登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Feb.2009
2月28日 ()
今日も一日忙しく、朝からしゃべり続けた。夕方、一段落しパソコンの電源を入れると同時に電話がなった。電話は、先日ガルモントのアドレナリンをご購入いただいたOさんからである。「これから行くけど、いい?」という。ぼくは「もちろんです。どうぞ。」と答え、受話器を置いて、サーモインナー用オーブンの電源を入れた。Oさん家から弊店までは、車で約15分。Oさんが来店される頃にプレヒートが完了する。Oさんは予定通り来店された。さっそく、インソールをプレヒートで温まったオーブンに入れる。タイマーを15分にセットしてOさんにしばらくお待ちいただくあいだお話をしていると、GPSのコロラド300に興味をお持ちで、そこから自転車の話に転回する。OさんはMTBのレース活動もされているレーサーである。Oさんは今お仲間3人と、北アルプスの大滝山に登って、徳元峠を降りて島々谷に抜けるルートをMTBで走破するという計画をたてられているそうだ。

そんなお話しをしていると、すぐにタイマーのベルが鳴った。オーブンから片足ずつとりだして、ブーツのシェルにセットして、Oさんの足を順番に入れて成型する。熱成型は、一度目で成功し、約1時間ほどで完了した。Oさんは、明日、ゲレンデで試されるそうなので、結果が楽しみだけど、Oさんの足は、日本人特有の幅広の足の持ち主であるため、痛くならないか心配である。明日の結果次第では、シェルの変形加工もOさんと話し合っている。とにかく、Oさんの明日の結果待ちである。



2月27日 ()
今日は安曇野でも、あさから雪が舞っていた。午後からは雨になったけど、白馬は雪だろう。今夜も降るらしいので、明日はパウダーでしょう。Oさんが、夕方、スキーブーツの足あわせに来店された。ガルモントのアドレナリンの27.0。アドレナリンのサーモインナーは、明日の夕方にもう一度ご来店いただいて熱成型することで、ブーツはお預かりした。Oさんは、明後日に、このブーツで滑りに行かれる予定である。あすは、忙しくありそうだけど、明後日の早朝お渡しのシールカットのご注文もいただいている。シールカットは閉店後のお仕事になりそうだ。

今回のイベントは、4/10まで開催する予定である。このイベント期間中、お店には、「海賊の宝箱」を店内の2箇所に設置している。この宝箱の蓋は、BC CLUBの会員さまにしか開けることはできない。そして、この宝箱には、海賊のお宝が入っている。しかも、日替わりや1日に何回も入れ替わることがあるという。誰かが買っても買わなくても、見るときによって違うお宝が入っているということなのだ。あなたも、いつか、お目当てのお宝を見つけることができるかもしれない。期間中は、要チェックである。



2月26日 ()
今日から、4月10日までは、店頭の冬物ウエアや旧モデル商品のプライスダウンをして、在庫処分をする。ぼくは、以前の日記で、弊店はセールをしない方針であることを書いたことがある。その方針は今も変わらない。セールのために粗悪品や欠陥品をわざわざ仕入れたり、集めて販売し、アフターサービスは一切いたしません。と言い切るような真似はしたくない。という意味である。ぼくが以前勤めていたお店(紳士服店)では、セールになると、店内の商品が、すべて、セール用に入ってきたセール商品に入れ替わり、いかにも通常販売している商品がプライスダウンしたようにみせかけて販売していた記憶がある。それらは、よくできていて、パッケージや見た目はほとんどわからない。ワイシャツなんかは、着てみると違和感を感じるようなものもあり、ネクタイは締めると、ねじれていたり、縫い糸が切れるような音がプチプチ聞こえるものもあった。

BC穂高では、そういった行為をしないことを方針としている。だけで、売れ残った商品や、モデルチェンジ前の商品を、在庫入れ替えのためにプライスダウンすることは普通のことである。・・・しいて言えば、在庫処分をしなければならないのは、ぼくの仕入れのセンスが悪いのだろう。弊店では、ガラクタは一切販売いたしません。



2月25日 ()
展示会のため東京に出張する。今年は、展示会のため3回東京に行った。その3回ともJRの特急を使った。昨年までは、高速バスを使っていた。高速バスもスーパーあずさもどちらも快適に東京まで運んでくれる。しかし、高速バスよりJR特急スーパーあずさ号を利用するほうが、東京日帰りでの滞在時間に約3時間のゆとりがもてる。とにかく、展示会は、東京中を電車で移動しまくり、あっという間に時間が過ぎるため、約3時間の滞在時間の延長は非常にありがたい。

今日は、2箇所をまわる予定で、まずは、アウトドアメーカーが合同で開催している浜松町の展示会場に向かう。ブラックダイアモンド(BD)やオスプレーなどを扱うロストアロー社、ローバー、ハンワグなど登山靴を扱うタカダ貿易、テントメーカーやスノーシューメーカーさんなど、駆け足で順番にまわった。中でも目をひいたのが、来期よりモデルチェンジされるディアミール(山スキー用ビンディング)。歩行モードのときのフロントのシステムが改良された。歩行時の支点を数センチ後ろに下げることで、歩くときの重さを軽減できる。というものである。機械的なすこしかわった動きをする画期的なシステムである。また、ニューモデルには、取り付けゲージも専用で必要となるため、ディアミールのゲージが2種類となるため、ゲージを間違えないよう注意が必要になる。

つぎに向かったのは、池袋サンシャインで開催されているスキーの合同展示会。とりあえず数十社のブースをひとまわりしてぼくは、DYNAFITブースのお手伝い。帰りは、20:00新宿発の特急に乗り、11時すぎに帰宅した。



2月24日 ()
朝一番に、印刷屋さんより、BC封筒が1000枚届いた。さっそく、作成したご案内の用紙を詰める作業をした。メンバーズ会員さまへ、ご案内DMをお送りする準備がだいぶ整った。DMは明日、メール便で発送する予定だ。お昼ごろから、アンドラッシュと2人で、お店のレイアウト変更と、プライスダウンする冬商品へ値札をつける作業をした。今回のアウトレットルームは、店内の一段高くしているスナップオンの工具箱が置いてあるバックパックコーナーに設置することにした。


2月23日 ()
先日のスクールで、白馬の雪の状況を観察した。ここ数日積もった雪で、雪嵩は少し増した。栂池自然園あたりで、50cmほどだろうか、新雪が積もっていた。しかし、その先の雪は最悪で、50cm下からは、バリバリの氷と粗目の層が何十にも折り重なっている。2月の異常な高い気温と雨の仕業である。さて、この50cmの新雪とその下の氷の層をどう見るか?である。一見雪は落ち着いているようにもみえるが、この氷の層がある50cmあたりが、弱層を形成していることになる。山に入るときは、今しばらく、雪崩にたいする注意が必要のようだ。


2月21日 () ~22日 ()
●BCマウンテンスクール・ 白馬栂池自然園 雪上キャンプ&雪洞づくり
リーダー/太田 参加/2名


今回のスクールは、雪洞の構築と、厳冬期の雪山でのキャンプ体験。当初の計画では、北八ヶ岳の黒百合平に雪洞を作り、そこに1泊する予定でいたが、雪不足のため白馬栂池へ場所を変更した。栂池自然園には、多いところで5m以上の積雪があり、雪洞を作るには、十分な積雪がある。快晴の中、スノーシューをつけて、自然園までの道のりを遊びすぎたわれわれは、持ってきたテントを設営し、今日は、テントにてキャンプすることになった。雪洞は翌朝に作ることにして、5時ごろには、おいしい夕食をクッキング。

翌朝も快晴で、のんびり朝食を食べ、3人が余裕でビバークできる雪洞を約2時間で作り、お昼ごろには、下山をはじめた。スノーシューをつけ、誰も踏んでいないふかふかのルートをくだり、ゴンドラ乗り場に到着すると、強風のためゴンドラが運休していた。しかたがないので、クローズされたゲレンデを、スノーシューを履いて歩いて下る。途中、ぼくは、スノーショベルをそりにして、ゲレンデの急斜面を滑ったりして楽しんだ。

参加されたKさんとNさんのリクエストで、帰りに青木湖畔のラーメン店で、気合の入ったネギラーメンと餃子を食べてツアーを締めくくった。 2日間の天候は、快晴で、夜の冷え込みは-20度ほど。風もなく穏やかで、夜もぐっすり眠れた。参加されたお二人は、雪山でのキャンプ初めての経験だったが、天候にも恵まれ、ご満足のご様子だった。













2月20日 ()
久しぶりの雪である。一次は、10cmほどの積雪も、朝の7時すぎには、雨に変わり、あっという間に解けてしまった。

明日から、BCマウンテンスクールで八ヶ岳の天狗岳へ登り、黒百合平にて雪洞を構築して、そこに泊まる計画で準備をすすめていたが、昨日、現地の山小屋さんに電話をかけてお聞きしたところ、当然ではあるが、八ヶ岳も現在積雪が少なく雪洞を作るには少々足りないということである。そこで、講習場所を、白馬栂池自然園に変更することにした。

今週末は、アンドラッシュがお留守番です。みなさん遊びに来てやってください。きょうは、アンドラッシュの英会話ピクニックのことで、お問い合わせもいただき、お2人のお客さまが内容を聞くために来店された。アンドラッシュの初企画は、以外に反響よく驚いている。アンドラッシュが、少し照れながら、お客さまに説明している様子を見ていると、ぼくもうれしくなった。がんばれ、アンドラッシュ。



2月19日 ()
数日前から、会員の皆様へご案内をお送りするための準備にとりかかった。そして、BCマウンテンスクールの2009年12月までの計画がすべて決まった。現在のBC CLUB会員さまの総数は、925名となった。もうじき1000名である。今年は、サンアルピナ鹿島槍スキー場との提携で、BC CLUB会員さまは全員、シーズン中『特別ご優待』価格にてご利用いただけるようになった。これからも、メンバーズ会員さまへのうれしい特典を増やすことができるよう努力していこう。と、DMのご案内を製作しながら考えた。

いま、日記を書いているぼくの後ろで、キャノンのカラーレーザープリンターがフル稼働で"ガシャガシャ"働いている。今回作成したご案内のページ総数は7ページとなった。A4用紙にして4枚、両面印刷で7000ページの印刷が必要となる。用紙の枚数は4000枚。・・・がんばれキャノン。

只今、印刷中のご案内内容を少しだけ・・・。
BC穂高で12月から常勤スタッフとして、がんばっている『アンドラッシュ』は、ハンガリーから日本に5年ほど前にやって来たヨーロッパ系の外国人である。そのアンドラッシュは、昨年夏シーズン、北アルプスの涸沢ヒュッテという山小屋のスタッフとして働いていた。今年からは、本格的に日本の山岳ガイドを目指し、弊店の研修スタッフとして入社。今後、ガイド業もこなしていく予定である。彼は、ハンガリーでケイビング(洞窟探検)ガイドをやっていた。お隣の国オーストリアへもヨーロッパアルプスを歩くためちょくちょく行っていた。厳冬の氷河で何日か閉じ込められたこともある。だから、登山やクライミングの技術も自然と身についている。アンドラッシュは、中房登山口から、燕岳まで、2時間半で歩けるほど体力がある。そんな、アンドラッシュの得意なことは、英語とドイツ語を話せることである。もちろん母国のハンガリー語もペラペラで話せる。日本語も、5年でかなり話せるようになった。ぼくは、昨年の春まで、周1日で閉店後に、茜空とユカと3人で、英会話教室を開いてもらったりした。

そして、今年のマウンテンスクールの目玉は、『アンドラッシュの英会話ピクニック』と題して、アンドラッシュが皆さんを自然の中へご案内しながら、毎回テーマにそって英会話教室をひらく『野外英会話教室』である。そして、ピクニックなので、ランチタイムには、アンドラッシュのハンガリー料理簡単クッキングをお楽しみいただくという内容である。全5回の教室は、月に一度。毎回違うエリアに行き、そこで、トレッキングやウォーキング、ピクニックなどを楽しみながら、日本でも役に立つ英会話、海外旅行で役に立つ英会話のレッスンをする。ぼくも参加したい企画である。レッスンの場所は、上高地、 ○○○、軽井沢、○○○、○○○である。
あと、メンバーズ会員さま限定で、弊店の冬物と旧品の在庫処分企画も考えた・・・。お楽しみに。



2月18日 ()
土曜日に春一番が吹き、春のような陽気とともに、雨をもたらした。その雨は、平地では例年より暖かい雨に感じられた。聞くところによると、標高3000mの乗鞍岳山頂付近でも雨が降ったそうだ。そんな衝撃的な今年の気候は、日本中のバックカントリースキーヤーのあいだで、ため息がもれたことだろう。

昨日から、ようやく冬らしい寒さが戻ってきた。今朝も最低気温が-5度。車の窓ガラスの霜が、結晶の形に凍りつき、手やほっぺたは少し射た寒い。雨が降ったあとの冷え込みは、非常に滑りやすい斜面となってしまう。しばらくのあいだ、雪が降れば滑り落ちる表層雪崩が多発することが予想される。もうこれからの雪は、なかなか落ち着くことは無いかもしれない。とにかく、降雪があれば、雪崩に要注意である。



2月17日 ()
うちの奥さんのお腹には、2人目の子供がいる。いまは、食欲も無く、体調が優れない時期。朝だけだけど、ぼくが、茜空を幼稚園へ連れて行っている。今まで、お店を抜け出すことが全くできなかったため、茜空の幼稚園にいくことはなかったけど、最近は毎朝行っている。夕方は、奥さんがお迎えに行く。最初は送っていくと、ぼくからしばらく離れなかったけど、いまは、すぐにバイバイできるようになった。茜空の幼稚園は、野外で遊ぶ森の幼稚園で、普通の幼稚園とは環境がまったく違う。あさは、集合場所から約1時間ほど、先生も子供もみんな歩いて、山を登り幼稚園に行く。帰りも里まで歩いて降りてきて解散である。山道を子供たちは、遊びながら歩いていく。子供たちは、途中でいろいろなものを発見しては、遊んでいる。大人も付いていくと意外と楽しい。


2月16日 ()
グレゴリーを扱うA社の営業担当のAさんがお店の訪問に来られた。当然のことながら、グレゴリーのバックパックについて意見を交わす。グレゴリーのバックパックには、スノーボードを取り付けてバックカントリーを楽しむためのバックパックが無い。アメリカでは、スノーボード人気は衰えを見せ、バックカントリーは、スキーが主流だそうだ。そのため、グレゴリー社では、スノーボードに対しては見向きもされていないそうである。ボード用バックパックの要望は、伝えたものの、実現することはなさそうだ。




2月15日 ()
4月1日に立ち上げる予定のBCマウンテン倶楽部は、現在、倶楽部に入部される方を募集している。常連さんのTさんや、Kさんも先日入部のお申込をいただいた。今のところ、入部をご希望されている方は、スタッフ3名も入れると10名ほどになる。言いだしっぺのぼくは、遊びに対して欲張りで、倶楽部の活動も山や大自然を遊ぶことをテーマにして、いろんなアクティビティーにチャレンジしたい。そうすると、倶楽部員もいろんなメンバーが集まれば集まるほど、活動の幅が広がるように思う。ぼくは、登山もクライミングも楽しいし、スキーやマウンテンバイクも楽しい。また、カヌーにも興味があり、最近飛びに行けないが、パラグライダーをやめたわけではない。今のところ入部をご希望された方やお申込いただいた方は、みなさん、冬は、バックカントリースキー、夏は山に登られ、マウンテンバイクやオートバイに乗られたりしている。スタッフのアンドラッシュは、地元ハンガリーでは、ケイビングガイドをやっていた。昨年末にハンガリーに帰ったときも仲間と、とりあえず、お気に入りの洞窟の入り口に集まり、洞窟入りしたそうだ。アンドラッシュは洞窟探検班の隊長は間違いない。

また、倶楽部では、4月4日(土)から5日(日)に開催される『山岳スキー日本選手権大会』に出場される選手も募集しています。スキーが滑れる体力と気力のある方の出場をお待ちしています。レースは3月からエントリーが始まります。1ヶ月ほどの練習期間しかありませんが、楽しくがんばりましょう。皆さん初出場なので、順位とかは気にせず、とにかくチャレンジしてみる。という感じでいきたいと思います。BC倶楽部チームで出場してみようかな?という方は、太田までご一報ください。

★山岳スキーレース用の装備貸し出しも可能です。(ブーツ、スキー、シール、ビーコン) 協力:DYNAFIT(アクタス社)Back-Country, Inc.(BC穂高)



2月14日 ()
春一番の南風が吹いた昨日は、夕方から雨が降ってきた。今朝も昨夜からの雨が残り、しとしとと降っていた。朝の出勤のため、自宅のドアから外に出ると、寒さを感じない。

日中は、半袖でも過ごせるほど暖かく、午後には晴れてきた。午後から、お店に茜空を連れてきて一緒にお店番をする。茜空は4才になる。ひらがなが少し書けるようになってきた。うれしい茜空は、紙とペンを持ち歩き、来店されるお客さまを捕まえては、紙にひらがなを書いて見せて得意気だ。つきあってくれうお客さまもいれば、サラッとかわすのが上手いお客さまもいる。今日も1日、茜空はペンと紙を持ち、あいかわらず、マイペースだ。

スクールバスHIACE 1号に、バックモニターと、リアシート用液晶モニター3台を、トヨタディーラーさんに取り付けてもらった。バックモニターは、トヨタの純正で、購入時に取り付けていただいた純正ナビのオプションである。バックギアに入れると、ナビがバックガイドモニターに切り替わり、後ろ方向が広角で見える。おまけに、縦列停車ガイドがおもしろい。ついついモニターに目が釘付けになる。こんなものを頼りに車を運転しているとよけいに危ないと思う。が、後方の角や見えない部分の安全確認の補助としては、充分に戦力になる。そして、リアシート用の天井吊り下げ式モニターと、運転席、助手席のヘッドに内蔵されているヘッドレストモニターが取り付いた。後ろの座席からは、10インチほどのモニターが3台並んで見えるようになった。ぼくは、数ヶ月前まで、20年ほど前のランクルを21万キロまで、新車をもう一台購入することができるほどの修理代を貢ぎながら大切に乗っていた。最後に、あと・・・200万ほどかかります。という修理工場のメカニックさんに言われ、迷わず手放すことにした。そしてランクルは、部品取りのため、海外に輸出されていった。ぼくは、あの赤いランクルを心から愛していた。今は、このHIACE1号を愛している。ぼくが愛した車は、これで3代目である。1代目は、免許とりたての頃、親父が見つけてきた、ピカピカの真っ黒いクラウンで、当時でも15年前のクラシックカーだった。ボディーの鉄は厚くどっしりとした車は、運転手付の社長さんを乗せる車として使われていたそうで、磨きぬかれたボディーはピカピカだった。そのあとは何台か乗ったけど、次に手にしたランクルは、これまた、今ではクラシックカーとなっていた。ランクルも磨けばピカピカに輝いた。そして、鉄板は薄くなったけど、HIACE1号君もなかなかいい車である。



2月13日 ()
森の幼稚園に、茜空をつれていったときの写真。
今日は、デザートを作る日だということで、ぼくも参加したかったけど、お店をいちじ閉店して来ているため、あきらめてお店に戻ってきた。すると、玄関にかけてあったメッセージボード "近くに出かけています。すぐに戻ります。TEL 090・・・・ "が風で飛ばされて無くなっていた。お店のまわりを捜しても見つからなかった。今日は、天気予報でもいっていた春一番である。あさから、南風の強風が吹き荒れる暖かい朝だった。春一番のあとは、いちじ冬型の気圧配置が強まるためこれから、日本海側の山間部では、大雪が降ることになる。・・・しかし、天気予報では、新潟も長野も雨マーク?







2月12日 ()
昨夜からここ安曇野でも雪が降った。夜は、ボタボタのボタ雪。気温が高いため雪の結晶に湿気が多く結晶どおし落ちてくる途中にくっつき合い大きなかたまりになって落ちてきている。湿気が多い雪は、地面に落ちれば、一瞬にして水になるため、降っているけど積もることは無い。なんとも悲しいことに春の雪である。先日、DYNAFITの日本輸入元アクタス社へ行ったとき、担当のIさんとこんな会話をした。

ぼく「今年は、白馬も雪が少ないですねぇ。」

Iさん「4月の山岳スキーレースまで、雪が持てばいいけどね。」

ぼく「あと、10年もすれば "昔は白馬でもスキーができたのにね~"。」

ぼく「なんて、話しているかもしれないですね~。」

Iさん「そんなことになれば、スキー業界は破滅するね。はやく仕事変えた方がいいのかな?」

ぼく「その逆ですよ。ぼくたちにとって、悪い話ばかりじゃないんですよ~。地球温暖化は~。」

ぼく「スキー場に雪が無くなったら、北アルプスなんかの奥地の山の雪も少なくなるでしょ。スキーを滑るには、歩いて山を登ることが必要になる。アプローチもしやすくなり、山スキーパラダイスですよ。厳冬期は閉ざされている穂高や立山、縦走までできるようになれば、日本アルプスのバックカントリーエリアの幅が広がりますよ。冬山登山いや、1年中登山シーズンですよ。」

Iさん「そうか、そうなれば、われわれの世界も広がるね~。スキーをするには登らなくてはならなくなるしね~。」

ぼく「年中登山シーズンになり、スキーをするなら、厳冬期の穂高や立山など3000m級に登らなくてはならなくなる。というより、登れるようになるんですよ。」

Iさん「登るスキーなら、みんなDYNAFITが必要になるわけだ。その話、いいね~。」

ぼく「これから、忙しくなりますね~。」

END

なんて、世界中の人から怒られるような、地球温暖化推進委員会な話題で盛り上がった。でも、地球温暖化はいけません。



2月11日 ()
ぼくは毎朝、出勤するとひとまず、お店のパソコンの電源を入れる。そして、毎日欠かさないことは、真っ先にメールをチェックすることである。昨日は、東京出張のため、受信メールをしなかったら、300通オーバーのメールが届いていた。そこから、必要のないメールを、件名やアドレスから判断し、ビシバシと削除。メーカーさんからのメールや、通販のご注文、商品の問い合わせなど必要なメールを順番に確認し、ご注文いただいたメールには、ご案内メールを返信し、伝票を定型のエクセルファイルで作成する。ぼくの日課にもなっている朝一番のお仕事だけ、ひじょ~に事務的にすすめられる。最近は、この日記を書くのもこの時間を利用することが多くなった。そして、この肩のこる事務作業が終われば、一旦お店の外に出て深呼吸。珈琲マシーンでいれた珈琲を飲みながら、徐々に山屋の店員さんモードに切り替わるのである。

弊店のスタッフは現在、ぼくとアンドラッシュの2人体制である。昨年までの1人体制のときより2人になって、いちばん変わったことは、銀行や備品のお買い物、灯油を買いに行く時など、お店の外に出かけるとき、いちいちお店をクローズして出かけなくてよくなったことだろう。ぼくも、お店をクローズしないことで、出かけるときの精神的なストレスがなくなった。そして、今月から、お店の商品、アイテムごとにアンドラッシュとぼくとで、担当を決めることにした。とうめん、アンドラッシュは研修期間中のため、アイテムとしては、小物類から担当してもらう。在庫管理や仕入れ、季節ごとのレイアウト、商品の流れなどをマスターしていければいいとおもう。



2月10日 ()
今朝7時34分穂高駅発の特急スーパーあずさ号に乗り、一路東京へ向かう。今日のお仕事は、お台場の国際展示場のTOCビルで開催されるゴールドウィン、ノースフェイスの09-10FW商品の展示会を見たあと、DYNAFITのアクタス社で、来期DYNAFITニュースキーやビンディング、ウエア類の打ち合わせである。

10時半に新宿に到着し、電車を乗り換え、国際展示場駅で下車。ゴールドウィンの展示会場に入り、いくつかの部屋にわかれたブランド別ブースをまずはサラッと見てまわる。ゴールドウィンは、昨年より取り扱いブランドが減った。UGGやTevaがゴールドウィンから離れ、ラテラブランドのブースも縮小されていた。ノースやヘリーハンセンはいつもと変わらず、とくに目新しい商品もなく、ノースのウエアも、多少カーラーが変わった程度の新商品だった。ささっと見て、お昼には会場を出た。次に向かったのは、明治神宮や神宮球場のある東京外苑。アクタスは、閑静な住宅街の一角にあり、コンクリートの外壁に囲まれたおしゃれな建物の1階にある。アクタスには、来期モデルのSKIやビンディング、ブーツのサンプルが置いてあり、それらは、2月の展示会のあと、3月のてれまくりの試乗会のため、センター(弊店)に運ばれる。その後、コンペテンスセンターのみ、来期モデルのサンプルとして、展示する。また、ご希望の方には、4月の山岳スキーレースの前3日間ほど、栂池スキー場で試乗もできるようご案内させていただく予定である。DYNAFITウエアは、来期よりスタートで、来期に関しては、日本国内でコンペテンスセンターのみの取り扱いとなる予定。また、ユーザーマニュアルの製作や広告などについても簡単に打ち合わせをし、19時の新宿から特急あずさ号で帰ってきた。OD関係の展示会は2月末にもあり、また、新商品や珍商品のネタなどもご紹介するとしよう。



2月9日 ()
今日は、ぼくはお休みをいただいたが、明日は東京へノースフェイスの展示会に行くため、今日の仕事をお店ですませ、さんぱつ屋さんで伸びた髪をカットしてもらい、午後いちに来店されたモンベルの営業のOさんとエアボードイベントやお仕事の打ち合わせをして、ご注文いただいたビーコン2台とGPSを梱包して発送したら、夕方だった。けっきょく、ほぼ1日お仕事をしてしまった。


2月8日 ()
安曇野には、北アルプスの手前に数多くの前山がある。その前山は標高1000mほどから高いところでは1600mほどもある。通常ウインターシーズンには、1月から3月ごろまで、安曇野でも山麓の里から雪に覆われている。今シーズンから、山岳スキーマラソンにチャレンジすると決めたバックカントリースタッフチームは仕事の合い間にその辺の裏山でトレーニングする予定でいたが、2月になっても里山に雪がまったく無い。このままでは、裏山でのスキートレーニングはあきらめるしかないようだ。現在、白馬の街中にも雪が無いから、安曇野に無くてもしかたがない。雪不足が直撃しているのは、スキー場である。このままいけば、いつまで営業できるか、時間の問題のようだ。白馬でも標高を上げれば、しっかり雪がある。しかし、仕事の合い間だとそこまで行くことはできない。今日は、弊店のレンタル用エアボード3台の滑走面にワックスを塗り、冬将軍さんに、ひと降りお願いした。


2月7日 ()
朝一番で、遠方から来店されたスノーボーダーグループは先週、新潟のエリアで滑った帰りに弊店に来店された。そのうちのお1人が、マムートのビーコンを購入され、今朝はお2人がマムートのビーコンにされた。その方たちは、バックカントリーに目覚め、徐々に装備を揃えられている。今日はこれから栂池から白馬乗鞍方面を滑りに行かれた。今日の気象予報では、午前中勝負のようだ。朝のうちは気温も低く1日快晴である。ただ、午後は気温も上がり雪が緩みそうだ。そして、今夜から明日にかけて下り坂となっている。


2月6日 ()
3月7日から8日に、白馬岩岳で開催される『てれまくり』という日本最大のテレマークイベントの準備のため、DYNAFITブース用のイベントテントがメーカーさんから届いた。テントにはDYNAFITのロゴが大きく入っている。当日は、試乗会や各イベントが開催される。とにかく、2日間、試乗やら競技やらで滑りまくろう。という企画である。もちろん・・・?DYNAFITはテレマークではないけど・・・。それでも試乗会に参加させていただいている。(ご興味のある方は、ぜひ参加してください。)


2月5日 ()
バックカントリーシーズン真盛り。朝から、雪崩ビーコンやGPSなど、週末にむけた山の準備のための問い合わせの電話が鳴り続ける。中には「ビーコンがすぐにほしい。」というご注文で、代金引換サービスで発送する荷物づくりが毎日の日課となっている。今日も、7台の雪崩ビーコンと2台のGPSを発送し、5台のビーコンの注文をいただいた。弊店は、バックカントリーエリアにも近いことから、遠方より行き帰りに弊店に立ち寄られて雪崩ビーコンを調達される方も多い。雪崩ビーコンをご購入いただいた場合、お客さまの時間が許せば、実際に作動させてみて、取り扱い方法などのご説明をさせていただくようにしている。とくにマムートパルスバリボックスには、初期設定があり、少しコツがいる。取り説の説明文も少々わかりづらい説明もあり、できれば、いちどお店で一通りの設定方法をお聞きいただいたほうが、取り扱い説明書の見方もわかりやすくなる。そして、雪崩ビーコンをご購入された初心者のボーダーやスキーヤーのお客さまには、弊店で開催している雪崩レスキュー講習会への参加もおすすめしている。雪崩ビーコンの性能はここ数年で飛躍的に進歩した。だから、捜索することは時間を短縮できるようになった。しかし、電波の特製や雪山での捜索、救助には、ビーコン捜索より厄介な難題がたくさんあり、それらを敏速にクリアできるようにならないと、助けられる命も失ってしまうことになってしまう。ビーコン捜索も大切だけど、雪崩に巻き込まれないことがもっと重要で、万一雪崩に巻き込まれた人がいれば、安全を確保した中で、効率よく捜索し救出。もし、自力下山が不可能な場合でも遭難した人を、すばやく生命維持ができる場所まで運ばなければならないこともある。それらのセルフレスキュー技術は、日々の訓練や経験、知識が必要で、最新の雪崩ビーコンを持ったからといって安心して雪山に入れるわけではない。


2月4日 ()
娘の茜空(あかね)は、先週末から風邪をひいて幼稚園を欠席している。熱が出始めたのは先週の金曜日。幼稚園から帰ると、38度以上の熱があり、夜の救急センターで検査して薬をもらって帰ってきた。検査では、インフルエンザの反応はしなかったようだ。それから、数日は、熱がつづき今は、熱がひいたけど咳をしているためしばらく幼稚園をお休み。熱があっても元気な茜空は、赤い顔をしながら、家の中を走り回っている。


2月3日 ()
今日は、久しぶりの休暇である。お店はアンドラッシュにまかせて、赤沼さんと、八方尾根スキー場へ滑りに行った。あいかわらず、白馬にも雪は少なく、ゲレンデの下のほうは、ブッシュや、地面が所々出ている。まるで、4月ごろの春山である。おまけに、あさから霧と小雨。普通なら、今頃の八方尾根スキー場は、下のほうでも2mほどの積雪があり、街も雪に埋もれていてあたりまえ。早朝は、-10度以下に冷え込み、ゲレンデの圧雪も雪の上を歩けば、キュッキュッといい音が鳴るものだ・・・。しかし、春のような白馬は、日中は暖かく午後には、ベタベタの湿雪になり、雪が重くなている。先日の雨でバーンには氷がはっている。浅間山も活動し始めるし、いったいどうなっているのだろうか?

赤沼さんとスキーに来るということは、赤沼さんのシゴキに耐えなければならないということである。一番からシゴキは始まっている。まず、ぼくの滑りを見て、悪いフォームをドンドン修正。重心の移動、腰の位置、上体など。これがまた、的確なアドバイスで、本数を重ねるごとに、どんどん修正され、自分でも良くなっていくことがわかる。5本ほど滑ると、運動不足のメタボな足がパンパンになった。



2月2日 ()
今日は、まったりとした1日だった。明日は、なんと、ぼくはお休みである。さっそく、赤沼さんに電話する。「もしもし、赤沼さん~。あした休みで、スキーです~。」


2月1日 ()
今日から2月である。2月から3月にかけて、バックカントリーパラダイスとなる信州のど真ん中にある弊店では、このシーズン雪崩対策用具の需要が増える時期である。とくに、最新の雪崩ビーコンたちが、弊店のギア類の中心的存在になっている。今週末は、金曜日から今日までの3日間で、いろんなモデルを合わせて13台の雪崩ビーコンを弊店で販売させていただいた。各モデルを合わせると、現在50台以上の在庫を確保している。そのほとんどが、PIEPSとマムートである。ビーコンを選ぶ場合、この時期の厳冬期にパウダーを狙ってバックカントリーに入る方には、マムートパルスバリボックスか、PIEPS DSPしか弊店では、おすすめできない。もちろん、現在のビーコン各社の中で、機能的にも信頼性も、最上位2機種だからである。この2機種の特徴は、3本アンテナにある。より正確に、より速く、捜索できるほか、送信電波も3本のアンテナから放たれている。そのほうが、より広範囲に自分の電波を飛ばすことができるのである。これは、遠くへ、というわけではない。広範囲ということである。春山だけ雪山に入るという方なら、PIEPS フリーライドでもいい。フリーライドは、捜索時に少し多く歩かなければならない。ある程度硬くなった春雪のデブリならいいが、パフパフの厳冬期の場合、デブリを少しほんの1m歩くだけでも、大変苦労することがある。それなら、最短で捜索できるほうが、何倍も効率がいい。また、フリーライドは、寒さにあまり強くないように感じる。ボディーがコンパクトなだけ低温に弱いのだろうか。いずれにせよ、自分の電波を最も広範囲に出せるのは、3本アンテナの2機種である。