登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Dec.2008
12月31日 ()







12月27日 () ~ 30日 ()
●冬の北アルプス・燕岳登山 MOUNTAIN SCHOOL
穂高宮城ゲート~中房温泉(泊)~合戦尾根~燕山荘(泊)~燕岳頂上~蛙岩~燕山荘(泊)~中房登山口下山
参加者/8名 リーダー/太田


1日目・・・穂高駅前 BC集合。中房温泉三昧。
穂高の宮城ゲートを朝7時、青空の中、歩き始めた。中房登山口のある中房温泉には、順調に到着し、今日はここに宿泊する。中房温泉のロビーの地熱コタツで、わいわい。温泉三昧のあと、全員20畳ほどの広い同部屋で休む。さすがに、標高1500mに建つ、中房温泉。地熱でポカポカロビーとは対照的に客室は、底冷えの冷凍庫。夜は、暖房を全開にしても、お布団も薄く、耐寒訓練さながらの寒ーい1夜を過ごした。

2日目・・・中房登山口より入山。厳冬の北アルプスは大歓迎!?
朝7時より歩き始める。雪はそこそこで今回は、ラッセルはなく快適に歩けた。合戦小屋を経て、燕山荘へ登りあげる最後の登り。ときより、巻き込んできた地吹雪に煽られながらも、みなさん、難なく燕山荘の建つ稜線へたどり着いた。燕山荘の東側から西側へ回り込むと、いつものように強烈な季節風の大歓迎を受ける。今回の風速は瞬間的に約37mを記録。時速に換算すると、約140km/hの風である。ぼくでも、時々よろけてしまう。皆さん、風に叩きのめされながらも、何とか燕山荘の玄関へたどり着いた。北アルプス稜線を吹く強烈な季節風に煽られながら必死でこらえながら、歩いていると、不思議に、怖さや不快感は無く、おもしろくて、笑けてしまう。燕山荘の玄関前は風も無く穏やか。空は、雪煙は舞っているが、薄っすらと青空が広がっている。今夜は、燕山荘に宿泊。夜は、満天の星空と安曇野、松本、長野の夜景を楽しみ、お布団にはレンタル湯たんぽ。今夜はぬくぬくの一夜を過ごした。

3日目・・・風も止み、快晴の北アルプス。おだやかな稜線をお散歩。そして、もう一泊滞在決定。
朝食とは思えない豪華な燕山荘の朝食をいただき、7時にご来光を見て、7時30分から、燕岳頂上へアタック。とはいえ、風も無く快晴の青空は太陽の日差しがまぶしく気温も低くない。北アルプス、八ヶ岳、富士山、南アルプスなど、眺望は360度の大パノラマである。頂上を踏んだあと、燕山荘に戻り、全員大盛カレーで腹ごしらえ。再び、フル装備で玄関に集合し、今度は、表銀座縦走ルートを蛙岩までお散歩。今日は、一日中穏やかに晴れていたため、たくさん写真を写した。燕山荘では、コタツにみかんという伝統的な日本文化のおもてなし。今夜も燕山荘に宿泊した。

4日目(予備日)・・・下山。
8時より北アルプス稜線や燕山荘とお別れし、合戦尾根を下山する。昨日よりは、風も少し強くなり、地吹雪が舞っている。しかし、ここ数日、降雪は無く、ラッセルもない。約4時間で中房登山口へ下山。ここからは、冬季通行止めの林道をひたすら歩くこと3時間。ゲートに無事到着。下山後は、信州のお蕎麦で打ち上げし、BC隊は無事に解散した。










★2008 冬の北アルプス 燕岳登山 フォトはこちらから






《番外編》
バックカントリーオフィシャルカー1号 其の1・・・納車前にステッカーチューン完成

車種/トヨタ ハイエース グランドキャビン10人乗り 4WD

トヨタのK君から、画像が届いた。この車は、幼稚園の送迎バスのようだが、バックカントリーマウンテンスクールのオフィシャルカーである。BCマウンテンスクール体制が、まだまだ、完璧に整っているわけではないが、ノリやアンドラッシュと一緒に、今後さらに強化していく予定である。そして、この車はBCマウンテンスクールやガイド登山などの移動手段として活躍してもらう。
納車は1月7日の予定。また、DYNAFITがサポートする山岳スキーレース、イベントや、試乗会などでは、DYNAFITサポートカーとしても活躍を期待している。





12月26日 ()
アンドラッシュに、レジの打ち方から、クレジットカードの支払い処理、メンバーズカード発行方法と、お店のルールを詰め込んだ。まだ、しばらくは、スムーズにできないけど、すぐできるようになるだろう。問題は、アンドラッシュには、お客さまとのコミュニケーションのとり方や、必要な間、お客さまが必要とする山の道具、考え方を聞き出す方法など、ショップスタッフとして、間違えたものを販売しない方法、道具をチョイスする理論など、長年の経験が必要なテクニックがまだない。初めてのことだから当たり前ではあるが、お客さまの誤った考え方や、道具選び、道具の使い方次第で、お客さまが事故を招いてしまう可能性があるだけに、ぼくたちプロショップのスタッフは、知識や経験、感性や人間性、お客さまとのコミュニケーションが最も重要とされるお仕事なのである。

明日から29日か30日までは、アンドラッシュが店長です。まだ、不慣れなところもありますが、とても純粋でまじめで、お話し好きで、自然が大好きな男です。みなさま、よろしくおねがいします。



12月25日 ()
27日からぼくは、燕登山のため、4日間留守になる。留守のお店は、新スタッフのアンドラッシュ(ハンガリーから来た外国人)が1人でお留守番することになっている。アンドラッシュは、ヨーロッパアルプスを歩いたり、ケービングガイド(洞窟探検)をしていた経験がある。しかし、彼は、ショップスタッフの経験は無い。だから、ショップスタッフとしては、まったくの初心者である。アンドラッシュにとっては、毎日が、緊張の連続で、覚えなければならないことがたくさんある。そして、太田的なプロショップ理論も教え込まれている。一人前のスタッフになれるまでは、彼にとって辛いこともあるだろう。ぼくも、22年前から経験している。ぼくは、16のとき、実家の近所の王将という中華料理店にアルバイトで勤めたのが店員さんのデビューである。そして大阪で高校を卒業した18の時、三峰という紳士服店を全国的に経営する会社に勤めた。そこで、ショップスタッフの基礎の基礎である全てのことを学んだ。そして、23才から伊豆でパラグライダーをはじめて、自然と命がけで向き合う(遊ぶ)楽しさと自然の掟を学んだ。30才のとき、はじめて登山ショップのスタッフになり、山の道具を学び、自分のショップを持つ夢をみた。36才にガイドの資格を取得し、プロ山岳ガイドを目指した。39才で、ようやく小さな、お店を持てた。40才、なんとか1年間お店を運営した。なんとか、ぼくは、自分の構想のスタートラインに近づいている。でも、まだ、先は長い。


12月24日 ()
今日は、クリスマスイブである。今日のために、クリスマス包装の準備をしていた。朝からクリスマスのプレゼントのお客さまがポツポツとご来店。 レジで『クリスマスプレゼントですか?』と今日はお尋ねすることが多かった。


12月23日 ()
お店の改造計画は、いよいよ、お店の一番奥のウエアコーナーに移った。丸太工房さんで特注にて制作していただいた商品什器が届いたため、オスモで塗装し、組み立てて搬入するまでに、3日がかり。バックカントリーバージョンの什器を設置すると、まわりの壁も改造がはじまり、来年春までかかりそうな計画がまとまってきた。


12月22日 ()
先週の火曜日に入荷したPIEPSの雪崩ビーコンの在庫が半分となった。現在、マムートもメーカーで在庫切れをおこしている。マムートは、年内に入荷するか?微妙なところのようだ。


12月21日 ()
お電話にてガーミンのコロラド300をご注文いただいたMさんは、パラグライダーのフライヤー。最近は、スカイスポーツのローカルルールに、GPSの携帯を義務付けているエリアもあるそうだ。Mさんより、TOPOの転送作業をご依頼いただき、月曜日に設定してお送りすることになった。

Iさんご夫婦が、年末の燕岳登山のための装備を整えるために来店された。Iさんご夫婦は、冬用アイゼンとピッケルをはじめて手にされた。まずは、アイゼンの装着方法、ブーツサイズの調節方法などをご説明し、実際に、装着してみせ、そのあと、Iさんご本人に装着していただく。グリベルの10本アイゼンは、黄色いスノープレートが評判で、まん中のポコッと丸く突起した部分が、雪団子の成長をおさえ、ポコッと雪団子が剥がれる仕組みになっている。ピッケルは、身長に合わせてシャフトの長さが代わるためIさんにお持ちいただき、長さをきめる。ピッケルの使い方は、燕登山の当日に、アドバイスさせていただくことにして、リーシュコードの使い方だけ説明した。



12月20日 ()
マムートのヘッドランプであるルシードTX1は、105mのライトレンジを持つ、最強のLEDスポットライトを備えたヘッドランプである。行動時間の節約のため、やむなく、夜の歩行やクライミングに出発しなければならない場合、ルートを見失わないためには、遠くを照らすことができる明るいヘッドランプだけが頼りになる。LC4さんが購入されたTX1を点灯すると、店内の照明器具のスポットライトより明るいことに圧倒される。ぼくのヘッドランプは、スターライトトレッキング用にブラックダイアモンドを使っているが、TX1は、それよりはるかに明るい。


12月19日 ()
Uさんが、スキー板を持ち込まれ、ビンディングの位置を付け替えるご依頼をいただいた。Uさんのスキーは、ご友人から譲り受けられたと言うアルペンスタイルの板 とビンディング。Uさんのブーツサイズがビンディングの調節幅の限界を少し超えているため、位置をずらさなければ、装着できないのである。ビンディングは、プラスチック製のプレートの上に固定されていて、そのプレート上での移動となる。ビス穴は、プレートにあけて、板には、傷つかないため、気持ち的にリラックスして作業ができた。


12月18日 ()
先日、ご夫婦で、今シーズンより数年ぶりにスキーを再開されるというご年配のご夫婦が、弊店よりチューンナップに出された。そのスキーは1週間ほどまえに、フルチューンで生まれ変わったスキー板をお渡しした。夕方、そのご夫婦が来店され、雪が待ち遠しいというお気持ちをお聞きした。今シーズンの雪は、ゲレンデを埋め尽くすほど、まだ降っておらず、一部のスキー場で、標高の高い上部だけ滑ることができるだけ。まだまだシーズンインしていない。


12月17日 ()
オーダーしたハイエースのグランドキャビンの納車日のご連絡をいただいた。ハイエースのグランドキャビンは、受注生産ということなので、たったいま組み立てられているそうだ。年明けが楽しみで、今から、にやけてしまう。


12月16日 ()
アンドラッシュとお店の改造作業を朝から集中してはじめた。昨日までにコツコツと作った木の窓を取り付けるための壁を作り、夕方には窓が取り付いた。いつものことだけど、商品を陳列するために、お店を改造して、什器など製作しても、あまりに完成度が高いと、そこに商品を並べたくなくなる気持ちになる。アンドラッシュも、『窓の周りには、商品を置きたくない。』と言いだした。

昨日、雪崩ビーコンのPIEPS DSPの在庫が無くなった。今月の入荷がそろそろなので、輸入もとのKEMさんへ電話で問い合わせると『はい、本日入荷しまして、ただいま、出荷作業をしているところです。』とメーカーの担当者さん。
そして、今日、メーカーさんから段ボール2箱で、DSPが20台、FREERIDEが15台届いた。検品して、箱から出すまでのあいだに、DSPを購入されるために来店されたお客さま。『DSPありますか?』と言いながら、1台も展示していないカウンター周りをキョロキョロしている。『昨日一旦、売り切れましたが、今朝入荷しました。』とぼくが答えると『たしか、ここに山積になっていたと思うのですが・・・。』と不思議そうにしていた。それもそのはず、PIEPSは毎月1回20台から30台入荷しても、次の入荷を待たずに売切れてしまう状況が続いている。そろそろシーズンである。また山積となったPIEPSは、年末、いつまで在庫が残るだろうか。





12月15日 ()
いつもは、暇ーな月曜日の営業だけど、今日は違っていた。午前中にピープスのビーコンを購入されたお客さまへ取り扱い説明をしていると、DYNAFITスキーとTLT FTビンディングをご注文いただいていた岐阜のSさんが、ブーツをご持参で、来店された。ピープスの取り扱い説明を終えると、さっそくSさんからブーツをお預かりし、ビンディングの取り付け作業をはじめる。ときどき、レジに商品をお持ちになられたお客さまのところに走り、作業を中断するが、通常の1時間半ほどで、取り付けからセッティングまで終了。Sさんにビンディングの装着方法と、取り扱い説明など時間をかけて説明する。その間にも、何人かのお客さまに呼ばれて中断する。


12月14日 ()
午前中に2本のビンディングの取り付けをして、握力が低下した。ネジの締め込みには、ねじ山をなめないように、スナップオンのドライバーのグリップを手のひらで押し付けて、手の甲の上に上半身の全体重をかけて、グリッ、グリッと締めていく。9本のビスをすべて適正なトルクまで締め上げると、寒い冬でも身体がポカポカに温まる。このとき、体重のかけ方が足りなかったり、油断をすると、ネジ山をナメてしまうことがある。ビンディングの取り付けは、集中力が大切なのだ。


12月13日 ()
DYNAFITのGUIDEスキーを購入された山岳ガイドのNさんのスキーにビンディングを取り付けた。Nさんは、TLTスピードというモデルのビンディングを選ばれた。TLTスピードは、メタルちっくなボディーに無駄なものを一切排除した超軽量コンパクトな山岳スキービンディングである。イタリアンレッドのGUIDE SKIにメッキ加工されたTLTスピードは、スピード感あふれる組み合わせで、作業をしていても楽しい。


12月12日 ()
あさから、木工作業である。アンドラッシュも工作が大好き。これから、ぼくとアンドラッシュのコンビで、お店の改造計画をさらに強化していこうと思う。


12月11日 ()
昨日からBC穂高のスタッフとなったアンドラッシュは、現在、研修期間中として見習いということがお仕事。アンドラッシュは、自国ハンガリーで生活していた頃は、オーストリアが近いことから、ヨーロッパアルプスを歩き、ケイビング(洞窟探検)ガイドをしていた経験がある。日本では、ガイドの資格を有しないため、来年のガイド試験を受験する。弊店の規則では、弊店スタッフは、山岳ガイドの資格を有する現役のプロガイドか、それに順ずる登山経験者のみ、弊店スタッフとして働くことができる。ということになっている。アンドラッシュは、今年のシーズンを通して、北アルプス穂高連峰の涸沢ヒュッテのスタッフとして山に入っていた。アンドラッシュは、じゅうぶんな経験があり、体力もあり、道具のことも知っている。性格もやさしく、考え方もしっかりしている。あとは柔軟性が備わっていれば、お客さまから信頼される良いスタッフになれるだろう。


12月10日 ()
Kさんのスキー板にビンディングを取り付ける。ゲージをセットし、電動ドリルでビス穴をあける。ビス穴を整えシールを流し込み、ビンディングを合わせてビスをスナップオンの専用ドライバーで締めこむ。すると、どうしても1箇所、ビスが入っていかない。どうも、おかしい。一旦取り外し、ビスの穴を確認するが、とくに穴がズレているわけでのなく、穴に何かつまっているわけもない。すると、横で作業を見ていたアンドラッシュが『このビスおかしいです~』とぼくに見せた。ビスの不良品である。そのビスをゴミ箱に捨て、良品のビスで取り付ける。取り付けが完了し、ブーツをセットしてビンディンブの調整をしているところで、Kさんが来店された。

今日から、アンドラッシュが弊店のスタッフに加わった。アンドラッシュは、ヨーロッパのハンガリーでケイビングガイドをしていた。今日は、入荷した段ボール箱をあけて、検品してプライスをつける作業をしてもらい、あすは、お店の改造工事を続行するため、ぼくも、アンドラッシュもワークウエアで出勤する。



12月9日 ()
今日は、月にいちど、必ず来る、会計監査の日である。火曜日がだいたい暇な日が多いため、経理仕事に集中できる火曜日に監査の日を設定している。いまさらでもないが、ぼくは、整理整頓と、事務仕事が大の苦手。毎日コツコツ経理の処理をためずにしなければならないことはわかっているけど、ついつい1ヶ月分貯めてしまうのである。今朝は、朝から伝票やレジのジャーナル、領収書や請求書など、経理に必要な伝票類と格闘する。会計事務所から担当の税理士さんが訪問されるのは、午後いち。それまでになんとかしなければならない。今日ばかりは、とくに午前中は、来店されるお客さまとゆっくりしゃべってはいられない。お客さまに呼ばれて、少し話しては、すぐにパソコンの前に座る。なんと、愛想の無い店員だろうか。

ご注文いただいたDYNAFITスキーにTLTビンディングを取り付ける作業が3本溜まっている。今週中には、オーナーさんへ、完璧に取り付けて、お渡ししなければならないため、明日は、ドリルやドライバーと格闘しそうだ。



12月8日 ()
昨夜は、ACTの忘年会。閉店後、会場の常念坊という有明の旅館に車で行き、お泊りして、今朝そのまま出勤した。アンドラッシュがあさってからBC穂高のスタッフとなることに決まった。来年、ぼくはガイド業を復活させるつもりでいる。人間は、目標に向かって1歩1歩進まねばならない。ぼくは、着実に進んでいる。アンドラッシュとは、未来に、世界を駆け巡る楽しいお仕事をしていく。というプランを考えている。これは、考えるだけでも楽しい。


12月7日 ()
●雪山講習会 栂池高原 参加6名 ガイド/太田
あさ6:30にバックカントリー穂高店に集合し、7名で白馬に移動する。今日は、雪山講習会である。雪が少ないため、会場は 栂池スキー場のゴンドラを利用し、自然園の近くまで歩いて、林道わきの斜面で訓練する。まずは、滑落停止、フィックスロープにプルージックで確保しながらの登攀。登り下りでのピッケルの使い方。最後に、ビバークのための雪洞作り、アイゼン歩行練習など、快晴の白馬を眺めながら、気持ちのいい講習会ができた。帰りに、青木湖のラーメン店で、久しぶりにねぎラーメンを食べて、帰ってきた。





12月6日 ()
明日の雪山講習に参加されるKさんとNさんが来店された。Nさんは、雪山用の登山靴をフィッテングし、Kさんとともに、グリベルの10本爪アイゼンをチョイス。お手持ちの装備も持ってきていただき、チェックしながら、年末の燕岳登山の準備を整え、明日の雪山講習にも参加される。お2人は、ヘリテイジのロングスパッツをお使いで『装着しづらい。』とおっしゃられていたため、最新のマムートやノースフェイスなどのスパッツをお見せすると、簡単な装着感に驚かれていた。とくに、マムートのロングスパッツは、歩きながらはずせるくらいに簡単構造で、むだなだぶつきもなく、とにかく優れものである。ヘリテイジ社のロングスパッツもたしかに評判はよかったけど、現在では、過去の産物となってしまった。昭和時代に登山用具界をリードした日本の登山メーカーも今は、どこも元気がないように思う。それも時代の変化なのである。


12月5日 ()
朝の出勤のときは、車のウインドガラスがバリバリに凍っていた。とうぜん息は白く、素手だと寒さで痛く感じるほどになってきた。お店の玄関ドアも、夏のように開けっ放しではいられない。そろそろストーブの恋しい季節である。倉庫からアラジンの石油ストーブを引っ張り出して今シーズンの初点火。


12月4日 ()
2008-2009のバックカントリースキーがだいたい出揃った。弊店では、DYNAFITを中心に、今期から日本初入荷となるムーブメントやテレマークG3が中心となっている。ビンディングは、世界最軽量のTLTをはじめ、ディアミール、NAXOを組み込める。ブーツは、DYNAFIT、GARMONTが中心で、今期はどこのメーカーさんも、ブーツの在庫は薄い。

今日は、壁に立てかけているスキーのラックを制作した。消防署にお勤めのKさんから、夏に桧の丸太を10本ほど寄付していただき、先日、近くの製材所で板にひいていただいた材木を使って加工した。桧は電動工具で加工すると、独特の桧の香りがひろがる。今日は、簡単な作業のため、夕方には完成した。



12月3日 ()
今日は、あさから、次なるお店の改造工事を始めるため、作業着姿で出勤した。早朝は気温も低く、朝霧がたちこめていた。いつものように、開店準備を整え、お店のパソコンの電源をいれ、いつものようにメールの送受信。日に日に増える迷惑メールを順番に削除し、通信販売のご注文メールを順番に確認し、それぞれ返信メールを送信。数件分の伝票をエクセルで作り、通販からご入会いただけるお客さまのメンバーズカードを作成し、宅急便の送り状を書き、ご注文いただいたGPSや雪崩ビーコンをカウンターテーブルに並べ、伝票ごとに検品し、伝票と送り状を並べた商品の上に置き、今日発送するモノは箱に梱包し、電話で宅急便のセンターに集荷依頼をかけ、一段落して時計を見ると、一瞬目を疑った。お昼の12時をまわっていたのだ。お店に出勤して、もう6時間もたっている。信じられない。ぼくの時間の進みが速くなったのか?

午後には、先日、山岳スキー用具一式をご予約いただいたKさんが、取寄せたガルモントRADIUM 28.5cmの試し履きに来られた。サイズは、ぴったりでブーツは決まり、板やビンディングを確認し、お渡し日も決まった。そして、攻守逆転。お店のテーブルにぼくも座り、ハイエースのカタログをワクワクしながら眺め、Kさんの説明をよく聞き、見積りとグレードなどの相談をした。Kさんが帰られたあと、お店のパソコンで、お客さまからご注文いただいた取寄せの発注をしていると、外で茜空ちゃんの声がした。茜空と同じ幼稚園に通うお友だちもお店に来て茜空も興奮気味。その頃には、もう夕方である。 今日は、なんと時間が短いのか?お弁当を食べる時間も無く、お店の改造工事は、外のコンセントに延長ケーブルを差し込んだだけで終わった。



12月2日 ()
今日は、娘の茜空の幼稚園がお休みの日。奥さんのデザインのお仕事も絶好調に忙しく、茜空と遊んでいる暇はなさそう。なので、茜空をお店に連れてきて今日は、ぼくが子守をすることにした。今日は、月曜日に注文した商品が入荷する日。大きい段ボール箱が次から次に届いて、たちまち玄関を覆い隠すほど。そこで、今日は、茜空にもお手伝いをお願いした。まず、茜空は、シール貼りと、はさみでチョキンチョキンと紙を切るのが得意。なので、まずは、はさみを茜空にわたして、段ボール箱の開封をお願いした。茜空が開けた段ボールを検品して、棚にレイアウトしていると茜空は次の段ボール箱と格闘。まだまだ、4才の茜空は要領よくはできないため、けっこう時間がかかる。だから、ちょうどいいタイミングで仕事がすすみ、段ボール箱は順調に片付いた。つぎに発送する商品の梱包をお願いした。ガムテープの貼り方を茜空に教え、ガムテープを手渡し、見てると、けっこう上手く貼る。つぎに、お店を少し閉め、茜空と銀行へ行き、帰ってくるとお昼の時間。お母さんの作ったお弁当を2人で食べ、そのまま、営業していると、あっという間に、閉店時間になった。今日は、茜空が楽しかったかどうかわからないけど、ぼくは楽しい1日だった。


12月1日 ()
今日は、富山さんにお留守番をお願いして、お客さまから依頼されたスキーチューニングの板2本を白馬のFITさんに持っていき、お店に戻ると、Kさんがスキーのご相談のため来店されていた。Kさんは、トヨタのディーラーにお勤め。Kさんは、今年から山岳スキーの世界へのめりこまれるため、DYNAFITスキー一式を選ばれた。スキーの商談がひと段落したあと、弊店で購入予定のハイエース10人乗りのことでいろいろお聞きした。ちょうど、ブーツのフィッテングのとき、ハイエースのオプション付見積りもご用意いただくことになった。

午後からは、運転免許証の更新のため、塩尻の免許センターに行って、講習をうけて、免許の書き換えが終了。免許の更新で、どきどきするのが視力検査である。ぼくは、まだ、視力検査で落ちたことはないが、いつもギリギリでパスしている。目を細めて、なから感に頼ることもあり、いつ落ちても仕方が無い状況である。ぼくは、以前、大型バスの送迎や、大型トラックで長距離を走っていたこともあり、大型免許を持っている。大型には、一般的な視力検査に加え、遠近検査もある。ここ数回は、視力がだいぶ落ちてきて、感?に頼る検査となっている。眼鏡をかけると問題ないが、今回も、ぎりぎり視力検査をパスした。