登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


May 2008
5月31日 ()
今日は、ガイドスタッフのノリちゃんが久々の出勤である。先日、ノリが購入したナンガのダウンシュラフのベルクロ部分に不具合があり、ノリはせっせとメーカーに修理のために送っていた。

そのあと、ノリがゴソゴソ。お店に展示しているプリムスのP-153バーナーとジェットボイルの1.5Lクッキングポットをいじくっていた。カウンターにもってきて「太田さん、これと、これ、つかえますかね~。」とノリ。ぼくはてきとうに「使えるんじゃない~。」と返事をして、両方を手にとって、やってみた。プリムスP-153は折りたたみのゴトクが付いていて、伸ばすとジェットボイルのポット底のヒダ部分より長くなる。しかし、ゴトクはヒダの凸凹にハマるため、問題なく使えそうだ。しかも、ヒダ部分にゴトクの金具が十字型にしっかりはまり、安定感抜群。ジェットボイル本体で使うより、はるかに安定がいいことを発見した。ポットは空だけど、斜め45度に傾けてもずれることはない。

「太田さ~ん。これ、いいんじゃないですか~。」とノリちゃん。

たしかに、抜群の安定感である。バーナーをプリムスにすることで、ジェットボイルの小さいボンベだけでなく、大小3種類の大きさのガスボンベを選べるようになるのもありがたい。ぼくが知る軽量コンパクトボンベの中で、P-153は、お湯を沸かす火力能力は、ナンバーワンだろう。それに、熱効率の良いフラックスリング(ヒダヒダ)の付いたジェットボイルのクッキングポットを使うことで、燃費はプリムスのイータパワー EFトレイルに対抗できるかも?
ノリは、明日から山に行くため、ノリ発想のコンビネーションが効果を発揮するか、どうか、テストすることにしたようだ。問題は、P-153の火力と、炎の広がり方である。ジェットボイルのポットは炒め物などをするときの高温にどこまで耐えることができるのかもテストしてみたいところだけど・・・。今回は、お湯を沸かすスピードと、保温用のネオプレーンが焦げないかテストするようだ。結果は、ノリちゃんの実験レポート待ちである。





ガーミン社から日本向けに「Colorado 300日本版」が、6月10日から発売されることが、輸入もとを通じて連絡がはいった。このモデルは、現行のGPSMAP60CSxや、eTrex VistaHCx に変わるモデルではなく、その性能は、少し中途半端のようだ。価格は120000円と60CSxと同等の価格だが、大まかな3D表示以外の機能は、60CSxより劣るようである。まだ、詳しい情報は入っていないため断定はできないけど、SDカードが使用できないことと、シティーナビゲーターも未搭載のため、カーナビとしての機能も劣る。3D表示機能は、目新しいけど、雰囲気は楽しめるが、精度はそれほど良くなさそうなので、すぐに飽きるだろう。電池の寿命が18時間から10時間と、半分くらいになったことを考えると、電源を電池に頼ることしかできない、山や自転車などでは、まだ、GPSMAP60CSxや、eTrex VistaHCxのほうが最強のようである。しかし、その性能を確かめる意味でも、1台はオーダーした。




5月30日 ()
ずいぶん前に、Iさんからご注文いただいていた、グレゴリーの新シリーズのマルチカモカラーのリーコンパックが、突然今日、A&F社から入荷した。このモデルは、アメリカ生産で、予定していたより生産が遅れ、輸入元からは、いつになるかわからない。と言われていた。さっそく、Iさんに連絡し、Iさんは、夕方ご来店された。ぼくは、マルチカモカラーをはじめてみたけど、このプリントは、なかなかいい感じである。今回入荷したリーコンパックはIさんが購入され、お店に展示販売するための同カラーのリーコンパックと、シリーズのほかのモデルも何種類か追加オーダーした。

今日は、金曜日で、燕岳に登山される方が、何組かお店に立ち寄られて、登山道の雪の状況や、明日の天候の情報を聞いていかれた。ぼくは、燕山荘さんに電話で問い合わせ、雪の状況をお聞きした。現在は、富士見ベンチ付近から雪のため冬道を通るが、稜線にでると、所々雪がとけてハイマツが出ているところがあるが、ハイマツを踏まないように迂回してほしい。とのことである。明日から、東鎌尾根をテントを背負って、槍ヶ岳へ出かけられる単独の女性も、立ち寄られた。その女性には、明日の天気次第で、有効なエスケープルートなどを、いろいろ想定してご案内した。



5月29日 ()
BC穂高は、山岳スキーメーカーのDYNAFITのサービスセンター設置に伴い、お店の増築工事がはじまった。3階建てのビルの玄関まわりの工事は、他の店舗さんが閉店した夜間工事ということで大家さんの承諾を得ている。今日も、閉店時間の19時から玄関ドアを移設するための枠と壁の大工工事がはじまった。ぼくの仕事は、床の加工と壁面の加工。今回は、壁面に石やタイル貼りにチャレンジする。棚や什器、スキー板のメンテナンススタンドは、和歌山の丸太工房に制作を依頼した。ディナフィットテクニカルサービスセンターの看板は、鉄看板を松本の鍛冶屋さんに、鉄のフックなどといっしょに依頼した。あとは、楽しみながら自分の担当箇所の作業をすすめるだけ。昨年3月のお店オープンのための内装工事より、気分は楽。2年後にマイハウスを建てる予定なので、そのときのためにも、今回の工事のためにも、電動工具をいくつか新調した。


5月28日 ()
今年から、涸沢ヒュッテのスタッフになったアンドラッシュが、休暇のため1週間ほど山から下りてきた。先日、奥さまのかずみさんとお店に来られた時、今朝の雨引山(1371m)の早朝トレッキングのお話になった。今朝は、早朝の4時にBC穂高で待ち合わせをして、雨引山トレッキングにでかけた。雨引山登山口は、松川村の馬羅尾高原(ばらおこうげん)の有明山登山口に向かう途中にある。キャンプ場を通り過ぎ、しばらく行くと小さな駐車スペースがあり、登山口の看板が目印となっている。雨引山は、登山口から、いきなり急登がはじまる。登山道は、枯れ葉などのじゅうたんが足にやさしく、急登だけど歩きやすい。とちゅう、キャンプすると気持ちよさそうな場所を見つけては「つぎは、キャンプしたいね。」なんて次のプランを考える。山道脇のつつじや石楠花が見頃で、コイワカガミなどの小さい草花もけっこう豊富に咲いていた。山菜のわらびや、たらの芽などもあった。早朝の山の空気は、ひんやりしていて気持ちいい。時々見える山麓松川村の田園風景が朝日を反射してきれいだ。これから夏の時期、涼しい晴れた早朝登山は気持ちいい。
山頂のベンチに座り、目の前の風景を見ながらのモーニングは贅沢な気持ちになる。下山しても朝の8時。まだ1日は長い。すこし眠いけど、ぼくは、リュックも持って、そのままお店に出勤した。







5月27日 ()
来週の6/3の火曜日はオークリーの展示会で東京に出張することになった。どうせ東京に行くのなら、夏山シーズンがはじまる前で、梅雨がはじまる前の今がチャンス。前日の6/2月曜日と3日の火曜日を臨時休業日にして、家族3人で前日から東京入りして、ディズニーランドに行こうかな?なんて計画をたててみた。茜空のディズニーランドデビューになるか。じつは、1週間ほど前に、茜空に「ミッキーのおうちに連れてって。」と言われたのがきっかけのスピード対応である。問題は、ユカのデザインの仕事が24時間体制の年中無休状態で忙しいこと。

BC自転車&トレッキング倶楽部のKさんがお昼頃、お仕事のお昼休みに来店された。簡単に、今週末の打ち合わせをしてKさんはお仕事に戻られた。今週末は、31日土曜日の早朝にKさんが新しく発見した誰も走っていないトレイルの草刈をすることになった。



5月26日 ()
BC穂高から真正面のJR穂高駅までは、歩くと数十秒。穂高駅には昨年の夏から、アイスクリームの自販機が設置された。夏の暑い日は、つい手がでてしまう。今日は、午前中に工事担当部長のTさんと、大工さんと3人で、増築工事の打ち合わせをした。お昼頃から、お客さまの出入りがはげしく、途中記憶を失った。お客さまのあいまに、エレベーターホールに置いている荷物を車に積んだり片づけをして、夕方の閉店間際に落ち着いた。工事の間、倉庫代わりになった2台目レガシィを駅横のお店の駐車場に止め、お店に戻るとき、ぼくの意思とは別に、勝手に体が動き、アイスクリームの自販機の前に来た。今日は、暑い一日だった。


5月25日 ()
BC穂高店舗増築計画 其の1

山岳スキーのDYNAFIT テクニカルサービスセンターを、BC穂高内に設置するための増築工事(約6畳)の準備がはじまった。まずは、工事担当部長のTさんと簡単に設計してみた。西側にある既存のガラスドアをエレベーターホールへ約5m張り出さして壁を造り、ドアを移設する。エレベーターホールの北側の壁は、全面ガラスのため、大きなショーウインドができる。ショーウインドを仕切る壁に、いろいろ考えたが、コンクリートの打ちっぱなしでハーフサイズの壁を造り、ウインドには、商品のディスプレイとコンクリート壁にはDYNAFITロゴプレートを表示する。床は、現在貼ってあるビニール製の床材をはがし、コンクリートに石を貼り付けて石畳にする予定。壁には石を貼ったりレンガを貼る。また、それ以外に木を貼ったり、土を塗ったり、ぼくが作業を担当する。什器類は、すべて、丸太工房さんに制作を依頼した。外に作る小さなウッドデッキのマイビアガーデンは、アルプスを眺めながらの生ビールが楽しみだ。今回の増築工事に伴い、現在の店舗内も若干変更しなければならず、営業しながらの工事は、かなり大掛かりになりそうである。メーカーで制作しているDYNAFIT コンペテンスセンターの看板は、木曜日に送られて来る予定で、それを松本の鍛冶屋さんに持ち込み、少し装飾を加え、お店の外に設置する。
今日は、1日、暇な時間は、紙と鉛筆を持って、エレベーターホールでパースを書いていた。



5月24日 ()
弊店は、安曇野唯一の登山専門店である。弊店には、何百という登山やアウトドアスポーツ、キャンプなどに必要とされるモノがたくさん並んでいる。最低限登山に必要なモノといえば、せいぜい数十種類でことたりる。しかし、来店されるお客さまから「○○ありますか?」というご要望は、バラエティー豊かで、その数十種類では全くといって足りないほどのアイテムを必要とする。それらは、めったに必要ではないモノもあるし、この時期これが必要というモノも多い。いずれにせよ、必要とされている人には、それらのモノは、なくてはならないモノなのである。たとえば、ストックの先のキャップ。スノーリングは冬から春にかけて。リュックサックのベルトのバックル。チェストベルト。プラティパスのキャップ。登山靴の紐。これは靴の種類によって10cm単位で用意している。しかもお好みの色まである。靴の中敷。雨具などの破れをリペアするテープ。これも各カラーを揃えなければならない。靴擦れ防止パッド。厚さのいろいろ違うソックス。登山靴や雨具のお手入れグッズ。時計の修理用パーツ。スパッツの代えゴム。細引き、膝サポーター、女性はこれからの時季日よけグッズが欠かせない。UVクリームもそのため。虫除けスプレー。携帯酸素。などなど、例をあげるときりがない。それだけ、お客さまからのご要望は、宇宙に広がる無数の星のように、無限にひろがっているのである。ぼくたち登山ショップのスタッフは、日々来店されるお客さまのご要望を先読みして、商品仕入を考えている。ほかの業種でも同じことだと思うが、これには、かなりの熟練と、感性というものが重要とされる仕事なのだと思うのである。とくにメーカーさんや問屋さんの在庫の仕方や癖も読みに入れなければならない。あるメーカーさんでは、必要な時期に必ずこのアイテムの在庫を切らす。とか。
「○○ありますか?」とお客さまに訪ねられたとき「ありますよ。」とご返事するときに喜びを感じるのは、ぼくだけではないだろう。読みが当たったとき誰でもうれしいはずである。反対に読みが甘く用意していなかったとき、大変申し訳なく「ごめんなさい。」とがっかりする。
・・・探し物が見つかるお店。というモノは、なかなか難しい。

今日、お客さまから、掘ったばかりの新鮮で大きな竹の子を数本いただいた。そのため、お客さんの切れ間をみて、近くのスーパーへあく抜き用に米ぬかを買いに行った。しかし、ここには無かった。さらに少し遠くの大型スーパーに行った。しかし、ここにもなかった。なら、地域一体型のスパーに行ってみた。でも無かった。あと2軒のスーパーに行ってみたけど、やっぱりなかった。そして、じつは近いけど、品揃えは少なくさびれた商店にだめもとで行ってみた。お店のおばさんに聞いたら「あるよ。何本分だい?100円でいいよ。とぎ汁つかいなよ。」ようやく見つかった。おばさんは、読みが当たったような表情だった。
今、何が必要なのかという品揃えはセンスである。・・・とつくづく感じた。


5月23日 ()
夕方、女性2人のお客さまが来店され、キャッキャとおしゃべりをしなら店内をグルグル。ときどき、「キャー、ハンモックまである~。」なんて楽しそうな声も聞こえる。ぼくは、そんなことは、おかまいなしにパソコンで急ぎの伝票を作っていた。弊店では、ぶらっと立ち寄られたお客さまも、狭い店内だけどゆっくり楽しんでいただけるよう、あまり積極的に声をおかけしないようにしている。それも、お客さまの様子を伺ってのことだけど。その女性2人のお客さまは、キャッキャと言いながらも、けっこう真剣に雨具や登山靴などを見られているご様子だったのでぼくが「山に登るんですか?」と声をかけてみた。すると「はい。はじめて、白馬乗鞍に登ります。連れていてもらいます。」と元気なご返事が返ってきた。「必要なモノは何ですか?教えてください。」とそのお客さま。「いつごろ登る予定?」とお聞きすると7月下旬頃ということだった。「では、慌てないでゆっくり考える時間があるので、これを読んで勉強して。」と言って、安全登山ブックという無料の小冊子を2人に手渡した。その小冊子には、装備表と、初めての登山には、どういうモノが必要で、どういゆうことに気をつければよいか、岩崎元郎さんの解説で親切に書かれている。そして、珈琲を飲みながらカウンターでゆっくりお話しして、そのお2人は元気に帰られた。


5月22日 ()
お昼ごろ、大きな段ボールが10箱届いた。そのうち8箱はテバのサンダルで、あと2箱は補充した商品である。2箱は店頭に並べ、テバのサンダルはとりあえず、倉庫に運ぶ予定で車に積んだ。これで、自宅のぼくの部屋倉庫は、夏用の商品で一杯になってしまう・・・。


5月21日 ()
昨夜、閉店後に茜空を車に乗せて、中房登山口にある有明荘に商品の納品に行ってきた。シーズン前の有明荘は宿泊客が少なく、スタッフも半分の方が、休暇で街に降りられている。商品を納品したあと、茜空と貸切状態の大きい露天風呂に入った。静かにゆっくり温泉を楽しまれるなら夏シーズン前で、梅雨でもない、今の時季がベストのようだ。


5月20日 ()
今年の春に、長年務められていた、中学校教師という職務を離れられ、本業である農家を継がれることに情熱を燃やされているM先生は、おなじみ山専ボトルの実験をしていただいた先生である。M先生は、女性登山家でもあり、たびたびBC穂高に来店されては、あれやこれやと、新製品などの山道具を興味しんしん調達されている。M先生は、今日から、槍ヶ岳登山のご計画だったけど、パーティリーダーの体調不良のため中止になったそうだ。午前中に用事をすませ、お昼前に来店された。そして、弊店の新作弁当の味見をかねて「信州弁当」と、オークリーのサングラス、RADARというモデルをフレームカラーとレンズタイプを指定してご注文いただいた。

メレルのバレッタと、パラオという、ブラウン系のレザーで南国ムード満点の女性用サンダルが入荷した。今年のBC穂高の夏は、メレルを中心に、テバ、チャコ、KEENのサンダルが中心になる。ウォルディーズサンダルは、材質の改善が本当にされないかぎり、それまでの間、店頭には並べないことにした。しかし、ご要望いただければ、取寄せでのご注文はお受けしている。今日は2足ご注文いただいた。





5月19日 ()
弊店の山のお弁当を製造していただいている穂高の地ビールレストランの担当のKさんから、今年の新作である「信州弁当」の画像がメールに添付されて送られてきた。このお弁当は、昨年からご好評いただいている「野沢菜ちゃあしゅうちまき弁当」より1.5倍増量した登山弁当である。具は、紀州の梅干を除き、もち米から、紅マス、地鶏、野沢菜などほぼ100%が信州産にこだわっている。もちろん、輸入食材は一切使用していない。これは中国餃子の問題がおこる以前、昨年のわさび稲荷弁当開発時からかわらない、こだわりのひとつである。100%国産食材は、担当Kさんの信念でもあり、このお弁当を開発する段階で、食材調達とコスト面で、工場長といつもぶつかりあっている。ぼくも、Kさんのこだわりを応援している1人。今年から新発売する、この「信州弁当」は、価格が850円。同等のお弁当なら、コンビニやスーパーの弁当より高いかもしれない。・・・そのかわり、味と品質は、自信を持って高い。





5月18日 ()
今日は、Kさんと子供たちも連れて、あさ6時から池田の山、東山尾根コースを散策した。途中までは昨日バイクで走ったコースを歩き、「ままこ落とし」を見て、林道を下ってきた。林道には新緑、草花などの香りが漂い、むかし、子供のころ、虫捕りなどをしていたころの香りがして懐かしい気持ちになった。歩いてみてはじめて、池田町はすてきなところだなぁ。と感じた。

※池田町東山尾根コースは、トレッキング、ピクニック、バイク、トレールランニングなど、お手軽にマウンテンフィールドを満喫できるコースです。あまり大勢の人が入りすぎると、すてきな景観が崩れる可能性もありますが、静かに楽しみたいトレイルです。







5月17日 ()
お弁当のメニューボードが完成した。WELCOME OPEN 山の店 BC の文字は、彫りぬいた溝にペンキを流し込んである。お弁当のメニューは、筆で書いた。どの文字もフリーハンドで下書きをしていない。このメニューボードは、かなりの自信作である。さて、どうやって設置しようかな・・・?

メニューボードの完成後、勢いあまってブランコ2号も完成させた。うちの娘の茜空には、最初に作った、向かって左のブランコ1号は「大きいからこわいの。」と言われた。「パパ、こわくない小さいブランコ作って。」と、お願いされていたので、作った。ブランコの本体は、先日、H家のお孫さん用を作ったとき、ついでに作っていた。なので、向かって右側のブランコ2号は、ちびっ子仕様なのだ。・・・あした、茜空に見せてみよ。


・BCマウンテンスクールの国内トレッキングコーナーに上高地散策と徳沢の二輪草の募集を掲載しました。





5月16日 ()
昨日から、お弁当のメニューボードを制作し始めたら、気持ちが乗ってきた。製作中、お昼頃からお客さまが、頻繁に来店されるが、お構い無に、制作を続行する。見かねたお客さまは、普段みることのできない集中力を発揮して製作中のぼくを呼びに来られる。・・・ほど、熱中していた。制作テーマは、ディズニーランド風メニューボード。あす、完成予定。


5月15日 ()
今シーズンの新作お弁当「信州紅マスと信州地鶏の3色弁当」が完成した。今日から販売を開始。さっそく、お弁当のご注文に来られた常連のお客さんに、新作をすすめてみた。お客さんは、即答で新作弁当のご注文をいただいた。ぼくは、試作品の段階で何度か試食したけど、完成品をまだ食べていないので、明日のご注文いただいたお弁当を作るときに1つ多めに仕込んで、お昼に試食してみようかな。

ちなみに、
新作「信州紅マスと信州地鶏の3色弁当」は、1.5倍増量しました。 価格は、850円です。
ご好評いただいてます「野沢菜ちゃあしゅうちまき弁当 650円」は、今シーズンも販売しています。



5月14日 ()
お昼頃、Kさんがお仕事のお昼休みを利用して、水漏れがするシリオの登山靴をお持ちいただいた。Kさんは、登山靴をぼくに手渡し、すぐに職場に戻られた。さっそく、バケツに水をはり、Kさんのシリオをそのなかへ、1分もしないうちにKさんの言うとおり左足の甲の部分から水がしみ込んできた。おそらく一箇所から水漏れがしている様子で、水滴がポタポタと落ちている。

1時間ほどしてKさんの登山靴を水から出し、中を覗き込むと、プールのようになっていた。その登山靴を乾かし、メーカーさんに連絡を入れ、耐水圧検査に出す準備をした。電話で、メーカーさんにお聞きしたところ、今のところ他の販売店から、水漏れのクレームはきていないということだった・・・?





5月13日 ()
夕方、お勤めの帰りにいつものようにロードバイクに乗ってKさんが来店された。お店の前にロードバイクを止め、店内でいろいろお話しをしながら物色されているKさん。Kさんの登山靴は、弊店でご購入いただいたシリオのPF421GTXというモデルのベーシックなゴアテックスブーティーが内蔵された完全防水の登山靴である。昨年から弊店で販売した同モデルの登山靴の中に、製造上の欠陥で、防水性が全くない不用品の登山靴が5件ほど続出した。お客様には大変なご迷惑をおかけしたモデルである。現在は、販売させていただく前に全足水漏れ検査を実施しているが、Kさんがご購入された時は、まだ、全数検査をしていなかった。Kさんも「大丈夫みたい。」と、おっしゃっていたため、ご購入後も検査をしていなかった。そのKさんから、シリオの登山靴が、先日の雨天のトレッキング中に、片足だけ少し水漏れしてきた。というお話しをお聞きして、検査のため、お持ちいただくようにお願いした。水漏れの登山靴は、弊店にて簡単な水漏れ検査を実施し、水漏れが確認されれば、返品交換させていただく。水漏れが確認されなくてもゴアテックス社へ、耐水圧テストを依頼し、水漏れが確認されれば、交換させていただく。というように対応させていただいている。
Kさんと珈琲を飲みながらお話ししていると、いつのまにか外は雨が降りだし、本降りになっていた。雨の中、Kさんは、ロードバイクに乗って帰られた。



5月12日 ()
トレランシューズでおなじみのモントレイルから、熱成形サンダル「モロキニ」と「モロカイ」が、熱成形インソールとともに先日入荷した。今日、M先生が来店されたとき、前々からご興味をもたれていた、このモントレイルの熱成形サンダルを購入されるということで、さっそく熱成形を試みた。まず、スキーブーツのインナーブーツ用の熱成形オーブンのスイッチを入れプレヒートしたあと、約15分間オーブンで温め、足を入れるデッキ部分だけが熱でテロテロになったモロキニに、M先生が素足で履いていただき、立ったまま冷えて固まるまでお待ちいただく。5分ほどで熱成形は完成した。左が熱成形されたM先生のサンダル。このモロキニは、履けば履くほど足の形に自然にも成形されていくようだ。

ガイドスタッフのノリちゃんが注文していたナンガのオーロラ900という、蒸気透湿性能をもつ防水素材に900gという容量の725FPダウンを封入した-37度まで耐えるエクスペディションシュラフが入荷した。ノリがさっそくそのシュラフを広げてみて「すっげ~。」の連発。カラーは真黒で、外側の透湿防水素材は思いのほかいい感じ。内側の素材は、ソフトでやわらかく肌触りもよさそうである。ロングサイズを注文したため、なによりでかい。このスペックで4万円という価格もすばらしい。ノリは、密かに、7大陸最高峰登頂を目指している。当然、世界最高峰のエベレストもその中に入るのだ。今年も先輩アルピニストたちに連れられて遠征に行く予定で、そのためのシュラフだそうだ。







5月11日 ()
鍬の峰は、松川村から入り、大町市に位置する標高1623mの里山である。登山道は、しばらく鉄塔の管理道を歩き、鉄塔から先も登山道が続いている。途中、登山道なのか、獣道なのか、不明瞭なところもあるが、1時間半ほどで山頂に到着する。この鍬の峰は、北アルプスの雪解けを待ちわびるこの時期に、石楠花もきれいなことから、安曇野の地元登山愛好家の方々のあいだでは、年に一度は登るという方が多い、とても親しみのある山である。山頂から見上げる北アルプスの大絶景も見事なことが、この山を楽しむ理由のひとつなのである。
今朝から鍬の峰を登ってこられたという10名ほどの団体さんが、お昼頃、ご来店された。昨日から北アルプスの各地では、雪が降っているという情報が、山小屋さんから入っている。その団体さんのお話しでは、鍬の峰の山頂付近でも雪が降っていたそうだ。



5月10日 ()
冷たい雨が降る土曜のあさ。いつものように半袖のTシャツの上にウインドブレーカーを着て家を出た。しばらく歩いて、今日の服装では寒すぎることに気がついたけど。午後には暖かくなるだろうと、勝手に決めてそのままお店まで歩いた。しかし、きょうは、いつまでも暖かくならなかった。ぼくは、お店に置いたままにしてあった厚手のフリースを着て1日過ごした。

4月に栂池で行われた山岳スキーレース日本選手権に選手として参加されていたNさんからお電話で、DYNAFIT TLTビンディング用のクランポン80mmをご注文いただいた。弊店にはワイドサイズの92mmしか在庫が無く、担当のIさんに在庫の確認をしたところ、ここ数日で予想を反する売れゆきで完売してしまったという。Iさんのお話しでは、TLT用のクランポンが、ロッテフェラのテレマークビンディングに装着できることがユーザーのあいだで話題になり、一挙に売り切れてしまったようだ。Nさんの板はガッシャブルムというモデルでセンター幅は72mm。ワイドサイズのクランポンでも使えないことはないが、ベストは80mmである。メーカーには、来シーズンにならないと入荷しないため、お待ちいただくことになった。


・BCマウンテンスクールの海外トレッキングコーナーにヨーロッパアルプス・トレッキングツアーの募集を掲載しました。



5月9日 ()
あさから、入荷してくる商品の検品や棚に並べる作業でほぼ1日費やした。今日入荷してきたシリオの登山靴を箱から出して検品すると、価格が変更されていることに気がついた。08春夏NEWカタログを確認してみると、継続モデルがわずかに値上がりしている。M社もこの春から継続モデルでも価格変更されているものがあるため、大幅にPOPを作り変えなければならない。・・・明日にしよっと。


5月8日 ()
娘の茜空が今年の春から通う幼稚園は、自然の山や森で学ぶ、野外保育主体の幼稚園。入園に必要な装備?は、長靴、雨具、リュックサック、レインカバーなど。入園式の案内書には、「親子ともども、泥んこになっていい服装で来て下さい。スーツはおやめください。」と書かれていた。この春まで通っていた森の子のちびっ子会でも、カッパに長靴は必需品だった。今日、コロンビアというアウトドアメーカーさんから子供用のラディキッズという長靴が入荷した。現在、茜空の足サイズは、16cmと17cmの中間くらいなので、大きいほうで17cmをあらかじめ1つ多めにオーダーしていた。





5月7日 ()
ぼくが涸沢に行っているあいだお店のお留守番をお願いしていた富山ガイドさんのお話しでは、ツバメが巣をつくるため、お店の店内の天井部分が狙われている。ということだった。昨日も、今日も、何十回も、普通にツバメがお店を出入りして、天井にへばりついてはピーピー鳴いている。玄関の外の壁には、いくら巣をお造りいただいても結構だけど、店内に巣ができてしまうと、ドアを閉めることができなくなってしまう。夜は締めてもいいとして、お休みの日ができてドアを閉めてしまうと、その日は、ヒナ鳥が親から餌を運んでもらえなくなってしまうのだ。ここは、申し訳ないが、ツバメがよくへばりついてる付近に、ビニール袋を天井からぶら下げて、巣を造れないようにした。すると、ツバメが店内に入ることもなくなった。どうか、ツバメさん、お店の外の壁に造ってください。

7/8から9日間、BC企画のスイスツアーに参加されるご予定の女性Tさんが来店され、スイスツアーの装備を揃えられた。ウエアや雨具、トレッキングブーツなど。ローラー付きの旅行バッグも取寄せることになった。ひと昔前の旅行バッグといえば、ハードなトランクルームというイメージだったけど、最近の旅行バッグの主流は、背負えるようにショルダーベルトも付いた四角いソフトなバックである。言い換えると、大型のリュックサックにローラーとグリップがついたタイプで、機内持ち込みや、旅先で重宝する、ワンタッチ取り外し式ディパックが付属するものが便利で人気を集めている。ただし、BC穂高では、旅行バックを扱うことは、これで2度目。ぼくには、まだ、商品知識が乏しい。だから、その道のプロ、エイアンドエフのBC穂高担当のIさんに電話でいろいろアドバイスしていただいた。Iさんいわく、イーグルクリークがバックでは出来が良く、おすすめだという。そのなかから選び、Tさんも『おまかせ。』ということなので、スイッチバック・マックスES25というバックを取寄せることになった。



5月6日 ()
3月ごろ、山登りをはじめられるという若い女性が来店され、40リットルほどの大きさのリュックサックをまず揃えられることになったが、 当店には、おすすめできる40リットルくらいのリュックサックがなかった。というのも、グレゴリーやカリマーなどのリュックサックは春にモデルチェンジされ、入荷待ち、となっていたためである。4月末から5月始めに最新モデルの入荷が予定されていたので、そのときは、カタログだけお見せして、入荷するまでお待ちいただくようお願いした。その女性が今日ご来店され、グレゴリーのNEWアルペングロー40リットルを購入された。サイズのフィッテングから各部の説明をするが、おそらく山登りもはじめて・・・。ということで、何もかも、わからないことが多いはず。とりあえず、マウンテンスクールにいちどご参加してみるようにおすすめした。


5月3日 () ~ 5日 ()
●BCマウンテンスクール 残雪の北アルプス涸沢カールと穂高連峰・涸沢岳3110m登頂

GW2週続けての涸沢マウンテンスクールである。あさ5時にBC穂高を出発。KさんとIさんご夫婦とぼくの4名のパーティとなった。Iさんご夫婦は、パーティには参加されているけど、基本的には別行動。涸沢にてテント泊の1泊のご予定である。登りはご一緒で、翌日はお2人で下山される。
7時ごろ定刻どおり上高地を歩き始める。徳沢あたりから、ぼくのお腹がグルグルいいだした。横尾でトイレに駆け込んだけど、その後も回復しないままの登山がつづく。本谷のあたりで空腹によるシャリバテぎみになり、持ってきたドーナツを1つ口に入れる。空腹で胃袋は食べ物を要求しているけど、腸は食べるなと言っている。本谷から涸沢までは、谷間をまっすぐ上がっていく。お腹は益々グルグル言ってくる。隠れるところはどこにもないので、山小屋のトイレまで、とにかく我慢するしかない。腹痛登山がこれほど辛いとはおもわなかった。

翌朝、昨日までの腹痛は解消した。朝食をおいしくいただき、7時30分ごろ、Kさんをご案内して、白出のコルに建つ穂高岳山荘を目指す。あずき沢の上部には、まだ、雪庇がびっしり張り付いている。その雪庇はいつ崩落するかわからないため、雪崩の危険の少ないザイテングラードにルートをとる。9時40分に穂高岳山荘に到着する。BC隊は、そのまま涸沢岳(3110m)にむかい10時10分に山頂に到着した。下山後穂高岳山荘でお茶と昼食をいただき、ぽかぽか暖かい屋根の上のテラスでのんびりしたあと、涸沢まで下山した。

最終日、お天気は、お昼頃から雨が降る予報で、朝から、どんより昨日までの絶景はなく、濃いガスが涸沢全体を覆うように漂っていた。涸沢に泊まっていたほとんどのパーティが朝食後、続々と下山していく。BC隊も6時30分には下山し始める。まだ雨は降っていない。Kさんとガイドの2名の身軽なパーティのため、先行グループをどんどん追い越しながら下山する。本谷、横尾、徳沢、明神、上高地に到着して、美化センターに立ち寄った時、「どっばーーー。」という音をたてて、どしゃ降りの雨が降ってきた。セーフである。帰りに渡辺の蕎麦を食べて帰ってくると、BC穂高がにぎわっていた。お店番の富山さんに加わり、ぼくはガイドから店員さんに戻った。











5月2日 ()
オークリーのサングラスは、ただかっこいい、高価なだけでなく、数多くのプロスポーツ選手やオリンピックなどのアスリートが使用されているのには訳がある。たとえば、メジャーリーガーのイチローがオークリーのサングラスに求めるものは、150km/hで飛んでくるボールの位置が数ミリもずれることなく正しい位置に見えること。レンズに1mmの歪があってもバットコントロールに悪影響を及ぼしてしまう。飛び込んでくる石や昆虫などから目を守るだけでなく、有害な紫外線(UV)をカットしなければならない。UVというものにはいくつかの種類があることは皆さんもご存知のこと。世の中にUVカット商品がたくさん出回っているけど、それらの商品が、ほんとうにすべてのUVをカットしているだろうか。一つだけUVカットできれば、100%UVカットという表示も嘘ではないが、正しくもない。日本人用に作られたフレームのフィット感や、スペアパーツの充実。レンズ性能だけでもないオークリーサングラスは、トータル的に考えると、ただ高いだけではない。


5月1日 ()
山中でのテント泊によるキャンプは、山旅をより自然に親しむための手段でもあるとぼくは思う。山小屋の利用も便利でいいけど、キャンプにはより綿密な計画が必要になり、たとえば、食糧計画など。日程分の食糧を考える上で、できるだけ軽量においしい料理を食べたい。また、水の確保も重要なため、水場などの情報を下調べする必要がある。装備についても、快適か、軽量か、一つ一つの装備についても考え始めると眠れない。最近では、テントがより軽量になり、1人用のソロテントでは、1200g、2人用でも1500gくらいの軽量山岳テントも販売されている。ぼくの先輩登山家のNさんは、いかに装備を軽くして、その軽量化に成功した分、お酒をどれだけ持って行けるか。ということを真剣に考えられている。キャンプ山行には、人それぞれのこだわりが随所にでていて、弊店で、準備されるお客さまのお話をお伺いしているだけでも、勉強になることが多い。いつも、皆さんのいろいろな知恵に驚かされるのが、テント山行なのである。