登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Sept.2008
9月30日 ()
ここ1週間で、ガーミンのGPS、コロラド300とMAP60が、10台ほど売れていった。いちおう、ご使用になる目的などをお聞きすると、皆さんが登山目的というわけではない。中でも一番多いのが、キノコと山菜とりの安全のためにもたれる方。おまけに、軌跡ログを活用して、効率よく採取されることにも期待されている。あとは、山に入るお仕事でご使用されるという方が数人。ハイテク登山といった感じだろうか。

スタッフのノリちゃんも、GPSを考えているらしく、先日お店で、今シーズンのスキースクールの打ち合わせをしたとき、コロラド300を見て、本気で悩んでいた。「おおたさ~ん。コロラドの電池の持ちは10時間なんですよね~。やっぱり、20時間持つeTrex VistaHCx のほうが実用的ですよね~。」というノリに「10時間で充分じゃね。まさか、ずっとナビ見ながら山歩くわけ? しかも、ガイドが、ナビの電池寿命に命を賭ける事態に陥ったら、はずかしいから、もう帰ってこなくていいよ。」とぼくは、ノリに一言。遠まわしにコロラドをすすめた。「そ、そうですよね~。現在地だけ確認できればいいだけですからね~。ガイドですもんね~。はずかしいですよね~。ギクッ!」「GPSなんて、おもちゃ、おもちゃ。おもちゃは、3Dでクルクルって感じで楽しくないとね。」「今なら、キャンペーンでTOPOもおまけで付いてくるしね。」と駄目押し。おれもほしいな~。





フリーマガジンの『フィールドライフ 2008 秋号』の配布が始まりました。



9月29日 ()
けさ、早朝に燕山荘の赤沼健至オーナーが、来店された。「おおたくん。ほんとうに朝早くから開いてるんだね。」と赤沼さん。店内を一通り見回して、「これだけ、山の道具があると、たのしいね~。」と赤沼さん。これから燕山荘へご出勤だそうだ。

午前9時ごろに、一旦お店を閉めて、茜空の通う「くじら雲」という幼稚園に行った。今日は茜空のお誕生日。幼稚園では、茜空のお誕生日会をしていただいた。ぼくもお誕生日会に参加した。茜空は、4才になった。もう自分では、お姉ちゃんになったつもり。しかし、幼稚園では、お友だちに相変わらずのわがままぶりを発揮していた・・・。







Happy Birthday Dear 池さん & ひろみさん & あかねちゃん



9月28日 ()
おとといからの冷え込みで、立山や白馬では、薄っすらと白く雪がかぶり、初冠雪を記録した。弊店の掲示板に、槍ヶ岳の山小屋さんから、稜線の紅葉は、この冷え込みで、枯れてしまった。という情報をいただいた。期待していただけに残念ではあるが、まだ、沢筋の紅葉が無事なら、今週末の涸沢や、槍沢、剣沢などの紅葉の最盛期になる。ぼくは、お店番で山には行けないため、紅葉の画像など、BBSに投稿していただければうれしい。この時期、北アルプスの稜線付近は、天候次第では、雪になることもあります。また、朝晩はとくに、相当冷え込みますので、寒さ対策を万全にお出かけ下さい。


9月27日 ()
ぼくは、朝からダウンのジャケットを離せなくなった。立山や白馬では、山が真っ白になり初冠雪となった。観光で安曇野に来られたお客さまが来店されては、ダウンのジャケットを購入されていく・・・。

女性の親子が早朝にご来店された。「明日から、アルペンルートで立山に1泊して抜けるんですけど、気候はどうですか?」というお母さんからのご質問に「雪で真っ白なので寒いと思います。おそらく氷点下は覚悟です。」とお答えした。「フリースが必要ですか?」というご質問に、「他にお持ちの服が軽装なら、ダウンのほうが良いとおもいます。」

バイクで、東京から来られた男性は、東京をでるとき、ジャンパーも必要なくらいに暖かく軽装で来られた。信州に近づくにつれ、気温がぐんぐん下がり、耐えれなくなったそうで、ダウンインナージャケットをいくつか試着されて、マーモットの防水ダウンジャケットを購入された。

きょうから、木崎湖のキャンプサイトで開催される音楽イベントに参加されるという若いカップルが来店され、男性が「信州は、さむいですね~。ダウンのジャケットありますか?」とご来店。今夜は、音楽コンサートを聴きながらキャンプなのだそうだ。

お昼頃、豊科で、郷土めぐりイベントに参加される女性が来店され、マムートのフリースを購入された。タグを切り、そのまま、着ていかれた。

夕方、有明荘のスタッフが休暇で降りてこられ、ダウンのジャケットを購入し、また、中房へ戻った。

今日の冷え込みで、山の紅葉はいっきに進みそうだ。これからの時期、寒さ対策を万全に、また、予期せぬ吹雪にも耐えることができるような心構えと、服装で、美しい紅葉の登山をお楽しみください。



9月26日 ()
あさ7時ごろ、立山の室堂の登山者から、お電話で問い合わせが入った。問い合わせ内容は、アライテントのエアライズのポールが折れたため、明日かあさってに一旦降りるので、修理できないか。ということだった。弊店には、アライテントのポール関連の修理パーツの在庫がないため、メーカーさんから取寄せることで対応することになった。まずは、ポールが折れている状況を詳しく聞き、紙にペンで絵を描き、メーカーさんにFAXで送信。そのあと、メーカーさんの担当の方からいろいろアドバイスをしていただき、パーツを手配していただいた。修理用パーツは、明日届く予定になり、手はずは整った。あとは、室堂からお客さんが降りてくるのを待つだけになった。


9月25日 ()
NPO法人 信州ツキノワグマ研究会の研究員の方が、ガーミンのColorado300を購入される目的でご来店された。熊といえば、先日、奥多摩の山中で、有名な登山家が襲われて大けがをされたニュースが衝撃的だった。これから、熊は冬眠の準備のため、日中もエサを求めて活動が活発になる。普段は、人が近づく気配を感じると、熊のほうが先に離れていく。しかし、小熊がいると、親熊はすばやく立ち去ることができず、警戒しながらその場に居合わせることがある。ツキノワグマは、けして好きで人を襲うわけではない。小熊を守るときと、なわばりを守るために人(害敵)を攻撃する。山の中に立ち入るということは、自然の動植物の中に入ること。野生動物が生活している世界に立ち入ることなのである。熊がこの大自然からいなくなることが、安全でいい、というわけではない。自然の中に立ち入るということは、そういうことなのである。


9月24日 ()
そろそろ、今年の紅葉が気になる時期に来た。今年の春は、残雪が多く、春から夏にかけて、雨が少なく蒸し暑いひがつづきいた。お盆を過ぎた頃から、まとまった雨が降るようになり、9月に入り、朝晩は冷え込むようになってきた。今年の夏から秋にかけては、珍しく、北アルプス地域には、日本付近を通過する台風の影響が少なく、強烈な雨風に叩きつけられることもなかった。台風が直撃すると、木の葉は風に痛めつけられ、台風は、海水や潮風を巻き上げながら3000m級の北アルプスにまで、塩を降らせる。台風が去った後、塩をかぶった森の葉は、枯れてしまうことがあるそうだ。先日、表銀座を縦走し、槍ヶ岳まで歩いたとき、ぼくも、あるていど、今年の紅葉を予測してみた。ナナカマド、楓など、紅く色づく葉は、例年よりきれいな状態で、まだ生き生きしている。縮れて枯れている葉は、全くなかった。葉の状態だけ見ても、例年より美しい紅葉が期待できることがわかる。あとは、これからの冷え込みが紅葉の時期を左右する。もう、北アルプスの稜線では、氷がはっている。雪が降ってしまえば、葉は枯れてしまうため、まだまだ、今後の天候により左右されてしまうが、このまま行けば、今年の紅葉は、かなり期待できそうである。





9月23日 ()
飛び石連休最後の日。朝から快晴の青空が広がった。久しぶりに見る青空が眩しい。今日、下山してこられたお客さんたちは、昨日までの雨登山の記憶が吹き飛ぶような、今朝の快晴にご満喫されたご様子だった。

今日は、長野県山岳協会の理事長さんが打ち合わせのためご来店いただき、この冬シーズンに、ディナフィット・テクニカルサービスセンターのバックアップで立ち上げる予定の、山岳スキーが活動主体となるバックカントリークラブの山岳協会加盟について、いろいろアドバイスをいただいた。


BC MOUNTAIN SCHOOLコーナーに、1泊2日・涸沢キャンプ&北穂高岳登頂企画を更新しました。



9月22日 ()
この週末からは、台風13号の通過や前線の通過に伴い、連日、悪天候がつづいてしまった。北アルプスの稜線では、風と冷たいみぞれまじりの雨が降ったそうである。
関東方面から、北アルプス表銀座コースを歩きに来られ、たった今下山してこられたという、女性のお客さまがご来店された。登山帰りではあるが、「リュックを見せてください。」とそのお客さま。今回背負ってこられたリュックサックは、グレゴリーのディバ60。女性モデルのWSサイズの60リッターである。「先日、東京の某店で、このグレゴリーを購入したんですけど、サイズが合っていないのか?背負い辛くて重いんです。」と言って、今回の登山で初めて背負われた真新しいディバ60をお持ちになられた。
とりあえず、そのディバ60を、正しく背負っていただき、調整すると、ショルダーベルトがどうしても浮いてしまい、ショルダーベルトをきつく締めると、脇のショルダー調節ベルトが、いっぱいまで短くなり、やはり、サイズが大きかった。その女性の体型には、1サイズ大きく、肩に荷物の重さがかからないため、ウエストベルトにウエイトがのってしまい、重心が低い。だから、荷物がズシッと重く感じるのである。このリュックをご購入される時、いちおう某店の店員さんに見てもらったが「こんなもんじゃないですか~。」と言われ「今考えると、その店員さんは、てきとうな感じで、こんなに見てもらえませんでした。」とお客さま。

気を取り直し、サイズのフィッテングをはじめる。その女性は、山小屋泊の2~3泊の縦走しかされないということなので、JADE50というモデルをチョイス。背面サイズは、WXS。女性仕様モデルのXSサイズでぴったりである。「ディバ60は、もったいないけど、誰かに譲ります。」「これで、山を快適に歩けると思えば、安いものです。」とお客さま。帰り際に「東京のお店より、このお店の方が見てもらえるのでいいです。」と、ほめていただいた。




9月21日 ()
早朝4時。いつものようにお店を開店し、駐車場の受付をはじめると、雨が降りだしてきた。まだ薄暗い空を見上げると、今日一日、たっぷり降りそうな空である。今日中は、おそらく天候の回復は期待できない。5時5分の中房登山口行きのバスには、十数名の登山客が乗っている。一ノ沢登山口、三股登山口へも数名ずつ、登山駐車場に車を止めて、タクシーに乗って出発された。遠方から来られた方にとっては、今日からの北アルプス登山は、特別な日である。せっかく来たのだから登りたい。でも、雨の登山は、体力的にも精神的にも辛い。ぼくは、穂高駅前で、みなさんを登山に送りだす立場なので、駐車場の受付をした皆さんに「がんばってください。」としか言えない。みなさん、無事に登られただろうか。


9月20日 ()
登山靴を忘れてこられたという男性が、血相をかえて、ご来店された。その男性は、3人グループのお1人で、岐阜で仲間の方と待ち合わせをして、車を乗り合わせて来られた。そのとき、自分の車に登山靴を置いたままで忘れてしまったそうだ。時間があまりないため、急いでフィッテングする。弊店は、北アルプスのほぼ中央にある登山口の駅前にて、早朝から営業しているため、夏山の営業期間中は、登山靴や雨具、その他忘れ物をしたり、靴の底が剥がれたりするトラブルで、急遽、購入されるお客様がときどき、来店される。こういう場合みなさん、いちばん低価格の装備を選ばれることが一般的。だけど、登山靴の場合、低価格な登山靴では、役目を果たせない場合がある。登山靴を忘れてしまった男性は、これから、北アルプスを、テントを背負って重装備で縦走する。その男性が選ばれた登山靴は、弊店でいちばんハードな皮の登山靴。
フィッテングをすませ、タグを切り取り、その男性は、そのまま履いていかれる。レジをうつとき、ぼくは、『同情割。』と言って、会員様と同じ割引をした。清算されたあと、その男性は、「また、来ます。」と言って元気に登山口に向かわれた。



9月19日 ()
台風13号は、太平洋沿岸をなめるように進んでいる。明日には、寒冷前線を呑みこんで東に抜けていくだろう。この週末は雨が残るところもありそうだけど、秋分の日には、秋晴れのお天気が期待できそうだ。

今朝、パソコンを起動し、いつものようにメールを確認すると、インターネットより、ご注文が届いていた。メールを開き、内容を確認する。なんと、ガーミンのGPS コロラド300のご注文だった。昨夜、ご注文いただいたコロラド300と今朝の2台でとりあえず弊店に在庫していた3台のコロラド300は、売切れてしまった。今日は、2台のコロラド300を発送したあと、もう3台メーカーさんに発注した。

ガーミンの最新機種のGPSであるコロラド300は、電池の寿命が、従来の機種 GPSMAP60CSXより40%ほど短命ということで、やはり、登山やバックカントリースキーなど、限られた電源(電池)の中で最大限に活用するためには、電池寿命の長さは重要なことである。・・・しかし、実際にコロラド300を試してみると、3D表示の美しさ、マップの見やすさ、ジョグによる操作性の良さ、これがなかなかいい感じで、結構かわいいのだ。・・・。電池に関しては、使用頻度が少なければ、10時間持てば、予備電池を少し多めに持つことで解決する。エネループなどで、電池代を節約する方法もあり、電池寿命を安全性と考えてMAP60(18H)にするか、表示や機能のかっこよさを優先して、コロラド300(10H)でいくか、使用目的にあわせて選ぶしかない。・・・ミーハーなぼくは、コロラド派になってしまったかな?



9月18日 ()
昨日、Kさんよりご注文いただいた、ガーミンの最新GPS、COLORADO300のパッケージを開封し、お店のパソコンとUSBで接続。日本地形図ソフトTOPO-10M V8をパソコンのDVDに挿入する。インストールは、ほぼ自動的にすすみ、いいよねっとのWEBサイトより、ロック解除キーを取得。コロラド300には、SDカード2GBを差込み、パソコンより、マップデータをGPS本体に転送する。転送には、約1時間かかったが、無事終了。転送後、お店の外で動作確認をして、もういちど、パッケージに戻し、包装して宅急便でお送りした。
Kさんは、キノコ採りにGPSをご使用されるという。夕方、別のお客さまから、コロラド300のご注文が、メールで送られてきた。キノコシーズン真盛り?ということだろうか?



9月17日 ()
お電話で、ガーミンのGPSのご注文をいただいたお客さまKさんは、今お使いのパソコンのOSがWIN98ということ。ガーミンの日本地形図マップソフトの対応OSは、WIN2000以降となっている。WIN98で動作する保証はない。お店のパソコンはWIN XP。結局、お店のパソコンにて、マップソフトをコロラド300のSDに転送して、すぐに使える状態で、お渡しすることになった。


9月16日 ()
午前中、奥さんのユカと茜空にお店番を代わってもらい、いつもの理髪店で、長く伸びた髪をばっさりとカットしていただいた。午後にはお店に戻り、奥さんとバトンタッチ。奥さんの話では、午前中のお客さまは1人。昨日の表銀座コースにご参加されたKお父さんが、仕事の途中にサボって珈琲を飲みにご来店されただけだそうだ。それ以外に電話も鳴らず、平和でよかった。ぼくが、戻ってすぐに、登山靴のフィッテングのお客さまがご来店。そのあとも登山靴のご相談のお客さまがつづいた。今の時期、サイズ切れもあり、お2人のお客さまは、取り寄せ。入荷後もういちどご来店いただいてフィッテングすることになった。


9月13日 () ~15日 ()
BC マウンテンスクール 表銀座縦走 中房~燕岳~大天井~槍ヶ岳~上高地
参加/6名、リーダー/太田ガイド、宿泊山小屋/燕山荘、ヒュッテ大槍


初日の合戦尾根では、少し雨に降られたが2日目から3日目は、天候に恵まれ、表銀座縦走を満喫してきました。

昨日までの天気予報では、2日目が雨の予報だったけど、その雨が初日の合戦尾根で降り、奇跡的に2日目は晴天に恵まれた。 初日は、夜にBC隊ミーティングが行われ「明日(2日目)のあさ、雨が降っていたら、予定を変更し、そのまま合戦尾根を下山して、大町で焼肉パーティー→雨飾温泉(泊)→雨飾山日帰り登山。」という代プランまでできあがっていた。しかし、2日目早朝3時起床すると、外は満天の星空だった。Sさんご持参のジェットボイルで、Sさんのドリップ珈琲を全員でご馳走になり、早朝4時、BC隊は燕山荘を出発した。空は、満天の夜空。我々は、しばらく、スターライトトレッキングを満喫した。日が昇れば、北アルプスの雄大な大パノラマに感動。遠く槍ヶ岳をめざし、縦走路をひたすら歩く。西岳の小屋で昼食に、あたたかい山菜うどんを食べ、次の宿泊地であるヒュッテ大槍に13時30分に到着した。 ヒュッテ大槍のテラスから、槍の穂先を眺めながらのビールはうまい。ほんとうに贅沢な時間を過ごした。3日目も3時起床。4時出発。風がビュービュー吹く真夜中、ダウンのジャケットを着ての出発である。ヘッドランプの灯りを頼りに、槍の肩に向かう。肩の小屋で休憩後、日の出前に槍ヶ岳へ登頂。山頂はまだ登山者も少なく、槍の穂先で、ご来光を拝み、遠く富士、南アルプス、八ヶ岳、中央アルプスが雲海に浮かんでいた。早朝の穂先で絶景に感動し、ゆっくり上高地へ下山した。
・・・槍の穂先から長い梯子を下りているとき、Kお父さんが緊張して、Sさんの頭を、足場と間違えて踏んでいた。穂先から降りてくると、Sさんの帽子に、Kお父さんの登山靴の足跡が残っていたのが笑えた。みなさん、憧れの槍ヶ岳初登頂おめでとう。

















9月12日 ()
夕方、閉店まぎわに女性のお客さまが、最初は、登山用ソックスのご相談に来られた。「靴下があっていなく、靴の中でガバガバ動いて履き心地が悪いんです。」とお客さま。ぼくは、おや?と思い、今履いている登山靴のことを詳しくお聞きする。最近、スカルパの登山靴を、松本の郊外にあるいつもの某大型登山店にて、購入されたという。その女性の足型を見せていただくと、やや、外反母趾。甲も若干高く、スカルパの足型ではないような?とりあえず、見てみないとなんとも言えないため、その履き心地の悪いという登山靴と、ソックスを来週お持ちいただき、ぼくが確認することになった。


9月11日 ()
今日は、午前中と午後にお1人ずつ、登山靴のフィッテングのお客さまが来店された以外、お客さまはちらほら。のんびりした1日だった。


9月10日 ()
Sさんが、登山靴のつま先が当たり爪にまめができたということで、登山靴をお持ちになられた。とりあえず、いつものように、靴紐を締めていただくと、Sさんの締めた?靴紐はタルタルだった。Sさんに靴紐の締め方をもう一度ご説明して、なんとかできるようになっていただいた。「こんなに紐を締めるなんて、考えてもなかったわ~。」とSさん。登山靴をフィッテングしている時に、何度もご説明したはずだけどね~。つづいて、Fさんが「靴がぬげてしまう。」というKスポーツで購入された、サロモンの冬用登山靴をご持参された。サイズを確認すると、ピッタリで問題ない。Fさんに靴紐を締めていただくようお願いして、じっと観察する。Fさんは小柄な女性で、腕も細い。しっかり靴紐を締めようとはしているが、うまく締まらないようである。締め終った靴紐をチェックすると、力を入れて締めていたわりに、緩い。どうも、靴紐がいまいち気にいらないので、Fさんにお断りして、靴紐を交換してみた。すると、Fさんの力でもグイグイ締まるようになり、嘘のように履き心地が良くなったようで、Fさんは驚き、だった。

つづいて、Fさんからお預かりしたストックのメンテナンスをしていると、糸魚川から登山に来られ、下山した帰りに、Mさんご夫婦がご来店された。Mさんご夫婦は、霞沢岳を登り、徳本峠から島々谷へ下山されてたそうだ。そのとき履いていた登山靴は先日、ご夫婦で購入されたシリオのヌバック皮の登山靴である。弊店では、皮の登山靴をご購入された場合、靴のお手入れ方法を、数回山で履いていただき、汚れた状態でお持ちいただいている。そこで、お手入れを実演しながら、ご説明することで、お手入れ方法をご理解いただけると考えている。しかし、ぼくには、他にも大切な目的がある。数回山で履かれて、お持ちいただくことで、登山靴の履き心地をお聞きすることができる事である。もし、調子が悪ければ、紐の締め方からチェック、靴下やインソールなどで微調整ができるのだ。できる限り、足が痛くならない登山靴を履いていただきたい。Mさんは、ご夫婦とも「調子いいですよ~。」とお聞きできて、うれしかった。

Mさんご夫婦の登山靴のお手入れをしていると、ご老人のご夫婦が、富士尾山の登山口を聞きに来られた。そのご夫婦は、明日、富士尾山に登られるそうだけど、富士尾山は、地元の方でもめったに登ることのない、里山で、登山口の位置もわかりづらい。その方たちは、登山口まで、タクシーを利用されるということなので、タクシーの運転手さんにわかるように地図を描いてお渡しした。

その間に、1人の女性が、「登山靴を購入しにきました。」とご来店された。ぼくは、Mさんの登山靴のお手入れのご説明をしている途中だったので、少し、お待ちいただいていると、10分ほどして「あの~、時間がなくなったので、また来ます~。」と言って帰られた。10分では、登山靴のフィッテングは無理なので、最低でも40分から1時間は余裕をもっていただきたい。気がついたら、もう夕方になっていた。

昨日と、今日は、北アルプスは、雲ひとつない快晴だった。おそらく今年いちばんである。



9月9日 ()
朝早くご来店されたグループのお1人が、お店の奥の登山靴売り場に直行し、後から入ってきた人も登山靴の周りに集まってきた。「お~あった、あった。シリオもあるぞ~。」という声がザワザワと聞こえる。「登山靴を忘れたんですか?」とぼくがお聞きすると、そのうちの女性のお1人が「そうなんです。やってしまいました・・・。」としょんぼりとご返事。
みなさん、東京方面から北アルプス表銀座を縦走するため、昨夜から、東京を出て車でこられた。途中で、お1人が登山靴を忘れたことに気づかれて、回送を依頼していたタクシー会社からBC穂高のことを聞いて、駆け込んで来られた。時刻は午前8時。時間が、あまりないので、いつものように足の形をみて、ぼくがチョイスした靴をすばやくフィッテングする。靴紐をぼくが締め、ためし履きしながら、お会計。タグ類をはさみで切り、そのまま、登山口に向かわれた。

そのグループは、入山時刻が予定より少し遅くなったため、今日は、無理をせず、今日宿泊予定だった大天井ヒュッテまで行かずに、燕山荘でゆっくりして、明日の朝、早出して槍に向うようアドバイスした。時間的には余裕だけど、燕山荘を暗いうちにヘッドランプで出発し、喜作新道の途中から朝日が昇ると、おもいっきり清々しく感動的なのだ。登山靴を忘れた人がいたことで、予定を変更したけど、結果的にラッキーなことがあれば、それはそれで素敵なことである。

昨日から、餓鬼岳へ登り、東沢を下山して来られた「しなの山楽会」のおばさまグループが弊店のカフェバーで井戸端会議。ケーキをご持参で、楽しそうなティータイム風景だったので、ぼくの携帯カメラでパシャッ。今日は、久々の快晴のため、久々の西日が眩しい。さて、日本列島に接近中の台風13号は、今週末、いかなる動きをするかな?・・・すこし心配だ。





9月8日 ()
早朝3時40分。ぼくの出勤時間は、もう半袖1枚では寒いくらい。お店に到着し、お店に置いていた、ぼくの厚手のフリースを着るとちょうど良かった。空も明るくなってもしばらくは、厚手のフリースを着たまま快適だった。しかし、外に出ると道行く人は、まだ半袖のままで、ぼくは明らかに浮いていた。

遠方からエアボード130Xを4台ご注文をいただき、メーカーに手配する。そういえば、BC穂高のレンタル用エアボードは、GWに涸沢に上げたきりである。冬が来る前に下ろさなければ、今シーズンは遊べない。だから10月に入ったら、茜空をつれて1泊2日で、とりに行こうかな。



9月7日 ()
今朝から、Fさんグループが5人パーティで、中房登山口から表銀座縦走、槍ヶ岳登頂を目指して出発された。Fさんたちは、BC穂高で管理させていただいている登山者駐車場をご利用され、車を乗り合って弊店のお弁当を持って、中房へ向かった。

午後1時半すぎ、強烈な雷とともに、安曇野は、激しい豪雨につつまれた。お店の玄関を閉め、スコールをやり過ごす。店内には、雨宿りのお客さんもちらほら。珈琲を飲んだりされている。ぼくは、ふと、Fさんたちのことが気になり、とりあえず、燕山荘に電話をしてみると、Fさんたちは、燕山荘をずいぶん前に通過し、大天井岳に向かわれたということだった。雨や雷のことを、燕のスタッフにたずねると、雷はなく、雨は降っていないと言うことなので、一安心。Fさんたち、あすは、槍ヶ岳にむけて、東鎌尾根を縦走される。明日もお天気が心配だけど、ご無事を。



9月6日 ()
九州の宮崎から、信州に2ヶ月ほど滞在しながら日本アルプスを歩き回りに来られたTさんが来店された。Tさんは、定年退職され、たっぷりできた時間を活用され、今回、南アルプスから、北アルプスを点々と車で移動しながら天候も見て、山を歩かれる計画を立てられた。Tさんのお話しでは、九州の宮崎で、弊店のホームページをご覧になられていたそうで、信州入りしてから、真っ先にBC穂高にお立ち寄りくださったそうだ。そして、今回の山歩きに必要な、装備と、バックパックやコンロ、食糧、そして、M先生の実験でおなじみの、山専ボトルなどを補充された。明日は、上高地で娘さんと待ち合わせされるそうで、本格的に山に入られるのは、天候を見ながら、来週中ごろになるだろう。Tさんは、まず南アルプスの光や聖、鳳凰三山をせめて、北は、槍穂高あたりから攻めるそうである。その間も、山を下りたらBC穂高をベースにしながら、次の登山の準備や情報収集にも活用していただけるそうなので、ぼくもいろんなお話を聞けるので楽しみだ。


9月5日 ()
ぼくは今、新しい会社をつくる準備をはじめた。それは、世界の自然と冒険をテーマに、バックパッキングや探検するツアーに出発したり、日本とヨーロッパ、アメリカとを国際交流しながら、ツリーハウスを創る会社を目指している。自然と大冒険には、ツリーハウスがつきものなのだ。テーマは、夢と冒険のカンパニー。むかし子供の頃、夢にみた大冒険をかたちにしたい。とにかく、今、ぼくは、わくわくしている。


9月4日 ()
モントレイルの熱成形インソールが入荷した。このインソールは、いままで、専用の機材を用いて、人の手によりセミオーダーのインソールを作っていたのに対し、ユーザーご自身でも簡単に熱成形により、セミオーダー並のインソールが作れるモノである。また、熱成形をしなくても、インソールとして使っていくうちに自然と、自分の足型になっていく、特殊な素材を使っているため、インソールをわざわざ作らなくても、それなりの履き心地を手に入れることができるのである。価格も4,200円(税込)とリーズナブル。登山靴やスキーブーツランニングシューズなど、あらゆる靴に対応する。靴の履き心地についてお悩みの方に是非いちどお試しいただきたい。





MOUNTAIN SHOPコーナーに、モントレイル エンデューロインソールを追加しました。



9月3日 ()
「そろそろ登山靴がやばいんです。足に合う登山靴を選んでください。」と、どしゃ降りの雨の中、Kさんがご来店された。Kさんの登山靴は、購入いらい15年間のあいだ一度もお手入れをしたことがなく、ソールも張り替えたことはないという。ソールは、所々、剥がれかけてきたのをボンドで付けていたそうだが、Kさんも、さすがに限界というか危険を感じて、登山靴を買い換える決心をされたそうだ。15年モノは、ご持参されなかったため、状態を確認できなかったが、おそらく、確認するまでもないだろう。ということで、まずは、Kさんに足の形を見せていただき、フィッテングする。そして、ヌバック皮のやや幅広3Eプラスに決定した。

BC穂高で登山靴をご購入されるお客様のほとんどは、お客さまご自信で登山靴のモデルを選ばれることは少ない。BC穂高で在庫している登山靴は、いろんな用途や、足型の方にもぴったりフィットするために必要なモデルだけを揃えている。登山靴はたくさんのメーカーや種類があり、登山靴みたいなフォルムのクライミングシューズまで最近出回っている。ショップの棚にずらりと並んでいる登山靴は、見た目で履き心地は、わからないモノであり、それ以上に、皆さん、人それぞれ、いろんな足型をされている。だから「誰にでも履き心地のいい、店長おすすめの登山靴。」というものは、実際には存在しないのが現状なのである。BC穂高では、登山靴をお選びいただく時、ほとんどの場合、ぼくが、お客さまの足型を見て、ぴったりのモデルで、ぴったりのサイズをチョイスさあせていただく。お客さまの足型にフィッテングしてから、はじめておすすめするようにしている。お客様は、フィットするモデルの中から、唯一、カラーや材質を選べるだけである。中には、ご予算をオーバーしたり、お好みのブランドやモデルを履けないお客さまもいて、大変申し訳ない気持ちになる時もある。しかしそれよりも、足が痛くなる登山靴を販売したくないのだ。Kさんの足型もそのお1人だった。



9月2日 ()
昨日の久しぶりの山歩きで、ぼくの太ももと、ふくらはぎは、筋肉痛になってしまった。なんとか普通に歩くことができるため、お仕事には支障がないが情けないガイドである。仕事が終わり、帰宅すると、奥さんも軽い筋肉痛だそうだ。昨日、燕岳を日帰りで、登りも下りも半分ずつは歩いた、たくましい茜空にも、足が痛くないか聞いてみると、なんともないという。パパは筋肉痛で、太ももが痛い。ことを茜空に打ち明けると、ソファーの上で、茜空がぼくの太ももめがけてジャンプ。ぼくが悲鳴をあげると、面白がってピョンピョンと手すりに登って、飛んで来る。元気なのは茜空だけだった。


9月1日 ()
ぱぱの夏休み! 北アルプス 燕岳 日帰り家族登山

「ぱぱ、あの、たかいおやまに、あかねちゃん、いきたいの。」

今年の春に、3才の茜空(あかね)が、北アルプス 燕岳のほうを指差して言っていた。
お母さんのユカにも相談し、2日前に、家族3人で、燕岳に行くことに決めた。

合戦尾根を登り、稜線に出て向こう側の山並みが見えたとき、茜空の第一声は
「きれい~。わーたかーい。ぱぱ、なんでこんなにたかいの~。」
「お山だから、高いんだよ。」

とぼくが答えると
「おやまは、なんでたかいの。」
と茜空は興奮している。
「神さまが作ったから、お山は高いんだよ。」
と茜空に伝えると、茜空は大声で
「かみさま、ありがとう。」
と叫んだ。

茜空は登りも下りも、半分は自分の足で歩き、ぼくたちを引っ張っていた。道案内もしてくれ、とても3才とは思えないくらい、お母さんやお父さんを、励ましたり、帰ってきた後の有明荘の温泉では
「ぱぱ、おやま、おおきかったね。」
「そうだね。おおきかったね。」
「あかねちゃんも、ぱぱも、ままも、みんな元気だしたよね。」

と茜空。かわいい言葉を言うものだ。
「うん、そうだね。茜空も元気に歩いたよね。また行こうね。」
ということで、次はどこに、行こうかな~。