登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Mar.2008
3月31日 ()
昨夜から今朝にかけて、長野県の各地で雪が降った。この雪を、長野県では「かみゆき」と呼んでいる。今回のように松本以南の方に降って、長野市などの北に降らない春の雪を「かみゆき」と呼ぶそうだ。この上雪は、春が来たことを意味し、上雪が降れば、もう降らないといわれている。地元の方は、この上雪を待って冬タイヤから夏タイヤへ履き替えるという方もいる。気がつけば、明日から4月。昨年の今夜は、徹夜で開店準備をしていた。


3月30日 ()
午前中は、マル秘エアボード滑走下見のため安曇野近郊の某スキー場に集合する。スキー場管理されている会社の社長さんともお話ができ、パトロール隊から、滑走エリアと安全についてのレクチャーを受け、クワットに乗りクロスコースのスタート地点にあるスタート小屋へ移動する。今回参加のライダー4名にコースの説明をしながら、さっそく1本滑走する。先日のモンベルOさんと下見に来た時から、15cmほどの積雪があり、今朝の冷え込みで、雪の状態は悪くない。・・・というより、ミスをすると暴走してコースアウトするほどスピードがでる。バンクのついたコーナーはキュンキュン曲がり、ウエーブでは、ジャンプする。コントロールを誤り、コースアウトしてしまうと、かなり荒れたボコボコ斜面を落ちていく。コース全長は約1km。ノーストップで滑走するには、かなりの体力を有する。エアボードでの滑走中は、ほとんどの操作が腕力のみで体重移動してボードをコントロールする。激しくバランスを崩し、転倒しても姿勢が低いため雪面を滑るか転がる程度で、地面に頭を打ち付けることはないため安全である。エアボードは大きなエアバッグのようなものなので、コーナーを突っ込みすぎてコースアウトして、空中に身体が放り投げだされてもボードの上に載って着地さえすれば、ポンポン跳ねる程度ですむ。ぼくは、何度かスピードを出しすぎてコントロールできなくなり転倒したけど、自分の肘で胸を強打したほか、とくにダメージはなかった。
そのスキー場さんでは、来シーズンにミニクロスコースなども建設予定ということで、常時滑走できるように、はたらきかけていきたい。

午後からお店を営業すると、ポツポツ雨が降ってきた。山には雪が降っている様子。次の週末は栂池で山岳スキーレースの日本選手権大会が開催される。チームBCも今後参戦していくための準備をすすめていく予定である。



3月29日 ()
朝一番、お店の玄関周り改造計画第1弾、小物売り場コーナーに設置する壁が大工さんから届けられ、天然オイルで塗装した。その壁の塗装が終わると、絶好のタイミングで次に、カウンターに設置する予定のガラスウインドのショーケースの土台となる天板や柱など届いた。天板は、得意のサンダーで削って磨いて塗装した。壁の設置工事は、4月1日(火)の予定で、その日はちょうどオープン1周年記念の日である。工事が終われば、ノリちゃんや、オープン前からお世話になっている木工職人のTさんたちと、ささやかなお食事会程度の1周年パーティーをすることにした。2周年目からは、毎年○周年記念世界ツアーをいろいろ計画するのもいいかも。


3月28日 ()
NANGAという日本のシュラフメーカーさんは、品質にこだわる職人気質な会社である。そのすごいところは、ユーザーのお好みにシュラフを仕立ててくれることと、自社製品は永久保証を掲げられていること。いまどき、食品業界に限らず、中国やベトナム産など、もう大量消費の時代ではないのに、何から何まで、品質より利益優先にがっかりさせられる企業が多い中、なんだかその会社には、MADE IN JAPANという輝きを感じる。数日前に注文したシュラフの出荷確認の電話をしたとき、電話に出られた女性スタッフさんが「ご注文お受けしています。ちょうど今、羽毛を詰めているところですので、明日出荷できます。」という爽やかなお返事。「すこし、多めに詰めてください・・・。」と言いそうになった。


3月27日 ()
有明ガイド組合の備品として、ご注文いただいていたザイル2本を取りに来られた同所属ガイドのシモさんが、山岳スキーのDYNAFITレースモデルSR-7を明日、試乗されるということで、ブーツを合わせて、ビンディングを調節した。シモさんはDIYNAFITの軽さに感動されている。取り扱い方法をひと通りご説明してお渡しした。


3月26日 ()
昨日、モンベル社のOさんから電話があり、今日、安曇野近郊のスキー場で、エアボード大会開催に向けた打ち合わせをするため、某スキー場へ一緒に行きませんか。というお誘いをいただいた。そして、今日の午前中にお店で待ち合わせをして、エアボードを車に積み、そのスキー場に行ってきた。来シーズンのエアボード大会予定の、そのコースは、現在ボードクロスやスキークロスの大会をしている全長1kmほどのコースである。今日は、Oさんと軽く下見のつもりで数本滑り、二人とも目を輝かして、目標はひとつ。日本初のエアボードクロスの大会開催に向けた準備をはじめることにした。スキー場のご担当の方も乗り気で、これから実現にむけた準備をすすめていく。そして、その打ち合わせのとき、どさくさで、今週末にそのコースにて、エアボードの滑走の許可をもらった。だから、今週末の日曜日の午前中、何人か誘ってみて、是非すべりに行きたい。
「太田さん、いいな。おれも滑りにこようかな。」とモンベルのOさん。(要ヘルメット着用)



3月25日 ()
オークリーのサングラスが20本ほど入荷した。昨年よりBC穂高は、オークリーの正規代理店となったが、時期的にサングラスもゴーグルもオーダーがまにあわず、けっきょく08春からの取り扱いとなってしまった。現在、ディスプレィウインドを特注にて製作中。今のところ弊店には、20本のサングラスを、きれいに、かっこよく展示することができないため、入荷したオークリーは、値札を付けて、また箱にしまった。はやく、ディスプレィウインドに展示したいものである。

エアボード大会に一緒に参戦されたKさんから、シマノバイカーズフェスティバル参加のお誘いをいただいた。ぼくは、奥さんと茜空と3人でおととし、同フェスティバルのMTBクロスカントリーマラソンに参加した。昨年は、お店がオープンしたばかりで、それどころではなく参加できなかった。そして今年は、新生チームバックカントリーとして、参加することにした。チームBCでは、一緒に参加していただける元気なバイカーを4月末まで募集します。勝ち負けはあまり気にせず、BIKE初心者も、わいわい楽しく盛り上がりたいと思います。フェスティバルは2日間の予定で、富士見パノラマでオートキャンプをする予定。それもまた楽しみ。宴会だけ参加もOKということで、チームメンバーを募集します。参加は、MTB&ロード&ツーリング&キッズなど種目は自由参加ということで、できれば、チームエンデューロにも参加したいと思います。

シマノバイカーズフェスティバル

今後、BBSをチームバックカントリーの連絡用掲示板としても使わせていただきます。ので、ご興味のある方は、ときどきチェックしてみてください。



3月24日 ()
日ごろの運動不足を痛感した。身体中のあちこちが痛く、使い物にならない。腕も力が入らない。握力もなく、コップやお茶碗を持つのにも意識しなければ持てない。登山ショップの店員さんが、なんと、情けないことだろうか。昨日のソリ選手権のとき、雪の斜面を何度も茜空を抱っこして駆け登ったり降りたり、エアボードで滑走中は、上半身の普段使わない筋肉を使って、2種目掛け持ち出場も時間的に無理があり、1レース終了すると、ソリをエアボードに交換して走ってリフトに飛び乗り、次のレースに向かう忙しさだった。・・・なにはともかく、今日のぼくは全身筋肉痛である。


3月23日 ()
●第3回 日本そり選手権大会 参戦
チームバックカントリー エントリー6名(大人3名、子供3名) 大会全体の参加人数約140名


大会は、意外な盛り上がりで、大人も子供も、ソリ王の座をかけた白熱したバトルが繰り広げられた。

あさ7時に穂高駅を出発。チームは、Kさんのご家族と、ぼくの家族の7名は、2台の車で連なって、富士見高原スキー場へ。9時ごろ会場入りした。到着すると、ゲレンデでは、ソリ大会用の特設コースが設けられ、すでに試走が行われていた。荷物や観戦用のイス、エアボードマシーン3台(お店のレンタル用エアボード)をピットに運び入れ、全員で受付エントリーを済ませたあと、エアボードに空気を入れ、試走に向かう。この大会には、娘の茜空(3才)もエントリーし、キッズクラスに参加する。競技は、使用するソリやボード別にいくつかのクラスに分けられていて、各クラスのソリ王の座を競われた。ハンドメイドクラス、スポーツソリ、フォーミュラクラス、エアボードクラスのそれぞれ男女ジュニアなど、種目別に、3-4名ずつスラロームコースを滑り、着順1,2着勝ち抜き戦で上位を目指すトーナメント方式を採用されていた。

●競技種目・クラス
・ハンドメイドクラス(手作りソリ・投票にて着順決定)
・スポーツクラス(舵のない普通のプラスチックソリ)男・女・ジュニア・キッズ
・フォーミュラクラス(舵付きのソリ)男・女・ジュニア
・エアボードクラス(エアボードを使用)男・女

試走を終え、10時に開会式、その後すぐに、ハンドメイドクラスの滑走、そして、キッズクラスでは、茜空が出走した。キッズクラスは4人のちびっ子が出走し、転びながらも、泣かずに全員無事にゴールした。そのご、大人たちの戦いでは、すべてのクラスが盛り上がり、ぼくは、フォーミュラクラスとエアボードクラスを掛け持ちで参加した。ソリ選手権は、滑っている人も、見ている人も笑顔と歓声が耐えることなく16時まで熱戦が繰り広げられた。ぼくは、モンベルチーム、とくにOさんと優勝をねらっていたけど、エアボードクラス6位にとどまってしまった。モンベルのOさんより少し上位に入れたことはよかった。でも、エアボードの白熱したバトルは、集中力と作戦、むき出しの闘志など、久々に味わうコンペの楽しさを満喫できた。エアボードレースは、仲間をどしどし増やしたくなるほど、楽しいスポーツだったのだ。Kさんも大健闘。奥さんのユカも決勝戦進出で4位と高順位だった。次は、GWの涸沢にエアボードを持ち込み、オフピステを滑走する予定。

●4/26-28 5/3-5 マウンテンスクールにて、涸沢トレッキング参加者募集中。









3月22日 ()
遠方から、白馬の五竜岳に登られるという6名ほどの山岳会グループの方々が、午前中に来店され、装備などの補充をして、あさ9時ごろ登山口となる遠見ゲレンデに向かわれた。今夜は小遠見あたりでテント泊して明日、山頂をピストンして下山されるという。先日、五竜に登山中の3名が予定日に下山してこなく、一時行方不明になり、捜索隊が翌朝から入る予定が、その夜中に3名とも無事下山するという騒ぎがあったばかりである。登山口近くになるBC穂高は、これから山のシーズンに入り、登山にこられた方が、登山前に装備補充などでご利用いただくことが多くなる。ご利用いただいたお客さまにたいして「ありがとうございます。」のかわりに「お気をつけて。」という言葉が多くなる。今朝の6名グループの方々にも「お気をつけて。」という言葉を連発していた。


3月21日 ()
けさ、Tさんと内装改築工事の打ち合わせをした。こんどは、お店の入り口のスペースをもっと有効活用できるように大幅な改造計画である。とにかく、お店が狭いためもう商品を置くスペースがない。・・・だから、使い勝手や、効率の悪い部分を手作業でも改造していくほかない。こんなことを繰り返していると、隅々まで行き届いた、本当にオリジナルなお店に変身していくようで楽しい。Tさんも、ぼくも、ほとんど趣味と化している。そして、まだまだアイデアが尽きない。明日は、大工さんと打ち合わせ。まだまだ、お店の改造計画は、どんどん進行していく予定。きょうは、お店の玄関周りの模様替えをしていると、また、新しい什器のアイデアがうまれた。お店作りは、ほんとうに楽しい~。


3月20日 ()
●焼岳BCスキー BC MOUNTAIN SCHOOLは、雨天のため中止。

本日予定していた焼岳BCは、悪天候のため、昨夜のうちに講師&リーダーの山岸くん(ノリちゃん)との協議で中止を決定した。お申し込みいただき楽しみにされていた方には大変申し訳ないけど、お天気には勝てないので、こればかりはしかたがない。しかし、ただこのまま中止にしたのでは、お風邪をひいたM先生や、Yさんたちもぼくたちスタッフも喉につっかえた物が取れないので、昨夜のうちにノリちゃんと話し合い、4月19日~20日にスペシャル企画を考えた。焼岳BCと乗鞍BCという2本立て。両日参加が基本だけど、どちらか1日参加も可能とした。
穂高駅前も今日の雨であまり人通りはなく、静かな1日だった。ぼくは、あさからお店の模様がえ。とはいっても少し什器の配置を変えた程度。冬の間お店の玄関ドアを閉めて営業していたけど、ここ数日は暖かい日がつづいているため、ドアを開ける日が多くなってきた。今日は雨降りだけど、閉店時間まで、玄関ドアをオープンで営業できた。オープンといえば、BC穂高は、あと10日で1周年である。1年前の4月の日記の写真を見ると、商品がまだあまりなく、今とはお店の雰囲気がまったく違っているようだ。この先(すぐ閉店してしまうかもしれないが・・・。)できれば継続して、5年経っても10年経っても、何十年経っても、毎年4月の日記では、写真を掲載して、どこか、必ず少しでも、進化している様子がわかるようにしていきたい。この1年の進化はすごいと思う。


BC OUTDOOR SCHOOLコーナーにバックカントリースキーの4/19~20 焼岳BC&乗鞍BCの計画を追加しました。BCスキー担当はノリちゃんです。



3月19日 ()
BC穂高で企画する海外ツアー第1弾「ヨーロッパアルプス9日間」の内容がようやく決まった。ツアーは7月8日(火)関西国際空港を23時15分に飛び立ち、翌朝、5時にドバイ到着後、チューリッヒから専用車でグリンデルワールドのホテルに入る。翌朝登山鉄道で移動し、午後からユングフラウヨッホへ雄大なアルプスを眺めながらトレッキング。4日目はツェルマットへ移動し、5日目にマッターホルンの展望を楽しむトレッキング。最後はシャモニーで2日間過ごしたあと、シャモニーからドバイを経由して関西国際空港へ帰国する。9日間のヨーロッパアルプスツアーである。募集定員は5名から10名の少人数で、添乗&ガイドは、高校時代フランスで過ごした経歴を持つ、山岳ガイドの山岸(ノリちゃん)がご案内する。ノリちゃんならではの現地のスポットをご紹介します。募集は、BC CLUB会員様限定で、近日より店頭で詳細の予定と費用などを明記した資料を配布します。ご興味のある方は、店頭にて資料をお受け取りください。また、お電話やメールなどでもお問い合わせください。出発日は、穂高から関空までもノリがご同行します。以上、ヨーロッパ・スイスツアーについてでした。


3月18日 ()
今日は、火曜日だけど、BC穂高は月にいちどの会計事務所の監査の日。普段から事務作業が苦手で、宿題をためて慌てる姿勢は子供の頃から変わっていない・・・。午前中にさらっと終わって、松本で上高地のホテル白樺荘さんと、お仕事の打ち合わせの予定だったけど、そちらをキャンセルしなければならないほど、会計事務所の監査が難航してしまった。すべてぼくの責任である。反省。

弊社の会計は、すべてパソコンの専門ソフトで管理しているため、担当の税理士さんは、お店のパソコンに張り付いたまま。ぼくはその間に、スキー2セット分のスキーシールを加工をした。そのうち1本は、20日の焼岳BCにご参加されるYさんのスキーである。Yさんより板を郵送していただき、今日届いた板にさっそくG3の90mm幅のシールをセットして加工した。
シールの加工中は、たとえお客さまに話しかけられても、作業の手を止められない時がある。シール加工は、スピードがいのちなのだ。とくに接着面を空気にさらしたまま、もたもたやっていると、シール接着面に、切り取ったモヘアの粉や、ゴミやほこりがたくさん付いてしまう。だからできるだけ接着面をきれいに保ったまま加工できるように手際よく作業をすすめなければならない。加工中に、お客さまが来店されてもすぐに作業の手を止めることができないこともあり、いつも暇なお店だけど、そんな時に限って次々にお客さまが来店される。ことが多いように思う。



3月17日 ()
朝一番、Tさんにもお手伝いいただき、お店のカウンター内に棚を設置する。棚の材料は杉板で、杉のやわらかさを、全体の削り方で表現してみた。塗装は、一度、こげ茶に塗ってみたけど、イメージと違ったためすべて、サンダーで削り取って、こんどは無色透明の天然植物ニスで仕上げたら、ばっちり決まった。棚は、木の壁に木ネジで固定する。カタログなどが詰まった重いファイルを20冊ほど載せてもビクともしないくらい丈夫に設計されているが、みためには、やさしい感じである。なかなかのできばえに満足。


3月16日 ()
左胸に、穂高岳山荘とロゴ刺繍が施されたマンモスマークで有名なマムート社の赤いジャケットが、スイス本社から直送で送られてきた。マムートの真っ赤なジャケットはなんともかっこいい。BC穂高のユニフォームもマムートにきめている。穂高岳山荘さんのジャケットは、日本支社に在庫がなく、スイス本社にあったジャケットを20着ほど取り寄せたのである。なんとか入山までに間にあってよかった。北アルプス各地の山小屋さんも来月には営業がはじまるところがおおく、いまはその準備にお忙しいようだ。春山シーズンはもうすぐそこ。ぼくは、GWのマウンテンスクールで、涸沢に行くのが今から楽しみでわくわくしている。ゴールデンウィークの北アルプスは、雪の純白と山肌の黒、紺碧の青空のコントラストが本当に美しく、日本アルプスという名にふさわしい絶景の時季である。ぼくは、春にしか観れない残雪の穂高連峰の大絶景を多くの方に魅せたい・・・。


3月15日 ()
昨夜お店の閉店後に所属するガイド協会の会議に出席、そのあとの親睦会のとき、槍の穂苅さんとガイドの植松さんが、今日の夕方白馬入りして、あす八方尾根から唐松岳に登られるということで、ぼくが、DYNAFITの試乗機のお話をすると、お2人とも、すぐに、ぼくの話にのってこられた。スキーは夕方に取りに来られるということで、ぼくは、あさからデモ機2台分に新品のシールをセットするため今日もひたすらシール加工をした。ぼくのささやきは、何かの勧誘をしているようだ。でも山好き、山スキー好きには、最軽量な最強山岳スキーシステムであるDYNAFITは、とても魅力的な存在である。ぼくは、より多くのプロガイドさんや山スキーの達人たちにDYNAFITのデモ機を試していただいて、ご感想をお聞きしたいだけでもあり、だけでもない。南岳小屋の坂本さんが試乗されて気にいってブルジョアセットと題して購入されて以来、ぼくの営業戦略となっている。
お2人は、昼の3時すぎに来店され、ブーツのサイズを合わせて、ビンディングの調節をして、新品のシールを貼り付けたまま、お渡しした。・・・うっしっし~。



3月14日 ()
110mm幅のロール巻スキンをお客さんからお預かりしたスキー板に合わせて3セット分、6本を加工する。最近のスキー板は、さまざまな太さやサイドカーブの違いから、既製品のシールに加工を加えないでぴったりフィットするものを捜すのはむずかしい。ほとんどが、実際にスキーに貼ってみて余分な部分をカットしなければならないのである。今日加工した3セットも既製品ではぴったりサイズが見当たらずロールから加工することになった。一昔前なら、長さとセンターの幅だけで購入できたけど、これだけ板の形状が多様化してくると、スキーシールを購入される場合は、必ず使う予定のスキーをご持参いただいてあわせてみないと何とも言えないのである。来週20日にもマウンテンスクールで計画している焼岳BCでは、参加者のお客さまであるYさんからスキーシールのご注文をいただいている。しかし、問題は、遠方からのご参加のため、実際にスキーとのマッチングを確かめることができるのは、ツアー当日のあさしかなさそうなのだ。板はアトミックで、長さとスリーサイズはお聞きしているが、カットは当日のあさ。ツアースキー担当のノリが現場でシールのカットをしなければならない。・・・失敗が許されない作業であり、どこまで正確でスピーディーにできるか、ノリに課せられたミッションである。

雪でも降ってたら、たいへん。



3月13日 ()
ガイドの赤沼さんが、午前中に来店され、当店に装備しているDYNAFITのデモ機、レーシングモデルSR70にレーシングTLTの付いたスキー板と専用ブーツを持って八方尾根に滑りに行かれた。夕方、レーシングモデルを試乗して帰ってこられた赤沼さんは、DYNAFITレーシングセットをかなり気にいってるご様子で、感想と疑問をメーカーさんに確認してほしいというご要望をお聞きして、ぼくはその場で、DYNAFITのメーカー担当のIIさんに電話をして直接、赤沼さんと話していただいた。DYNAFITレーシングモデルは板とビンディングで、1300gほどの超軽量である。普通のカービングスキーにディアミールなどを付けた普通の山スキーセットが3200gくらいになるため、DYNAFITレーシングモデルのツアーセットにすると、片足約2kg軽量にできることになる。片足2Lのペットボトルを脱ぎ捨てることになるのだ。言い換えると、従来の板にディアミールのセットでは、DYNAFITにくらべ、片足に2Lのペットボトルをくっつけて歩いているようなものである。「山岳スキーの醍醐味は、より遠くの誰も滑っていない聖域のバーンを思いっきり滑ることにある。」と赤沼さんは言う。
最近、山岳スキー用具のなかでも、とくにテレマークスタイルの道具に「滑り重視」といった言葉が流行るようになってきた。スタイルのいい重い道具に4バックルのプラスチックブーツで、スタイル重視の道具がもてはやされている。現実は、歩く楽しさを味わえない重い道具のため、行動範囲が狭くなってしまうのが心配だ。「滑り重視」という言葉は、道具の性能に頼って滑らせてもらっています。・・・という感じだろうか。今日の赤沼さんを見ていると、山岳スキーのほんとうの楽しみ方を知っている人にはDYNAFITが必要なようである。



3月12日 ()
BC穂高の山小屋弁当を作っていただいている安曇野市内にある食品調理工場へ、今年の新作弁当の試作品を試食するためにいってきた。今年は、昨年5ヶ月間の間に700食を完売した、「ちゃあしゅうちまき弁当」に加え、穂高駅弁と題して、長野県の新しい特産である信州サーモンと、信州地鶏を使った3色弁当をオリジナルとして開発している。BC穂高のお弁当開発を担当していただいている工場長さんと、営業担当のKさんと3人で試食する。ぼくは、まず、一口、信州サーモンから味を確かめる。「・・・うまい。」つぎに信州地鶏の照り焼きを一口。「・・・・・・うまい。」そして、彩のための錦糸玉子「・・・ふつう。」肝心のご飯は、味付けを変えたもち米の炊き込みおこわである。「・・・うまい。」
営業担当のKさんと、ぼくは、朝めしを食べていないこともあり、手が止まらない。Kさんとぼくは、「うまい。」「うまい。」と連発しながら、試食のつもりが、完食した。工場長は、よこで、にたにた笑いながら見ていた。このお弁当は、4月5月のゴールデンウィークより発売開始予定。食材をすべて信州産手作りにこだわっています。

新作・穂高駅弁「信州サーモンと地鶏の3色弁当 850円(増量)」こうご期待あれ。


MT EQUIPMENT SHOPPINGコーナーに、ガーミンGPS 60シリーズの最高峰 GPSMAP60CSx を追加しました。今後、GPS活用講習会を開催していきます。



3月11日 ()
ぼくの英語の先生であるアンドラッシュが、今シーズン4月入山から北アルプス穂高連峰の山小屋 涸沢ヒュッテに勤務することになった。今朝、BC穂高で、ヒュッテの社長の孝さんとアンドラッシュの面接会があり、めでたく決まったようだ。ぼくは、また、涸沢へ行く楽しみが増えた。

火曜日は、暇な日が多く、今日も暇ないちにちである。お店のカウンター内側に商品とカタログの棚を設置するため、いつものように作業着に着替え、お店の玄関の外で木工作業をはじめる。うちのお店は、いくら什器や棚を作っても作っても足りなくなる。永遠にこの作業は続くのだろうか?・・・と思うほど。・・・いやそんなことはない。・・・でも増改築工事はまだまだしばらくつづく予定である。
材料は、ぼくが寸法を指定して、いつものように、Tさんが自宅でカットしてくれていた。そのまだ角材のままの材料を、エッジを丸くカットして、得意のサンダーで仕上げる。
その作業中に、ご婦人がお店をチラッとのぞきこみ、外で作業をしているぼくを見つけて近寄ってきた。

「あの~、こちらのお店のオーナーさんですか?」
とそのご婦人。何かの勧誘のようである。
いつもなら
「社長はいませんけど。」とか「社長は夜逃げしたまま帰りません。」
などと、適当に答える(前のお店でも・・・)ところだけど、今日のように暇だと、つい普通に答えてしまった。
「はい、そうですけど、なにか?」
ぼくがまじめに答えると
「○○に協賛していただきたいのですが・・・。」
と言いながら、持っていたクリアファイルをパラパラめくり
パラパラパラパラ・・・。
「あらっ、?」
資料とやらが、見あたらないようである。
「今もってきます。」
と言って車にとりに行かれたようだ。
ぼくは、作業をつづけると、すぐに戻ってきて、ぼくにその資料とやらを見せながら
「協賛店は、この○○カードをお持ちになられたお客さまに割引をしていただきたいのですが・・・。」
とそのご婦人。やはり、何かの勧誘である。
「うちは、そういうことはやってないんですよ。ごめんなさい。」
「うちは、割引もしませんので、けっこうです。」
と、ぼくはつめたく答えると、そのご婦人は、困ったご様子でその場に立ち止まり、引き下がろうとしない。
「でも・・・すべて割引しなくてもいいんですけど・・・。」
というご婦人にぼくが質問する。
「ところで、おばちゃん、うちのお店は何屋さんかご存知ですか?」
おばさんは、あっけに取られたような顔つきで、しばらく考えて

「えっ、えええと、ざっかやさん。・・・ですか?」

ときょろきょろしながら答えた。
「ちがいます。」
と、言ってぼくは作業を再開する。
「珈琲を飲むところ???」
そのおばさんは、ぼくの質問の意味が理解できていないようだ。
「ち・が・う。」
「おばちゃん。 本気で仕事取るつもりなら、そこのお店が何屋さんかくらい、ちゃんと調べてからおいでよ。」

・・・ということ以外に変わったことのない、いつもの平凡な火曜日だった。



3月10日 ()
あさ、いつものように、家の玄関を開けて外にでると、その風景に目をうたがった。春のような空気にしとしと雨が降っていた。日陰や田んぼに残っていた雪はすべて消えてなくなっていた。傘をささずにトコトコ歩いて出勤する。今日は、外で棚をつくる木工作業をする予定でいたけど、雨のため中止。

まだ、すぐではないけど、ずっと募集していたガイド&ショップスタッフもきまり、春山夏山にむけてマウンテンスクールの楽しい計画を考えようとおもう。



3月9日 ()
●BCマウンテンスクール 戸隠DEスノーシュー 其の2 飯綱山
参加者 12名 R太田 臨時バックカントリースキースクール 講習生 2名 講師 山岸


今日は、BCマウンテンスクールの企画で、戸隠高原の飯綱山をスノーシューで登る。穂高⇔戸隠間はノリの実家で所有されているマイクロバスをお借りした。当初の計画では、ノリは運転手さん兼スノーシューガイドの予定だったけど、焼岳BCスクールに参加される予定のYさんとSさんの臨時スキー講習会を行うことになり、ノリはスキースクールコーチとなった。今日は、絶景と最高の天候の中、スノーシューとスキースクールは、無事終了した。飯綱山山頂では、360度の大パノラマを堪能。北アルプス、白馬から槍穂高、戸隠連峰の絶景はもちろんのこと、遠く八ヶ岳連峰、中央アルプスに富士山も望むことができた。講習のあとは、せっかくの戸隠なので、当然のごとく蕎麦屋さんへ直行する。前回のスノーシューのときは、強烈なブリザードに叩きのめされ、講習終了後の蕎麦屋さんで、冷えた身体を温めるため、温かい蕎麦しか考えられなかったけど、今回は、雪焼けするほどの好天と、のどが渇いたせいか、全員、冷たいざる蕎麦を注文した。







・BC MOUNTAIN SCHOOL 戸隠DEスノーシュー 其の2。 フォトアルバム



3月8日 ()
持久系のトレーニングについて、Sさんといろいろ意見交換をした。Sさんは来月の中ごろ、60kmの競歩大会に出場されるため、毎日のトレーニングを通して体を調整されているという。もう少し、暖かくなったら、サイクリングや登山などでトレーニング。来シーズンより冬は、クロスカントリー系のスキーをトレーニングに取り入れられるというお話をお聞きした。弊店では、登山ショップを軸に、山岳スキー、スポーツサイクルコーナーを増設して、それぞれ1年間を通してのマウンテンスポーツに力を注いでいく計画をすすめている。Sさんのトレーニングとしてのライフスタイルと、BC穂高が今後目指していくショップスタイルが、みごと一致しているのである。山岳登山、スポーツサイクル、山岳スキーという3つのスポーツのプロショップとして、BC穂高を確立することができれば、ぼくにとっては、夢のようなショップとなるのだ。

《お知らせ》
明日、3/9(日)は、BCマウンテンスクールで、戸隠にて、スノーシュー(太田担当)&BCスキーセーフティー臨時講習(山岸担当)のため、太田、山岸の両名は、現地で皆さまをご案内します。当日は、誠に勝手ながら、ショップスタッフ不足により、お休みさせていただきます。18時ごろにはお店に戻る予定です。



3月7日 ()
白馬乗鞍スキー場で、9日~10日に開催される 「テレまくり」というイベントのため、DINAFITのメーカーさんや、モンベルのテレマーク部門担当さん達が、ぞくぞくとBC穂高によってから、現地入りされて行った。弊店は、 DINAFITのCompetence Center(コンペテンスセンター)としての準備をすすめている。コンペテンスセンターには、DINAFIT社の厳しい基準をすべてクリアしなければならない。まず、山岳プロショップであること。スキーの専門スタッフがいること。DINAFITの最新機種を試乗およびレンタル機として常時装備していること。DINAFIT製品であるブーツ、ビンディング、板、ウエア、アクセサリーなど、すべてのアイテムが店頭に並び、いつでもメンテナンスや修理などのサービスを行えること。そして、ショップが山岳エリアの近くにあること。などである。弊店の店内スペースには、もう余裕がない。いよいよ、お店を広げていくしかないようである。


3月6日 ()
ご注文いただいていたガルモントのスキーブーツのインナーを熱成形するため、朝8時の出勤まえに、ご来店されたY君はバックカントリーを楽しまれているスキーヤーである。そのY君が以前来店されたとき、DINAFITのデモスキーを試乗してもらうため、貸し出したことがあり、そのあと彼のブログを見て出身地が近くなのでびっくり。・・・していたが、今朝、熱成形をしながら、彼と出身地について話しをしていたら、驚くほど、出身地が近くだということがわかった。Y君は、ぼくより5才年下だけど、子供の頃にお互い100mほどしか離れていない所に住んでいたのである。その頃は、お互い面識はなく、偶然BC穂高で知り合ったのだ。もちろん小学校も中学校もおなじため、ぼくの後輩でもある。こんな遠く離れた地で出会うというのはすごい偶然。今日は、いちにち、懐かしい気持ちで、仕事ができた。


・LINKコーナーの BC CLUBさんのHPに、 BE TOGETHERさんを更新しました。



3月5日 ()
Kさんがご注文されたスキー板とビンディングが入荷した。Kさんは、今週末に再チャレンジされると言っていたため、すぐにでもお渡しできるように、さっそくビンディングを取り付けた。金具はジルブレッタのEASY GO。このスキーは、滝へのアプローチ用なのでブーツは、ガルモントのアイスクライミングブーツ。ソールの長さが29.2cmなのでSサイズでぴったりである。ビンディングの取り付けには、専用のゲージを使う。弊店では、ジルブレッタは初の取り扱いのため、ゲージはメーカーさんからお借りした。ビンディングの固定用ビスを締めるのに使うドライバーは、たまたま今日の午前中にスナップオンさんから2本納品されたポジ規格のドライバーを使う。まず、スキーのブーツセンター印にジグをセットし、ゲージの穴にコンケストの3.8ビットで板に穴をあけ、バリを取り除き、錆止めをネジ穴に流し込みビンディングをセットして、ネジを締めていく。ドライバーも調子が良い。作業中に、何人かのお客さまに対応し、取り付けたばかりのビンディングにKさんのブーツをセットして、ビンディングの微調整をして完成。開放装置の値はすべて7に設定した。


3月4日 ()
E山荘の平さんがプローブを購入されるため来店された。早いもので、北アルプスのほとんどの山小屋さんが、来月の4月から小屋開け準備が始まる。E山荘さんも、本格的に、今シーズンの営業準備がはじまっているようだ。


3月3日 ()
山岳ガイドのUさんが、軽量山スキーのDYNAFITを見に来られた。これからシーズンに入るためご検討されているという。Uさんは、ネイチャーガイドもされているため、クロスカントリースキーに近い取り回しの簡単さに魅力を感じているようだ。とりあえず、あさってデモ機を試乗されてから考えるということで、ブーツを合わせて、試乗レンタルのご予約を入れて帰られた。


3月2日 ()
名古屋から栂池でバックカントリースキーを楽しまれてこられたYさんとお友達のDさんが、その帰りにBC穂高に来店された。Yさんは、BC穂高のこのホームページで弊店のことをお知りになられたようで、雪崩ビーコンについて、数日前からメールでお問い合わせいただき、アドバイスさせていただいていた。お2人ともこれからバックカントリーシーズンにはいり、ビーコンの必要性を感じて購入された。ピープスDSPか、マムートパルスバリーボックスか、どちらが良いか迷われていたけど、アナログモードとデジタルモードを切り替えて使用できるマムートのパルスバリーボックスに決められた。このあとも岐阜に移動して、明日も滑られるというお2人に、パルスバリーボックスの初期設定方法をデモ機を使い、簡単に一通りご説明をして、未開封のままの黒い箱を2台、お2人にお渡しした。BC穂高には、初めてご来店されたYさんだけど、何度かメールでのやり取りをしていたせいか、なんとなく前からお知り合いだったような不思議な感じである。遠方からも、この小さなお店にご来店いただけるのは、このホームページのおかげだなぁ。とつくづく感じた。


3月1日 ()
Kさんが、単独でのアイスクライミングに向かう途中のアプローチで、つぼ足腰ラッセルに手も足もでなく、撤退して戻ってこられた。Kさんは、血相を変えて、来店された第一声は「おおたくん、スキーある?」

青森にスキー制作工場をもつブルーモリスというメーカーのランドーネXという板に、金具はジルブレッタをセットしてご注文。その板は、いまどき珍しい滑走面にウロコカットを施したツアースキーで傾斜のゆるい登りならシールレスで歩ける。Kさんは、来週そのスキーで再チャレンジだそうだ。