登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Nov.2007
11月30日 ()
ぼくが、カモシカスポーツのホームページを製作し、ネットショップを立ち上げたとき、今から8年ほど前になるけど、ショッピングカートというシステムが、まだあまり普及していなかった。ぼくの記憶では、アメリカのパソコン会社のゲートウェイ社のショッピングサイトがスマートでかっこよかった。そのころの山専ショップでは、まだ本格的なネットショップは無く、YAHOOショップ、オークションなどもなく、さかいや、ICIに専門スタッフが入り、さあやるぞ。といった感じだったことを覚えている。当時、カモシカのネットショップを立ち上げた時は、かなり先端を行っていたが、残念ながらぼくは、専門スタッフではなく、お店を一人で切り盛りしながら、外商部門、会社全体の顧客管理、経理改革など、何足ものわらじを履いての製作だったため、情報の乏しさや、毎日の忙しさに感けて、ネット関連のサービス会社、たとえば、ソフトバンク社、楽天社などとの絡みを作ることができず、競合他社に遅れをとってしまった。ぼくは、現場を去って3年半になる。BC穂高が起動に乗ってくれば、こんどは前の失敗を踏まえて、また、一からはじめてみようかな。・・・なんて、つまらないことを考えてしまうほど、平和な1日だった。


11月29日 ()
燕山荘の若手女性スタッフのTさんが、冬期営業のスタッフとして燕山荘に今シーズン、はじめて冬山に登ることになった。そして、徐々に冬山装備を揃えられ、今日来店されたとき、冬山用の登山靴として、ガルモント社のエピックスプラスをフィッテングさせていただいた。Tさんの足には、3Eワイドがぴったりだった。

店内の改造工事の準備の打ち合わせ。あとあとの使い勝手を考えながら、既製品のよくあるステンレス金物(ガッチャ)を一切使わない(当店のこだわり)手作り木工工事となるため、いろいろ、工夫しなければならなく、その打ち合わせをする。今回の改造では、店内の真ん中に板張りの壁をつくるため、柱を3本建てる大掛かりなもの。問題は、そこにクライミングギア、スキー板やブーツ、アイゼン、ピッケルなど、重量物ばかりの金物類を掛けることになるため、それなりに強度が必要になる。ん~ん。なかなかいいアイデアが浮かばない・・・。


MT EQUIPMENT SHOPPINGコーナーに、ガルモントの冬山登山靴を更新しました。(登山靴は、ショップにてフィティングを確認しなければならないため通販はできません。)



11月28日 ()
スイスのマンモスマークでおなじみのマムート社は今年からマムートスポーツグループジャパンという日本法人を設立した。設立時には、7/25に新宿にある京王プラザホテルにて、レセプション・パーティー開催のお知らせと招待状を届けていただいたけど、残念ながら夏の真っ盛り。当店からはパーティーに参加できなかった。今日、マンモスの段ボール箱が2箱届いた。わくわくしながら中を開けてみると、ぎっしウエアや小物類が入っていた。ぼくは、あれも、これもほしくなり、物欲を抑えながら検品。冬スパッツ、ソフトシェルグローブ、ジャケット、ビブ、ダウンウエアなどすべてほしい。あとは、山岳スキー用品が一式、内装工事が終われば、入る予定になっている。山の店・BC穂高の冬仕様完成図は、もうすこし・・・。


11月27日 ()
北アルプス烏帽子小屋のご主人と、スタッフ&カメラマンのSさんが来店された。まだ、お店の冬用品の入れ替え作業は、一段落したもののつじつまの合わない商品が、カウンターやテーブルなどに散乱している状況で、あわただしくお客さんも入れ替わり来店されるなかで、Sさんが、オレンジカラーのきれいな、カリマー40リットル、ラックサックをご購入された。「珈琲でも・・・。」とおすすめしたもののゆっくり座れる場所もなく、立ち飲み。早く片付けなければ・・・。M先生が、風邪をひいたため、ゴホゴホ言いながら、ゆうつな表情で来店された。冬登山靴に先日購入された12本爪アイゼンをセットするご依頼である。この間の3連休は立山で山岳スキーを楽しんで来られたM先生は、大変辛そうで、とても見ていられない。でも・・・ぼくは、風邪をうつされないように、気をつけながら、M先生から登山靴とアイゼンだけ・・・お預かりした。


《 アンドラッシュ先生の英会話教室 》

リュックサック【Rucksack】発音はラックサック。ドイツ語アルプス地方方言。
a rucksack [rvturn_acuteksaegravek, ruacutek-]; a knapsack

リュックを背負う
carry a rucksack (on one's back)

アメリカ→ アメリカンスタイルの英語では、バックパック【backpack】とよぶ。
※昔は、アルミのフレームにコットン製の布がついたスタイルが主流だった。代表的なアメリカンブランドは、グレゴリー、パタゴニア、ロウアルパイン、ブラックダイヤモンドなど。

英国(イギリス)→ ブリティッシュスタイルの英語では、Rucksack 正しい発音はラックサックとよぶ。
※英語には、イギリスとアメリカで若干単語が違う呼び方もある。ヨーロッパの代表的なブランドは、カリマー、ミレー、ラフマなど。

日本→ジャパニーズスタイル(日本語の発音と呼び方)のカタカナ語では、ザック、リュックサックとよぶ。
※日本人はアメリカ語をカタカナを用いて表現する場合が多い(長島監督もその一人)が、そのほとんどは、英語としては伝わらない場合が多い、日本のザックメーカーの代表的なブランドは、ゼロポイント(モンベル)、ライペン(アライテント)、カモシカのオリジナルザックなど。

・・・カリマーの場合英国のブランドなので、ラックサックと発音するのが正しい。



11月26日 ()
中房登山口の宿、有明荘は、昨日で今シーズンの営業を終了した。昨夜は、お店を閉めたあと、最終的な商品撤収のため有明荘へ行ってきた。有明荘に到着すると、仕事を終えたスタッフの人たちの打ち上げ会で盛り上がっていた。ぼくは、そのまま、仕事は後回しで、打ち上げ会に突入。パーティーは、2時30分ごろ終了した。ぼくは、そのまま大浴場に移動し、今年最後の温泉に浸ってから、大広間でパタン、休・・・。今朝は1時間ほど寝坊した。


11月25日 ()
海外遠征やトレッキングツアー会社であるアトラストレック社のKさんが、立山バックカントリーツアーの帰りに来店された。目的は、来年の夏と秋に企画する海外トレッキングの簡単な打ち合わせと、国内での登山トレッキングスクールに関する企画や保険などの打ち合わせのためである。たまたま、夕方の忙しいときにKさんが来られたため、少し落ち着くまで、お待ちいただき、そのあと、ゆっくり打ち合わせができた。早くすれば、年内には、海外ツアーの日程や参加料金などが決まりそうである。夏のヨーロッパは、現地のことに詳しいノリが皆さんをご案内するため、日程はノリに任せて現地での自由度をもたせたトレッキングツアーにしたいと思う。秋のネパール・エベレスト街道トレッキングでは、エベレストビューホテルからエベレストを眺めながらゆっくり過ごせるようなゆったり企画に、最後にヘリで上空から、スケールの違うヒマラヤを眺めるなど楽しいツアーにしたい。どちらも、すばらしい冒険ができるように考えていきたい。また、国内での登山トレッキングスクールでも、アトラストレック社との共同企画開催などもできればいい。


11月24日 ()
当店の冬用品の入れ替え作業は、ようやく一段落。あとは、店内の一部工事まち。そのあと、スキー用品が入荷する。白馬のスキー場でもボチボチ冬シーズン営業を開始した。登山でもスキーでも、仕事などでも、自然の雪山に入る人は、雪崩に対する備えを充分にしていただきたい。

・最強の雪崩ビーコン PIEPS DSPを、BC CLUB会員様には、数量限定の特別価格にて販売中!
今シーズン購入予定の方は、お早めに。

BC OUTDOOR SCHOOLコーナーのBCスキースクールのスケジュール内容を一部変更しました。

・2008.1.19(土) バックカントリースキー体験レッスン(ゲレンデ)です。
・2008.1.20(日) 入門者向け、雪崩基礎知識 & セルフレスキュー講習。
・2008.2. 2(土) 初級レッスンと、はじめてのバックカントリー。



11月23日 ()
今日は、めずらしく、あさ6時からお客さんが殺到した。3人グループで、遠方から立山へバックカントリースキーに行かれるお客さんのお一人が、スキー用のストックを買って行かれ、燕岳へ登られる男性が、アルミのカンジキを。同じく燕岳へ登られる女性がお2人、お弁当のご予約をいただいていた。年末年始に燕岳登山スクールに参加される予定のNさんが冬登山靴、ジャケット、ビブなどのサイズあわせ。10時ごろ一旦落ち着いたため、入荷した商品の陳列、ラック作り、お店のレイアウトのつづきを急ぐ。気がつくとお昼すぎ。お店がようやく片付いた。すっきりした気分で、お弁当を食べようとしたら、運送屋さんが、大きな段ボール3箱と小さい段ボール3箱を届けてくれた。・・・明日にしよっと。


11月22日 ()
夜中の2時ごろ出勤し、レイアウトの続きを黙々と変えていく。まだ、冬ジャケットを展示する場所がなく、急遽作らなければならない。午前4時ごろ、雨が雪に変わり、穂高駅前で初雪である。薄っすらと積もったころ雪が止み、空は晴れてきた。白馬から出勤したノリの話では、白馬五竜スキー場、白馬47では、上部で滑走可能とのこと。いよいよシーズンが来たなぁ。でも。お店はひまな1日。今日は、雄巨大な段ボール箱が4つ届き、小さい箱も入れると、10箱届いた。当然、段ボールの山である。巨大な段ボール箱には、冬登山靴、ジャケット、オーバーズボン、他小物がびっしり入っていた。注文してたアラジンの小さなストーブも届き、とりあえず冬を越せる準備が整った。


11月21日 ()
早朝は、雨が降っていたため『ブランコは中止。中止。』なんて、店内の模様替えをはじめると、あさの9時すぎに雨が止んで青空になった。こうなったらやるしかない。お店のレイアウトはそっちのけで、ブランコ工事を決行する。ぼくが準備をはじめると、職人のTさんが来店された。必要な部材は、昨日のうちにすべて買ってある。打ち合わせどおりブランコ取り付け工事をはじめた。工事は順調にすすみ、途中昼食のお弁当を食べて、1時ごろには完成した。

看板を製作してお贈りいただいた荒井さん。柱を建てていただいた大工さん。いろいろ、お世話になっている石職人Tさん。ぶじ、看板設置工事おまけにブランコまで・・・みごと完成できました。感謝、感謝でございます。ありがとうございました。





11月20日 ()
穂高にある中学校の教師をされているMさんが、ぼくの日記(10/28)を読み、来店された時「山専ボトルにどれだけ保温力があるのか、実験してみないと納得できない。」というMさんに、ぼくからもお願いして、理科の実験室の冷凍庫を使って保温力テストをしていただくことになった。ぼくも大変興味があるため、楽しみに結果を待つ。性能を比較するため、今話題の山専ボトルFEK-500mlと、ぼくが使っていたFDM-500ml(従来の軽量ステンレスボトル)と、Mさんが愛用されている高価なチタンの500mlボトルの3種類を用意。M先生が理科の実験室で熱湯を入れて、約1時間ごとに温度を計るという実験である。

そして実験は、本日行われた。M先生から連絡が入り、実験結果を持って来られる。とのこと。さきほど、学校の帰りに、M先生が、実験結果を持って来店された。実験方法とその結果をデータを見ながらご説明していただき、このホームページ上で公表させていただくことに同意していただいた。そして、M先生は、「納得したわ~。」と言い残され、山専ボトルを購入して帰られたのだ。気になる結果は以下のとおりである。



冷凍室の平均温度は、-15度。熱湯は、+93度からスタート。約1時間おきに温度を計測するといった実験方法。




山専ボトルFEK-500は、ほんとうに保温力に優れているのか・・・。の実験結果。
時間\ 山専500 FDM500 TITAN500
START
(-20℃)
93℃ 93℃ 93℃
1H( * ℃) 88℃ 86℃ 86℃
2H( * ℃) 84.5℃ 80℃ 80℃
3H(-18℃) 80.5℃ 74.5℃ 74℃
4H( * ℃) 77℃ 70℃ 69℃
5H(-15℃) 71℃ 62℃ 60℃
6H(-15℃) 67.5℃ 58℃ 55℃



11月19日 ()
登山ショップで働いていると、実は冬期が本当の登山シーズンであることを実感させられる。当然のことではあるが、夏山より冬山のほうが・・・というか、冬の山遊びには、道具類が・・・ほんとうにたくさん必要なのである。
ぼくは、お店の設計を考える時、実は、夏山のイメージしか考えていなかったことに今頃気がついた・・・。
冬山商品の入荷が始まって、大きい段ボール箱が入荷してくると、はじめは衣類に追い掛け回された。その時点で「あれっ、おけない・・・。」そして、ついに入荷した衣類が山積になり、緊急でラックをつくり、ハンガーを100本追加した。ハンガーは、すでに使い切った。つづいて、冬の小物類がどしどし入荷する。帽子、グローブが10種類以上、ロングスパッツ、ネックウォーマー、マフラー、バラクラバなどなど。それらを見やすくかける場所がない。現在、店内に壁を作る工事の段取り中である。スキー板、スキーブーツ、シールなどの小物類、スキーストック、ゾンデにスコップ、ピッケル、アイゼン、カンジキ、スノーシューなどの金物類を並べるための棚を現在設計中。冬ジャケット、ビブ、まだまだフリースにダウン、アンダーウエア、冬登山靴、スノーブーツ、ゴーグル、サングラス、ビーコン・・・・・・冬の山遊びに必要なモノは、ほんとうにたくさんあるんだ。



11月18日 ()
山には雪雲がどっぷりとかぶり、冷たい風も強い。こう寒くなってくると、登山ショップは、暖かい生活衣類のプロショップとして活躍する。ダウン製品やストレッチフリースの上下、メリノウールアンダーの上下、毛糸の帽子、耳あてにマフラーなど、山も普段も関係なく、暖かさを求めて来店されるお客さんが多い。中でもダウンの上下は人気。ぼくの場合、冬は部屋の中で、ゾウアシとよばれるダウンの靴下を履く。街も冬山とあまり変わらない気候の寒冷地では、冬山グッズが生活の必需品となってしまうのである。
軽くて暖かい山の服を着て、暖房器具に頼りすぎない生活は、風邪にも負けず、地球にも健康にもよいものだ。


MT EQUIPMENT SHOPPINGコーナーに、モンベル社のストレッチシュラフ、ステラリッジテント、エアマット、ジェットボイルなど、おすすめ、モンベル的なキャンプセットを更新しました。



11月17日 ()
ラジオのアナウンサーが「この冬一番の冷え込みです。」と言っていた。ぼくは、もう、暖かい軽量ダウンジャケットを手離せなくなってしまった。ぼくは、ずっと、このまま、春まで着続けるだろう。今日はダウンジャケットにゴアのジャケットを重ね着して、その下には、登山用のアンダーウエア上下ですごした。お昼頃、役場にお勤めのNさんが来店され、「寒い、寒い。」とぶつぶついいながら、あわててダウンジャケットを購入されていた。おまけに、「これ、暖かいでしょ。いつ入るの?はやく入れて。」と、今日ぼくが着ているようなゴアのジャケットをねらっているご様子。来週中には、冬登山靴や冬ジャケット、ビブなどが入荷する予定です。





11月16日 ()
車のタイヤを、冬タイヤに履き替えた。実は、今夜、中房の有明荘(標高約1500m)に、ご注文いただいた商品を、お届けに行く予定だったけど、中房では、午前中より、昨夜から雪が降りつづけ、午後には、本降りになると、予想されていたため行くのを中止した。
安曇野もだいぶ気温は下がってきたため、お店の玄関ドアを開けっ放しにしていることが、だいぶきつくなってきた。そろそろ、必要に迫られて、お店用に、アラジンの小さな石油ストーブを、ご近所のストーブ屋さんに注文した。ストーブの入荷は、来週の木曜日ということである。この冬、山へ登り滑りに行かない日は、皆さんお店のストーブを囲んで、イカでもあぶりながら、うだうだしましょう。


MT EQUIPMENTコーナーをMT EQUIPMENT SHOPPINGに改め、Internet Shopping をご利用いただけるご案内と、ご注文フォームなどを追加しました。



11月15日 ()
ぼくの本業と同じ、山岳ガイドをされているMさんが、雪崩ビーコンの最上位モデルであるピープスDSPを購入された。いよいよ、そういう時期である。北アルプス燕山荘からの情報では、おとといまでの雪で、山頂付近の積雪は約2mだそうだ。稜線では、今も雪が降っている。明日から登る燕山荘スタッフのラッセル隊のメンバーひとりである女の子が、アイゼンとグローブを買いに来られた。燕山荘は、今週末まで営業されているため、登山道を通していなければならなく、ここ毎日、ラッセル隊は、降りたり登ったりしている。
異例の猛暑がつづいた今年の夏の気候は、おもいっきり気合が入っていた。ここ数日の雪の降り方を見ても、かなり本気の降りである。今年の冬は、厳しくなるかも・・・。



11月14日 ()
昨日にひきつづき、午前中、松本市内のあがたの森文化会館講堂で、日本山岳ガイド協会の自然環境会議に出席する。 われわれ、山岳ガイドは、ガイド活動を事業として行っている業者である。お客さんを山へと、ご案内する場合、その大半は、国立公園や、国定公園に指定されている地域を利用させていただく場合が多い。ガイドは、国立公園などの自然公園内を無料で営業のために利用させていただいている以上、なにかしらの恩返しをしなければならない。ガイドの役割として、環境省の管轄から、自然公園指導員というボランティア活動を求められている。自然公園指導員の主な仕事は、動植物の保護、美化清掃、自然公園の利用方法の伝達と自然解説、事故防止、登山者の安全配慮、情報の提供などであり、指導員といっても、法律的な権限は何もない。会議のなかで、ゴミの持ち帰りについて「ゴミを持ち帰りましょう。というより、ゴミを持ち込まない運動をしたほうが良い。」という発言には、「なるほど。」とうなずいた。


11月13日 ()
午前中に茜空(あかね)の3才の七五三のため、お店を閉めて穂高神社で御祓いをしていただいた。着物は、実家の親から贈っていただき, 茜空が3歳まで元気にすくすく育ってくれたごほうびである。七五三のあと、ぼくはそのまま松本で開催される社団法人日本ガイド協会の自然環境会議に出席し、日本全国から集まったプロの山岳ガイドさんたちと交流するため、そのまま親睦会に参加。けっきょく最終電車で帰ってきた。お店は、奥さんのゆかと茜空がお留守番で、ぼくは、久しぶりにお店を離れて1日過ごした。


11月12日 ()
安曇野から見えるはずの北アルプスの山々は、昨夜からの雪で白くなっていることだろう。しかし、今日は朝から雪雲に隠されて姿を現さない。午前中、有明山が少し顔をのぞかせると、中腹まで白く雪をかぶっている様子が確認できた。おそらく1500m付近だろう。心の中で「きたきた。」とわくわくしながら、スノーラインを眺めていると、すぐに姿を消して、里にも雨が降り始めた。アルプスには、今夜も雪が降り続き、明日のあさ、スノーマウンテンが姿を現すだろう。

カモシカ穂高店のときから、ぼくにとっては、なじみのお客さんが、来店され、登山靴のソール張替えをご依頼いただいた。Kさんの登山靴は、昔ながらの懐かしい皮革のハンワグである。何十年履いているだろう。Kさんも覚えていないという。しかし、履きこまれながらも、しっかりお手入れされているこのハンワグは、元気である。「まだまだ、履くよ~。」とKさん。お預かりした登山靴を修理に出す前に泥汚れだけお掃除。





11月11日 ()
午前中、Kさんが、バイザー付登攀用ヘルメットをご注文された。Kさんは、ボランティアで、有明山登山道の整備をされている。先日の整備の時に、跳ね返ってきた熊笹が目に当たりコンタクトレンズが外れてしまったそうだ。危ないので、目を保護する意味でバイザー付が必要とのことである。Kさんが、来店されたいたあいだ、お客さんはだれも来なかった。誰が見ても暇そうなお店である。「今の時期は、お客さん少ないね~。」とKさん。「最近は、午後から夕方に忙しいくなるんですよ。」とぼくは、見栄を張ってみたけれど、午後もずーっと暇なBC穂高だった。


BC OUTDOOR SCHOOLイベントコーナーの雪崩講習会のお知らせ。バックカントリースキー&ボード&テレコーナーの3/20焼岳の計画を追加しました。



11月10日 ()
今日は、1日雨のお天気で、午前中は来店されるお客さんが少なく、ぼくは、パソコンの前に腰をすえて、イベントのページをサクサク製作する。宅急便やさんから荷物が届き、その中に、例のモンベルOさんから送っていただいたエアボードのデモ機本体と、別口でエアボードのDVDが入っていた。エアボードの重量が、カタログでは、3kgと書かれていて、持ち運びにどうか?心配だったけど、収納されているエアボードは、想像していたより小さく、持ってみても軽く感じた。これなら、持ち歩くのにストレスはなさそう。本体を収納袋から取り出して、いっしょに入っていたポンプで、しゅこしゅこエアを入れていく。本体は、想像していたより大きく感じ、けっこうかっこいい。「He~。これがエッジか~。これがカービングするんやね~。」と感心しながら観察する。ハンドルグリップや、バルブは、かなりしっかりしたつくりで、エアを入れるのも簡単。「これは、楽しそうだなぁ。」なんて、眺めていると、ガイドのKさんが、新品のスキー板を持ってご来店された。板は新品の板を友人から譲り受けたらしく、その板に付けるテレマークのビンディングをご注文いただいた。Kさんもエアボードに興味心身。その後も、来店されるお客さんは、常連さんばかりで、「鹿島のシーズン券かいましたよ~。太田さんは、どこ、買います~?」というSさんや「今シーズンからスキーはじめるぞ~。」という女性のOさん。みなさん気がはやい。はやい。はやい。はやく~。雪ふらないかな~?




こんな感じで背負える袋に入っています。



ポンプは、ハンド式で、わりと簡単にエアが入ります。
バルブはよくできていて「He~。」と感心しました。
ご来店されるお客さんの反応も気になるところです。




11月9日 ()
昨日のモンベル営業のOさんとの約束で、エアーボードの試乗会の開催をきめた。日程は2008年1月27日(日)場所は、爺ヶ岳スキー場。さっそく、Oさんと連絡を取り、試乗機を確保してもらう。「5台くらい用意します。」ということである。当日は、簡単なお遊び大会もOさんと計画中。

お店が暇なので、久しぶりに中房の有明荘へ納品に行ってきた。そして、スタッフのIさんが、山岳テントをご検討中とのことで、ご相談をうけたため、お店の在庫から、モンベル社のステラリッジ2型と、マイティードーム2型を持参して、閉店後の有明荘の食堂でテントを2張りとも設営して、機能や使い勝手なんかをご説明しながら、大商談会がはじまった。他のスタッフも、わいわい、あーでもない。こーでもない。言いながら、Iさんにご覧いただいた。まるで出張ショールームである。いろいろ使い勝手を考えられた結果、Iさんは、シングルテントのマイティードーム2型に決められた。もう一方のモンベル社ステラリッジテントは、改良が重ねられ、今年のモデルは、ほぼ完璧なテントに仕上がっている。テント本体はナチュラルなホワイトカラーで、フライは、透けるような薄い素材。全室が以前より広くなってより快適になったようだ。北アルプス涸沢でもレンタルテントとして採用されているため、山岳テントとしての信頼感は実証済みである。涸沢では、緑色のEテントよりも耐久性が優れているという。モンベルテントのイエローカラーは明るくて清潔感があり、見た目にかっこいい。





11月8日 ()
モンベル社の営業担当のOさんが、お昼過ぎに来店された。ちょうど、そのころ、スキーの打ち合わせのためかけつけた、ノリも登場する。モンベルのOさんには、けっこう乗せられやすいぼくたちは、Oさんのすすめで、エアーボードという、スポーツにとても興味をもってしまった。エアーボードは、空気を入れて膨らませることで、ボードが形成され、雪面を自由に滑走できる目新しいスノースポーツである。しかも、Oさんのお話では、本当かどうかわからないけど、ゴムのようなエッジがバンバン効いて、カービングのようなターンが極められるという。しかも、海外では、飛んで、エアーも極めるらしい。ノリとぼくは「He~.」のオンパレード。エリアは、主にゲレンデが中心になるが、パウダー用モデルも用意されているため、バックカントリー・・・いや、いや、スノーシューの下りなんかでも楽しめるかも・・・。ということで、モンベルのOさんが、試乗させてくれることになった。こうなったら、われわれ「遊び隊」は、試乗会を計画するしかないようである。また、詳細がきまれば、インフォメーションするよていなので、この日記で「He~.」と興味をもたれた方は、是非体験していただきたい。
ところで、問題は、このエアーボードが認可されているゲレンデはどれだけあるのか?である。宝の持ち腐れにならないか?Oさんのお話では、今のところ、モンベル社が手分けをして、各方面のスキー場と交渉中とのことで、この界隈では、爺ヶ岳スキー場、大町スキー場、栂池スキー場、黒姫スキー場で滑走できるほか、近く、鹿島槍スキー場でも滑ることができるようになるということだ。「へー、爺ヶ岳なら、近いし、斜面もなだらかで、楽しそうだなぁ~。」とノリもぼくも、その気になってきた。昨シーズンは、第一回日本選手権も開催され、3種目の主役はクロスエアーボードというスピード系の競技だそうだ。スピード系なら、ぼくもノリも得意である。第二回の日本選手権は「いただき~。」ムードで、ノリと二人で目指すことに決めた。なには、ともあれ、特訓だ。・・・・・・雪が待ち遠しい。



11月7日 ()
足利の荒井さんからお祝いにいただいた看板の設置工事は、想像していたより大掛かりとなっていた。そして、看板のために建てたやぐらには、チェスト式ハンモックやブランコが取り付けできるように考えてある。ハンモックは「BYER」のチェスト式を、すでに仕入れてあり、ブランコは、縄と木でこれから作る予定。完成が楽しみ。





BC OUTDOOR SCHOOLコーナーのBCスキーを更新しました。スキースクールの詳細は明日、ノリちゃんが出勤するため、早急にツメたいと思います。



11月6日 ()
今日は午前中に店内のプチ工事をした。職人Tさんの出番である。冬物のウエア類は、フリースにダウン、ジャケット、オーバーズボンなど、かさばるモノがたくさんあり、どれもハンガーにかけて展示しなければならないモノばかり。狭い店内のラック事情はというと、使用率が150%をゆうに超えていた。商品がギュウギュウ詰めでは、見づらく探しづらい。冬物が続々と入荷するなか、狭い店内をいかに有効利用するかという、ぼくとTさんの悪あがきである。明日は、外の看板工事のため、プロの大工さんも加わっての工事となる。店内の張りにハンガーラックを設置するために製作した鉄のラックを取り付けている途中も・・・「つぎに、ここに壁つくりましょか。柱はここで。」とぼくがTさんに提案する。「太田君、ここに柱をたてて、壁はどうする?」「壁は板張りましょ。棚は石使いましょか。」「そこにクライミングシューズ置くといいですよ~。」「いいね。でも石は、積むより張ったほうが、場所とらないね。」・・・など、いいながらTさんは、寸法をとっている。
Tさんもぼくも、必要に迫られながらも、楽しみながらお店の改造工事をやっているため、アイデアが尽きない。このお店の完成には、まだまだ時間がかかりそうである。



11月5日 ()
ご婦人が、ノースフェイスのメンズLサイズのフリースをお買い求めされた。「プレゼント用に包装しますか?」というぼくの問いかけに「お願いできますか?」とご婦人。そのご婦人は、何度も当店でお買い物をしていただいている当店のメンバーズ会員さんである。当店では、メンバーズ会員さんには、会員様特典の代わりとして、お買い求めいただいた商品は、未包装のままお持ち帰りいただいている。しかし、それは、無駄な包装をしないためであり、包装が必要な方へは、心をこめて包装させていただいてる。包装するのに調度いいサイズにフリースをたたみ、当店でご用意しているナチュラルなブラウン系のシンプルな包装紙でくるんで、リボンを結ぶ。BC穂高では、普通のリボンは使わずに、リボンのかわりに、3mの黄色い細引きロープを使う。細引きなら、捨てずにあとで利用できて便利である。細引きを1mほどの長さで、リボン代わりに結んでいると、ご婦人が「へー。それ便利ですね。」と、ぼくの作業をながめていた。「できました。いかがですか。」とぼくが、包装をお見せすると「おしゃれですね。」と、ほめられた。お客さんが帰られた後、そろそろクリスマスも近いことなので、クリスマス用の包装材を取り寄せる注文をした。


11月4日 ()
プチ冬型の気圧配置の影響で、朝から寒さを感じる1日だった。お店は冬物装備がだいぶ揃ってほっと一息。といった感じである。ひまな時間を利用して、予定より1ヶ月遅れで、BCアウトドアスクールコーナーのベースがようやくできてきた。ベースができれば、あとは速い?
次の製作課題は、バックカントリースキー、テレマークスクールコーナーである。・・・ノリちゃん詳細頼んだよ。


BC OUTDOOR SCHOOLコーナーの国内ツアー、海外トレッキングコーナーをちょいと、更新しました。



11月3日 ()
ご注文いただいていたモンベルのキッズ用長靴を受け取りに来られたのは、男の子2人をつれたお母さん。男の子は、森の子に通う、茜空のお友達で、お母さんは、以前のお店でいっしょに働いたことがあるYさん。しばらくして、うちの奥さんのユカが茜空を連れてお店にやって来た。そして、お店は、ちびっこが走り回る幼稚園。このまえ男の子たちが来たときに乗ったTREKのチャイルドトレーラーがお気に入りのようで、ぼくに「乗せろ。乗せろ。」とせめてくる。負けたぼくは、せっせとトレーラーの準備をはじめると、2人は大喜び。途中から茜空も加わり、3人を乗せて穂高駅から軽く上り坂を西穂高保育園経由で、帰りの下り坂にガタガタの田んぼ道を走って穂高駅に戻ってくる。1周1.5kmほどのコースを周回する。1周ですむとは思っていなかったが、結局4周走らされた。たったそれだけのことで、情けないことに、ぼくの太ももはパンパンになり、運動不足はかなりやばい×××状況であることを実感した。

明日で、北アルプスのほとんどの山小屋さんが今シーズンの営業を終えられる。しかし、安曇野の名峰である燕岳の山小屋、燕山荘さんは、11月24日まで営業されるため、まだシーズンは終わっていない。今の時期、常念山脈に雪が降る直前の表銀座の槍穂高から裏銀座、そして立山連峰の薄っすら雪化粧を間近に見るチャンスである。



11月2日 ()
マウンテンカーキというブランドのコットンパンツが、1本入荷した。このパンツは、数週間まえにお客さんからのご要望で、ご注文いただいた。しかし、マウンテンカーキというブランドは、今まで弊店でもKスポーツのときも扱ったことがなかったため、まずはメーカーさん探しからはじめた。こんなとき、頼りになるのは・・・ということで、エイアンドエフのIさんに電話をかけて聞いてみた。「弊社では扱っていませんが、扱っている会社の担当者と仲がいいので、連絡をとって、電話をかけるように手配します。」とありがたいお返事。そして、数日後、メーカーさんから電話がかかってきて、正規に注文したのだった。
入荷した箱を開け、まずは検品。そしてパンツの素材など確認する。ぼくが箱を開けると同時に、ご注文主のお客さんが、グットタイミングで、ご来店された。たまたまお仕事で近くに来られたということで「はいった?」とお客さん。ぼくが箱からズボンをとりだし、手渡すと、にやけていた。

年末年始の燕岳登山を目指して、準備をはじめられたSさんは、まず、ピッケルを選ばれた。部屋に飾って、モチベーションを上げていくそうだ。まずは、12月の中旬頃に、事前冬山講習会として予定している八ヶ岳の硫黄岳登山が目標。・・・しかし、問題は、ぼく?かもしれない。夏山シーズン全く歩かなかった。トレーニングしなければ・・・。


BC OUTDOOR SCHOOLコーナーに、ノリちゃんのフォトをスライドにしてみました。



11月1日 ()
時刻は、夜中の11時30分を少しまわったところ。今、お店でホームページのメンテナンスをしている途中で、この日記を書いている。日記が書き終われば、帰って寝ようかな。

MSRの輸入元から、MSRのかっこいいステッカーが2枚送られてきた。中に書いてあった文章には、ショップのウインドに貼ってください。と書かれていたので、さっそく、他のブランドのステッカーと一緒に表のウインドに貼った。


BC OUTDOOR SCHOOLコーナーを少し更新しました。・・・スクールスケジュールは、もうちょい。