すると、穂高駅前は霧にのみこまれていた。駅の灯りや街灯がぼんやり浮かんでいて幻想的な景色の中、オープン準備をする。4時には準備が完了して、まずは、カウンターで珈琲を一杯。
空があかるくなり、霧が晴れると、雲ひとつない鮮明な青空である。じつに何日ぶりだろうか。数日前に見えたときは、まだだいぶ雪が残っていた北アルプスの山々が、目を疑うほどにみごとな、緑と黒の夏山の姿に変身していた。
さて、北アルプスに、お待ちかねの、夏山シーズンが、やっと来た。



7月23日 ()
月曜日の午前中、ひまーなBC穂高に丸太工房から、ひのきのカウンター用ベンチが届いた。いままで使っていたベンチは外に出して、別のことに利用する。さっそくダンボールを剥がして包装を解く。天板のみビス止めして完成した。座面に掘られたBACK-COUNTRY HOTAKA の文字がかっこいい。ベンチはBOXタイプで、収納スペースも大幅に容量アップした。さすがHIROさんのできばえである。
ベンチをセットして収納スペースを整理するあいだ、外は小雨がふっていた。雨が止んだお昼過ぎから、お店は一気に戦場と化してしまった。お客さんが次々にご来店。
その中に、中高年の男性登山客がご来店され、お話しを聞いてみると、そのお客さんは以前、富士山に登ったことはあるけど、北アルプスに登るのは、はじめてという。明日から表銀座コースに入り、槍ヶ岳を経て、キレットから北穂、そして、涸沢岳、奥穂高岳を経由して前穂、岳沢から上高地まで下りるという。そのお客さんの靴を見ると、ノースの短靴で、ウエアはゴルフウエアのような服装。バックパックは、20リットルくらいのディパックにパンパンに詰めている。防寒着は持っていないが、透湿素材のレインウエアは持っているという。『山小屋で水は補給できますか?』というご質問から、経験不足がうかがえる。今夜、中房の有明荘にお泊りと言うことで、できれば、今夜の中房の気温から13度引いた気温を想像して、防寒着が必要だと思ったら、そこで購入するようにお願いした。ヘッドランプ、地図など、最低限不足していると思われる装備品をお聞きして、ご購入いただいた。あきらかに経験不足の登山者で、装備品も不十分(推測)で、今回の計画は非常に無謀であると思うけど、ぼくにできることは、その登山者に対して、精一杯のルートや山の状況、危険性や装備品についてのアドバイスをすることしかできないのである。それは、山はオールウエルカムだから・・・。登山という行為は、すべて自己責任であって、誰がどんな計画であろうと、登山道を登山することは自由なのである。
夕方6時過ぎにパッタリと今までの忙しさが嘘のように、お客さんが途絶え、再び、ひまーなBC穂高にもどった。



7月22日 ()
早朝オープン後、5時発の中房行き路線バスの運転手さんが、ご来店された。そして、店内に先日展示したハンモックに興味をもたれて、かなり物欲に背中を押されている様子がぼくにも伝わってきた。そのあと奥さんと茜空ちゃんがお店にやって来て、展示しているハンモックに乗って遊んでいると、ご近所のご夫婦がご来店された。そして、そのご夫婦もそのハンモックにご興味をもたれていた。お昼過ぎに、役所で働くMさんがご来店されたとき、ぼくはお客さんに登山靴のサイズ合わせと、登山靴の説明をしている所だった。ぼくは、靴のサイズあわせや試し履きをしているとき、Mさんは、ハンモックに乗っていた。








7月21日 ()
北アルプスの登山口のひとつ安曇野は、夏山シーズンになると、登山客で賑わう。交通の拠点となるJR穂高駅前にある山の店・BC穂高は、夏から秋の3ヶ月間、午前4時から毎日営業している。今日、BC穂高にご来店されたお客さんのほとんどが、関東や関西地方から、北アルプス燕岳や常念岳、蝶ヶ岳に登りに来た登山客だった。お隣のレンタサイクル屋のおやじさんの話では、昔は、関東や関西から夜行で来て、朝一番に穂高駅に到着し、われ先にと、登山口に向う登山客や学生さんの強行軍がほとんどだった。それが最近では、登山の楽しみ方が、かわってしまい、前日に穂高に到着し、温泉宿でゆっくり1泊して、翌朝登山に出かけるという、ゆったり派の中高年層の登山客が増えた。ということである。今日ご来店されたお客さんも、やはり、中高年層の登山客の方が多く、お昼過ぎから夕方のあいだに集中した。




7月20日 ()
そろそろ梅雨が明けてもいいころだけど、今週末は梅雨空のようだ。明けるとしたら来週火曜日以降になるだろう。
昨日、ご来店いただいたお客さんから、お弁当3つを、今朝一番(5:05発)の中房行き路線バスの運転手さんに預けるように依頼された。そのお客さんは、穂高駅を出発した中房線を行く登山口行きの路線バスに、途中のしゃくなげ荘バス停から乗る予定である。運転手さんにそのことを伝えてお願いすると、快く引き受けていただいた。つぎに、ザックカバーをバスに乗せて欲しいとの電話がはいり、次のバス(8:00発)に乗せる。運転手さんは先ほどと同じ方。このザックカバーの代金は、登山口にある有明荘の売店商品にすることにして、有明荘にお支払いいただくように伝えた。電話を切ったあとすぐに有明荘にも連絡を入れそのことを伝えた。今朝は、登山客のわがままを引き受けた、穂高駅前の登山ショップと、路線バスの運転手さんと、登山口の有明荘でできた、スムーズな連係プレイであった。



7月19日 ()
BYERのカラフルなストライプ柄で、ざっくりとした厚手のコットンでできたブラジルスタイルのハンモックが入荷した。さっそく、お店の張りにセッティングするため、8mmのロープでスリングを2本作り、カラビナといっしょにセットした。ハンモックをひろげ、紐の末端をカラビナにかけて完成。ハンモックは、いい具合にたるんで展示できた。
ぼくの家には、きのうから奥さんの妹が、遊びに来ている。今朝の早朝営業は、茜空(あかね)を妹にまかせて、奥さんとぼくは、午前4時前にお店に出勤した。
展示したばかりのハンモックを試しに奥さんに乗ってもらう。張りの高さだと、床から少し高いため、乗るのに台が必要で、安全のため乗り降りの時は補助が必要である。ハンモックに乗った瞬間。

『わぁ~。気持ちいい~。』

と第一声。
かわってぼくも乗ってみた。

『おおっ。こりゃいい~。』

奥さんのご意見で、『ご自由にお乗りください。』という表示をつけることにした。ただし、乗り降りには安全のため補助が必要。なので『声を掛けてください。』とつけ加えた。



7月18日 ()
昨日、登山の相談に来られた外国人ご夫婦が、今朝山へ出発前にBC穂高にご来店された。お店外のエレベーターホールのテーブルで、モーニングしながらバスの時刻を待たれていた。昨日は、ぼくのカタコトな英単語で山の説明をしたけど、わかっていただけただろうか?ろくな説明ができなくて申し訳ないので、お2人にホットコーヒーをサービスした。
そのお2人は、今日から4日間ほどかけて、燕岳から槍ヶ岳をめざされる予定。あとは、天候次第では、目的地を変更することもある。『セーフティー。セーフティー。』とおっしゃっていたので、大丈夫だろう。



7月17日 ()
昨日、Tさんが、間伐材の杉丸太の25年物を1本分調達してくれた。160cmくらいの長さにカットされた丸太が5本。昨日のところは、その丸太をお店のまわりに転がして帰った。早朝営業がおちついた6時ごろから、ぼくは、その丸太の皮を剥がす作業をはじめた。8時ごろ、Tさんが出勤。2人で皮はがし作業をつづける。丸太は、生木のためまだベタベタしている。この丸太は、BC穂高の玄関横のウインドのディスプレィに使う。
ぼくはいつも、ディスプレィを考えるとき、必ずテーマから先に考える。今回のウインドテーマは『夏山の月夜に開催される、登山靴虫たちのパレード』である。いろんな靴の虫を並べて、KAVUのキャップに似た、蛍を2匹飛ばせて、完成した。なんのこっちゃ。



7月16日 ()
台風一過。とまではいかないまでも、分厚い雲の隙間から、久しぶりに太陽が顔をのぞかせた。午前10時13分ごろ、新潟県を中心に大きな地震があった。長野県も震度が4という地域もあり大変大きな地震であったことは、ニュースの映像からもわかる。ぼくは、そのころ、お店の外で、隣のレンタサイクルショップの親父さんと遊んでいて地震には気がつかなかった。まず、第一報はお客さんから電話だった。『今の地震、そちらは大丈夫でしたか?』とお客さん。ぼくは、何のことかわからず、『地震なんてどこであったんですか?』ととぼけたお返事をした。その後、お店の電話や、ぼくの携帯電話に身内から心配の電話が鳴りつづく。安曇野界隈は、震度3だったようだけど、ぼくは、まったく気がつかなたかった。

お弁当の販売というのは、仕込む判断が難しい。冷凍状態で保管されているお弁当を、その日の見込みで解凍する。今日は、連休最終日だけど、海の日。天候はまずまず。ということで、ちゃあしゅうちまきを5個と、わさびいなり2個を仕込んだ。まず、4時過ぎに到着する夜行バスは、乗客が1名。ムーンライト信州号という夜行列車は、だれも降りなかった。
『本当に海の日?』
台風の影響もあり、海の日とは名ばかりの3連休である。午前中に、ちゃあしゅうちまきが1個売れて、午後にも1個売れた。のこりは、ちゃあしゅうちまき3個にわさびいなり2個。3時過ぎに、もう売れないような気がして、夕方4時ごろ、奥さんのユカに夕飯のお米を炊かないように連絡を入れた。すると、電話を切ったあとすぐに、外国人男性と日本人の奥様に小学生くらいの子供が2人の4人家族が、『お弁当まだ、買えますか?』とご来店された。旦那さんとお子さん2人はちゃあしゅうちまきで、奥様は、パンチのある当店のオリジナルわさびいなりにご興味があるようで、わさびいなりにされた。そのご家族は、お弁当を食べられて、電車で帰られた。ぼくは、また奥さんに電話を入れる。『ごはん炊いといて・・・。』お弁当というのは難しい物である。



7月15日 ()
海の日3連休2日目。台風4号と梅雨前線の影響で、日本列島は、太平洋沿岸地域で、大荒れのお天気になっているようだけど、昨夜から今日の安曇野は、降水量は多いものの風も穏やかで台風を感じることなく、通り過ぎて行った。今朝、穂高駅で降りた登山客は2名。午前5時30分より、中房線が通行止めになることが決ったため、登山口まで入ることができず、この連休の登山をあきらめられて、すぐに特急で帰られた。

山と渓谷社の5月号の当店の記事を見られたというご夫婦がご来店された。そのご夫婦は、新潟県の上越市から、登山口の下見をかねて、BC穂高にも来られたという。ご夫婦は、8月に2泊3日で、北アルプスの最奥の地である、水晶岳、鷲羽岳の登山を計画されているそうだ。こういうお話しをお聞きすると、ぼくは、地図を広げずにはいられない。地図に書かれたルートを指しながら、登山道や山頂の様子を想いだす。宿泊されるのは、野口五郎小屋に2泊。水晶、鷲羽は2日目にピストンされる予定で、2日目の行動が、約9時間の行程となる。ここは雷との勝負となりそうである。『とにかく、早め早めの行動をしよう。』ということで、登山計画会議は終了した。ご夫婦とも、今シーズンモデルチェンジされた、モンベルのストームクルーザーというゴアのレインウエアを上下でご購入されて準備万端。帰りに、次回の登山予定の登山口となる七倉ダムから高瀬ダムへの入り口を下見して帰られるという。ご夫婦が、帰られて、しばらくたった後に、おそらくご主人の物とおもわれる鍵のお忘れ物を発見した。幸い、メンバーズカードをお作りいただいたため、連絡先は当店で把握している。今日のところは、留守電に伝言を残し、明日連絡することにした。



7月14日 ()
海の日3連休初日。あさ3時に出勤する。雨がパラパラ降る空模様。雨は、これから台風4号が長野県に最も接近する、明日の正午すぎまで、降り続く予定である。さわやか信州(夜行バス)と、ムーンライト信州号(夜行列車)は、ほぼ定刻どおり4時から5時のあいだに穂高駅に到着し、降りる乗客には登山客がちらほら。いちおう、登山口にはむかわれた。お店は、その後6時すぎからお客さんがパラパラとご来店。そのあと、夕方まで、狭い店内がバトル会場に・・・。忙しさも一段落したころ、ぼくと同級で、北アルプスの山小屋のご主人をされている北穂高小屋のよっちゃんがご来店された。穂高は例年より雪が少し多めで、北穂南稜のとりつきなど、雪渓が例年より少し多めに残っているため、軽アイゼンを装備するように、とのこと。ぼくは、北穂には、8月中旬にガイドの予定が入っている。いまは、それが楽しみだ。


7月13日 ()
長野に来た時から、スーパーなどの食品売り場に、海外産と表示された食材の多さに疑問を感じていた。ぼくの実家の大阪ならわかるけど、なぜ、長野県にこれだけ畑や田んぼがあるのに、どうして中国産なのか?ぼくは、野菜や魚などを購入する時、国内産にこだわることにしている。そしてできる限り、地元でとれた食材を優先して購入する。しかし、加工品となると、美味しさを優先してしまっていた。国産食材にはこだわる反面で、マック(関西では、マクド)やミスド、コンビニのパンやお弁当も大好きで、定期的に利用しているのである。今朝、ダンボールを薬剤につけて加工していたという中国人が作った肉まんの話題がニュースでながれていた。60%がダンボールでしかも漬けていた薬品もけして安全なものではないようである。最近、コンビニやファーストフード店の価格破壊がすすみ、安いお弁当や牛丼などが主食として、定着してきている世代もあり、当たり前になってきた。安いお弁当や料理に使われている食材は一体どういうものなのか?どこで作られた物なのか?何から作られているのか?どうして、安全な国産の食材を生産する農家が衰退するのか?いまや、消費者が、本気で取り組まなければならない問題がある。


7月12日 ()
午前中の日差しも11時まで。午後は雨が降ったり止んだりを繰り返す、湿ったお天気。日本列島の南海上に発生した台風4号は、北上している。やがて、沖縄本島をまくように進路を東に向け、太平洋海岸沿いを縦断していくだろう。この台風の通過により、梅雨前線をけちらしてくれたら、一気に梅雨明けとなるだろう。台風一過後も梅雨前線が、日本列島に横たわっていたら、梅雨明けは、次の台風を待つか、太平洋高気圧が、がんばりを見せて北に押し上げるまで、梅雨明けはおあずけになる。日本の『海の日』は、だれが決めたのか?この時期、海が一番暴れる時に『海の日』はないだろう・・・。と思う。やり直せるなら、海の日は、7月20日をすぎた最初の月曜日にするべきである。それはともかく、来週末までには、梅雨明けしてもらいたいものである。

先日、お店の照明にぶら下げた籠から巣立ったツバメのヒナは、まだ両親にエサをもらいながら生活している。昨日から、再び照明の上にとまりピーピーエサをねだっている。親ツバメはせっせとヒナにエサを運んできながら、ときどき、泥とワラをくわえてきて、お店の玄関の壁につけている。そう、巣を作り始めたのである。



7月11日 ()
休暇で下りてきたという、北アルプスのN温泉という山小屋で働いているスタッフのTさんが、バイクに乗って、BC穂高にご来店された。休暇の時に1~2泊で山に行けて、バイクのツーリングでも使えるバックパックを探しに来られた。最近のバックパックは軽量化がすすみ、最新素材は、丈夫だけど、中の荷物が透けるくらいに薄くなり、余分な機能は削ぎ落とし、ほんとうに軽くなったモデルが各社の主流となっている。そんな中でも、耐久性や丈夫さを求めるユーザーもいることは事実。今日ご来店されたN小屋のTさんは、少しくらいの軽量化より、タフで長く使えて、自分の身体にピッタリフィットするパックをさがされている。BC穂高では、ゼロポイント、グレゴリー、カリマー、マックパックというブランドのパックを常時展示している。各ブランドのこだわりや、良さを最大限にひきだしてお使いいただけるようにぼくの中では、棲み分けされているのである。Tさんは、丈夫さとフィット感を重視され、大きさは、40~50リットルで、山でもバイクでもお使いになられるということで、マックパックの最新素材アズテックを使用した、パーシュートクラシック50Lをチョイスさせていただいた。そして、ザックカバーは、石井スポーツのオリジナル商品パイネシリーズにすることになった。そのザックカバーは、背中の背面パット部分を完全に覆うように開発された、画期的なザックカバーで、とくに背面を覆ったあとにベルトがフロントにまわり、カチャッとバックルで止めるようになっている。そのため、強風でもザックカバーがバタバタしない構造になっているのである。Tさんのようにバイクで使うには、ぼくが知る限りこのザックカバーがベストだろう。ということで、ザックカバーは石井スポーツで購入されることになった。


7月10日 ()
今日から、記念すべき、登山専門店(山専)日本初と言われている、早朝4時から営業のはじまりである。もしかしたら、世界初ということになると、ギネスにのるかもしれない。ほんとうは、もっと世間が騒いでもよさのうなものだが、夏の午前4時、真暗闇の穂高駅前で、静かにBC穂高はオープンした。『まあ、お客さんなんて来ないだろう。』なんて考えながら、お弁当の準備をすすめる。4時半すぎにIさんがご来店された。そして迷わず、新作の野沢菜ちゃあしゅうちまき弁当を2個ご購入された。日本初のお客さんである。たしか、Iさんは、BC穂高がオープンした時も、初のお客さんだったような。当店のお弁当は、地元の食品工場で作られ瞬間冷凍された状態で、お店に運ばれてくる。それをそのまま解凍するだけで、魔法のようにおいしいお弁当のできあるのである。お米は100%もち米を使用しているため、冷凍してもパサパサにならなく、もちっとした食感がたまらない。写真は、新発売の野沢菜ちゃあしゅうちまき弁当。もうひとつ、安曇野わさびいなり弁当というのがあり、どちらも当店だけの限定販売となっている。ゴールデンウイークからある、わさびいなり弁当は、わさびが利いていてツーンと、涙が出るほどおいしい。のに何故か、 好みは賛否両論のようだ。新作の野沢菜ちゃあしゅうちまき弁当は、好調で、試食していただいた方全員に『おいしい。』とほめられた。お弁当は、当日分を限定にて解凍するため、必要な方は前日までにご予約をいただければ確実です。夏シーズン燕岳、常念岳を登山される方、登山口へ向かう前に、ちょこっと、穂高駅へ是非お立ち寄りください。

Happy Birthday Dear ななちゃん、やすこさん、ゆみこさん。








7月9日 ()
午前中、あちこち走り回り、あわただしく、お店に戻ってきて、汗だくのままお店で、出張健康診断を受ける。それが終わり店内を一通り掃除し10時にギリギリオープンした。
Kスポーツ穂高店に勤務している時に、登山靴をご購入いただいた女性のお客さんが、BC穂高になってから、今日はじめてご来店された。その女性は、登山中の下りで、右ひざが痛くなると言う。今日は、その相談に来られたそうだ。最近の登山事情は、中高年登山が主流で、こういった悩みを抱えてられる方は多い。登山店の店員として、できる限りのアドバイスはさせていただくが、これは、一歩間違えれば、医療の分野になってしまうため、気をつけなければならない。痛みや身体についてのアドバイスは、医師の仕事であり、われわれシロートが、症状を改善するための方法など知るわけもない。また、診察をした医師でなければ、膝や腰の痛みということにたいして、あーだのこーだの言えるわけがない。最近、広告などで、『膝の痛みを解消できるインソール』だとか?やたらと目にするけれど、それはあくまで、スポーツ用具としての道具であって、医療分野とはなんら関係の無いシロ物であることを理解していただかなくてはならない。『このサポーターやインソールをつければ大丈夫。』という根拠は何もないのである。ぼくは、サポーターについてアドバイスを求められたら『これで、解決する補償はないので、本気で痛みについて悩んでいるようでしたら、接骨医か、整形外科医にご相談して、そのアドバイスのもとで、サポーターと言われたら、お使いになられるといいですよ。』としか言いようがない。
その女性のお客さんは、それをご理解されて、膝サポーターをご購入された。おまけに次回ご来店いただくときは、普段お使いの登山靴をお持ちいただくことにした。履きこんだ登山靴は、その人の歩き方が、ソールの減り方や、インソールについた跡でわかるのだ。歩き方とは、歩幅や、靴紐の状況、歩くときの癖など。基本は歩幅を小さく、ゆっくり歩くことである。これは、登山についてのアドバイスであり、我々登山ショップの店員としての仕事であると思うのである。

Happy Birthday Dear ゆかちゃん



7月8日 ()
丸太工房がやってきた! その2

丸太工房のヒロさんと奥様は昨夜、有明荘に泊まり、今朝、お店にも寄っていただいた。今日はこれから、ちひろ美術館や、ハーブ園を見学されてから、観光しながらゆっくり和歌山へ帰られるという。ヒロさんは最近、カービングがメインのお仕事になっていて、全国各地で行われるカービングの大会にも参加されている。お店の看板をカービングで作ってくれるということで、これまた楽しみである。このカービングで作られた魚は、ブラックバス。後ろの板と魚は、同じ木なので、つながっているのはすごい。あいきょうのある表情で、ご来店されるお客さんは、珍しそうに眺められている。そして、みんな、必ずと言っていいほど、つい口の中をのぞきこむ。子供たちは、落ちている葉っぱを口の中に入れて食べさせたり。いきなりお店の人気者となった。








7月7日 ()
丸太工房がやってきた! その1

1ヶ月ほど前に、安曇野市から、安曇野市営『有明荘』のテーブルと椅子を6セット作りたい、というご相談があり、BC穂高でお手伝いをして、丸太桧で制作することになった。制作は、われらが師匠、丸太工房のヒロさん。丸太工房は、ぼくの実家の近くの和歌山県という所にあり、丸太工房で作られる家具のほとんどは、間伐された吉野桧の原木からオーダーメイドで制作されている。木のぬくもりを残しながら、光沢が出るまで磨き上げられ、仕上げは、環境にやさしい天然植物油のオスモのクリアで仕上げられている。わずか1ヶ月という短い期間で、丸太の原木から製材、乾燥を経て、こんな素敵な、テーブル8台と『うさちゃん2号』という名の椅子24脚を完成させた。ぼくの自宅にもヒロさんが制作した桧丸太がたくさん置いてあり、ぼくは、弟子入りしようかと考えたこともある。完成したテーブルと椅子を昨夜から、2トントラックに積みこんで、はるばる和歌山から、奥様とお2人で運んでこられた。

あさ、9時に穂高駅前で、合流し、2トントラックにぼくも乗り込み、お店は、ユカにまかせて、有明荘に搬入した。










7月6日 ()
ぼくのお店の建物は3階建てのテナントビル『美土里館(みどりかん)』。安曇野の中心的な街である穂高町のJR穂高駅前ロータリーの一角に、美土里館は建っている。ぼくのお店は、1階の北向きに位置し、歩道からダイレクトに入る北向きの玄関ドアと、エレベーターホールから入る西向きドアの2個所から店内を出いりできるようになっている。そして、この建物には、2階、3階へ行くためのエレベーターや階段がある『エレベーターホール』とよんでいる、ビルの共有スペースがあり、お店のドアから、エレベーターとの間に、少し広めのスペースがある。今までは、お店の工事に必要だった材料や工具類などの置き場として使用させていただいていた。お店の工事も一段落したことで、先日道具類を片付け、その場所を、大家さんに許可をいただき、テーブルを置かせていただくことにした。テーブルベンチセットは、即席で2台購入。組み立てて設置してみると、ちょうど良い、ぴったりサイズでおさまった。こうして、BC穂高・憩いの場が完成したのである。7月10日からの夏山シーズン早朝営業のときには、登山客の方々が、バス待ちで一服したり、登山の準備をしたり、お弁当を食べたりするスペースとして開放する予定。
店内のカウンターテーブル、屋外にある歩道脇の小さなベンチ、そして、今日完成したエレベーターホールのテーブルなどは、ゆっくり読書を楽しんだり、おしゃべりをしたり、登山の打ち合わせをしたり、電車の時間待ちなど、皆様の溜まり場として、ご自由にお使いくださいませ。










7月5日 ()
いまにもどしゃ降りの雨が降り出しそうな、どんよりとした薄暗い、おとといの夕方。歩道の脇の植え込みに、一羽のツバメのヒナがうずくまっているのを見つけた。上を見ると、お店のビルの、はるか3階の庇の下に作っていたツバメの巣が崩れているのが見えた。おそらく、このヒナは、あそこから落ちたんだろう。ぼくは、ひとまず、ヒナをそのままにして、となりのレンタサイクル屋さんのおやじさんに相談した。ツバメのヒナは、人がさわって、人間のにおいを付けてしまうと、親鳥が警戒してエサをやらなくなるという話を、聞いたことがある。ぼくは、急いでお店には入り、商品を入れて展示している籠を空にして持ち出し、レンタサイクル屋のおやじが軍手をして、ヒナをつかんで、さっと籠に入れた。上を見ると、親鳥が2匹、壊れた巣のまわりを飛び回り、中にヒナがいないことで、パニック状態になっている様子だった。ヒナを入れた籠は、ぼくのお店の玄関外の庇の下の照明器具に、ぶら下げて、様子をみることにした。親鳥が見つけて、このヒナにエサを運んでくるように。祈る気持ちで、見守る。ぼくには、これ以上何もできないのだ。そして、一夜明けた昨日の朝、ぼくは、お店に出勤すると、玄関の籠にむかってセッセとエサを運んでいる親鳥と、元気にピーピー鳴きながらエサをもらっているヒナの姿を見てほっとした。ヒナはまだ飛べず、巣立つまでの間、お店の玄関上の照明器具にぶら下がったこの籠が彼の巣になるのだ。

※お客様へ。お店の出入には、上から落ちてくるフンにご注意を!










7月4日 ()
昨夜は、閉店後に、中房にあるおなじみの有明荘へご注文いただいていた商品を納品に行ってきた。有明荘には、8時30分に到着。まずは、いっぱい飲んで、温泉に入って、おやすみなさい。今朝5時に起床して、ようやく持ってきた商品を、売店の棚に並べるお仕事を開始する。7時には自宅にもどり、お店は平常どおりオープン。午前中は、取り寄せていた登山靴のサイズ合わせラッシュで、ぼくは、相変らず狭い店内を、走り回る。2種類の靴をご注文いただいていた片方の靴が、ぼくのミスで、お客さんの足に合わず、小さかった。お客さんも残念そうな表情だったけど、お願いして、再度、ちがうサイズを取り寄せることになった。
ウォルディーズのサンダルも相変らず人気で、あるご家族は、お父さん、お母さん、子供と、全員でそろえられた。お店が、ようやく落ち着いたのが午後3時。そのあとは、いつものひまーなお店にもどり、常連さんがポツポツとご来店されては、珈琲を飲みながら、うだうだした時間がながれた。登山靴、短靴、サンダルなど、今日は靴の日だった。明日は、ゴアのカッパかな・・・?



7月3日 ()
月曜日に発注した商品が、どっと入荷した。ぼくが興味のあるメーカーさんの箱から、ひとつずつ開けて検品する。まず1個目はメレルの靴から。2個目に開けたのは、モンベルのダンボール。こちらは、取り寄せのブーツやショートスパッツと、ウォルディーズのサンダルが10足と小物が少々入っていた。つぎにグレゴリー、カリマー、マックパックの順にザックメーカーの箱を開けて、検品。取り寄せの商品は、伝票をつけて、お客さんに連絡する。そしてザックはひとつずつ、アンコを詰めて展示する。ぼくは、入荷した商品のダンボールを開けて、商品を棚に並べたり展示する作業がすきだ。
夕方に1人の男性がご来店された。その男性は、テレビのカメラマンで、明日からの穂高西中学校の燕岳学校登山の取材のため東京からこられたという。そして、今日、学校で、先生方と地元の山岳ガイドも交えて打ち合わせをしているときに、足りない物だらけの装備について指摘をうけたらしい。装備チェックすると、たしかに足りない物だらけ。というより、登山に必要な服装や装備を何も持ってこなかったといっていい。けっきょく、登山靴、ゴアテックスの上下、リュックサック、防寒用のフリースを揃える事になった。しかし、ズボンはジーンズ、シャツはコットンTシャツ。『これ以上、経費使うと上司に何ていわれるかわからないので、ジーンズでがんばります。』とご本人。しかし、シャツだけは・・・。ということで、生地見本用にとっておいた旧製品のウイックロンTシャツをおまけしてあげた。



7月2日 ()
朝から雨が降っている日は、お隣のレンタサイクルショップ『しなの庵』さんは、お休みのことが多い。今朝も雨が降っているため、シャッターが閉められたままである。空はどんより、雨が止む気配は全くない。このままだと、おとなりのレンタサイクルショップは、お休みになりそうである。どうもお隣が静かだとなんだか、物足りないような気がする。ぼくは、気を取り直し、お店のBGMのボリュームを少し上げ、開店準備に取り掛かった。
開店してすぐに、サラリーマン風の男性がご来店。出張で安曇野に来られたという。その男性は、グレゴリーの20リットルディパックをご購入された。そして、持っていた手荷物を、そのザックに詰め込むと、そのまま背負って電車にのって帰られた。そのあとすぐに、女性のお客さんがザックを見に来られた。その女性は、身長が低く、なかなか自分に合うザックがないとのこと。まずは、サイズを計測して、グレゴリーのWomen's XSサイズを背負っていただいた。その女性には、グレゴリーのXSサイズがピッタリだった。鏡を見ながら、各部の説明と調整をしていく。フィッテングが完了すると、腰から背中、肩にぴったりと、まとわりつく体に合ったサイズのザックを見て、そのお客さんは驚かれたご様子で、『ザックって、こんなにサイズがあるんだ。』と一言。そして、グレゴリーの40リットルザックXSを、取り寄せでのご注文をいただいた。その後も、女性のお客さんに、グレゴリーの50リットルSサイズザックをフィッティングさせていただき、ご購入いただいた。そして、夕方には、グレゴリーのテールメイトが売れて、閉店まぎわにグレゴリーのシンプルワレットが売れた。こうして、B.C.穂高のグレゴリーな、いち日が終わった。


MT EQUIPMENTコーナーの3センサーウォッチに『スント ヴェクター』を追加しました。



7月1日 ()
Kスポーツ穂高店に勤務しているときから常連のUさんは、アウトドアグッズについて、ぼくより商品知識をおもちである。なので、Uさんには、店員のぼくがいろいろ教わることが多く、ぼくも、Uさんとグッズについて、いろいろお話しする時間を楽しませていただいている。今日もUさんがご来店されて、アウトドアグッズについて、いろいろお話しをお聞きしているときに、女性2人のお客さんがご来店された。そのお2人は、高度計付きの腕時計をお考えで、スントのヴェクターについて当店に聞きに来られた。スントとは、フィンランドのブランドで、コンパスやリストアップコンピューター(高度・気圧・方位計を備えたアウトドア腕時計)などを作っているメーカーのこと。日本でも数年前から大ブームとなり、いまでは、アウトドア腕時計の定番となっている。とにかく、性能・デザイン・価格など、申しぶんがない。ぼくも6年ほど前からブルーのスントヴェクターを愛用している。もちろんUさんの腕にもヴェクターのイエローカラーがはまっている。スントヴェクターについて、機能や使い勝手、オプションのパーツなど、Uさんも加わって、詳しくご説明させていただき、バーガンディーという赤色系のヴェクターを取り割りにて、ご注文いただいた。