登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Sept.2007
9月30日 ()
今日は、1日雨。先日ご注文いただいていた登山靴のサイズあわせにFさんがご来店された。フィッテングしたときのサイズは24.0で少し幅広なFさんに、シリオの3Eプラス24.0cmを取り寄せたが、ぼくのミス。Fさんにあわせてみると、0.5cm小さかった。Fさんにお詫びして、再度取り寄せとなってしまった。

登山をはじめる決意をされたTさんは、登山経験が全くなく、登山装備をどう揃えたらよいのかわからず、BC穂高にご相談に来られた。 「登山に必要な、最小限のモノを教えてください。」 とTさん。
どんなスポーツや趣味でも、はじめてその世界に入るとき、みんな何をどうしてよいのか戸惑うことが多いもの。登山を初めてチャレンジされる方にとって、まず0から1歩へのステップになかなか踏み込めないのは、不安や戸惑いが原因の方もいるのではないだろうか。Tさんは、BC穂高という登山専門店にご来店されたことで、1歩踏み出された。ぼくはまず『岩崎元郎氏の安心・安全登山ブック』という小冊子をTさんに手渡し、そこに書かれている内容にそって、登山を始めるための基礎的なことをご説明する。次に、その小冊子のいちばん最後のページに書かれている標準登山装備表を開いて、Tさんが現在お持ちのモノで使えそうなモノをチェックしながら、何が必要かをひとつずつピックアップしてメモしていく。はじめは、必要な装備品の多さに驚いていたTさんだけど、最悪の気象状況や、もしものトラブルになったときに対処できるモノが必要最小限の装備であることを理解してもらえると、何が必要か?ということがTさんには見えてきたようだった。できる限り手持ちのモノを代用して、必要最小限の装備を揃えていただき、それ以外は、また必要を感じたときにご相談いただければいいと思う。

「まずは、登山靴からはじめましょうか・・・・。」



9月29日 ()
早朝に、バックパックなど登山装備一式を購入されたお客さんと、昼間、パラパラと登山のお客さんがご来店されるだけの、暇ーな土曜日。秋だなぁ。なんて考えながら、のんびりムードで、お店のパソコンでホームページのメンテをしたり、インターネットで遊んでいると、夕方5時すぎから閉店時間の7時を過ぎるまで、常連さんが次々にご来店され、突然忙しくなった。狭い店内、10人もお客さんが入るともう身動きが取れない。 中学の学校登山で燕岳に登られていらい、社会人となり、はじめて趣味で山登りをしてみようと決められたM君が、何回かに分けて、徐々に装備を揃えられていた。そして、いよいよ明日、北アルプス初登山となるため、装備の忘れ物が無いか、友達を連れて、BC穂高にご来店された。ぼくが、他のお客さんに商品の説明をしたり、走り回っているあいだ、M君たちは、念入りにお店の隅々まで商品棚をチェックされている。しばらくして、M君がぼくに声をかけてきた。コンロについてのご質問で、山頂でおいしいコーヒーを飲みたい。とのことだった。プリムスのP-161と、ジェットボイルを比べて、どちらにしようか?というM君に、それぞれのコンロの特徴や使用目的、使い勝手などを説明すると、M君は、きっぱりとP-161を選んだ。はじめて携帯コンロを手にしたM君に、点火方法や注意事項など、現物を使って取説すると、M君たちの表情は真剣そのもの。登山専門店で働いているぼくは、こういう時間が一番好きだ。

今日は、、むすめ茜空(あかね)の3才の誕生日。今日は、茜空が通う保育園の運動会だった。ぼくは見に行けなかったため、奥さんが撮ってきたデジカメの写真をモニターでパラパラ、その時の様子を見れるだけ。今年の4月から、茜空は保育園に通うようになり、ぼくは無休営業ため、いっしょにいる時間がぐんと減ってしまた。んっ、これではいけない。冬季営業(10/11~7/9)に入ったら、定休日を考えようかな。




Happy Birthday Dear 池さん & ひろみさん & あかねちゃん



9月28日 ()
涸沢で、強風に煽られてテントが悲惨な目にあわれたN君のテントの修理が完了した。本体の破れた部分は、ナイロン糸で叩いて補強した。そして、防水のために、ゴアテックスリペアシートを内側から圧着。折れたポールは、メーカーから部材が届いたため交換。ショックコードは、N君が切ってしまった所を結んで、まだ使えそうなのでそのまま使うことにした。ポールは、1本のみ交換。ほかに少し曲がったポールがあったけど、程度が低く、まだ使えそうなのでそのまま使うことに。





お店の前で、確認のためテントを張ってみた。カギ裂き部分は、縦と横目にナイロン糸でしっかり補強されている。縫製修理担当は、Yuca。プロの腕前である。





補修部分は、穴が4つ、大きく2箇所で、それぞれ、防水のためにゴアテックスのリペアシートを内側から圧着した。これで、水漏れの心配はない。修理代は、交換ポールの部材、ゴアリペアシート、工賃も含めて、2150円。
ポールスリーブは、所々に穴があいているため、ポールを通すときに、途中の穴から何度かポールの先端が抜けてしまう。とてもポールを通し辛いけど、ポールスリーブを補修するとなると、本体を半分バラさなくてはならないため、かなり大掛かりな作業になり、費用もかさんでしまう。ここは、N君に我慢していただくことにした。他に破れてはいないけど、本体のゴアテックス生地を透かしてみると、少し痛んでいる部分も何ヶ所かある。しかし、今のところ、雨漏りの心配はないため、そのまま放置することにした。








9月27日 ()
登山靴に関する足の痛み相談が今日だけで3件。ここ数日、登山靴に関する"痛い"ご相談が続いている。今日お受けしたうちのお1人は、東京から登山に来られた中高年の女性登山者で、明日からご夫婦そろって山に入られるという。ご相談内容は、足の親指の爪が何度もはがれて、足のあちこちが靴擦れや痛くなるという長期的に悩まれているとのことだった。とりあえず、登山靴を見せていただくと、10年以上のかなりネンキの入った皮製の軽登山靴で、まったくお手入れをされていないひどい状態だった。アッパーには泥が全体にこびりつき、靴底のソールには、溝が埋まるように、泥が硬く固まっていた。泥んこの登山靴をもう少しチェックしていると、所々靴底が剥がれかけている。この靴はソールの張替えも不可。ビブラムソールのウレタンとゴムの接着部分は、数箇所が浮いていて、剥がそうと思えば簡単に剥がれるような状態である。
「この登山靴はそろそろ寿命ですね。ソールがいつ剥がれてもおかしくありませんね。山で剥がれると大変ですよ。」
ぼくは、その登山靴のソールを指差してお客さんに、ご確認いただきながら、少し遠まわしな言い方でご説明する。
「ええっ、まだ履きますので、剥がれないように静かに扱ってください。」
「東京にもどったら考えます。でも、明日は、この靴を履きます。このまま買い換えるのは、納得できませんから。」
というお客さん。ぼくは店員として、無理に買い換えをすすめることもできないため
「この登山靴は、ソールがいつ剥れてもおかしくない。というよりは、もう剥がれはじめているので時間の問題です。もし、山で履く場合は、周りの人に迷惑をかけないよう、予備の靴を持って歩いてください。」
という事務的なアドバイスしかできなかった。

・・・登山はすべての判断が、自己責任。自己責任。・・・

と心に言い聞かし、気を取り直して、まずはサイズをチェックする。しかし、サイズはぴったりである。靴下とのマッチングも異常なし。いろいろご質問させていただくと、どうやら靴紐の締め方に問題があるようである。というよりは、靴紐をしっかり締めないまま履かれているようだった。そのため、下りのときに靴の中で足が動いてしまい、靴の前に爪が当たってしまうのだろう。靴紐の正しい締め方を一からご説明しながら、ぼくが締め上げていくと、靴の中で足が動かなくなった。と、不思議そうな、お客さん。

・・・でも、その登山靴、ほんとうに・・・です。




9月26日 ()
折りたたみ式の電動自転車でご来店いただいたMさんは、トレッキングブーツを探すために、ご来店された。現在、皮製の登山靴を愛用されているけど、気軽に履けるような軽いトレッキングブーツをお探しと、お聞きして、モンベル社のトレッキングブーツをおすすめした。サイズは、25.0cmでぴったりだった。フィット感の微調整は、Mさんがソックスで調節されるという。Mさんなら、このブーツで、『そこら。』を軽快に歩いていただけるだろう。

北アルプス涸沢ヒュッテの小林銀一(親分)さんが、突然、ご来店された。親分の突然のご訪問は、ご自宅にねむっていたという、穂高連峰が迫力の涸沢カールの紅葉に立つ、あの井上靖(氷壁の原作者)氏が写った大きなパネルと、フランスシャモニー周辺の立体地図を、お店にプレゼントしていただけるためだった。親分からのすごい贈り物は、さっそく明日、展示させていただきます。こんな大きなパネル写真を飾れる所は、狭いマイショップには、1箇所しかないのだ。

LINK コーナーにsurf-blue.1971を更新しました。



9月25日 ()
マウンテンショップBC穂高に、インターネット環境がやって来た。奥さんのデザインのお仕事が忙しくなってきたため、お店にいるときでも、製作作業ができるようにすることが目的である。最近は、メールに添付してイラストレーターのデータを行ったり来たりすることが多く、今までのISDN環境では、遅すぎる。ということで、スピードの速い光電話へ切り替える工事を、今月はじめにNTTに申し込んでいた。申し込みから約3週間かかって、今日がようやく工事の日。あさの9時すぎに、ディーゼルのエンジン音とともに、お店の前にクレーン車が停車した。ぼくは、工事の担当の方と簡単な打ち合わせをして、外から光ケーブルを引き込む工事がはじまった。ぼくは、わくわくしながら、工事の様子を見守っていると、いつもなら、暇な平日の午前中なのに、今日は次々にお客さんがご来店される。ぼくは、工事どころではなくなり、工事機材やケーブルが散乱して、さらに狭くなった店内を100mダッシュ。いや、5mダッシュ。夕方、ひと段落ついたころには、とっくに工事は終わり、お店のパソコンはインターネットにつながっていた。パソコンの設定などもすべておまかせで依頼していたので、初めて見る光通信のモデム、無線LANカードなどに戸惑うことなく、ディスクトップのIEのアイコンをクリックするだけ。となっていた。そして・・・今、この日記は、お店のパソコンで書いている。
いよいよ更新。 カチッ



9月24日 ()
連休の最終日。ぞくぞくと燕岳から下山された方が、お店に立寄っていかれる。お昼ごろ、忙しさもピークとなり、登山用具はそこそこに、中でも、『ちゃあしゅうちまき弁当』がよく売れた。お弁当は、ひと鍋で、いちどに8個ずつ蒸すことができる。午前中に作っておいたお弁当が全て売れたあと、すぐに追加、追加でフル稼働。お弁当は、蒸し上がりまで約25分かかる。しかし、蒸すタイミングと電車の発車時刻の間隔が都合よく、約40分から1時間の間隔なので、お客さんには、待っていただいて、次の電車の5分から10分前にお渡しできた。
その中には、一昨日や昨日の入山の時にお弁当をお召し上がりいただいたお客さんが、下山後に、『もう一個』と言って買いに来られた方も数名いた。

横浜から燕岳を登りに来られたTさんは、キャメルバックのハイドレーションシステムをご愛用されている。下山してこられたTさんから、ハイドレーションを使って良かったというご感想を聞かせていただいた。登山中、少しずつ水分補給ができるため、喉の渇きを感じることなく目的地まで歩けるのがハイドレーションのメリット。余分な水分の補給をとることがなくなるため、飲む水の量も自然と減る。その結果、効率よく補給された水分は、無駄なく体内に吸収されるため、登山中にトイレの心配もなくなるので、とくに女性には、心強い味方になっているようだ。アメリカや、ヨーロッパでは、すでにハイドレーションがスタンダードになっている。日本では、まだ使う人は少ないけど、いずれは、スタンダードになる日も来るだろう。



9月23日 ()
磯貝猛さんは、山と渓谷社からガイドブックなどを出版されたり、山岳写真、地図の監修などで活躍されている本物のプロ山岳写真家である。その磯貝さんが、この冬から、本格的には来年早々に立ち上げる予定で計画をすすめている、BC CLUB アウトドアスクールの山岳フォトスクールの顧問として参加していただけることになった。『磯ちゃんとヨーロッパを撮るフォトツアー』など楽しそうな企画が頭に浮かんでくる。写真の世界も奥が深く、機材も本格的なカメラとなると、素人のぼくにはどうなっているのかまったくわからない。山岳写真となると、山の技術と写真の技術を兼ね備えての撮影となるため、プロに教えていただけるなんて、なかなかできない貴重な体験になるだろう。

午前中、9月20日の日記で書いた同じ登山店で、登山靴を購入されたお客さんが、足が痛くなるご相談に来られた。登山靴は、まだ新しいスカルパ社の軽登山靴で、サイズを確認させていただくと、約1cm(2サイズ)大きかった。痛くなるところは、かかとの靴擦れと、くるぶしの2ヶ所。これは、サイズが大きいため、かかとのカップがぶかぶかなのが原因である。くるぶしの位置も靴のサイズが大きいため、お客さんの足と靴が合っていない事が原因のようである。できる限りの調整は、厚手のインソールを入れてその上に、ノーマルのインソールを重ねて合計2枚のインソールを入れて、あとは、靴下の厚さをいろいろ試していただく方法しかない。なんとか、これで足の痛さが軽減されたらいいけど・・・。登山靴は、横幅を合わすために、長さを大きくされる方が多いけど、それは、間違いである。最近の登山靴は、足型にフィットするように形成されている。長さのサイズを大きくすれば、かかとのカップの大きさ、土踏まずの位置、くるぶしの高さなどが、微妙にずれるため、それが足の痛みの原因になる場合が多いのである。登山靴はメーカーによって幅や足型の作りが若干ちがうため、お客さんの足型を見て、どのメーカーのどの登山靴があうか、店員がある程度の知識をもって判断できなければならない。あとは、試し履きをしていただき、ぴったりフィットの登山靴をお選びいただくことが、登山靴を販売するプロショップの仕事だとぼくは考えている。それには、販売するスタッフの経験と、真心が重要なのである。ぼくにとっても他人事ではない。登山ショップのスタッフとして、お客さんが失敗するような、お店の販売ミスをしないよう、責任をもって仕事をしていきたい。



9月22日 ()
朝一番の夜行列車で、穂高駅に到着された、お母さんと小学生高学年くらいの娘さん。北アルプスの燕岳を登りにこられた。しかし、夜行列車で来られて、そのままの勢いで入山されるわけでもなく、夜行の疲れをとるため、今日は安曇野ですごされて、今夜は中房の有明荘に1泊されて、明日から登山をされるとのこと。その親子さんは、5時5分の中房登山口行きバスをやり過ごし、BC穂高にご来店された。
お母さんは、インターネットで、当店が朝4時からオープンしていることを知り、早朝の穂高駅前に居場所があることを確認して来られたそうだ。お2人は、朝食にちゃあしゅうちまき弁当を食べられて、珈琲を飲まれたり、店内の本や雑誌などを読まれたりしながら、隣のレンタサイクルショップがオープンするまでのあいだ、店内で、ゆっくり時間を過ごされていた。娘さんは、蕎麦よりスパゲティーがお好きだと聞いて、これからサイクリングされるお2人に、豊科にあるピッコラーナというパスタレストランを教えた。
・・・しばらくして、親子さん達は、サイクリングを終えて再び、BC(ベースキャンプ)穂高に、わさび園の名物、わさびコロッケをお土産に、戻ってこられた。そして、14時40分の中房行き最終バスで、中房入りされた。

午前中は、お弁当や、登山客の装備の買足しで、頻繁にお客さんが出入される。午後は、BCクラブの会員さんが中心に次々にご来店され、登山靴のフィッテングやメレルのカジュアルシューズ、ウォルディーズなど、午後から靴の日だった。

下のシューズは、登山靴などの靴底でおなじみの、ビブラム社が作った、まったく新しいコンセプトの、ファイブフィンガーズという、5本指水陸両用マルチシューズである。しかし、この靴・・・。どこか?日本の地下足袋に似てる?
ビブラム社がどうして?この靴を自社ブランドで世におくりだしたのか?情報が少ない。ご来店されるお客さんも、この5本指シューズに皆さん反応されるが、どうやってつかっていい物か、悩みの種になってしまうようだ。カタログは、英語のカタログだけ。このシューズに、なぞは深まるばかりである。
ブランド名が、そのままビブラムというこのfivefingers は、3種類のモデルがあり、それぞれ、当店でもサンプルを展示しています。興味のある方は、見に来て下さい。








9月21日 ()
明日からの連休に山への買出しに来られるお客さんが1日中つづいた。残暑のせいか、相変らずウォルディーズのサンダルが、朝から玄関先で、よく売れる。10足くらい売れただろうか。S(22cm~24cm)サイズだけが完売してしまった。次回の入荷は連休明けになるので、『Sサイズ品切れのため次回入荷までしばらくお待ちください。』というPOPを簡単に書いてSサイズの列に貼り付けた。

ここ毎日、ぼくの頭の中は、BC CLUB アウトドアスクールの立ち上げ計画のことでいっぱいである。そんな中、エイ出版のSさんから『フィールドライフ秋号 9/30配布開始』の広告原稿について、打ち合わせの電話が入った。次のBC穂高の広告スペースには、この冬から新しく立ち上げる『BC CLUB アウトドア スクール』のことを少し宣伝していただくことにした。そして、何度かFAXや電話でやり取りをして、今日中に原稿の内容が決定した。

横浜からTさんご夫婦?がご来店された。明日から燕岳に登られるため、今日は安曇野でのスタンバイである。Tさんは、この日記をご覧になっていて、ぼくのロータリーちゃりんこトレーニングのことや、珈琲無料サービスのことなどいろいろご存知なので、いざ、ご来店されたときは、案外、話す事が少ないように思えた。Tさんに、海外ツアーの計画についてお話したときに、ヨーロッパツアーに大きく反応された。今まで、海外ツアーは約2週間くらいの日程しか考えていなかったけど、Tさんから『勤めている人は、1週間のお休みをもらうのがやっとよ。』という有難いアドバイスをいただいた。Tさんのおかげで、計画に軌道修正ができた。



9月20日 ()
松本にある大型登山店にて、登山靴をご購入されたという女性のお客さんが、ご相談に来られた。さっそく登山靴を見せていただき、シューズコーナーへ移動する。登山靴は、買ったばかりの真新しいローバーのレディーライト24.5cmである。お客さんに靴下を履き替えていただき、足型を見ると、外反母趾の足の持ち主だった。一目で、ご相談の内容はわかった。ローバーはドイツの登山靴メーカーで、細めの木型が特徴の登山靴。最近は、幅広タイプも作られるようになたため、日本人でも足型に合う方も多くなってきた。しかし、レディーライトというモデルは、昔ながらの細めの木型のままで製造されている女性モデルである。ご相談に来られた女性の足型には、横幅が合わないことは登山ショップのスタッフなら一目でわかるはず。この靴では、足の痛みを解消するための調節は不可能である事を告げると『私の足にあう登山靴はありますか?』とお客さん。ぼくは、迷わず、シリオの3Eプラスの24.0cmの登山靴を棚から取り、フィッテングさせていただいた。すると、ジャストフィットサイズだった。しばらく、店内で試し履きしていただき、靴下なども調整し、シリオの3Eプラスをご購入いただいた。この靴で、とりあえず明日、ご近所の光城山に登ってみて足慣らしをされるとのこと。『山の帰りにお店に寄って、痛いところがなかったか教えてください。』と、ぼくからお願いをして、お客さんは、帰られた。ご購入されたシリオの登山靴で、足が痛くならずに、山を快適に歩けるようになってほしい。


9月19日 ()
N君とO君は、先日、北アルプスの涸沢で台風並みの強風の中、それぞれ1張りづつのテントを張ったまま、奥穂高岳をピストンして、戻ってくると、2人のテントは、強風にあおられて、N君のテントは、ひっくり返って無残な姿になってしまった。O君のテントは、グランドシートが少し破れた程度でおさまったが、N君とO君はそろって、テントを破損してしまった。2人は、今日下山して、その帰りの夕方、そのテントを持って、BC穂高にご来店された。N君のテントは、モンベル社のゴア製アルパインドームII型で、本体には、ひっくり返った時に、岩で擦れてしまってっできた、数センチの破れが数箇所あり、ポールスリーブにも、無数の小さな穴があいていた。そして、フレームのアルミポールは、中間の1本が真二つに折れていた。他にも数本のポールには微妙な曲がりがあるが、このままでも使える範囲である。幸い、破れはそれほど大きくないため、当店にて修理が可能なので、修理依頼をお受けして、しばらくお預かりする事になった。さっそく、メーカーさんにポールや必要な部材を注文。O君のテントは、グランドシートが少し破れてしまったけど補修テープで何とかなりそうなので、ご自身で補修される事になった。
強風が予想される時は、テントをたたんで行動しなければ、最悪、テントが飛ばされて、なくなることもある。N君とO君のがっかりした様子をみていると、そんな注意もできなかった。



9月18日 ()
夏山シーズンも終わり、短い秋山シーズン真っ盛り。今週末は、北アルプスの各地で、紅葉目当ての登山客が賑わうだろう。地域にもよるが、山の最盛期といわれる、一年で最も登山者で賑わうのは、近年、夏の海の日より、秋の紅葉シーズンに傾いているようだ。
紅葉の涸沢、焼岳に登る計画をたてられているFさんが、『上高地・槍・穂高』山域の地図をご持参で、ご来店された。さっそく店内のカウンターのベンチに地図を広げて登山口やルートを確認する。Fさんは、先日、はじめて燕岳から常念岳へ縦走してこられた。その時は、天候にも恵まれて、とても満喫されたようだ。まずは、涸沢。涸沢は、この連休から10月の連休までが登山者で混みあうピークとなるだろう。今週末から来週末。混むのを避けるには、紅葉の最盛期には少し早いけど、今週末の連休が終わってすぐの平日だろう。Fさんは、平日のせんで、行く気満々である。問題はFさんのお勤めが、平日にお休みが取れるか、どうか・・・?



9月17日 ()
神戸のNさんご夫婦があさ一番にご来店された。お2人は、今日神戸に戻り、また今週末の3連休にこちらに来られる予定なのだ。そして、ついにマウンテンバイクを2台、車に積んで持ってこられるそうだ。安曇野に来られる途中の富士見によって林道を走るイベントにも参加されるとのこ。楽しんでるなぁ。

今日は、連休最終日。強風とアルプスの稜線にかかる灰色の雲を除けば、平凡な1日だった。BC穂高の珈琲コーナーには、エスプレッソマシーンがどーんと置いてあり、1杯200円で、お客さんが自由に珈琲をお飲みいただけるようになっている。そのマシーンは、業者さんからリースでお借りしていて、1ヶ月に3袋(1.5kg)分のイタリア製のコーヒー豆を支給されている。言い換えると、そのコーヒー豆を最低3袋を仕入れる事でマシーンを当店に設置することができているのである。そして、そのマシーンは、豆を2袋分セットできて、1杯200円で自販するようになっている。ぼくがそのマシーンをお店に置くことに決めたのは、一杯ずつおとしたての美味しい珈琲を飲む事ができることである。しかし、困ったことにBC穂高では、1ヶ月に3袋のコーヒー豆を消費する事ができず、豆の在庫が現在8袋にまで、ふくれあがってしまった。・・・このままでは、コーヒー豆が増えてしまい、狭い店内がコーヒー豆に占領されてしまっては困る。ぼくは、考えた。そうだ、珈琲を無料サービスにして、在庫を減らそう。さっそく実行開始。昨日から、ご来店いただいたお客さんに、なから無理やり珈琲をおすすめして、エスプレッソ、ブラック、カプチーノ、カフェラテをお選びいただき、お召し上がりいただいている。その結果、マシーンの稼働率も今までよりはるかに良くなった。しかし、いいことは、それだけではなかった。お客さんに珈琲をお飲みいただいているあいだ、不思議と店内には、ゆっくりした、いい時間が流れるようになった。穂高店のときと同じ空気だった。ぼくが、カモシカスポーツ穂高店の店番を任されていたときは『珈琲だけでも飲みに来て下さい。』と、ご来店された皆さんに, そう言っていたのを思い出した。

珈琲だけでも飲みに来て下さい。



9月16日 ()
ぼくの食生活の改善計画は、ゆっくりだけど確実にすすんでいる。炭水化物の量は、1日平均300gをキープ。しかし、空腹感が無くなったわけではなく、まだ少し、すきっ腹を、がまんしている状態である。マフェトンの理論によると、空腹によるストレスは、逆効果となる。と書かれているが、お店で働いている限り、少しずつこまめに食事をとることは不可能である。トレーニングは、お客さんがいない時間を利用して、マウンテンバイクのギアを軽くしてクルクルペダルを回しながら、穂高駅前のロータリーをクルクル走っている。ぼくのまじめなトレーニングは、タクシーの運ちゃんたちにとって、ただ、遊んでいるようにしか見えないだろう。今日は、午後から閉店10分前まで、お客さんが途切れる事がなく、ぼちぼち忙しかった。あ~あ、腹がへった~。


9月15日 ()
F君が中房から入り、燕、大天井、常念、蝶を周って上高地に下山するという縦走ルートに出かけるため、バスが出る約1時間前に穂高駅に電車で到着した。F君は、朝飯にBC穂高特製のちゃあしゅうちまき弁当を食べてみたかった。ということで早めに家をでて来られたそうだ。彼が背負っているバックパックは、ゼロポイントの80リッター。荷物の重さを店内の量りで量ってみると、20kgそこそこ。ぼくは、ゼロポイントの80リットルの大型パックの背負い心地を試すため、F君におことわりして、彼のバックパックを背負わせてもらった。フレームはMサイズでぼくにもぴったり。背負った最初の印象は正直、背負いやすい。という感想。すこし、どっしり感があるけど、20kgの荷物が少し軽く感じた。これは、最新のハーネスシステムの進化のおかげだろう。腰と肩に適度な重量分散ができている。ショルダーベルトやウエストベルトのパットも肩や腰に食い込むような感じはまったくなく、程よい硬さが気持ちいい。80リッターという容量はテント山行には、ベストサイズ。バックパックに余裕があるためパッキングもしやすく背負いやすい。F君は8時発の中房登山口行きバスに乗って出発された。

F君を見送ったあとすぐ、ひと組の男女のお客さんがご来店された。横浜から蝶ヶ岳へ登りにこられたそうだ。ところが、登山をはじめる前に男性の登山靴のソールが剥がれてしまったという。その男性は、いつも使っているシリオの皮製登山靴を、ソールの張り替えにだされたということで、今回は、10年ほどしまっておいたスペアの登山靴を履いて来られた。そしたら、加水分解していたウレタンミッドソールが、ペローんと剥がれてしまった。という、少しお気の毒な話でもある。『こんなことは初めてです。』とその男性。せっかくなので、ということで、展示してある登山靴をいろいろ試し履きした結果、その男性の足型には、やはりシリオがぴったりだという事がわかった。お客さんも納得されたご様子でシリオに決定した。お店を出られるとき『ありがとう。助かりました。』とその男性。お2人は、三股の登山口に向われた。








9月14日 ()
BC穂高に新しい看板が2つ加わった。下の写真の看板だ。この2枚の看板は、それぞれ別の方から弊店の開店祝いにいただいた。左は、『バックカントリーアウトドアスクール』の看板で、この冬からBC CLUBの会員さんを中心に開校する予定である。バックカントリースキースクールやスノーシュー講習会、来シーズンは、夏山登山、クライミング講習会、海外トレッキングや高所ピークハントなど、盛りだくさんの計画を、現在まとめている最中である。右の看板は、栃木県の荒井さんから贈っていただいた重量のある垢ケヤキに彫られた立派な看板で、熊の足跡がポイントなのだ。この看板は、玄関横のベンチスペースに柱を建てて設置する予定になっている。どちらも、お客さんからいただいた大切な看板なので、看板に恥じないようなお店やスクールにすることが役目だとおもってがんばりたい。

現在、スクールのインストラクターとしてご協力いただける山岳ガイドさんを募集しています。詳しくは、太田までお問い合わせください。資格は、(社)日本ガイド協会認定の登山ガイド以上または、信州登山案内人許可資格をお持ちの方のみに限ります。








9月13日 ()
北アルプス燕岳(つばくろだけ)の登山口である中房は、標高が約1500m。上高地もほぼ同じ標高で、尺度で言うと5000尺ということになり、『♪アルプス10000尺 子槍のう~えで・・・♪』アルプス3000mのちょうど半分、5合目の高さとなる。今朝の中房登山口の気温は、10度そこそこだったという。日中の気温が10度を下回ってくると紅葉がはじまる。紅葉で有名な北アルプスの涸沢では、例年、9月末から10月10日までが紅葉の見頃である。今年は、山葡萄やどんぐりやキノコなども豊富なようで、人間だけでなく、熊や猿、鹿などの野生動物にとっても楽しみな、食欲の秋ではないだろうか。
・・・BC穂高では、毎日おいしい、野沢菜ちゃあしゅうちまき弁当、販売中。



9月12日 ()
靴のサイズには、長さのサイズ○○cmと、横幅のサイズ○Eというサイズがある。登山靴では、シリオというイタリアの登山靴専門のメーカーから、横幅のサイズを3E~4Eプラスという横幅4サイズまで市販されている。日本人のほとんどの人の足型は3Eでぴったり合うことが多く、少し幅広の方や外反母趾などで3Eプラスというサイズの方も時々いらっしゃる。しかし、ぼくが今まで登山靴を数百足販売したり、サイズや靴のご相談を受けた中で、4Eというサイズの足型の方にはお目にかかったことがなかった。先日ご来店された男性のMさんは、大きい足の持ち主で、足に合う登山靴を探すためBC穂高にご来店された。まずサイズを測るため紙の上に足を置いていただいて、ペンで足型をとり、計測すると、縦の長さが実寸で27.5cmで、横幅が12.5cmだった。メーカーさんに問い合わせても、こんな大きさの靴は無いといわれたが、シリオでいちばん大きいサイズの4Eプラスの28.5cmという登山靴を試しに送って頂けることになった。そして今日、そのビッグサイズの登山靴が入荷した。さっそくMさんに、ご来店いただき、試し履きしていただいた。Mさんがその登山靴に足を入れた結果、残念ながら4Eプラスでは、横幅がきつく約1.5cm細かった。Mさんも渋いお顔で、がっかりされたご様子だった。ぼくには、これ以上大きいサイズは心当たりがない。既製品の登山靴に関しては、なすすべがないのか?『オーダーメイドしかありません。』と、ぼくはMさんに頭をさげた。


9月11日 ()
登山業界では、毎年のように、海外ブランドを取り扱う輸入元の企業が、あちこちに入れ代わっている。最近では、スイスのマムート社が、日本企業への輸出をとりやめて、9月からマムートスポーツジャパンという日本法人を設立した。マムートスポーツジャパンでは、マムート、ライケル、シモンなどのブランドも取り扱う予定で、いま、引継ぎをしているところである。そのため同ブランドが、8月31日から現在も移行準備のため商品の出荷が止まっている。先日、ライケルのブーツをご注文いただいたため電話で問い合わせたところ、出荷は9月20日ごろになるそうである。
また、フランスのアイダー社も、日本でのシェアを伸ばそうという動きが気になるところだ。海外ブランドが、日本に法人を作って進出してくるというケースは、昔から見られたけど、今後、ますます増えていくだろう。



9月10日 ()
登山靴をご購入いただく場合、ぼくは『どんな山に登られますか?』と、必ずお客さんにお聞きする。そのとき、かえってくるご返事は『登山なんてしないんです。そこらを歩くだけ。』とか、『すごい山には登らないんです。』とか、『そのへんをすこし・・・。』というようなあいまいなお返事が多い。『たとえば、どこの山に登りますか?』と具体的にお聞きしなおすと、『まずは燕に登ります。』とか『有明山』とか、ようやく、お客さんの登山スタイルが見えてくる。もう少し、つっこんで『これから登りたい山はありますか?』とお聞きすると『槍ヶ岳に登りたい。』とか『剱岳』とか、時には『海外トレッキング』というように、だんだんその方の目標も見えてくる。ここまでお聞きできると、ようやくその方にあった登山靴のタイプを絞ることができるのである。次ぎに、お客さんの足の形を見せていただき、材質やタイプ別の登山靴の特徴をご説明する。ようやく、実際に試し履きいただき、サイズやフィッティングを確認する。というのが、登山靴をご購入いただくまでの一般的な流れである。
今日、ご来店いただいた女性のお客さんは、『どんな山に登られますか?』という、ぼくの質問に『北アルプスを順番に歩きたい。それから、年末年始にネパールのゴーキョピークにチャレンジします。』と、すんなりお答えいただいたため、サイズ合わせまで、スムーズにすすんだ。



9月9日 ()
あさ4時にタクシーがお店の前に横付けされた。タクシーからは男性の登山客が1人降りてきてお店に入ってきた。ぼくは、また、登山靴かな?と頭に浮かぶ。『バーナーありますか?』とお客さん。そして、プリムスのP-171を購入された。
朝6時ごろから、お客さんが入れ替わり立ち代りご来店された。暇な当店では珍しく、いちにちを通して、お客さんが途切れる事がなかった。ぼくは1日中、ご来店されるお客さんとお話しをしたり、商品のご説明をしたりして、閉店のころには、声は嗄れて、へろへろになった。
今日の炭水化物の摂取量は、朝パン35g、お昼のお弁当は、ご飯200g、夕食、ご飯100gで、合計335gだった。明日は、300gかな。



9月8日 ()
炭水化物の量を減らすといっても漠然としているため、まずは、ぼくが普段どのくらいの炭水化物を摂取しているか、認識するため、今日1日で口にした炭水化物の量を重さで計測してみた。
朝食では、全粒粉の天然酵母クロワッサンを2個で64g。昼食は奥さんがいつも作ってくれるお弁当のご飯が200g。夕食のご飯100gとロールパン1個37g。でぼくの今日1日の炭水化物摂取量は、約400gだった。明日は、目標350gでいく。糖分は、缶コーヒーをがまんしたため、ほとんど0に近い。もしかして・・・ビールもだめなのかな?

大町の山岳会に所属されているKさんは、カモシカ穂高店のときからの常連さん。Kさんが夕方BC穂高に、ご来店されたとき、Kさんの目指している夢をお聞きすることができた。Kさんは、来年60才を迎える。そして、60才になった来年の3月に、所属している山岳会の全国合同企画として計画されている海外遠征隊に参加されることが目標だという。その遠征隊は、ヒマラヤの8000m峰のひとつであるチョーオユー8,201m。をアタックされる。それだけでも大変なことなのに、続けて同じベースキャンプから、シシャパンマ8,027mも連続アタックされるという計画なのである。Kさんは、40年間の登山暦のなかで、6000mや7000m峰は何度か登られた経験がある。しかし、8000mを超えるのは未知の世界で、しかも、無酸素による登頂を目指されている。Kさんのお話しをお聞きしていて、Kさんがとてもうらやましかった。BC穂高でも、来年から海外トレッキングや登山のツアーを計画する。そして、ピークハントもその計画に盛り込む予定である。4000m、5000mからはじめて、6000m、7000m、ゆくゆくは、BC穂高登山隊でも、8000mまで、大冒険したい。Kさんの夢をお聞きしていたら、ぼくにも、その夢が近づいたような気持ちになった。よしっ、ぼくは、まず、お腹周りの贅肉を落とす。



9月7日 ()
食生活改善1日め。まずは、お弁当に入っているご飯(炭水化物)の量を少し減らしてもらった。あさ、いつものようにお店に到着。開店準備を整えて4時にいつものようにオープンした。そして、いつものようにお店横の自販機で、いつものように缶コーヒーを購入し、いつものようにゴクゴク飲み干した。飲み終わった後に、ふと、糖分を大量に飲んでしまったことに気がついた。あっちゃー。マフェトンの理論では、炭水化物と同様、糖分も減らさなくてはならない。当分、缶コーヒーは禁止だなぁ。


MT EQUIPMENTコーナーのスノーシューに『MSR』を追加しました。



9月6日 ()
マフェトン博士著「マフェトン理論で強くなる」という本を昨日から読んでいる。180公式(180-年齢=最大心拍数)は、心拍計を使い、運動強度と心拍数をコントロールしながらトレーニングすることで、健康的で強い身体をつくる目安となる。身体づくりには、運動にプラス、食生活というのも重要な要素である。と、マフェトンの本には書かれている。ぼくは毎日、朝3時に目を覚まし、3時半ごろお店に出勤し、4時に開店、夜7時に閉店し、9時から10時には寝床に入る生活をおくっている。休みもしばらく取れないため、まともに運動する時間が全くといって無い。なら、食生活だけでも改善しよう。と思いつき、奥さんに今日から、マフェトン式の食生活にかえてほしい。とお願いした。まず、はじめに、必要最低限の炭水化物の摂取量を知るために、1週間かけて、1日に食べる炭水化物の量を減らしていき、次の1週間は、炭水化物を一切口にしない。すると、体質が変わるところがわかるという。そして、また、少しずつ炭水化物の量を増やしながら食べるようにしていくと、元の体質に戻るところがわかるそうだ。そこが、自分の最低必要炭水化物の量ということなるそうである。食べていい物は、卵、肉、魚、野菜、豆腐、海草、牛乳、ナッツ類。食べてはいけない物は、コーン、じゃがいも、糖分、炭水化物。食事の量は、少しずつ減らしていきながら、空腹を感じないように、少量ずつ何回かに分けて食べるといいようである。


9月5日 ()
BC穂高はお店だけでは狭いため、玄関先にも、ウォルディーズサンダルや帽子をはじめとするお手ごろな商品を並べている。これがなかなか都合よく、道行く人々が、ふと、手にとって買っていくことが多いため、順調に売上を伸ばしている優良売場となっている。これを、ぼくは勝手に玄関商売と名づけた。いちばん人気なアイテムは、もちろんウォルディーズサンダル。8月だけでも実に約150足売れた。1日5足の計算である。9月に入っても人気は止まらず、1日3足は売れていく。次ぎに人気なのが、タオルマフラーで、これは、登山客、観光客やサイクリングのご婦人に大人気。1人で何枚も購入していかれる。
今日もいつもと変わりなく、玄関でサンダルとタオルマフラーが売れていた。ところが、お昼過ぎ、パラパラ、と突然雨が降ってきた。『降ってきたなぁ。』なんて外を見ていると、次の瞬間、どしゃぶりに変わった。あわてて、玄関先に置いている商品棚などを店内に引っ込める。玄関ドアに吊るしてあったデイパックが少し濡れてしまったが、他は無事だった。玄関商売は雨が天敵である。そして、狭い店内が、ますます狭くなってしまった。雨は夕方までつづき、お隣のレンタサイクル屋さんは早々とお店を閉めて帰られた。ぼくも、少し早く閉店準備をはじめ、20分前に閉めてしまった。

LINKのコーナーにBC CLUBさんのHP(ブログも含)というコーナーを作りました。BC CLUBさんで、このコーナーにリンクを掲載してもいいよ~。という会員さんは、アドレスとタイトルなど、メールか掲示板にご一報願います。

こんなホームページ(ブログ)を見つけました。BC穂高はJR穂高駅を降りて、走って10秒です。



9月4日 ()
中房登山口にあるN温泉のスタッフのOさんが、テントを見に来られた。用途は、山というより、バイクのツーリングに使われるということだ。そして、スリーピングバックやエアマットも次に揃えられるという。今回は、テント。来月にスリーピングバック、そして、エアマットの順に1つずつ揃えていく予定なのだそうだ。『いちど購入すれば何年も愛用する物だから、ゆっくり決めたい。』とOさん。ぼくも同感。やっぱり趣味のものは、ゆっくり考えながら1つずつ楽しく集めたい。テントは、モンベル社の定番であるムーンライト1型にするか、今シーズンからラインナップされたクロノスドーム2型にするか考えられた結果、居住性を重視されるということで クロノスドーム2型に決定された。『いちど張っていただいてもいいですか?』とOさん。ぼくは、テントを持って、エレベーターホールにご案内し、テーブルを2つ並べて、その上に新しいテントを広げた。Oさんの目の前で、各部の説明をしながら、検張りをさせていただいた。再びテントを畳んで、Oさんにお渡しすると、先日ご購入された、マックパックのアズテック50リットルバックパックにテントを詰め込んで、納得されたご様子でお店を出られた。








9月3日 ()
数ある登山用具の中で、最も不調のために持ち込まれることが多いのは、ストックである。トレッキングストックは通常、3段に伸縮式で、ポールを回すことで、締めたり緩めたりして、長さ調節をするようになっている。そして、その不調の原因のほとんどが、ポールの内部に隠されたネジとプラスチック部品で構成されているジョイント部分の目詰まりによるものである。そして、症状はというと、錆付いてジョイントパーツの動きが悪くなり、緩まなくなったり、逆に締まらなくなるモノがほとんど。
きょうも、ステッキの調子が悪いため、2件、計4本持ち込まれた。ストックをお預かりし『すぐに解決しますから、しばらくお待ちください。』と、お客さんにお願いして、真鍮のブラシを用意する。ポールを、すぽっ、すぽっ、と抜くき、ネジに付いた錆を確認。いつものように、用意した真鍮の金ブラシで、ネジについたアルミの錆と、ネジの錆をゴシゴシおとしていく。ネジ部分に付いた錆は、ほとんどが、これできれいに落ちる。ジョイントパーツが正常に動くのを確認し、お客さんにストックの構造を説明し、そして、お返しする。ストックは、使い続けると、どうしてもこの部分が錆などで動きが悪くなるため、当店でストックをお買上げいただいた場合、必ず、お客さんの目の前でストックのポールをいちど抜いて、ジョイント部分の構造とお手入れ方法などを説明するように心がけている。
しかし、真鍮のブラシは、登山靴のお手入れや、ストックのお手入れなど、登山ショップで販売していてもいいくらいに役に立つアイテムのひとつである。真鍮のブラシで磨けば、ほら、こんなにきれいになるのだ。










9月2日 ()
入荷した商品が入っていた数個の段ボール箱と、店内で格闘していると、ご婦人がご来店された。ぼくが『いらっしゃいませ。』とお客さんの顔をみると、そのご婦人が、ぼくの顔をみるなり
『あれっ、ここは、かもしか、さん?』

と驚いたご様子だった。
ぼくがカモシカ穂高店に勤めていたときに何度かお買い物に来られていたお客さんだった。
『いえ、ちがいますけど・・・。』
ぼくも、返答に困り、とぼけた返事になってしまった。
『でも、かもしか、かもしか・・・。』
と、ご婦人は、混乱しているご様子。そのあと、現状をご説明し、納得されたようだった。

やまたみ登山学校に参加中のAさんは、今年の5月に登山をはじめられた初心者である。Aさんは、当店でM社の登山靴をご購入された。もちろんぼくがフィッテングさせていただき、ぴったりサイズの登山靴を選んでいただいた。・・・しかし、登山学校に参加するたびに、その登山靴が原因で、足が痛くなるという。痛くなるたびに、何度かお店にその登山靴とソックスなどお持ちいただき、中敷やソックス、靴紐の締め方などチェックさせていただいた。できる限りの調節をしても、なかなかしっくりこない。今日も、光城山で試して来られて、夕方ご来店された。つま先が当たるということで、前回ご来店されたときは中敷を薄くしてソックスも薄くしてみた。すると、それは解決されたけど、今度は紐をしっかり締めても登山靴の中で足が動くという。ぼくが、何度か強さを変えて靴紐を締めるみても、なかなかしっくりこないようだ。
何度か、Aさんの靴紐を締めたり緩めたりしているうちに、なんとなく、靴紐が気になった。いくら、きつく締めたつもりでも、なんとなく、緩く感じるのである。ぼくは、試しに靴紐を変えてみた。再び、靴紐を締めてみると、Aさんの顔色がかわった。
『あれ、良くなったわ。』
とAさんが不思議そうに店内を歩き回る。じつは、Aさんが、この登山靴をご購入されたとき、他の人と間違えないようにと、靴紐を変えていたのだった。今になって変えた靴紐と、元の靴紐を比べると、変えた靴紐は、伸びがなく、元々付いていた靴紐は、弾力性があることに気がついた。紐は、弾力性があるほうがしっかり締まる。靴の調節で、靴紐の交換したのは、ぼくにとって初めての経験。これでAさんの悩みが解決されるか。次回の山行は、乗鞍岳。そのときの結果が・・・期待。



9月1日 ()
昨日までの雨空が一転。今朝の空模様は、秋晴れの透きとおった青空が一面に広がった。北アルプスの稜線もくっきりと望むことができ、久しぶりに見る鹿島槍ヶ岳が、なんだか新鮮に思えた。
BCクラブ会員のNさんがグループで山に行かれるということで、5名様分のお弁当を、昨日ご注文いただいた。Nさん達は、あさ8時ごろご来店され、これから山に登られるということで、いろいろ皆さんとお話しをしていると、Mさんが『太田さん。』とぼくを呼んで、履いていた登山靴をぬぐと、裏返して、ぼくに見せた。『これ、だめですか?』その登山靴は、メレルのトレッキングブーツで、かなりねんきがはいっている。おそらく10年以上前のモデルだということは、使われている素材でわかった。Mさんはブーツのソール部分を指差し、よく見てみると、そのブーツは、かかとからソールが剥がれかかっていた。『この靴はソールの張り替えができません。残念ながら、もう登山には使えません。』 と、ぼくが答えると、Mさんは、迷うことなく、店内の登山靴売場に向った。時間があまりないため、大急ぎでMさんに、皮製の軽登山靴をフィッテングする。シリオの23.0cmでサイズはぴったり。そのまま、新調された。Nさんたちは、そのまま登山口へと向われた。
『ホームページ見ています。』『日記読んでます。』まいにち、何人かのお客さんに、そう言われるようになった。正直、恥ずかしいような気持ちになってしまうけど、そういっていただけることは、とてもうれしい。日記以外のページもサボらず更新するぞ。