登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Feb.2008
2月29日 ()
ぼくの愛車のランクルは、平成2年うまれの現在21万kmオーバー。昨年の10月に故障をしていらい乗っていない。その故障の原因はたいしたことなく小さな部品を交換すれば治るけど、じつは、エンジンにもっと大掛かりな修理を必要とする不具合がある。これは、走行距離からしても普通に考えられる症状なのだけど、それらを完璧に整備するには、100万円以上の修理費が必要。それでも完璧ではなく、その後くるであろうミッションやクラッチに、ガタがきているデフや足回り、ブレーキ関係のパーツ、コンプレッサーなどをトータルで考えると、その倍の修理費が近年のうちに必要になるだろう。ぼくは、このランクルを40万kmまでは乗ることに決めていたが、ぼくが今置かれている現状では、それを強引に乗っていくことは不可能なので、これ以上維持することを断念した。
今、ぼくや、BC穂高、マウンテンスクールに必要な自動車は、人や荷物をたくさん載せることのできるワゴン車。ハイエースの10人載りに買い換えることに決めたのだ。
そして、今日、ぼくのランクルは、お世話になっている望月商会という車屋さんの整備担当のSさんに引き取られていった。いくら20年近い車とはいえ、ランクルという車は、まだ引き取り手があるという。おそらく、中東あたりのどこかの国に送られて行くことだろう。



2月28日 ()
季節の変わり目が近づくと、各メーカーさんから大量のカタログが送られてくる。もちろん、それはお店にとっては必要な物なので大変ありがたいことである。しかし、BC穂高には、倉庫やストックがないため、油断をするとお店の隅にカタログの山ができてしまうのだ。カタログの表紙は、ツルツルしたすべりやすい紙質のものが多く少し積むと、すぐに崩れてしまう。そろそろ、夏用カタログも溜まってきたため、カタログを整理するために買ってあったバインダーを出してファイリングをはじめた。今日はお店も暇で、集中して整理できそうだった。カタログの山をブランド別に、ベンチやカウンターの上に並べ端からパンチで穴を開け始めると、お客さまが次々に来店され、記憶がなくなるくらいに忙しくなってしまった。
こんなとき、常連さんには申し訳ないけど、お待たせしながらの対応になってしまう。お急ぎの方から対応していき、じっくりお話が必要なお客さまには、少々お待ちいただきながら・・・エキサイトしている時は、ゆっくりお聞きすることができないため。一段落したところで、常連さんとお話をすると、スキーシールの微妙な改造のご注文。春のべチヤべチヤ雪に対応するスキーシールの不具合を解消するための改造計画である。あんなモノ、こんなモノ、とお聞きしながら、ぼくの頭の中では、色々なメーカーの記憶の中のカタログが、すごいスピードで捲られていく。なかなか思い当たるモノが見当たらず、ゆっくり考えさせていただけるようにお願いした。

そんな中、Kさんが、ライペンのピンク色の大きいザックを持って来店された。Kさんは、すました顔で、昨日取り置きされていたジャケットとオーバーズボンをもう一度試着され、展示してあった、かっこいいマムートのロングスパッツを装着し、マムートのスーパーストレッチタイツも追加して、すべて購入された。Kさんは、それらをすべて空のザックに詰め込むと、奥さんが帰ってくる前に、ご自宅に入らなければならないらしく、パンパンに膨らんだピンクのザックを背負って、はやあしで帰られた・・・。



2月27日 ()
先週末、ぼくらは戸隠で、猛吹雪に向かって歩いていた。その日、日本列島では春一番が吹いたと、ニュースのアナウンサーが言っていた。ああ、もう春だなぁ。昨年の今頃は、このお店のオープン準備のための3月1日からの工事が、そろそろ始まろうとしているころだった。あの時、お店の内装工事のほとんどを自分でやった。自分の計画は、甘い。お店はすぐにつぶれて、この工事も無駄になるだろう・・・。なんて考えながら、独り黙々と、壁や什器に塗装していた。はじめたいじょう、もう進むしかなかったのだ。それが、もうすぐ、1年になろうとしている。ぼくのお店は、ここにまだある。ことが今うれしい。

今日は、コンスタントにお客さまが来店された。別々のお客さまだけど、うちお2人のお客さまが、同じモデルのゴアテックスのレインスーツをご購入。春一番が宣言されると、気の早いお客さまは、そわそわしてくるご様子で「夏に使うから。」とお客さま。
「冬山はもう終わりかね。太田くん。」と、来店された常連さんのKさん。春山の準備のため、いろいろ、ジャケットやオーバーズボンなど、サイズだけ確認し、つばを付けて、取り置きボックスに入れて帰られた。あまり、大きな声では言えないが、「奥さんにないしょなので、持って帰るタイミングがむずかしい・・・。」そうだ。



2月26日 ()
お仕事で山に入られるお客さまが来店され、GPSについていろいろアドバイスさせていただいた。ハンディータイプのGPSは、ここ数年の進化で、カーナビに引けをとらないほどに多機能で便利になっている。もっとおどろくことは、マイクロSDカードというメモリーチップの存在である。風が吹けば飛ぶような、小さなチップに2GBの容量を記憶できるのは、もう魔法のようにしか思えない。そのチップに地形図ソフトをインストールすることで、小さなハンディーGPSに地形図がそのまま内蔵されてしまう。別売の詳細マップソフトを入れることで、普段の生活や旅行、ドライブなどでも利用できるほど、必要な情報も満載。また、世界地図や世界各国のマップは、海外でも使えるのだ。
現在、登山における遭難事故の大半は、転滑落と道迷い遭難である。とくに単独行の方の事故は後をたたない。山で遭難騒ぎを起こしてしまうと、家族を含め警察や救助隊など多くの方に大変な心配と迷惑をかけてしまう。それを考えると、このGPSをうまく活用できれば、本人や家族にとっても保険代わりにもなるのである。また、遭難したとき、携帯電話で連絡できれば、GPSの緯度経度を連絡するだけで、ピンポイントで居場所を伝えることができるのだ。最新のハンディーGPSの価格はけして安くない。しかし、これに関しては、高いか、安いか、その人の考え方一つではないだろうか。GPSをご検討中の、そのお客さまは、お仕事で、山の中の境界線を確認するために、道なき道を歩いて杭を捜されるという。山や森に入る場合、地図とコンパスを使うことが最もポピュラーな方法ではあるが、知らない地域の山に入るには、それなりのリスクはあるもの。GPSを活用することにより、より確実な位置情報を得ることができるのであれば、心強い味方になってくれるのは間違いない。これからのバックカントリーシーズン、雪山で怖いのは雪崩と、ホワイトアウトである。3種の神器として数えられる雪崩ビーコン、プローブ、スコップ。それに、加え、ホワイトアウトでも慌てないGPSの存在は、4つ目の神器として有効な道具であると思う。
里山、やぶこぎ好きなマニアックな登山をされているJちゃん、困った時のかんにんぐ用にいかがですか。



2月25日 ()
BC穂高は、バーゲンセールをしないことを弊店の方針としている。それは、BC穂高で取り扱っている各メーカーさんやブランドの考え方と一致していることである。
昨日、お電話で、スキー用品のお問い合わせをいただいたとき「バーゲンセールはいつからですか?」というご質問に「弊店では、バーゲンセールは致しません。」と丁寧にご返答させていただいた。すると「3月なのに安くならないのですか?」と言うお客さまへ「弊店では、通年を通して会員さまには、会員様価格にて販売させていただいています。」とぼくがご説明すると「たった10%でしょ。」と、大笑いされてしまった・・・。

というのも、ぼくが以前勤めていた登山ショップでは、3月と、11月に、ガラクタ市というバーゲンセールを行っている。セール用に仕入れたものや、不良在庫品を一挙に処分するためである。確かに型落ちとなってしまった商品に関しては、特価品として通常より安く販売するまではいいとして、粗悪なものを売れるからという理由で、仕入れて、口を一文字に閉じて販売することは、ぼくには苦痛だったのだ。そして、バーゲンセールが終わると、粗悪商品のクレームが殺到し、会社の方針で、セール品のアフターサービスはいたしません。とお断りするのが、いやで、いやで、しょうがなかった。ガラクタはあくまでガラクタなのである。だから、BC穂高では、自分が選んだ良品のモノ、おすすめのモノ、メーカーさんが自信を持って製造発売されているモノだけを、責任をもって販売させていただいている。そして、弊店では、バーゲンセールの常連ブランドである国内の某ザックメーカーD社やフランスのM社などは扱いたくない。というより、それらのブランドロゴを目にすると、ガラクタ市のロゴのようにも見えてくる。ぼくが好きな、アイダーやヘリテイジ社ブランドも、そう見えてしまうのが残念である。ぼくは、自信をもって発売できないメーカーの製品やブランドには全く魅力を感じない。スキー用品に関しても、安くて壊れそうな重いビンディングや、登山靴に装着できるのは便利だけど安全装置の付いていない危険なビンディング、いろんな登山靴と愛称の悪いサ○ワやシャ○レのアイゼン、見た目はかっこよく、防水性が全くないサ○モンの冬用登山靴など、一見よさそうにみえるモノはたくさんある。ぼくは、「売れるから」という理由でそのようなモノを、もう2度と販売したくないのだ。
量販店や専門店には、いろいろなスタイルがあってもいいと思う。BC穂高が目指すマウンテン・プロ・ショップは、メーカーさんが自信を持って製造した製品を、自信を持って販売したい。実際にフィールドテストしたり、確認した製品やブランドだけ、厳選した製品のみ販売することで、その道具を使うお客さまが安心して、新しいことにチャレンジしていただける。BC穂高では、販売した製品に、最後まで責任をもって対応させていただくことと、道具を揃えられたお客さまが、マウンテンライフを楽しんでいただけるように、必要なサポートをしていくことをお約束する。ぼくは、それがプロショップの責任であると考えている。「バーゲン品は、メンテナンスやアフターサービスを一切いたしません。」と言い切って、粗悪なモノを、弊店では販売したくない。・・・ということをご理解いただけるお客さまに、BC穂高をご利用いただければ・・・と、ぼくはおもうのです。



2月24日 ()
赤沼ガイドさんからご注文いただいたG3アルピニストスキン(シール)を、お預かりしたスキー板に合わせてカットする作業をした。G3アルピニストスキンは、ロゴのプリントがおしゃれで、薄くて軽量である。トップを引っ掛けるビボットハンドフックがどんなスキーにもぴったり装着できるため、赤沼さんのK2スキーにもぴったり装着。エッジに専用のトリムカッターをあてて余分な部分をカットした。

Yさんがスキーブーツのサイズ合わせに来られた。選ばれたブーツは、ガルモントのサーモインナー4バックル仕様である。弊店には在庫がなかったため、メーカーさんから取り寄せることになった。先日、赤沼ガイドさんが「おおた~。厳冬期はもう終わった。もう春雪だからな。 」と、シーズンインを告げられていた。いよいよバックカントリーシーズン本番です。みなさん、装備の準備は整いましたか?





2月23日 ()
●BCマウンテンスクール 戸隠DEスノーシュー 其の1
参加者 4名 R太田 天候 曇りのち吹雪


6時に穂高店に集合。戸隠へ向かう。戸隠スキー場への途中にある「小鳥の森」というレストランに少し立ち寄り、モーニング珈琲。
あさ9時、天候は、曇り空。天気予報は、お昼頃から大雪になるというが、この時点では、天候はもちそうだった・・・。クワットリフトを2台乗り継いで、瑪瑙山(めのうやま)まで登り、ここでスノーシューを装着して、いきなりダウンヒル。リフトに乗っている頃にはチラチラ降っていた雪が、本格的に降ってきた。下りきる頃には、猛吹雪。小デッキの取り付き手前からトラバースしてゲレンデにもどり下山。雪は重く登りのラッセルはひざ上のため、少しの登りでも大変だった。あさ出発前から参加者のAさんが御蕎麦のリクエストで、吹雪の中ではランチタイムをとらずに降りてきた。お蕎麦屋さんでは、ゆっくり、温かい天ぷらそばで冷えたからだを温めた。雪の森を満喫し、すさまじいブリザードに向かって丘を登っていると、なんだか笑いたくなった。







2月22日 ()
しばらく日本総輸入もとのKEM社でも在庫を切らせていた、ピープスDSPとピープスフリーライドが今シーズンおそらく、最後の入荷予定の連絡が昨日の午前中にKEM担当のYさんから入った。さっそく、ご予約いただいているお客さまへ、その連絡と、現在必要とされている数量をご返信いただく旨のメールをお送りした。そして、ご連絡させていただいたほとんどのお客さまからご返信されてきた。いただいたメールを集計したところ、ピープスフリーライドの必要数は15台、DSPは4台となった。弊店では、ずいぶん前からフリーライド20台をオーダーしていたけど、今回の入荷では、その数はキープできないそうもない。DSPはオーダー数を確保できるようだ。今朝もKEMのYさんと電話で話したところ、フリーライドは、やはりショートするのは確実のようである。
雪崩ビーコンには、人の命がかかっているモノであるため、取引店の少ない昨シーズンまでの輸入元H社から、その何倍も圧倒的な取引店をもつKEM社へ輸入元に変わったことで、ようやく正常な流通が確保されたことは喜ばしいことであるが、その分輸入量が追いつかなくなってしまったようだ。ピープス社のビーコンは現在、世界中でも品切れ状態のようである。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでも・・・。それだけ世界で認められた製品である。ということはまちがいないのだ。今日現在、DSPには、まだ若干の余裕があるようです。ご注文はおはやめに。

明日は、BCマウンテンスクール 戸隠スノーシューのため、終日留守にしています。強力な助っ人(ガイドさん)がお留守番しています。ぼくは、18時ごろにはお店に戻る予定です。登山靴やバックパックなど、サイズフィッテングや、装備のご相談は、18時以降か、翌日の日曜日にお願いします。



2月21日 ()
昨日の展示会は、マウンテンギア、キャンプ、登山靴、小物類のメーカーさんの出展が多く、アパレル関係はORだけだった。今回の展示会での目新しい話題としては、ブラックダイアモンドが来シーズンから、テレマーク、マウンテンスキーブーツにも参入すること。数年後には、テレマークとアルペンスタイルのスキーが統合され、マウンテンスキーが一つになる。それは、ブーツ、ビンディング、板のワンセットで、かかとを固定したアルペンスタイルの滑りと、かかとフリーのテレマークスタイルの滑りが、同じ道具で、切り替えて使用できるようになるという。・・・ような流れのようだ。両方の滑りを楽しむ上でも、アルペンスタイルからテレマークスタイルへの以降がスムーズになり、状況や技術に応じて使い分けできるようにもなるだろう。

マムートの3アンテナの雪崩ビーコンで最上位機種であるパルスバリーボックスがここ数日毎日のように売れている。今日は1日で3台も売れた。そのうち2台はインターネットからのご注文で、もう一台は、ボーダーのMさん。雪崩3点セットを揃えられ、ビーコンは、同等性能のピープスDSPと比べて、結局マムートを選ばれた。マムートには、アナログ受信が可能なため、より遠くの小さい電波を受信することができる。パルスバリーボックスは、高機能なコンピューターシステムと・・・デザインが、かっこいい。


MAMMUT PALSE Barryvox



2月20日 ()
東京で開催される登山、アウトドアスポーツメーカー20社ほどの展示会会場にでかけた。8時ごろ新宿に到着し、山手線で浜松町へ。都立産業貿易センターでは、2階から5階まで、各フロアーごとに合計20社ほどが集い合同展示会が開催されている。ローバー&ハンワグ、ロストアロー、マジックマウンテン、ペツル、アライテント、OR、マウンテンカーキー、モチヅキのMSR、別会場でスポルティバなど、取引のあるメーカーさんを中心に新商品などをチェックしてまわった。取引していないメーカーさんも興味のあるブランドは、受付で一言おことわりして、中を見せていただいた。
お昼過ぎには、会場を離れ、電車を乗り継いで、横浜の大さんばしへ移動。オークリーが出展されているLENS会場で、オークリーの来期ゴーグルだけを見て再び、東京へ戻り、その足で長野へ帰ってきた。あ~疲れた。





2月19日 ()
B社のエクスペディションブーツをご注文いただいたお客さまがご来店された。入荷したばかりのブーツを箱から出し、サイズフィッテング。このブーツは、きれいなブルーカラーの皮製ダブルで幅広タイプの、UK10というビッグサイズである。ご注文いただいたお客さまは、先日ご来店された時に、足型をとって、ご使用目的に合ったこのブーツをおすすめした。ただ、そのときは弊店に在庫が無く、ご注文いただいた。いままで、何軒かのショップで試し履きをしたけど、横幅がきつく、しっくりくるブーツがなかったとお客さま。
このブーツで、サイズ確認をすると、ぴったり。足を入れた瞬間、気にされていた横幅のフィット感もばっちりのご様子で、ごなっとくいただけたようだ。ぼくも、”ほっ”とした。



2月18日 ()
弊店で、シリオ社製のPF421GTX登山靴の水漏れ不良の登山靴を販売してしまったお客さまへ、返品交換させていただくため、メーカーに要望して、ゴアテックス社にて、耐水圧テスト済みの代品を送っていただき、弊店でも水漏れテストをして水漏れの無いことを再確認した代品の登山靴を、お客さまにお渡しした。お客さまは、終始ニコニコされ、お怒りのご様子もないまま、他の商品についてもいろいろご質問されていた。ぼくはただお詫びするだけである。現在、弊店では、シリオ社製登山靴は、在庫品と、新しく入荷した登山靴のすべてを、水漏れテストを実施して良品であることを確認したうえで販売している。いまだに、シリオ社からは、ただ、事務的に不良品を交換するだけで、代理店への事故報告も、HPなどで注意を呼びかけたり、何のコメントもないままである。実際に、ご迷惑をおかけしたお客さまへのお詫びの一言もない「うやむや」な対応が、少し気にかかるところだ。
・・・・・・しかし、不良品以外のシリオ社製の登山靴は、多くの方の足にぴったりフィットする良い登山靴であることだけは付け加えておきます。



2月17日 ()
昨日は、閉店後に車に商品を積んで、白馬栂池高原スキー場にある燕山荘が冬期営業されているホテル・アルペンホルンへ登山靴の配達に行ってきた。大町を過ぎたあたりから、吹雪となり、道路は一面アイスバーンである。のろいトラックの後ろにつき、滑って突っ込まないように、慎重に運転する。1時間半ほどで無事到着した。配達を終えたぼくは、そのまま一晩、アルペンホルンに泊めていただき、今朝ゆっくり帰ってきた。実は、今日は日曜日なので日曜朝の会の日である。ぼくは、栂池高原スキー場で午前中いっぱい、スキー訓練をする予定だったけど、昨夜お電話で、あさの10時にお客さまがご来店されるご予約が入ったため、滑るのはやめて早めに戻ってきた。帰りの道のりも、大町を過ぎるまで、吹雪は止まなかった。


2月16日 ()
娘の茜空(あかね)は、今年の3月で、今通っている市営保育園を卒業し、4月から、NOP法人で運営されている幼稚園に通うことになった。その幼稚園では、自然の中で大いに遊んで、自然やお友達や先生からいろんなことを学べるような幼稚園なのだそうだ。
そして、先日お母さんのゆかが、入園説明会に行って来た時、入園に必要な物リストを配られてきた。その中には、レインスーツ、リュックサック(大きめ)、ザックカバー、日よけの帽子、手袋、長靴など、野外で遊ぶためのものばっかり。茜空もその幼稚園に、いちど体験入学をしたとき、自分でこの幼稚園を決めたという。その幼稚園に通う園児のお父さんやお母さんたちも、野外活動が好きな人達がたくさんいるようで、ぼくたちも茜空もいっしょに楽しめそうだ。お母さんは、幼稚園の近所の山道を走るため、マウンテンバイクを車に積んで、茜空の送り迎えをたくらんでいる・・・。



2月15日 ()
南岳小屋の坂本さんが来店されたとき、店内の写真を撮られていたので、どうするのかな?なんて見ていた。そして、閉店後、いつも見ているお知り合いのHPを観覧し、いつものように坂本さんのHPを開いて今日のブログをみると、いきなり、弊店の写真が現れた。・・・これからも、みなさん仲良くしてください。







2月14日 ()
昨日までの展示会で気になった話題を一言。二言。三言。

『3本アンテナ雪崩ビーコン目白押し。』
現行の雪崩ビーコン3本アンテナモデルは、ピープスDSPとマムートパルスバリボックスの2機種のみ。3本アンテナのメリットは、送信電波を3Dでサーチして解析することで、リアルタイムに送信ビーコンまでの距離と方向を表示する。また、複数のビーコンが放つ送信電波を読み取り、何台のビーコンが埋まっているかを知らせてくれる。そして、近い順に誘導してくれるため、捜索時間の短縮化と、初心者でもすばやく捜索することができるようになった。その、すばらしい3本アンテナビーコンが現行の2機種に加え、さらに2機種が来シーズンから新発売されることになりそうである。写真の左がアルバ3AXES、右がbcaトラッカー2というモデルで新発売を予定している3アンテナビーコンだ。トラッカー2は今シーズンより発売を予定されていたが、性能が基準値以下という判断で、bca社が発売をとりやめた。それが急遽とりやめたため、輸入元からカタログは出回ったが現物は、サンプルさえも輸入元に届かなかった。写真のサンプルも、実は、中味が違うらしい。とりあえず動く程度で、来シーズンには、改良されたモデルにより発売されるそうだ。アルバは、デジタル受信方式とアナログ受信方式を切り替えて捜索できるため、より遠くの弱い電波を、アナログで受けることができる。デジタル使用範囲内まで近づくとデジタル方式に切り替えて、距離と方向を解析しスピーディーに捜索ができるというコンセプトである。今後も各社のさらなる進化を期待したい。

『輸入アウトドアブランドは、アパレル、用具を中心に価格が2割増し。』
ヨーロッパ、アメリカなどから輸入されるアウトドアブランドの多くが、来シーズンも値上がりするようだ。某有名ブランドのゴアテックスジャケットは、最低でも6万円。8~10万円のジャケットが主流となっていた。スキー用品も同じように値上げされる。サーモインナーの山スキーブーツは、数年前までは5万円台からあったけど、今では最低でも7万円。来期は7万円後半から9万円が主流となりそうだ。用具の軽量、コンパクト、高性能化は、非常にありがたく楽しみなことでもあるが、パソコンや電気製品と違い、価格がどんどん値上がりしていくのは、高性能化に感動して気持ちが軽くなる以上に、価格を見るとどっしり重くなる。スキーで言うと、一般的な山スキーブーツが8万円~、板が7万円~、ビンディングが5万円~、シールが2万円前後。山スキーセットを普通に揃えると20万円を超えてしまう・・・。
そんな価格の高騰が気になった今回の展示会で唯一ほっとできるブースがあった。日本が誇るモンベル社の展示会である。モンベル社はとくにアパレル関係が主流で、輸入他社ブランドと同等レベルのゴアテックスジャケットでも、3万5千円くらいからのラインナップ。その価格に”ほっ”とできるのは私だけだろうか。現行継続モデルも、とくに値上がりする予定はなく、輸入ブランドと国産ブランドとの価格差が、今後も開いていきそうである。BC穂高は、来シーズンのウエアは、マムート、ノースフェイス、モンベルブランドをメインに行きますよ・・・。

『有名ブランドの山スキー部門は各社縮小ムード。山スキー専門ブランドは各社好調ムード。』
アルペンスタイルのスキーブランドは、バックカントリーやテレマークスタイルの板の開発を大幅に縮小している所が目立つ。某有名ア○ミック社のバックカントリーモデルは、説明を聞きながら見るのに5分もかからないくらいのボリューム。 しかし、バックカントリースキーをメインにしているブランドは、来期も元気満点のようだ。なかでも、G3は、フルモデルチェンジ。板のラインナップの幅も広がり、デザインやカラーリングがきれいになる他。レディーステレマーカー専用モデルも充実される。軽量山岳スキーのブルジョワセットとしても有名な、DYNAFITのスキーは、板、ビンディング、ブーツなど、ニューモデルがラインナップされている。そして、うれしいことに、3月中旬ごろから、DYNAFITのニューモデルを弊店にて、いつでも試乗&レンタルができるように整備していく予定である。ゆくゆくBC穂高は、スキーのメンテナンススペースを整備して、日本で唯一、世界で6番目?のDFサービスセンターとして、活動していく準備を進めていきます。BC穂高は、来シーズンに向けて、更なるバックカントリースキー&ボードワールドを目指して、進歩していくことをお約束して今回の展示会の報告を締めくくりたいと思います。





2月13日 ()
あさ9時にゴールドウインの展示会会場である東京湾岸の国際展示場のTFTホールに到着。今日1日で、4件の展示会会場をハシゴしなければならなく、移動移動でけっこう忙しい。ゴールドウインでは、ノースフェイス、ヘリーハンセン、TEVA、UGG、マックパック、タブスなど順番にワークブックを片手にサンプルをチェックする。すべて見終わったあと、次の会場に向かう。
次の会場は、近くのTOCビルのため、歩いて5分で到着した。アメアスポーツのアトミック、サロモンの展示会場である。カタログとオーダーシートを受け取り、バックカントリーに使えそうなモデルだけ、サラッと見て次のA&Fの展示会場に電車を乗り継いで移動する。A&Fは、弊店で主力にしているグレゴリーをはじめ、KAVUやダッチオーブン、他にも楽しいアウトドアアイテムがたくさんある。新製品などもチェックして、午後2時30分。つぎに池袋サンシャインのスキー合同展示会場に急ぎ、一同に集まったスキーメーカー各社のブースを駆け足で見て、カタログや、新規取引の申し込みなどをして、あっという間に、タイムリミットの6時になった。山岸君は、あと2日間、このまま東京にのこり展示会めぐりを続けなければならず、ぼくは、新宿7時発の高速バスに乗り、自宅に戻れたのは夜の11時であった。
展示会は、来週もつづく・・・。





2月12日 ()
やまたみのガイドのUさんが、午前中に、来店され、ご予約いただいていたピープスDSP2台とプローブなど雪崩用品を2セットご購入された。 今日のお客さまはUさんのみ。午後には閉店し、午後2時より山岸君と東京の展示会へ向かった。5時過ぎには、新宿に到着し、デナリというマニアックな登山ショップに立ち寄って、とてもレアなアイスアックスや、チューニング(改造?)について、オーナーさんと、非常にマニアックな会話の楽しいひと時を過ごし、そのあと、居酒屋。


2月11日 (祝月)
●第2回 エアボード試乗会 爺ヶ岳スキー場 9:30~12:00 参加多数

今シーズン2回目となるエアボード試乗会を開催した。参加されたのは、Oさん、Tさん、Uさんご家族、Fさんご家族、Kさんご家族、Iさんご夫婦などみなさんBC穂高の常連さんたち。前回も参加された方や今回初めての方、それぞれ、エアボードの乗り味を確認しながら、主にターンやブレーキングなどを半信半疑試されているご様子。ぼくにとっても新しい感覚に、どのようにコントロールしていくか試行錯誤である。今日は、リフトに乗って、3本滑った。とにかくスピードにのれば、目から涙がでるほど速く、風をきりながら滑走する。高速滑走中は、人を避けるくらいのコントロールはできるけど、急旋回などのターンは感覚を掴むのが、非常に難しいように思う。また、あく雪でもポンポン跳ねながらも安定して滑走できる。その感覚はとても楽しい。また、高速で旋回しようとして、無理やり曲げようとすると、ワンテンポ遅れてエッジが効くと、クイっと旋回する。しかし急旋回した後に、身体が降られて、その反動でバランスを崩し、ボードから身体が振り落とされる。これがけっこう難しい。エアボードは、スキーなどと違い、だれでも簡単に滑ることができる。しかも、慣れないせいもあるだろうけど、1本滑ると、身体をけっこう使うためヘトヘトになる。これは、上半身や腕のいい運動になるかも。

エアボードは、スピード感は抜群で空いているゲレンデであれば快適に滑走できる。高速での安定性も抜群で、身体や足を雪面に付けてのブレーキング、エッジを使い、スピードコントロールも簡単にできるため、滑走中の恐怖感を全く感じさせない。高速での滑走はとにかく気持ちいい。

AIRBOARD WEB SITE.《gallery》
エアボードムービー
エアボードフォト








2月10日 ()
昨夜から今朝にかけて、10cmほどの積雪。ぼくは、出勤してまずは、お店前の歩道の雪かきからはじめた。歩道の道路側の植え込みスペースには、少しずつ積み重ねた雪壁が50cmほどになった。

冬山やバックカントリーの強い見方として普及しているGPSや雪崩ビーコンなどの電子機器は、ホワイトアウト、雪崩といった雪山独特の自然環境に対応するためのハイテク機器である。それらのハイテク機器は、かなり高価で、ほしいとはいえなかなか手が出ない。今日ご来店されたお客さまは、バックカントリースキーで雪山に入られるため、そのルート検索用にガーミンのGPSをお考え中だそうだ。弊店で扱っているガーミンのGPSmap60CSXは、ハンディータイプのコンパクトボディーだが、カーナビ並みの機能が満載している最上位機種。専用の地形図ソフトをインストールすることで、登山に十分なマップ情報が利用できる。そして、街でも、カーナビ並みの機能があり、オートルート検索機能や、コンビニやフード、ガソリンスタンドなど38万件もの情報が盛り込まれている。登山では、ルート開拓などにも使えることや、いざというときの心強い見方になってくれるため、バリエーションを攻めるクライマーや沢屋、山岳ガイドといったプロにも愛用される方が増えているようだ。



2月9日 ()
BC穂高では、MSRのレンタルスノーシューを現在7台用意している。すべてにかかとのリフターが装着されたタイプで、ライトニングアッセント、デナリアッセント、デナリEVOアッセントの3機種である。そのレンタルスノーシューは、昨日のうちに7台すべてが貸し出されてしまった。それらは、11日月曜日夕方か12日の火曜日までは返却されないため、それまでは貸出可能な台数が0台となっている。レンタルスノーシューは、週末を中心にパラパラとご予約が入っているため、週末のご利用には、前もって問い合わせてとご予約をお願いしている。
神戸からNさんご夫婦が遊びに来られた。午前中に来店されて、明日は上高地行かれるという。「おおたさん、レンタルスノーシューあります?」と、Nさん。すべて出払っているため残念ながらご利用いただけなかった。Nさんご夫婦は、現在マウンテンバイクをお持ちだけど、最近ロードバイクに心が傾いている。この時期の安曇野は、雪や路面の凍結があるためマウンテンバイクのほうが乗りやすい。しかも冬季は、スキーやエアボード、それにスノースクートもあるため忙しいのである。・・・春になってバイクシーズンがくれば、ぼくもロードバイクがほしくなるだろう。そのときは池さんよろしく。



2月8日 ()
スノースクートが1台入荷した。どれどれ、段ボール箱を開いて中を覗き込む。こんな風にパッキングされていました。作業スペースに運び込み、さっそく組み立て開始。スノースクートに使われている、ハンドル、ステム、ヘッドパーツなどは自転車と同じようなものが使用されている。違いは、スノースクートには、駆動する部分やワイヤーケーブル、ディレーラーなどのメカ類は一切何も無く、かわりにボードが2枚タイヤの代わりにつくだけである。このスクートは、2008タイプAというモデルで、オールラウンドな使用ができる人気のモデルである。スノースクートは、ゲレンデ滑走はもちろんのこと、パークライディング、フリーライディングなどジャンプしたり悪雪を攻めたり楽しみ方はいろいろ。自転車でいうと、ダウンヒルとBMXを足したような乗り物。ぼくもそうだけど、自転車好きには気になるアイテムである。弊店に供給される2008モデルは、この1台のみで、本格的には来シーズンの2009モデルから販売となる。だから、このスクートは、試乗&レンタル用にする予定。まずは、どこに滑りにいこうかな?







2月7日 ()
冬山装備を一式ずつ揃えられたSさんご夫婦は、厳冬期の燕岳をめざすことになった。夏山には登られているものの、冬山をこれからはじめられるSさんご夫婦には、今からトレーニングが必要である。2週間後にお2人は、上高地の雪上ハイキングに出かけられるご予定で、10本爪アイゼンと冬登山靴の試し履きをされるという。ぼくは、ご夫婦で仲良く目標を決めて準備されているSさんご夫婦がうらやましく思えた。さて、ぼくの仕事は、登山ショップのスタッフとして、Sさんご夫婦が、無事に冬山をお楽しみいただくための良きアドバイスをさせていただくこと。これは、責任重大な仕事なのである。


2月6日 ()
BC穂高では、グレゴリー社のバックパックをメインブランドとしてお客さんにおすすめしている。その理由のひとつとして、クオリティーはもちろんのことだが、グレゴリー社のバックパックは、女性から男性、その人の体系に合わせたサイズをフィッテングできるように、豊富な背面やショルダーのサイズが用意されていることである。創設者であるWAYNE GREGORY氏は『バックパックは、背負うモノではなく、着るモノだ。』という自信のコンセプトを基に今も現役のデザイナーとして活動されている。登山用具のなかで身につけるウエア、ブーツ、バックパックは、それぞれの体形や身体に合ったサイズやフィット感は、非常に大切。ひとつ間違えただけでも、その道具の性能を引き出すことができないし、時には、無駄な体力を消耗しなければならなかったり、身体を痛めることにもつながることがある。
そのグレゴリーは、毎年春に新モデルがラインナップされるため、この時期は、ほとんどのモデルが完売しているのである。弊店の在庫も、サイズがまばらで、悲しいことに、女性のフィットサイズであるSサイズがほとんど無い状況である。夕方、女性のお客さんが来店されたとき、40リットルのバックパックのご相談をお受けしたが、その女性もSサイズのぴったりフィット。用途に合ったおすすめモデルは、すべて在庫切れのため、春の2008ニューモデルの入荷を、お待ちいただくことになった。



2月5日 ()
富士見高原スノーリゾートスキー場を会場に3月23日に開催される『全日本そりフェスタ』の担当の方から電話がかかってきた。インフォメーションは、富士見町産業課商工観光係。役場の職員さんからである。当日大会のことを、いくつか質問させていただいた。競技部門は、フォーミュラークラス(舵付きそり)、スポーツクラス(舵装置の無いプラスチックソリ、ゴムソリ等)、ハンドメイドクラス、エアボードクラスの4種目。ぼくと奥さんは、ハンドメイド以外の3種目にエントリーする予定で、娘の茜空もキッズクラスでエントリーする。
電話のあと、ぼくを乗せた張本人であるモンベル社のOさんからも電話がかかってきた。「太田さん、出場するんですか。」と、Oさん。「大会では、モンベルもブース作りますので、いっしょにもりあがりましょう。」
来シーズンは、BC穂高とモンベル社の協力で、白馬界隈のスキー場でもエアボード&そり大会の開催にむけて動き出す予定である。だから今回の大会出場は、ついでに視察もできるのだ。とにかく楽しみだ。11日の試乗会では、マイエアボードで特訓するぞ。



2月4日 ()
今週末から、14日間、ネパールに行かれることになったという女子大生さんが軽登山靴を購入された。「登山はまったくしていません。」と女子大生さん。とりあえず、足慣らしのため光城山に登るようにすすめてみた。せっかくのネパールで、足が痛くなって、ヒマラヤを満喫できなければ・・・。出発前にいちど軽く山に登って確かめていただきたい。「もし、足が痛くなるようでしたら、光城山の帰りにお店に寄ってください。」とお願いした。


2月3日 ()
●BCマウンテンスクール BCスキースクール

南岸低気圧の影響で、1日中雪が降り続いた。あさの時点での安曇野の積雪は足首を超えていた。白馬も雪が降っているがリーダーのノリの判断で、コースを選んで、BCスキースクールは開催した。16時すぎに、ノリから連絡がはいり、講習会を無事終了した。

先週のモンベル社の展示会に顔をだしたとき、営業担当のOさんと、エアボードについて話した時、3/23の富士見高原で開催される全日本そり選手権のことをお聞きした。今大会より、エアボード部門ができるという。そしてOさんにその大会への参戦をすすめられ、また、乗せられてしまった。しばらく考えた結果、BCエアボードレーシングチームを作り参戦することに決めた。これから、一緒に参加してくれるチームメンバーを募集する。エアボードについては、まだ始めたばかりの初心者で、ろくにターンもできないけど、とにかく参加してみよう・・・と思う。茜空にはまだ無理かな?





2月2日 ()
●BCマウンテンスクール 栂池DEスノーシュー&
バックカントリースキースクール・栂池ゲレンデ初心者レッスンの2本立

スノーシュー参加者4名 リーダー 太田
バックカントリースキースクール 参加者4名 講師 山岸

6時すぎ、BC穂高にて、Aさんと、Hさんと合流し、乗り合いで白馬へ向かう。今日は、栂池高原スキー場を舞台に、スノーシュースクールと、スキースクールをBCマウンテンスクールで開催した。 集合は、スキーチームが8時、スノーシューチームが9時。ぼくは、スキーチームの集合時間に間に合うように栂池スキー場に到着する。スキーチームの講師は、ノリが担当する。彼は、アルペンスタイル、テレマーク、ボードと何でもこなすインストラクターである。今は、バックカントリー専門で、ツアーもこなすプロの山岳ガイドである。
つづいて、スノーシューチームが集合。ゴンドラを利用してゲレンデのトップまで上がり、そこから栂池自然園を目指す。自然園へつづく林道は、3日ほど前に、圧雪車がはいったらしく、スノーシュー歩行には少し物足りないくらいのバーンとなっているが、その分楽ちんでもある。今日は、栂池アルペンホルンのスノーシューツアーや、先輩ガイドさんの山スキーツアーもり、顔見知りだらけの銀座状態である。難なく自然園に到着し、ランチタイム後、林道から林の中に入り、別ルートで下山。下りは、雪まみれになりながら、スノーシューによる、パウダーダウンヒルを楽しんだ。











2月1日 ()
安曇野市内の消防署にお勤めのSさんがご来店。雪崩ビーコンのcbaトラッカーDTSと、3.2mのG3プローブを購入された。
最近の出来事で、火災のとき2才の子供を助けるため、5階からお母さんが落としたとき、下にいた人が受け止めることができずに、亡くなってしまった。という出来事があった。このニュースは、同じくらいの子供をもつ親として、ぼくはとてもショックを受けた。
そのお母さんは、結果的に助かったため、子供といっしょにいれば子供も助かったかもしれない。あくまで結果論なので、今となっては、どうすることもできない。ぼくがその時に思ったのが、そこにロープがあり、お母さんがロープの扱い方を知っていれば、2才の子供くらいは安全に下まで降ろすことができたのではないだろうか・・・。ということだった。火災という現場のパニック状態のときに、都合よく手元にロープがあり、冷静な判断や行動をするということは、ひじょうに難しいことでもある。でも、クライミング時のロープワークは、登山やクライミングをしなくても、災害や緊急時に役に立つことがある。山岳救助隊などのレスキュー技術もそうである。だから、可能な限り、ぼくの周りの人達から、できるだけ多くの人にクライミングや、ロープワークなど身につけてもらえるように努力していこう。