登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Mar.2009
3月31日 ()
今週末に開催される 第5回 山岳スキーレース競技日本選手権大会 アジアカップ第2戦では、DYNAFITから試乗用の板やブーツなどのレンタル装備が、選手に貸し出しされる。いま、その準備におわれている。スキーのチューニングやワックスがけ、シールのセットなど。当日も現場でブーツのフィッテングやサーモインナーの整形やビンディングの調整などが予定されている。DYNAFITテクニカルサービスチームリーダーのIさんから連絡があり、DYNAFIT製品の展示準備や、選手に貸し出されるレンタルスキーの準備、ブーツ整形用のオーブンの準備などに関する打ち合わせをした。当日、忘れ物をしないように気をつけよう。

4月3日金曜日から、レース当日まで、店長の太田は大会準備のため、栂池に入ります。その間、この春から新スタッフの高橋京子(おけいちゃん)が、ベテランガイドスタッフの富山さんと2人でお店番をしています。この夏のBC穂高は、太田、富山、高橋の3人体制でいきたいと思いますので、みなさんよろしくお願いします。



3月29日 ()
4月末に豊科インターのスワンガーデンに、モンベルショップ(直営店)がオープンする。弊店とモンベルショップとの距離は10km圏内で近いということもあり、オープンを決める前からモンベルの重役さんや営業担当のOさんとの間で、弊店とモンベル社との契約条件の見直しや、今後のかかわりについて話し合ってきた。ゆくゆくは、モンベルと弊店は、システムの統合(モンベル社のポスレジの導入)を検討し、モンベルクラブと弊店のBC CLUBの会員さま特典やモンベルのポイントシステムを一部共通にしたり、お互いイベントをコラボレーションして、ここ安曇野を舞台に楽しいアウトドアチャレンジの地盤作りも考えていくことで同意している。弊店とモンベルショップがお互いのパワーを結集できれば、それは楽しいことだ。
ぼくは「山や大自然の中で大勢の方が楽しんで、ぼくも楽しむ。」ことを仕事にしている。その、きっかけ作りのための登山ショップがBC穂高であり、ぼくの役割は、初めての方が失敗しない装備選びや、登山や自然の中で楽しむコツをアドバイスしたり、初心者の方に山登りの基礎を伝授し、安全な登山環境を整えることだと考えている。モンベルショップが近くにできることで、お互い楽しい企画を考えて、県外から多くの人が集まってくれば、それは弊店にとっても望むところである。
ぼくがこれからも、取り組まなくてはならないことは、ぼくも含めた弊店のスタッフが、仕事や生活の大部分を、山や大自然のフィールドの中に身を置くことができるような環境作りと、マウンテンショップBC穂高が、登山と山岳スキーのプロショップとしてのレベルを日本一まで押し上げていく努力とプライドを永遠に守りつづけることだろう。
ときどき、遠方から弊店に来店されたお客さまから「横浜のあそこ(店)の店員は、お客を馬鹿にした態度が気にいらない。」というような苦言をよくお聞きすることがある。お客さまがいくら初心者の方でも、店員が上から下に見るような、くだらないプライドを持ってはいけない。ということを、以前の師匠であるダンプさんから教わった。それは守りたい。

スカルパのF1というTLT対応の最軽量山岳スキーブーツのロック金具が強度不足のため、必ずといっていいほど壊れてしまう。ロックするシステムは、太さ3mm、長さ20mmほどのピンがブーツの溝に入り固定する構造になっていて、このピンが必ずといっていいほど破損してしまう。京都にお住まいで、昨シーズンは、年間12ヶ月スキーを楽しまれたFさんが、ご来店されて、自作で修理したF1の金具がまた壊れたという。ブーツは2シーズン目ではあるが、滑り込んでいるためかなり痛んでいる。数ヶ月前から買い替えのご相談も受けていたが、今日、五竜で滑っていたところそのピンがいつの間にか折れて無くなっていた。「買い替えよ~かな。」とFさん。スキーとビンディングとブーツのセットでご注文いただいた。Fさんは、ブーツはスカルパF1しか眼中になく、不具合はあるけど、お気に入りのスカルパF1のご注文をされた。



3月28日 ()
安曇野の穂高で、割烹料理店を経営されているFさんは、一昨年の冬に、冬山装備をそろえられ、ほとんど単独で山に登られている。山登りをはじめられて、まだ日が浅いことから、装備は万全に慎重に登られている様子が、来店されたときにお話していて伺える。今日、Fさんが来店されたとき、職種は違えど、いち店舗を経営しているオーナーとしてのお話しで、職種は違えど、共通することがたくさんあり、どんな職種でも、基本は同じであることを改めて感じた。


3月27日 ()
この冬の気候は、1月~2月は降雪が少なく、気温も高い。ときどき春のような温暖な日もあり、今年は3回も2月に雨が降った。しかも春一番の2月14日の夜から、標高3000mにも雨が降るという信じられないことがおきた。そして、3月にはいると、日中の気温は上がり、ときどきダウンのジャケットを脱いだ。しかし、3月には入り、今までまったく降らなかった街に雪が降るようになった。今朝も、雪が降りお昼には止んだ。3月は、暖かい日もあるが、2月より冷え込む日も多い。この現象は、昨年とも似ているが2月の気候は異常なほど、自然と常に観天望気しているぼくにとっては、ストレスがたまる2ヶ月間だった。

2月26日から弊店で行っていたアウトレットルームは、ご好評のおかげさまで、ほとんど商品がなくなった。あまりに寂しくなったため、今日からお店の模様替えをはじめた。アウトレットコーナーは縮小して、4月10日まで続ける予定だけど、そろそろ、今期の新製品が続々と入荷してくるため、しばらくは、雪山装備と、夏山装備が入り混じった展示になる。今シーズンは、春も早く、お花の時期も早いかもしれない。冬の間冬眠されていた方はそろそろ、夏山にむけて、ウォーミングアップしたほうがよさそうである。



3月26日 ()
弊店は、4月1日で営業を始めてから2年になる。そして、その日から3年目にはいる。「石ノ上にも三年」ということわざがある。冷たい石ノ上にも3年座り続けると暖かくなる。という意味だ。ぼくは、ことわざはあまり知らないけど、ときどき、ことわざが自分を勇気付けてくれることがある。

3年目の4月1日から、BC穂高がオープン前から目標にしていたマウンテン倶楽部を結成する。集まっていただいた第一期の倶楽部員の皆さまに感謝するとともに、ぼくも一倶楽部員として、倶楽部を通じて多くのことを学び、感動し、自分を成長させたい。いつもみんながニコニコして集まるような倶楽部になれば幸せだ。とぼくは思う。「石ノ上にも三年」ぼくが座る冷たい石も、そろそろ暖まりはじめたようだ。



3月25日 ()
BCマウンテン倶楽部より、山岳スキーレースに初出場予定のティナさんからお昼ごろ電話が入った。「おおたさ~ん。やっちゃいましたよ~。」ティナさんは、今日はレースのトレーニングのため野麦峠に行っている。「スキーの滑走面がボロボロになってしまいました~。これ補修できますか~。」とティナさん。「見てみますので、とりあえずお店に持ってきてください。」

そして、帰りにティナさんが、落ち込んだ表情で、BC穂高に来店された。さっそく、ティナさんのDYNAFIT セブンサミットを見せてもらうと、つい数日前に、一緒にワックスがけをしたときは、まだきれいだった滑走面は、見るも無残に深い傷が何本も入っている。そして、エッジも所々傷が入り、少し抉れている。ティナさんは、朝から雪が降る中、トレーニングのため標高差1000m以上のハイクアップと、ゲレンデ、林道を滑走して降りてこられた。そのとき、雪不足の影響か、新雪の下は石だらけだったのに気がつかず思いっきり滑走してこられたようである。現在、ゲレンデの下のほうは、積雪が薄くとことどころ山の地肌が見えている状況である。降りてきて、スキーをはずし、車に積み込むときに滑走面の傷だらけに気がつかれたようだ。滑走中に、時々硬いものを雪面で感じたけど、氷かな?と思い込んで滑ってしまったそうだ。

ティナさんのショックそうな顔は、今日の標高差1000mのハイクアップより辛そうだった。エッジは、シャープナーやダイヤモンドファイルで軽く整え、滑走面の傷は、ダメージがひどいため、シーズンオフにチューンナップにお預かりして、滑走面の補修をすることにした。



3月24日 ()
弊店(BC穂高)は、長野県中部山岳地域の安曇野と呼ばれる、北アルプス常念山脈の麓の街にある小さな登山ショップである。ショップスタッフのぼくは、大阪生れの大阪育ち、東京、静岡を経由して、約10年前に当時カモシカスポーツ穂高店の店番としてここ安曇野に移住してきた。だから地元で生まれ育った方々から、地元のお話をお聞きすることは、楽しみの一つである。地元の学校では、中学から学校登山が始まり、強制的に燕岳や常念岳などの北アルプス名峰への登山をさせられる。その学校登山のいやな想い出が、のちのち地元の人々の登山嫌いにつながることが多いようだ。今日、来店れたお客さまも 「学校登山がいやで、登山が嫌いになった。」と言っていた。ぼくや登山好きにはうらやましいようにも感じるが、現実はそうでもない。

まず、地元の学校登山は、北アルプスに登る。そして、日帰りで行けない山のため、宿泊に山小屋を利用する。その山小屋は7月20日から夏山登山の最盛期に入り、登山客で混みあう。そのため、学校登山は最盛期を避けて6月から7月初旬までに行われることが多い。梅雨の真っ只中である。運よく晴れることもあれば、どしゃ降りの雨の中、ビニール合羽で北アルプス3大急登のひとつである合戦尾根を大集団でぞろぞろ歩くこともある。そして悲しいことに、たまたま居合せた登山者(中高年が多い)から「なんだ、学校登山か、山小屋混むなぁ。」「こんな集団で歩かないでよ。」「迷惑だわ。」などとやじられたり、強引に追い越したり、横はいりされたり、学校登山環境は厳しい現実があるようだ。子供たちは、ますます登山が嫌いになる。

学校登山は、昔の軍隊教育のなごりなのだろうか。北アルプスの稜線は雲の上の別天地である。登山道を一歩一歩、辛い思いをして登った山頂は、達成感と感動ですばらしいものである。それが学校登山で、間違った印象を与えているとしたら、その教育は間違っている。とぼくは思う。大自然には、標高は低くてもすばらしい経験ができる所がたくさんある。教育現場での学校登山の目的は「燕岳登山」になっている。もう少し視野を広げて「山歩き学校」が目的になればまた違う。山歩きの楽しみ方や、楽しむための山歩きを体験できる学校登山になればいい。頂上に行った結果のために歩くのではなく、歩くのを楽しみながら頂上にたどり着く。そのほうがいい。いつまで大人たちは、子供たちに辛い思いをさせることを教育だと、勘違いしているのだろうか。学校登山に限らず、目的を持って歩くことの大切さを教えるのは教育だけど、大人が決めた目的のために我慢して歩かされることは、教育でもなんでもない。



3月23日 ()
今日は、暇な月曜日の営業日。朝からパソコンの前に座り、バックカントリーマウンテン倶楽部の入部申し込みを整理して、名簿を作成した。今回の第一期募集では、15名の入部届けがでた。次回の募集は、10月を予定している。ひとまず、15名のクラブ員でスタートする。倶楽部発足会は、4月1日を予定していて、まずは、倶楽部の組織作りから始めなければならない。初クラブ活動として、4月4・5日に開催される山岳スキーレースに倶楽部から2名が出場することになった。

昨年の夏より、NPO法人○○○自然学校を立ち上げる準備を進めているが、最近足踏み気味。今日は大きな一歩。まえにすすめることができた。ラッキーな一日だった。



3月22日 ()
●雪山安全講習 栂池高原 約2000m付近
受講生/4名 講師/太田
天候/雨

今日の天気予報は、午前中から雨70%。講習を中止するための決定的な天候の悪化がないまま、午前7時にBC穂高前に集合した。小雨がぱらっと降りはじめではあるが、ポツ、ポツと時々落ちてくる雨で中止にもできない。とりあえず、スクールバスに乗り込み、白馬栂池へむけて走らせる。

雨は、しだいに強くなり始めているが、まだ小雨である。生命の危機にかかわるような雨ではない。準備を整え、とりあえずゴンドラに乗り、上部が雪になっていることを祈る。ゴンドラの山頂駅に到着。標高約2000m付近も、ポツポツ雨が降っていた。予報では、今日1日雨のため講習場所は、ゴンドラ駅を降りて、3分ほど歩いた森の中の斜面を使う。ここは、雪崩レスキュー講習のときに使わせていただいているフィールドで、森の奥にほどよい広場がある。雨が降る中、結局、中止になることなく、講習をはじめる。まずは、ピッケルの持ち方と扱い方、滑落停止訓練のあと、アイゼン歩行、アイゼン装着時の滑落停止。雨の降りも、しだいに強くなってきた。ちょうど、お昼の休憩時に、本日の講習は終了した。午後から予定していた雪洞構築講習は、延期にして、今日は、半日講習である。今回参加された受講生の方4名は、次回以降の講習会にご参加いただくようにお願いして、撤収した。帰りに、みんなで温まるため、青木湖畔のラーメン店で、おいしいネギラーメンを食べて解散した。



3月21日 ()
Iさんご夫妻が、明日、富士見高原スノーリゾートで開催される全日本そりフェスタにご参戦されるため、弊店のエアボード130レンタル機を調達に来られた。いつもニヤニヤされているお2人は、今日はいつもに増してニヤけていた。そのとき、奥様の手作りの野沢菜おやきを差し入れにいただいた。今日は、茜空もお店番をしていて、お昼ご飯も食べる暇がなかった。お昼過ぎに、茜空が「ぱぱ、おなかすいた~。」と言い出したため、いただいた野沢菜おやきを2人で食べた。茜空は小さいから1つでおなかがいっぱいになった。ぼくは、1つ食べると、おいしくて手が止まらなくなり、のこりの4個すべて、つぎつぎにたいらげた。

今日は、夕方4時から、明日の雪山安全講習会の前日机上講習の開催のため、3時すぎから受講される4名が来店された。今日の講座は、装備について。冬山装備をチェックしながら、装備の目的や、目的に応じた選び方、使い方など、一通り詳しく説明した。いまは、お店の喫茶ルームがセール中のため、スペースがなくなっている。仕方がないので、お店の外のブランコ前で講習する。簡単なロープワークでは、ブランコの柱を使って練習。机上講習のつもりだけど、けっきょく野外講習だった。



3月20日 ()
ぼくは、セブンイレブンのパンには、好きなパンがいろいろあるけど、中でもグラタンコロッケバーガーがお気に入り。最近はパンを買うとき必ず手に取る1品である。山に行くときも、朝セブンによると必ず買って持っていく。じつは、昨日買って食べていなかったグラタンコロッケバーガーが2個お店に置いてあり、朝とお昼に1個ずつ食べた。


3月19日 ()
4月5日に開催される全日本山岳スキーレースの運営会議のため、夕方5時にお店を閉店し、白馬栂池へ向かう。会議は、7時から約2時間おこなわれた。ぼくは、コースの担当副主任ということになった。来年は、広報事務局として、ぼくのできる限りの情熱を山岳スキーレース競技の発展のために注ぎ込む予定である。


3月18日 ()
あさから、コロラド300の転送作業をつづける。今日は、2台の転送作業が完了した。しかし、2台目が終了したのは弊店間際のため、発送には間に合わなかった。明日、もう1台の転送作業を完了を完了して発送すれば、GPSの初期設定作業は一段落する。 今日は、暖かい1日だった。ぼくは、久しぶりにダウンジャケットを手放して過ごした。こう、あたたかいと、お店を占領している冬物のジャケットやフリース、ダウンウエアがなんだか場違いに感じる。しかし、山は、まだまだ冬山である。でも、今日は、暖かいためか、春夏用の薄いライトなジャケットがよく売れた。春の里山トレッキングシーズンの始まりを感じる。そろそろ、玄関にデイパックを並べようかな。


3月17日 ()
4月の第1週の日曜日に開催される山岳スキーレース競技日本選手権大会 アジアカップ第2戦に選手として初出場されるTANAさんが準備のため来店された。今日は、レースに着るウエアをいろいろ「あーでもない。こうしよう。」とぼくと2人で真剣に検討する。大会では、3レイヤード以上という決まりがあり、天候などによっても最適なウエアの選択が変わってくる。天候が悪い場合のことも考えなくてはならない。TANAさんは、パンツをORのソフトシェル、上半身は、ウールのベースレイヤーにマムートの高機能ストレッチミドルレイヤーを選択。そして、ウインド&ウォータープルーフジャケットが悩むところ。弊店には現在、超軽量なシルナイロン製のジャケットは、モンベル製のみで、できれば、マムートで行きたいところだ。そこで、マムートジャパンに電話で山岳スキーレースに着用するウエアとしてベストなモノがあるか、問い合わせをする。弊店の営業担当のYさんはあいにく留守だったが、電話に出られた同じくマムートの営業スタッフの方に、いろいろお聞きしたところ、ベストなジャケットがあるという。そこで、1着サンプルを取り寄せてみることにした。「できれば、ジャケットの背中にチーム BC のプリントを入れよう。」ということで、TANAと盛り上がってきた。

今朝もGPSの初期設定込みのご注文をいただき、3台となってしまった。転送作業には、約6時間かかるため、1日にできても2台が限界である。あいにく、今日は、月に一度の経理の監査日で、パソコンは、1日中税理士さんのマシーンとなるため、作業はできそうもない。そして、夕方、監査が終了し税理士さんが帰られた後、18時過ぎだけど1台の作業をはじめた。今夜の作業終了予定は・・・明日になりそうである。


お知らせ
バックカントリーマウンテンクラブ 第一期生 クラブ員募集は、店頭にて3/20まで受け付けています。締め切り間近です。





3月16日 ()
「寝袋はありますか?」というお客さまが来店された。その男性のお客さまは、夏はオートバイのツーリング。冬は、スノーボードに出かけたときに、冬の車内で熟睡できることが目的ということである。実は、先日そのお客さまは、戸隠のスキー場へ夜に到着し、車に積んでいた毛布に包まって寝ようとしていたところ、銀マットの下から冷たい冷気がぴゅーぴゅー入ってくるため、寒くて凍えて眠れなかったそうだ。今夜も、これから車山方面へ行かれるというお客さま。

弊店では、国産で永久保障のナンガのシュラフを強くおすすめしている。バイクツーリングで野宿もされるということなので、外側を防水素材で作られたオーロラというモデルのダウン量450gをおすすめした。ナンガは、購入したシュラフのダウン量を後でも追加注入してもらえるため、失敗して買い換えるという心配はない。ナンガのダウンは、ポーランド産にこだわり、製造はあくまで、MADE IN JAPANにこだわっている。本当の品質にこだわり、永久保障。妥協しない良い製品を供給してくれる。そんなメーカーさんがあるかぎり、胸を張ってお客さまにおすすめできる。プロショップのスタッフとしてはうれしい限りである。「良い道具だけにこだわりたい。」ぼくのこだわりが弊店の方針なのである。





3月15日 ()
いつものように6時に開店してから、9時ごろまでは、お客さまのご来店もなく、昨夜にインターネットよりご注文いただいた内容を確認して、納期やお支払方法などをメールにてご案内させていただき、発送準備をすませ、カウンターの上にご注文ごとに並べる作業をした。今日は、GPS2セットと、ビーコン3台のご注文をいただいた。お店は、9時ごろから、お客さまが途切れず、DYNAFITやテレマークのスキーセット、GPS、ビーコンなど、相変わらず、ぼくのこだわりトークが強い口調になるお客さまばかりだ。そして、ヘロヘロになった夕方、ご来店されたご夫婦の奥さまが、シンデレラコーナーの1足をためし履き。その靴は、ライケルの革のトレッキングブーツで、定価は42000円。サイズは、22.5cmで、最後の1足ということもあり、10000円というサービス価格。いままで、何人か、シンデレラブーツをお試しいただいたけど、ライケルの22.5cmにピッタリの、足の持ち主は現れなかった。そして、奥さまが、そのシンデレラブーツをためし履き。ぼくは息を潜めて、その様子を見ていると、足を入れた瞬間、お客さまの表情がゆがまない。いい感触であるようだ。ぼくは、トレッキングブーツのフィッテングをさせていただくとき、お客さまがブーツに足を入れた瞬間の表情やしぐさで、足に合っているか、合っていないかがわかるようになった。他のブーツも試して、もう一度、シンデレラブーツをお試しいただくと、お客さまの表情が、さらに明るくなった。目で見れるサイズ確認はすませた。あとは、甲や横幅などの履き心地である。ライケルのブーツは、横幅がタイトな設計で、靴擦れしづらい、すばらしいフィット感の登山靴だけど、日本人の幅広の足型に合わない場合も多い。時間をかけて、ためし履きされて、その奥さまは、シンデレラブーツを購入された。シンデレラブーツのお客さまが現れて、ぼくも、なんだかうれしくなり写真をパチッ。





3月14日 ()
今日と明日の2日間は、スクールの雪崩講習を開催している。雪崩講習の講師は、ノリが担当している。ほんとうは、ぼくはノリのアシスタントとしてお手伝いする予定だったけど、急遽お店の状況が変わり、ぼくは、お店番をすることになった。今日は、幸い受講される方が1名で、明日は3名とノリ1人でも十分な人数に助けられた。人数が多ければお店は休業である。今日の講習は、1人なので、非常に内容の濃い講習会になっていることだろう。やはり、ぼくも、現場に行きたかった。

今日は、ガーミンのGPSについてのお問い合わせが殺到した。いいモノなのか、悪いのか、最強のGPSは高価なモノだけに、夢と現実の狭間で、悩まれているお客さんに、ぼくは、このGPSを強くおすすめする。そのことに対して、ぼくには、全く罪悪感は無い。それもそのはず、この最強のGPSを手にすると、山でも他の目的でも、ほんとうに自分の世界が広がるのだ。自分の行動範囲を広げたい方や、今よりもっともっと自分の冒険を楽しみたい方、バックパッキングの旅に出かける方には、是非使っていただきたい。だから、弊店では、登山でもバックカントリーでも、旅行でも、自分の活動の幅を広げるために、このGPSを購入された方へできる限りのサポートをしていこうとおもうのである。



3月13日 ()
Oさんのスキーブーツのシェルの内側を少しあたり出して、インナーブーツの熱成型をした。とりあえず、Oさんは、良くなった。と、ご満足気味。だけど、スキーブーツは実際に滑ってみないとわからない。あすは、午前中雨か雪なので、明後日、試されるそうだ。また、結果次第では、再びシェルを修正するか、インソールを整形するか。いずれにせよ、Oさんの感想待ちである。

ノリがDYNAFITスキーのビンディング取り付けのため、お店に出勤した。2本の板にビンディングを取り付け、来シーズン、白馬にオープンさせる計画のDYNAFITテストセンターとバックカントリースキースクールの打ち合わせをした。今の構想では、スキースクール事務所兼ショップは、移動式トレーラーハウスのエアーストリームを購入して、冬シーズンは白馬を拠点に、レースやイベント時には、テストセンターを東北や北海道へも移動できるように考えている。そして、夏は・・・・・・ノリとぼくがガイド業のあいまに、交代でキャンピングトレーラーとして、バカンスの旅をしよう。クレープでも売りながら・・・。





3月12日 ()
今朝は、久しぶりに茜空を幼稚園に連れて行った。お店は営業時間だけど、一時休業して、お店の玄関ドアには、「只今、出かけています。すぐに戻ります。」というメッセージと、ぼくの携帯電話の番号を書いたプレートをぶら下げている。茜空の通う幼稚園は、お店から車で15分ほどの山里。街から少し登った山のてっぺんに園舎がある。その園舎は、普通のコンクリートでできた幼稚園ではなく、山里にある一軒の古民家で、お庭の森や畑や川が子供たちの学び場になっている。もちろん、金網の柵や、門などはない。今、その幼稚園では、全国放送向けのテレビ放送のためにSBC放送が取材を続けられている。その取材に来られているディレクターのKさんは、以前から山の関係でぼくのお知り合い。今日も、茜空をつれて、幼稚園に到着すると、Kさんがカメラを片手に取材をされていた。テレビの取材といっても、コンパクトカメラで映像を記録しているため、あまり目立たない。だから、子供たちも普段とかわらず、自然な姿が撮れるのだろう。茜空は、いつもと変わらず元気にみんなと遊んでいる。幼稚園からお店に戻る途中、携帯電話が鳴った。車を止めて電話に出ると「お店の前にいるんですけど・・・。」と、お客さまからだった。「はい、すぐに戻りま~す。」


3月11日 ()
MSRのスノーシューが15台、ダンボール3箱に入ってメーカーさんから届いた。このスノーシューは、今週末に安曇野のイベントに使うためにご用意された行政の市民向けサービスの一環である。イベント後は、このスノーシューを長野県内の公園施設で一般向けに、大人から子供まで、雪に親しんでいただくため、無料貸し出しされる予定である。そのため、大人用とは別に、子供用スノーシューも数台ご用意されている。最初は、TSLとMSRで検討されていたけど、どんなブーツにも適合しやすく、故障が少なく、耐久性もよいMSRに決まった。TSLは、プラスチックビンディングが、ブーツによって合わないものもあり、多いであろう長靴への相性も悪い。また、サイズあわせと、取り扱い説明をしっかりしないと、適当に装着して使用してしまうと、バランスを崩し、転倒する危険がある。そしてTSLの最大の弱点であるプラスチックビンディングが破損してしまう前例も多い。TSLは、ビンディングのサイズ調整の金具が取れたり、踵を固定する金具が壊れたり、ベルトが締まりにくかったり、そのベルトについた白いプラスチックのガードが破損したり、ひどいものは、本体が真っ二つに割れたものもあった。そのため、修理パーツを常に用意していないといけないくらい、小さなトラブルは多いのだ。

冬に白馬栂池でスノーシューのレンタルをされている山小屋さんでも、10年ほど前は、TSLを使われていたが、具合が悪くトラブルの多いため、TSLをすべて他のタイプに入れ替えられた。ぼくも、TSLを何年も使っていたが、MSRの最新モデルを使い始めてから、TSLは使う気になれなくなってしまった。今後、もっと、もっと、快適なスノーシューが開発されることを期待しているが、今のところ道具としての快適なスノーシューはMSRである。





3月10日 ()
関東からNさんたちが、いつも元気にご来店された。あす、八ヶ岳の北横岳に行かれるということで、装備をそろえるために、遠回りだけど、弊店まで足を運ばれたそうだ。3人とも雪山は初めてなので、試しにロープウエイで登れる北横岳周辺を散策される。3人は、これからも登りたいということで、雪山装備を徐々にそろえられることになった。明日は、10本爪のアイゼンとロングスパッツ、ストックで歩かれるため、3人とも、お揃いで調達された。ロングスパッツは、マムートのゲータで、フロントに太めのベルクロだけで締める簡単な着脱が可能なタイプである。ぼくが以前、勤めていたお店で販売していたロングスパッツは、会社の方針でH社製のみであった。当時は、そのH社製ロングスパッツ(通称:息切れスパッツ)が一番だと教えられていたため、ぼくもそう思いこんでいた。しかし、そのスパッツは、ワイヤー、ベルト、ベルクロ、ファスナーなどが使われ、装着時には、かがんだままの姿勢で、息切れがするほど着脱にエネルギーを消耗してしまう。心臓の弱いご年配の方には、非常に危険かもしれないほど・・・である。それにくらべ、マムートのスパッツは、ノースフェイスも同じだけど、装着が10秒、取り外しは、歩きながらでも外せるほど簡単で、無駄にエネルギーを消耗しない。おまけにH社のスパッツに見られる裾あたりのダブつきもなく、すらっとシンプルで、太めのベルクロの硬さが、ずれ落ちを防いで自立するため、ひざ下できつく締める必要もない。ぼくも、昨シーズンよりマムート社のロングスパッツを快適に使用している。それ以来、H社のロングスパッツを使用することは無くなった。道具は、進化するものだ。


3月9日 ()
BCマウンテンクラブに入会を予定されている TANAさんが、4/5に開催される山岳スキーレース競技日本選手権大会 アジアカップ第2戦に出場される考えがあることをお聞きした。山岳スキーレースには、今大会より、株式会社バックカントリーとして、大会運営や、選手の育成にも協力をしていく予定である。TANAさんの勇気に感動した。今週末に、日本代表の山田誠司選手による山岳スキー競技講習会が開催されることをTANAさんに伝えた。TANAさんは、今週末のスケジュールを確認し、参加されるようである。レースは4月第一週の土日で開催。エントリー締め切りは、3月27日。

今大会で、BCチームにて山岳スキーレースに出場を希望される方がいれば、大至急弊店までお申し出ください。



3月8日 ()
戸隠 飯綱山 スノーシュー BCマウンテンスクール
参加/2名 リーダー/太田


てれまくりは、本日も開催されている。
ぼくは、BCマウンテンスクールの飯綱山スノートレッキングツアーのため、お店で集合した参加されるお2人をスクールバスに乗せ、一路 戸隠へ向かう。空一面に、うっすらと高層雲が広がりをみせているけど、雲は薄く、青空が透けて見えている。9時ごろ戸隠スキー場に到着。リフトを2本乗り継いで、瑪瑙山山頂から、飯綱山へ伸びる尾根を一気に下り、コルから再び登り返す。今回参加されたお2人は、カモシカのときからお店のお客さま。その頃購入されたスノーシューは、TSL。ほとんどお使いにならなく、まだ、新品のように新しい。近所を少し歩いただけで、そのまましまいこんでいたそうである。しっかりスノーシューを履いて歩いたのは今日がはじめて、ということだった。飯綱山は、スノートレッキングを楽しむには程よいコースで、山頂には360度のパノラマが広がっている、絶好のビューポイントである。山頂は、ぽかぽか暖かく、ゆっくりランチタイム。くだりは、一気にダウンヒル。下山後、戸隠のそばを食べ、夕方の5時すぎに穂高駅前で解散した。





お店にもどり、ぼくが留守の2日間、1人でお留守番をしていたアンドラッシュから、衝撃的な発言があり、目の前が真っ暗になった。
『今シーズンも涸沢ヒュッテで働きたい。』とアンドラッシュ。・・・一瞬耳を疑った。先日、ツアーのご案内をだしたばかりである。『ツアーはどうする?』と聞くと『ん~ん、どうしたらいい?』という調子である。つい昨日まで『今年はお店のスタッフをして、ガイドの試験をうけて、ガイドをしたい。』といっていただけに、OH MY GOD!である・・・。自分の気持ちが大切な外国人なので、何を言ってもしかたがない。というわけで、アンドラッシュは今期も涸沢ヒュッテに入るそうです。したがって、残念だけど、アンドラッシュの英会話ツアーは中止にしました。ぼくも含め、楽しみにされていた方。ごめんなさい。他の楽しいBCマウンテンスクールツアーはすべて予定通りに開校しますので、どうぞよろしくお願いします。



3月7日 ()
岩岳 てれまくり

6時に岩岳ゴンドラ乗り場に集合し、スタッフは機材などといっしょに、ゴンドラでのぼり、会場の設営準備にとりかかる。われわれ、DYNAFITチームは、イベントテントを設営し、試乗スキーやブーツを並べ、ノリの家から持ってきた七輪に墨をおこす。9時ごろ参加者約600名スタッフ160名で「てれまくり」が開会した。DYNAFITはテレマークスキーと分野がちがうけど、毎年、てれまくりに参加させていただいている。夜は、岩岳銀河鉄道ファンタジーナイトとウエルカムパーティーが岩岳頂上のレストラン・スカイアークで開催され、ゴンドラのナイト特別運行で、夜の7時から11時まで盛り上がった。てれまくりは、ヒールフリーがテーマだけど、ATやFRなども試乗できる。てれまくりは、日本で開催されているスキーのイベントのなかで、おそらく最高の盛り上がりをしているだろう。また、来年も楽しみだ。







3月6日 ()
白馬岩岳スキー場で開催される「てれまくり」にDYNAFITも出展するため、今日は、朝からどしゃ降りの雨の中、スキーやブーツ、イベントテントを会場に搬入した。メーカー各社の搬入は13時からはじまる。我々は、一足先に搬入をすませ、他のメーカーさんの搬入を手伝い、14時には、降りてきた。ぼくはいちどお店にもどり、また夜の8時より、てれまくり実行委員会のミーティングのため、白馬に行き、そのまま白馬に泊まる予定である。てれまくりは、7・8の2日間で開催される。会場は、岩岳スキー場のてっぺんに各メーカーのテントが並ぶ。当日参加も可能なので、遊びに来てください。


3月5日 ()
BC穂高では、サングラスとスノーゴーグルの98%をオークリーブランドが占めている。いま、スポーツサングラスのほとんどが海外ブランドで、オークリーはアメリカのメーカである。オークリーは、あらゆるスポーツ分野で、オリンピック選手やプロアマを問わず世界最高峰レベルのアスリートたちがオークリーのサングラスを愛用されている。スポーツ向けのサングラスとしては、FLAKジャケットとRADARモデルのJ-FIT(日本人の顔にフィットするように開発された)フレームが主流となっている。オークリーのレンズには、極限まで歪を取り除き、ハイビジョンのような鮮明な視界と、皮脂や雨水、油などを弾く撥水コーティングレンズは、曇りをおさえてくれる。

先日、BCスクールスタッフのノリちゃんは、プロの山岳ガイドとしては一流で、ノースフェイスをはじめ、グレゴリー、スポルティバなどからもスポンサー契約を結び、ガイド以外に道具テストも彼の仕事のひとつとなっている。来期からDYNAFIT社もノリちゃんにスポンサーとしてスキーのテストをしてもらう。そんな、ノリちゃんもフランスに住んでいた頃からずっと、オークリーを愛用している。先日も、弊店よりオークリーのRADARを取り寄せて購入していた。

オークリーはアイウエアとしての性能は世界ナンバーワンである。それに、価格も世界最高峰。スポーツサングラスでは2万円以上があたりまえで、レンズコーティングやカラーなどにより、3万円代のモデルもある。それでも、一度オークリーをかけてしまうと、魔法にかけられたかのように、他のサングラスでは満足できなくなるのもオークリーの特徴である。きょう、お店の在庫補充のため、何本かオークリーサングラスの注文をするとき、特注で、フレームカラーとレンズを指定したカスタムメイドのRADARを1本、自分で使うために注文した。





3月4日 ()
ぼくは、今日、はじめて 「ブログ」というモノを開設した。ブログを開設できるサイトはたくさんあるようだけど、ぼくにはとくに知識があるわけでもないため、あまり考えずに、gooのブログにした。ブログは、弊店の新入荷や、新着情報など、新鮮な情報を更新することを目的に開設した。弊店のDIARYコーナーは、純粋に日記のつもりで書いているため、あまり、新商品の紹介やお店の情報などを書くことに抵抗があった。弊店の常連さんで、アウトドア用品のアドバイザーでもあるUさんからも、ブログで、新商品の入荷のお知らせをしてほしい。とのご要望もいただいていたこともあり、初めてだけど、とりあえず作ってみた。これから、新商品の情報など、新鮮な話題をアップしていきますので、ときどき覗いて見てください。

トヨタにお勤めのK君は、今年からバックカントリースキーに目覚め、シーズン初めにDYNAFITのフルセットと雪崩対策装備や冬山装備を一気に揃えた。彼の熱意はすばらしく、ちょうど弊店でもハイエースを購入する予定だったので、営業のK君にいろいろ相談した。ハイエースのグランドキャビンは現在トヨタでもまったく在庫を持たず、受注生産で対応されているという。BC穂高のハイエースもオーダーしてから生産ラインが稼動し、塗装から組み立てまで、約2週間で完成し、3週間目に納車された。そのハイエースには、後ろ座席の入り口ドアが電動スライドドアが装備され、リモコンキーのボタンを押すことでも開閉する。通常そのリモコンキーは車1台に1つしか付いていないようで、うちの奥さん用に、リモコンキーをもう1つ追加購入した。そして、数日前にK君がお店に来てキーの設定をして、一度ディーラーさんのパソコンで処理された後、今日、キーの最終設定に来られた。設定は実車を使い、アクセルペダルとブレーキペダルとマスターキーと追加するキーのすべてを使って設定する。K君は、会社の秘密のキー設定マニュアルを持っていて、マニュアルを確認しながら作業をしている。まず、マスターキーを差込み、マスターキーの情報を読み取る。アクセルペダルを数回、ブレーキペダルを数回踏み、ハイエースをキーの設定モードに切り替える。マスターキーを抜き、次に追加するキーを差込み、ブレーキペダルを数回踏んで、60秒待ってキー設定ランプが消灯すると、設定が完了した。その1つ1つの設定操作には、10秒、60秒という時間の間隔の指定もあり、適当にやっても、素人がそのモードに切り替えることはできない。ぼくは、その作業の一部始終を見ていた。いまどきの車の隠された機能を目の当たりにしたのだ。追加したキーは、キー番号と溝が同じものだけど、設定前にそのキーでセルを回しても、空回りするだけで、けしてエンジンは始動しない。不思議である。セキュリティーということだろう。そこまで、キーに仕掛けをするのなら、キーのデザインを、もう少し考えてほしいものだ。





3月3日 ()
DYNAFIT製品には、レース用ギアや特別企画スキーなど、その国のコンペテンスセンターでしか扱えないモデルや、センターでしかできない作業がある。現在日本では、コンペテンスセンターとして登録しているショップは弊店の1店舗のみである。今日は、DYNAFIT社から依頼を受けたスキーにそのレース用のTLTビンディングを取り付ける作業をした。それは、DYNAFIT SR8.0というレース用スキー板に、TLT LOW TECH RACEというレースビンディングを取り付けるという作業である。このビンディングは、山岳スキーレースのために開発された究極のビンディングで、わずか160gという軽さである。もちろん、解放機能の付いたビンディングで、ダントツの世界最軽量である。このビンディングには、軽量化のため余計な装置はすべてカットされている。取り付け後にブーツ長に合わせた調節機能もなく、解放値も固定で調節機能はない。おまけに、取り付けるためのゲージもないため、ノギスとシールゲージを使っての取り付け作業となる。このビンディングがレースで使用され、安全性と100%の性能を発揮するためには、完璧な精度での取り付けが要求される。取り付けには、スキーに穴を開けるため、やり直しがきかない。もちろん失敗は許されない一発勝負なのだ。作業は、集中できる午前中のひまな時間にはじめた。ブーツは、スカルパのF1レース。お客さまからお預かりしたブーツである。まずは、フロントの金具を標準ゲージで、ブーツセンターの位置に取り付ける。問題は後ろのパーツで、そこからは、ゲージがないため手作業となる。ブーツをフロントにセットして、ビンディング位置を確認。あとは、ノギスで正確な位置をだし、シールゲージをスキーに貼りつけ、シールに印字してあるビス穴マークの中心にドリルで穴をあけ、ブーツとの精度を確認しながら、ビスを締めていく。ブーツには、メーカーやモデルにより若干の癖がある。だから、そのブーツの癖に適合した作業が必要で、スカルパは、ブーツ先端から金具の位置がDYNAFIT純正ブーツと比べると、固定する金具位置が約2mm後ろに付いている。単純にDYNAFITゲージで取り付けると、約2mmブーツセンターがスキーセンタより前に出てしまい、滑りにくい板になってしまうのである。だから、ブーツの特徴をメーカーさんにあらかじめ確認し、自分でも計測してからの作業となる。今回お客様よりお預かりしたスカルパF1レースも2mm金具の位置が後ろだったため、その誤差を修正して取り付けた。

3月に入り急に冷え込みがきつくなったようだ。今日は、午後から軽い雪が降りはじめ、閉店前の今も降り続いている。雪よ、2ヶ月遅い・・・。松本や軽井沢で観測至上最も暖かい冬だというニュースを聞いた。それでも、暖冬の更新は、平均気温で0.1度、更新しただけである。過去にも0.1度寒いくらいの暖冬があったことに少しホッとした気持ちになった。





3月2日 ()
あさ雪が舞っていた。吹けば飛んでゆく軽く乾燥した雪で、この冬は、この雪がなかなか降らなかった。

今日は、午前中から忙しく、一時は、登山靴のフィッテングのお客さまとGPSをご購入されるお客さまを掛け持ちで、走り回った。スタッフのアンドラシュもだいぶ慣れてきたため、登山靴のお客さまの試し履きでスイッチして、ぼくは、コロラド300のご説明に集中する。お客さまは、毎年、年に数回ネパールトレッキングに行かれる。という方で、海外を歩いたときに、軌跡を記録したいとのこと。コロラド300には、大まかな世界地図が収納されている。マップ上では、3Dで地形はなんとなくわかるが、国名くらいしか情報は表示されない。もちろん市街地などの情報も入っていない。ただし、現地のマップと照らし合わせれば、自分の位置関係は確認できるため、記録をとることだけではなく、多少は楽しめそうである。お客様も少々、ご期待気味のご様子で興奮されている。そのお客さまはネパールに約3週間も滞在されるため、もっていく電池が悩ましいが「とにかくもって行ってみます~。」とお客さまは、コロラド300とTOPOをセットで購入された。そして、そのお客さまは、ニヤニヤしながら箱を抱えて帰られた。お客さまのうしろ姿は、子供の頃、おもちゃ屋さんで、プラモデルの大きな箱を抱えてもって帰る子供の姿に似ていて、見送るぼくもニヤけた。



弊店のテーマは海賊船の宝箱



3月1日 ()
弊店では、昨年の秋からガーミンGPSの販売を本格的に開始した。昨年の10月のキャンペーンから今日まで。数えて92台のGPSを販売させていただいた。その内訳は、eTorex VistaHCxを1台、GPSMAP60CSXを8台、Colorad300を83台である。弊店では、91%のお客さまがコロラド300を選ばれたことになる。

本日、ガーミンのコロラド300をご購入されたお客さまは、はるばる上田からご来店くださった。お客さまは、コロラド300とGPSMAP60のどちらが良いか迷われていたご様子で、ぼくにどちらが使い勝手がいいか?というご質問をされた。ぼくは、まず、2機種のメリットとデメリットをご説明し、お客さまのGPSをご活用されるアクティビティーをお聞きした。お客さまの目的は、お仕事でのご使用はなく、里山のトレッキングとご旅行などの街中で使用されるという。ぼくは、迷わず91%の勢いでコロラド300をおすすめした。