登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Jun.2008
6月30日 ()
月末の午前中は、銀行の行列を並ばなくてはならない。ATMの行列に並ぶと、たまたま、行列の最後尾にM先生がいらっしゃった。ラッキーだった。行列を1人で並ぶのは退屈で知らず知らずにイライラしてくるもの。M先生と、いいろいろお話をしていると、行列がどんどん進み、苦にならず、すぐに順番がまわってきたような気がした。

お店の壁に石のタイルを貼ってみた。石といっても擬似モノで、今は擬似モノしかないらしい。この擬似ストーンは、モルタルでできていて、見た目には本物の石のように見える。石の壁は、ブロックをコーキングで固めながら積み上げるような作業で、すこしギザギザに積み上げてみた。完成すると、なかなかいい感じになったので、満足だった。



6月29日 ()
今朝も朝早くから新店舗スペースの内装工事絶好調。店舗内の柱と張りを新しく作った玄関ドアの壁に埋め込んでいるが、張りには、ハンモックを取り付けて、茜空のような子供だけなら問題ないけど、ぼくも含めて、大人が乗ることを考えると、強度面が少し心配。まずは、柱や張り部分の取り付け部分を補強。壁の埋め込み穴の周りを補強する。今の取り付け位置では、ハンモックの高さは少し高めで、踏み台がないと乗り降りができない。つぎは、そこが課題だが、テーブルを置くことを考えると今の高さにするしかないか。


6月28日 ()
ぼくと、ユカと茜空の3台の自転車とチャイルドトレーラーを車に載せ、4時30分にBC穂高前で、アンドラッシュと合流し、池田のトレイルライドに向かった。5時に池田町立美術館の駐車場に集合し、まず1本目にでかけた。1本目は、ユカが参加し、ぼくは茜空と、美術館の周りを走った。7時に松本から2名来られて合流。総勢8名の早朝ライドとなった。ぼくたちとアンドラッシュは2本で走行会を離脱し、残る5名は、午前中いっぱいあちこちのトレイルを走り回った。

トレイルライドからいったん自宅に戻り、準備をしてお店にでかけるとき、娘の茜空もいっしょに来ると言い、いっしょに出勤した。今日は、1日茜空とお店のお留守番。しかし、茜空は、今朝の早起きのせいか、1時ごろから6時すぎまで、新店舗の張りにかけたハンモックでぐっすりお昼寝。

夕方、日本語が話せる外人さんが来店し、表銀座縦走の相談をお受けした。その外人さんは、中房から槍ヶ岳をめざし、上高地に下山する予定。北アルプスの地理感はまったく無いようだ。お店にあった地図を購入し、その地図を広げてルート上のポイントを説明する。夕方6時すぎ、これから燕山荘のキャンプ場まで行きたいと言う外人さんに、ぼくは「今日は、時間的に無理だから・・・。」中房でキャンプするか、穂高駅周辺でキャンプして、明日から入山するようにすすめた。すると、その外人さんは、今日これから燕山荘のキャンプまで行きたいと言う。「どうして、夜歩けないのですか?」不思議そうな顔をしながらの外人さんの質問に、ぼくは「道がわからなくなるかも知れないけど、トライしてみる?」と言うと、外人さんは「トライしてみます。」と満面の笑顔。
山はオールウエルカムなので、歩くのは本人の自由。自然を荒らさず、人に迷惑をかけなければ、夜は入山禁止という法律もない。自分が大丈夫だと判断すれば大丈夫なのだ。ぼくは、燕山荘の支配人のカッちゃんに電話で連絡をいれ、彼の計画を説明し、これから登山するので、キャンプの受付は、明日の朝になることも承諾を得た。「キャンプ場にはいくつかのテントも張ってあるから場所はわかるとおもいますよ~。」とカッちゃん。ぼくは、外人さんに、槍ヶ岳までの2ルートを説明し、ぼくの名詞にメッセージを書いて、彼に手渡した。何か困ったことがおきた時は、ぼくの携帯に電話するか、山小屋の人か救助隊員にこの名詞を見せるよう伝え、無事を祈る気持ちで見送った。



6月27日 ()
涸沢ヒュッテのスタッフになったアンドラッシュが、休暇のため山を降りてきた。奥様のカズミさんと2人で来店され、9月ごろ夏秋バーベキューパーティーを計画する打ち合わせをした。そして、明日の早朝MTBトレイルライドにお誘いし、アンドラッシュが参加してくれることになった。


6月26日 ()
先日、安曇野のペンション組合の方が来店され、市の登山イベントの参加者に提供するお弁当を、ご検討されているというお話しがあり、弊店の登山弁当が候補にあがっているそうだ。そこで、試食会を開催されるということで、お昼前に試食会用のお弁当をお渡しした。味や包装も含めて、すべてのこだわり部分には自信があるけど・・・。気にいっていただけただろうか、すこし心配。

夕方、通常より1時間はやく閉店し、ぼくは、所属するガイド協会「やまたみ」の総会に出席のため松本に向かった。



6月25日 ()
BC穂高の増築工事は、テナントビルの共有スペースであるエレベーターホールの一部を使わせていただけることになったっため、エレベーターホールと店舗の仕切りを作り、エレベーターホールからお店に出入りするためのドアを移設した。店舗の内装の装飾工事は、お店のスタッフであるぼくの手作りである。今朝、注文していた杉板の材木が届いた。この杉板は、今までお店のドアが付いていたサッシの枠を隠すためと、木枠のアーチでお店と新店舗をつなぐための材料である。新店舗の内装作業は、その枠を作らないと次に進めないため、さっそく枠の制作にとりかかった。まず、現在のサッシ枠の寸法をとり、それに合わせてカットする。実際にはめ込んで、確認できるまで仮組みし、寸法が決まれば、削って、磨いて、文字を彫って、焼きを入れて、塗装した。仕上げは、サッシ枠にはめ込み、固定。寸法はみごとにぴったりはまり、まるでプロの仕事のようだ。完成までにほぼ1日かかった。お店側と新店舗側には、それぞれ、MOUNTAIN SHOP と WELCOMEの文字を彫り、熊の足跡をつけ、お店をつなぐアーチが完成した。


6月24日 ()
昨日加工した材木を、天井に貼り付け、つぎに壁板を貼り、今回の工事での、板を貼るという作業は、ほぼ終了した。ひとまず、現場を整理整頓し、床に散らばっていた木の削りカスやゴミなどをきれいに掃除した。つぎは、現在のお店と新しいスペースをつなぐアーチのような木枠作り、壁に石を貼る作業をして、床の塗装と、壁と天井に塗り壁の土を塗る作業である。


6月23日 ()
梅雨空がつづく。午前中ときどき激しくどしゃ降り。こんな暇な日は、内装工事がはかどる。とはいえ、外は雨。材木を切ったり、削ったり、塗装はできず、倉庫の鉄ドアの塗装をはじめた。元は白いドアだけど、内装の雰囲気に合わないため、ブラウンブラックという色に塗装することにした。夕方、雨が止んだので、外で材木の加工をはじめると、暇だったお店が少し忙しくなった。


6月22日 ()
昨夜は、一晩中ものすごい雷が鳴り、どしゃ降りの雨が降っていた。これで長野も梅雨に入った。朝には小ぶりになり、雷は止んでいた。10時ごろ、上高地を断念されたNさん、Kさんが来店され、お弁当をご注文いただき、雨の安曇野にお出かけされた。

工事は今日も絶好調。今日は、三本目の柱を加工した。三本目は、古材のように削りだした柱に、Back Country HOTAKA と、文字を彫った。書体は、フリーハンドで、やや筆記体のように彫り、熊の足型も付け加えた。柱を、こげ茶色のオイルステンで塗装すると、彫った文字が浮き上がるように見える。外は雨だけど、ときどき止む時間があり、そのスキに外で加工した。柱を張りにして斜めに取り付けた。

夕方、Nさん、Kさんが帰ってこられ、今日の彫り物を施した柱の張りを見せると、驚いていた。お2人は、OR(おおたリゾート× アウトドア リサーチ○)のシアトルソンブレロ(HAT)を気にいられて、さっそくおそろいでかぶって、今夜の宿泊場所に向かわれた。



6月21日 ()
長野地方は、今日からようやく梅雨入りが発表されるらしい。雨は昨夜ふって、朝止んで晴れていた。これでは、梅雨入りおあずけである。
関東方面からNさん、Kさんが安曇野に来られた。明日は、お天気がよければ上高地を徳沢まで歩かれるという。

新店舗工事は、昨日制作した点検口で、ぼくの恐るべし、美術系の集中力に火がついた。ぼくは、小学校から中学校に通っていた、その昔。美術の時間は、たいていお昼からの5時限目と6時限目の2時間がつながっていた。ぼくは、ときどき、5時限目と6時限目の間の休み時間にも気が付かず、6時限目のチャイムが鳴るまで、記憶喪失になるくらい、美術の制作に集中することがあった。残念ながら他の授業では、そんなことはまったくなかった・・・。
今日は、きれいにカンナのかかった杉柱を2本、カンナのかかった部分をすべて、サンダで削って角もボコボコに削った。塗装して、まるで古材のようになり、縦の柱はまっすぐに建て、横の張りは、斜めに取り付けた。



6月20日 ()
朝から、新店舗の天井についている四角い電気関係の点検口のフタの制作をはじめた。杉の板で制作する。枠もの初制作である。まず、いま付いている点検口を枠からすべて取り外し、天井の穴の寸法をとり、それに合わせて材料をカットして組み立てた。枠を組み立てる時、エア釘打機が大活躍。道具の力はすばらしい。 点検口の制作は、夕方には取り付けまで完了した。お店は、そこそこ忙しく、ほとんど外で作業しているぼくを、お客さんが呼びに来られることもあり、どっちが本業なのか。山屋は、趣味と遊び道具のお店なので良しとしよう。制作したばかりの点検口を取り付けたあとは、来店されるお客さん全員に自慢げに見せた。


6月19日 ()
「これから、おばさまがお買い物に行かれるのでよろしく~。」燕山荘の林さんから電話が入った。そのおばさまは、すでに穂高駅に到着されていて、電話を切るとすぐにお店の前に来られた。「山のお店はこちらかしら。」とそのおばさま。これから燕岳にお1人で登られるという。明日から雨の予報なので、その覚悟で登られるようだ。おばさまは、カリマーのリュックとシリオのヌバックスキンのトレッキングブーツを新調され、今日の宿泊地である、有明荘に最終のバスで向かわれた。


6月18日 ()
朝一番で、木工材料が入ってきたため、さっそく加工をはじめた。今日入った角材で、新店舗の壁を作る予定。板を寸法にカットして、面取り、塗装で今日の作業は終了。なんとか、今月中に工事を終了し、7月1日にはオープンしたい。ご来店されるお客さまに、新店舗の予定をお話ししていると、日に日に、マイビアガーデン構想がメインになってきているように思う。夏は小さなビアガーデン。冬は、山岳スキーコーナーということになりそうである。


6月17日 ()
午前中は、昨日の壁板貼りのつづき。午後は、お店を閉めて大町の山岳総合センターに行き、北ア南部遭対協から長野県登山相談員の資格研修を受ける。研修は、長野県内の各地域から代表者が数名ずつ集まり、50名ほどである。研修の内容は、警察本部の山岳救助隊、県教育委員会、日本山岳協会の代表の方の講義で、最近の山岳遭難事故の実情や傾向、事故を未然に防ぐための相談員の役割。天気図から予測できる気象遭難など。

研修は16時に終了し、ぼくは再びお店に戻って、閉店時刻まで営業した。



6月16日 ()
ひまーなお天気のいい月曜日。午前中は永遠と壁板のペンキ塗り。乾燥したお天気なので、午後にはペンキが乾いた。ペンキを塗った板を、寸法どおりカットして、コンプレッサーのスイッチを入れ、購入したばかりのエア釘打機で、「パチン、パチン。」と気持ちよく貼っていく。慣れてくると、手際が良くなり、みるみる作業が進む。お店が完成する頃には、本職の大工さんに少し近づきそうだ。


6月15日 ()
お弁当のご予約が、新作弁当もあわせて15個。それぞれ、お渡しの時間にあわせて準備する。ついでにぼくのお昼ご飯用に1つ作った。あさ8時に大阪から来られたボコボコのランクルさんに2個お渡しし、つづいて、9時すぎに7個のちまき弁当。そのあと、今日は家族でトレッキングに出かけられる自転車倶楽部のKさんご家族に4個お渡し。女性の2人組みのお客さまに信州弁当とちまき弁当をひとつずつお渡して、お弁当ラッシュは、無事終了した。蒸し鍋に残っているちまき弁当1個は、ぼくのお昼ご飯。しかし、今日も午前中から忙しく、途中、1人でお客さまに対応している弊店のキャパを越えてしまっていた。当然、お弁当のことはすっかり忘れ、狭い店内を走り回り、再び記憶を取り戻したころには、夕方の閉店前となっていた。ぼくは、声も出ないほど、お腹が空いてヘロヘロだったので、夕飯まえだけど・・・迷わずぺロっと食べてしまった。


6月14日 ()
あさ4時に目覚ましの音で起きた。集合時間の5時より10分ほど前に池田町立美術館の駐車場に到着した。BC自転車倶楽部のトレイル走行会のため、先週と同じ4名で、さっそく登る。朝一番の登りはさすがに辛いが、押したり担いだりして、稜線にでるころには呼吸も落ち着き、体が出来上がった。朝日が真正面からさし、朝日を浴びる気持ちよさを感じながら、稜線上のシングルトラックを走り、先週と同じコースを下る。
ぼくは、お店があるため、1本走ったところで皆さんと別れてお店に出勤する。8時過ぎには、開店準備をはじめ、パタゴニアのコットンショーツの下に、バイク用のパット入りのレーサーパンツを履いたままの営業。動きにくいが我慢する。11時ごろから、お客さんは途切れることがなく、ほどよく忙しい1日だった。



6月13日 ()
バックパッキングに出かけられるという男性のお客さんが来店された。お目当ては、バックパッキングの装備を背負うためのバックパック。ソロテントにシュラフ、自炊のためのコンロやクッカーなど、キャンプ道具一式が入る大きさが必要とのこと。BC穂高では、登山をふくめテント泊の装備を背負うためのバックパックの大きさは、70リットルから80リットルという大型パックをおすすめしている。50リットルや60リットルでもギューギューに収まらないことはないけど、バックパックは、8割くらいの荷物で背負うほうが、パッキングや背負うとき、荷物の出し入れなど扱いやすいのである。また、テント泊では、出発する時より、帰りの荷物のほうが嵩が増すことがあり、大きめのパックの方が何かと便利なことが多い。バックパックは、その大きさ分の荷物を背負わなければならない。と思い込まれている方も多いけど、そんなことはまったくない。通常、テント3泊くらいの荷物なら、60リットルくらいになるため、70リットルが理想である。もう少し余裕をもてば、80リットル。バックパッカーご用達のグレゴリーは、80リットルのパックに、50リットルくらいの荷物でも中味がガサガサしないよう形状やベルトの調節などで工夫されている。また、バックパックを置いてお散歩に出かけるとき、アマブタが取り外せて、ウエストバックにもなるのが便利。バックパックを見に来られたバックパッカーさんは、とりあえず、日本海を何回かにわけて北上されるという。「バックパッキングか、いいなぁ~。」そのお客さんが帰られたあと、お店に展示してあるグレゴリーの80リットルバックパックを背負ってみて、行ってみたい海外のバックパッキングツアーなどの様子を、いろいろ想像した。


6月12日 ()
お店の増築工事が進むに連れて、ぼくの中で、いろいろ計画の修正が思いつく。そのたびに、工事担当部長である石屋のTさんを通じて、大工さんに計画変更の連絡をしてもらい、また、必要になった部材を手配したり、什器を製作いただいている丸太さんに手直しをお願いしたりと、まわりの人を振り回している。新店舗スペースは、基本的には、DYNAFITのテクニカルサービスセンターではあるが、ショールームのような静かな雰囲気で、テーブルでゆっくり珈琲を飲んだり、夏は、穂高地ビールの生ビールを飲んだりすることもできる憩いの場にしたいと思う。ゆっくりペースの工事のため、完成は、7月に持ち越すだろう。


6月11日 ()
コンクリートの床をサンダーで磨いていると、削れたコンクリートの粉が煙のように舞い消防設備の煙探知機が作動した。朝一番でテナントビルの他のショップさんがまだ誰も来られていなかったため、大騒ぎにはならなかったけど、警報ベルがなったときは、少しあせった。あわてて、ベルを止め、工事中の部屋を換気して、こんどは、警報装置が作動しないよう気をつけながら作業した。


6月10日 ()
スントから新しく発売された LUMIは、女性用のアウトドアウォッチ。いままでのアウトドアウォッチのようにゴツゴツした威圧感はなく、すっきりとしたデザインが印象的である。LUMIは女性モデルということもあり、ベルトのデザインも含めて全体的にエレガントにまとまっている。アウトドアだけでなく、OLさんでもお仕事中に、違和感なく身につけることができそうである。それでいて、機能は、高度気圧計、電子コンパスなどフル装備。弊店の今年のテーマは、「自然の中を、スマートに軽快にエレガント。」

「時計みせて。」と燕山荘の林さんが来店された。時計を最近なくされたようで、入荷したばかりのLUMIを紹介すると、ひと目で、気にいられたようだ。林さんは、ブラウン系の柄ベルトタイプを選ばれた。「時計の設定はすべて太田さんにお任せ。」ということで、林さんの手首サイズだけ、専用ゲージを使い計測してカットした。LUMIは入荷したばかりで、新機種ということもあり、ぼくもまだ設定方法をマスターしていないので、そのまま数日お預かりし、じっくり取り説を片手に初期設定させていただこうと思う。

弊店後、お店の拡張工事のため大工さんが来られた。今日は、ドアの移設工事である。工事は2時間ほどで終わり、お店が広がった。これから本格的に内装工事が始まる。什器類は、すべて、和歌山の丸太工房さんにお願いした。内装工事がある程度終わるまで、ほこりが店内にはいらないように、ドアの付いていた入り口は、ひとまずコンパネでふさいだ。



6月9日 ()
お昼ごろから、空は黒い雲が広がり、薄暗く、雨の匂いを風が運んできた。ぼくは、お店の玄関まわりの商品を店内に入れ、大雨に備えた。しばらく外の様子をうかがっていると、ゴロゴロと雷が鳴り始めた。スコールのような大雨の予感。雷の音はしだいに近づいてきた。さらに空が暗くなり、ボト、ボト、ドドドッと大粒の雨が落ちてきた。雨は30分ほどで止み、青空が広がった。


6月8日 ()
常連さんのお2人が、ガーミンの新発売のGPS コロラド300の実物を見に来られた。先日入荷したコロラド300は、デモ用にしたため、電源を入れてディスプレイ表示も確認していただけるようにした。コロラド300はGPSMAP60CSxと比べると、ディスプレィ表示がきれいになり、ジョグによる操作性もよくなった。しかし、このタイプのハンディーGPSは、山や自然の中で使うことを前提としているため、消費電力は重要な要素となる。日常的には、車やバイク、自転車、旅行などで使用する場合、容易に電池や車載やコンセントによる電源が確保できるけど、手持ちの電池に頼るしかない自然の中では、1分でも長い時間、稼動してほしいものである。コロラド300が、カタログ値で単三2本10時間に対し、GPSMAP60CSxは、18時間。ほぼ倍にちかい。今日見に来られたお2人は、GPSMAP60CSxに傾いているご様子だった。


6月7日 ()
携帯GPSでおなじみのガーミン社から新発売されたColorado 300(コロラド300)日本語版が、BC穂高に入荷した。しかし、このモデルは、現行最強機種であるGPSMAP60CSxを上回る性能を身につけているわけではない。あまり精度の良くない3D表示と、バイクに乗るときのケイデンス&ハートレートモニター(センサー別売)が使用できる機能が新しく追加された。しかし、純粋に山やアウトドアフィールドでGPSとしての機能性を比べた場合、60CSxのほうが優れている。とくに電源を限られた電池に頼ることしかできない山などでは、消費電力は重要である。しかし、Colorado 300は、新機種ながら現行モデルより40%減となっている。カタログ数値での稼動時間は、単三電池2本で60CSxが18時間に対して、Colorado 300は10時間しかない。また、カーナビとして使用する場合、道路詳細地図が60CSxではSDカード版が標準装備されているのに対して、Colorado 300は別売となっている。カーナビとしても、アウトドアフィールドで使用するにしても、どちらにも、中途半端な性能(60CSxと比較して)しか持っていない新発売なのである。ようするに、山で使用するなら、GPSMAP60CSxのほうが最強モデルであることには変わりない。 Colorado 300(コロラド300)はフィットネス(トレーニング)用なのか?しかし、日常のトレーニングにGPSが必要とも思えないので、この新機種の意味は今のところ?である。弊店でも積極的にColorado 300を販売していくか?ほかにすばらしい使い方があるのか?じっくり研究したい。



6月6日 ()
今日も入荷した商品の検品作業と、棚への陳列などにおわれ、拡張工事には手をつけることができなかった。メレルのシューズは、メーカーの担当の方にお願いして、出荷を遅らせていただいた。今日入荷した段ボールには、マウンテンカーキーのコットンパンツとショーツが20本ほどあった。マウンテンカーキーのショーツには、心が動かされ、物欲に火がつきそうで危険だった。先日の出張のとき、奥さんのユカが、グレゴリーのアクティブ・トレイル シリーズのISOという20Lのバックパックを購入した。ぼくは、最近、オークリーのサングラス2本と、メレルのスイッチバックというトレッキングブーツやノースのウエアやズボンなど、フィールドテストでもあるけど、いろいろまとめて購入したばかり。そろそろ物欲もおさえなければ・・・。


6月5日 ()
夏に向けての商品の入荷が毎日つづき、もう展示する場所もストックする場所もなくなった。ようやく、大きい段ボールを2個片付けた。少し、気持ちが軽くなった。ほっと、一息いれるため、お店の機械で珈琲をいれ、飲んでいると電話が鳴った。メレルの営業担当の方から「おおたさん。お待たせしました。入荷したシューズを、明日30足ほど、お送りします~。」

・・・・・・。



6月4日 ()
ディズニーレポート

昨日とおとといの2日間、久しぶりの休暇をいただき、リフレッシュできた。おとといは、ディズニーランドに行き、オフィシャルホテルに家族3人で泊まった。ディズニーランドは17年ぶりになるだろうか。3才の茜空は初めての経験であった。子供でも大人になっても、いつまでもディズニーランドは楽しい世界だった。ディズニーランドは、今年で25周年。「ディズニーランドは、けして完成することがない。」というウォルト・ディズニーの一貫した考え方で、夢と魔法の王国は、進化し続けている。「すべては、ゲストを迎えるため」という理念は、サービス業が崩壊してしまった日本社会より、アメリカ的な考え方のほうが、人々の心を掴む的を心得ていると言っていいだろう。利益を優先させ、過剰な絶叫マシーンを追いかけ、人件費や整備費を削り、結果的に絶対安全が崩壊した。その結果、絶叫マシーンは人々の心を遠ざけてしまった。日本の遊園地は、「ゲストを迎える」という考え方に欠けていたのだろう。園内に入った時から、徹底的に日常を切り離し、ゲストに魔法をかける。園内を徹底的にきれいにすることで、ゲストは汚さなくなる。スタッフの意識を徹底し、開演中は、裏側の日常を全く見せない。ディズニーランド内の建物やアトラクションは、擬似と本物をうまくミックスさせ、映画の中にいるような錯覚を感じさせるほど、徹底的に設計されている。アトラクションやパレードを日々進化させ、夢を与える。ゲストに夢と魔法をかけるという考え方こそテーマパークのあるべき姿なのである。1日で、すべてを見てしまえば、魔法は解けてしまう。1日ですべてを見ることができないからこそ、また行きたくなる満足感と夢を与えてくれるのだ。ぼくたちは、12時間以上園内を歩き回ってもすべてを見ることができなかった。あさ一番で、ウッディーのラウンドアップショーに並んだ。要領を知らずに並んだら、ランチの注文をとられ、一瞬とまどったが、12時10分からのショーに予約した。予約してから、ようやく理解できた。予約制の、ランチショータイムだったのだ。もちろん、ショーとランチは最高。おかげで、思いがけない体験ができたことはラッキーだった。
ディズニーランドには、案内板や掲示板がない。だから、園内のマップが擦り切れるくらいに見て歩き回っても、すべてを見ることはできない。案内板や掲示板は、便利ではあるけど、その反面、想像力や満足度を奪ってしまうのである。パレードなどの情報は、周りの人の行動や、スタッフの方の動きやその場の案内で知るしかない。すると不思議と、スタッフや周りの人たちとの一体感を感じるのである。
北アルプスという山岳地域は、巨大なディズニーランドのような夢の世界に近い。ぼくたち山岳ガイドは、夢の王国の案内人なのだ。ぼくが目指す、巨大なテーマパークのような世界とは、夢と魔法をかけることができる山岳ガイドや山小屋スタッフがいて、徹底的に「ゲストを迎える」山岳リゾートである。日常の便利さはいらないし、案内板も最小限でいい。そこには、ゲストを迎える人たちと自然があればそれでいい。そして、北アルプスは、夢と冒険の世界でなければならない。

娘の茜空もディズニーランドデビューした。つぎは、秋にディズニーシーに行く予定のようである。今から予約しとこっと。



6月2日(月)~3日 ()
オークリー展示会のため臨時休業


6月1日 ()
マウンテンスクール上高地散策班のグループが、あさ7時に、BC穂高に集合し、今回の担当ガイドの富山さんに連れられて上高地へ出発した。ぼくは、皆さんをお見送りしてお店番。昨日の雨は朝のうちにあがり、北アルプスに朝日があたり赤く染まっていた。雨上がりで二輪草もきれいだろう。
ぼくは、東京出張のため、今夜から車で東京に向かう予定。今回は、2日間のうち1日は、アイウエアのオークリーの正規代理店として、展示会・講習会に出席する。その前日にオープン以来初となるお休みをいただいた。そのお休みを利用して、家族3人でディズニーランドへ遊びに行く。ディズニーランドは、茜空が「パパ、あかねちゃん、ミッキーのおうちに行きたいの。」の一言がきっかけで決まった。じつは、ぼくの今回のディズニーランド出張も、仕事の視察でもある。・・・それは、ぼくの理想の中に、これから先の近未来、ここ安曇野を拠点に、変な派手さはいらないけど、いい意味で、ディズニーランドのような、楽しい山岳ワールドと呼べる世界を創りたいと考えている。今回はその下見?なのだ。