登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Apr. 2010
4月29日 () ~ 5月1日 ()
●GW 北アルプス 涸沢岳 マウンテンスクール&倶楽部合同登山スキー
スクール&登山班リーダー/太田 スキー班リーダー/山岸 参加スクール/1名 倶楽部/3名 合計6名


今回は、マウンテンスクールとマウンテン倶楽部の合同登山です。スクールからは1名参加で、倶楽部からは、ぼくも入れて5名が参加しました。スキー班班長の山岸ノリちゃんは、17日から涸沢小屋の小屋あけのお手伝いで、涸沢入りしていたため、現地で合流しました。ノリちゃん率いるスキー班は3日間涸沢を滑りまくり、太田率いる登山班は、あずき沢から白出のコルに建つ穂高岳山荘をベースに涸沢岳に登り、穂高の稜線でのんびり過ごしました。3日間とも、青空で、全員真っ黒に日焼けしました。3日目は、エアボードを楽しみ、全員で下山。











4月28日 ()
ここ数日の冬型は春としては強烈で、上高地あたりでも雪が舞ったという。今朝は、車のウインドに霜がおりてバリバリに凍っていた。
ぼくは、明日から3日間、北アルプスの涸沢へスクールと倶楽部の合同登山&スキーのため、お店は、おけいちゃんと富山さんにお任せする。今日は、その準備と、お店のカウンター周りの改造をすすめた。さて、これから、ゴールデンウィーク突入である。



4月27日 ()
今日は、玄関周りの工事をした。2年前のオープン工事のときは、時間が無く、内装工事でいっぱいだったため、外装まで手が回らなかった。ぼくは、ずっとお店の外観があまり好きではなかった。雑居ビルなので、しかたないけど、なんだか薄暗いイメージである。そして、ようやく、外装イメージが固まった。まずは、手始めに、薄暗い外壁から取り掛かる。壁に板をはり、ケイソウドを塗った。その上に板をはる予定だけど、燕の巣があるため、上部は、秋まで待とう。今のところ、ぼくの完成イメージは、材木を組んで、立体感あふれる玄関周りに仕上げる予定である。・・・このあとも、外装工事は、続く。







4月26日 ()
昨年の秋に、四国の巡礼に旅立たれたNさんが、来店された。Nさんは、八十八箇所の約半分を歩かれて、ひとまず帰ってこられた。その道のりは、六百キロほど。高速で大阪から東京までの距離である。昨年の秋、Nさんが、四国に旅立つ数日前に、弊店でシリオのウオーキングシューズを購入された。その靴は、まだ半分を経過したところだけど、ソールが磨り減って、もうツルツルなのだそうだ。「もう少し靴底の厚い靴がほしい。」とNさん。Nさんの足は、典型的な日本人の足型をもう少し大げさにしたような、足の持ち主で、シリオの3E+しかフィットしない。四国巡礼は、山道もあるが、そのほとんどは、アスファルトである。登山靴やハイキングシューズでは、靴底の減りが早いのは仕方が無い。とはいえ、オンロードシューズだと、山道で歩きづらい。シリオから、今期ニューモデルとして発売されたPF161というモデルは、前回購入されたPF151より、靴底の厚いソールを採用されている。アッパーは変わらず、ワイズも3E+である。ぼくは、シリオの09カタログを見ていただき、Nさんにおすすめした。


4月25日 ()
今日は、予報どおりの雨のため、光城山お花見トレッキングは中止となった。雨足はしだいに強まり、午前中は、のんびりした雰囲気で、お店の模様替えをはじめた。スキー用品を縮小して、キャンプ道具をメインに展示する。今日は、雨で、店内の木工工事はできない。お店のレイアウトも一段落した午後、突然、嵐のように忙しくなった。雪崩ビーコン、グレゴリーの大型リュック、山スキーのご説明など、かけもちで狭い店内を走り回る。スタッフのおけいちゃんは、カウンターに非難して、レジを担当。一段落したら、まもなく閉店時間だった。


4月24日 ()
午前中は中房へ、開店準備のため有明荘に行った。


日記本文
4月23日 ()
モンベルショップ豊科店のオープンセレモニーにゲストとして奥さんのユカと2人で参加した。10時30分に開場。70名ほどのゲストには、長野県山岳協会会長や各山小屋のオーナーも出席し、華やかなオープンだった。モンベル創設者の辰野会長は、ぼくに「間口を広く、敷居を低く。誰にでも入りやすいアウトドアにしなあかん。」という言葉が印象的だった。

ぼくも同感である。





4月22日 ()
お昼ごろ突然、モンベルの会長の辰野さんと、社長の真崎さんがおふたりで、弊店に来店された。おふたりは、明日オープン予定の豊科スワンガーデンのモンベルショップのオープン準備のため来られている。その合間に、弊店に来店された。会長の辰野さんとは、初対面で社長の真崎さんとは展示会で何度かお話ししたことがある。おふたりは、「いっしょに何かやりましょう。」と弊店との協力体制を作ることを宣言された。ぼくは、モンベルショップ豊科店と共に、登山を含めたアウトドア活動を楽しませてもらおうと考えている。そのために、モンベル社と共同で何かできるのなら、それもいい。

おふたりは、バリバリの関西人で辰野さんは三国ヶ丘ご出身で、ぼくの実家とは、数キロの距離である。関西人が3人そろったら漫才トリオ。お仕事の話より、おふたりの漫才のようなトークが楽しかった。

閉店後、茜空や奥さんを連れて、有明荘へ売店の開店準備に行った。久しぶりの有明荘は、いつものまま。また、今年も始まる。夏山シーズンにむけてエンジンが始動した感じだ。



4月21日 ()
スタッフのおけいちゃんが、ウエアコーナーの整理をはじめた。まだ入荷して、そのまま段ボール箱に放置されたままだったモンチュラのウエア類もすべて、棚に収まった。そして、おけいちゃんは、BC穂高のウエア担当になった。


4月20日 ()
最近は、5時30分の定刻で目が覚めるようになった。今日も、目が覚めて起き上がり、時計を見ると、ぴったり5時30分だった。カーテンをひらき、外を見ると路面はドライなので、光城山へトレーニングに出かけた。お店には、トレーニング中という札を玄関にかけ、登山口に到着したのが、6時10分。約40分で往復し、お店に戻ってきた。あさトレ後の開店準備は、いつも体が軽く感じる。気持ちも明るくなりいいものだ。きょうは、スタッフのおけいちゃんも出勤し、新入荷したまま放置されていたモンチュラの段ボールを検品し、プライスをつけて、新しい商品棚に並べた。今回のウエアコーナーの工事は、ほぼ終了した。いままでのウエアコーナーを知るお客さまは、みなさん通路が広くなったことに驚かれる。いままでは、横に向かないと移動できなかった通路が、今は、何もぶつかることなく普通に歩くことができるようになった。


4月19日 ()
午前中に、男性のお客さまが来店された。そのお客様は、入店されると、まっすぐ登山靴コーナーに向かい、しばらく登山靴の棚に釘づけになったあと、カウンターの中で作業していたぼくに「登山靴なんです。」と話かけられた。登山靴の選び方は、まず、いつ(季節)、どこに(山域)、どれだけ登るか、というお客さまのお考えの目的についてご質問させていただく。その次に、数種類ある登山靴のタイプと特徴やメリット、デメリットをご説明する。ある程度、目的や計画がわかれば、次に足の形を見せていただき、足のサイズを長さと横幅(ワイズ)を測る専用ゲージに両足をのせていただき、計測する。お客さまのなかには、足のサイズを間違えて認識されている場合があり、とくに横幅が広いタイプの足型の方はいつも、サイズを大きくして横幅を合わせているため、実際の足のサイズより、大きめのサイズを言われる方が多い。また、登山靴には、横幅に数種類のサイズを用意しているシリオというメーカーさんがあることをご存じ無い方も多い。

その男性のお客さまは、登山靴のフィッテングの時にお話をお聞きしていると、昨日、北アルプスの常念岳に長靴で登られたそうである。そして、1ヶ月前にも常念岳へチャレンジされたときは、運動靴で途中まで登って引き返されたそうだ。その時に、足が雪のラッセルでびしょ濡れになり、途中で引き返してこられたそうだ。そのため、今回は長靴で再チャレンジ。今回は、まだ営業していない常念小屋までたどり着き、そこから常念岳を見上げたとき、不安になられ、登らずに帰ってこられた。その日は、穂高の宿に泊まられて、今朝、電車で東京へ帰られる途中に、たまたま立ち寄られた弊店で、登山靴に釘付けになられたということだった。下りに長靴で足が痛くなり、ようやく登山靴の必要性を実感されたという。そのお客さまは、残雪期もがんがん登られると言うことなので、シリオ611GTXを選ばれた。雪山ではアイゼンやピッケルと、ある程度の訓練と知識が必要なので、まずは、弊店で企画しているマウンテンスクールで、いっしょに歩きましょう。とおすすめした。



4月18日 ()
午前中、和歌山から丸太工房さんがやって来た。明科でカービーングスクールのお手伝いに来られたついでに特注の商品棚を2つ、持ってきてくれた。お店の外で、組み立て、店内に運び入れる。ちょうど、神戸からNさんご夫婦がご来店。Nさんの旦那さんにもお手伝いしていただき、壁のアーチも取り付けた。





4月17日 ()
あさ6時から、入荷した商品が入った段ボール箱と格闘をはじめた。調子に乗ってきた10時ごろ、佐川急便のトラックがお店の前に止まり、いつもの運転手さんが、荷台でゴソゴソ配達の荷物を引っ張りだしている。ぼくは、お店の外に出てトラックの荷台を覗き込んだ。LOWAとプリントされた大きな段ボール箱が数箱確認した。箱を下ろすのを手伝い、玄関外に山積した段ボール箱は、5個口。久しぶりに見るLOWAのロゴが新鮮である。さっそく、登山靴の棚に数種類を1足ずつ展示した。問題は、40足入荷した登山靴をどこにストックするかである。倉庫の片付けをはじめ、LOWAがすべて収まったころには、16時をまわっていた。気がつけば、10時間ものあいだ、時間を忘れて、片付けをしていたことになる・・・。





4月16日 ()
BCマウンテン倶楽部の競技部のゆうじんさんが注文されていたモントレイルのトレラン&ライトトレッキングシューズが入荷した。Tさんに電話で入荷を伝えると、今日のお仕事の帰りに取りにこられるということで、気合がはいったご返事だった。ゆうじんさんが来店され、さっそくためし履き。サイズは、モントレイルの別モデルでサイズあわせをして取り寄せていたため、サイズはぴったりだった。ゆうじんさん、またも気合が入る。5月24日にマラソン大会に競技部の3名はエントリーした。6月からは、本格的にトレランレースに参戦していく予定である。体力や精神力を鍛え、おやじアスリートたちは、ゆくゆく、100kmマラソン、アドベンチャーレース、トライアスロン、ハセツネなど、過酷な鉄人レースに耐えることができる体を作りたい。今月から競技部は、早朝の光城山をベースにトレーニングをさせていただくことにした。これも、冒険。とにかく、がんばろう。

LINK コーナーにゆうじんさんの「ある AB型男 の私考回路...... 」を更新しました。



4月15日 ()
今日、S社のトレッキングブーツを扱う会社の営業担当の方が、営業にこられた。S社のブーツは、有名なブランドだけど、今のところ弊店では、取り扱いが無い。弊店は、もうじき念願のローバーが入荷する。じつは、そのS社の営業担当の方は、以前ローバーを扱う会社の営業マンだった。会社が変わり、取り扱いブランドが変わり、その方の考え方も変わった。当然なことではあるが、その営業担当の方は、S社のブーツの販売に有利な情報だけをぼくに伝える。「関東地方の登山専門店さんでは、ここ数年足型が細くなる傾向で、ニーズが数年前とは変わり、幅広の傾向は無くなりつつあります。」と言った感じである。たしかにS社のブーツは、ためし履きすると、どれも細めで違和感がある。そして、この違和感が、営業さんいわくフィット感だということである。弊店では、登山靴をご購入されるお客さまの約8割の方が幅広の足型の持ち主である。あとの2割ほどが、すらっと細めの足型と言うことになる。関東地方に住むと、足の形が変わるのだろうか?

メーカーさんは、自社の取り扱うブランドを販売しなければならないため、自社ブランドや商品にとって有利な情報しか伝えないのは当然のこと。それは、メーカーの直営店やオリジナルブランドを販売する大手ショップの店員さんも同じことである。それが会社の方針なのだから、仕方が無い。ぼくも以前はその中にいた。しかし、BC穂高は小さなお店だけど、会社の方針で販売しなければならないモノは何もない。店員でもあり会社でもあるぼくの厳選のみである。良いものならブランドは関係ない。良いものを作るブランドしか扱わない。お客さまの目的や技量、足型に合ったモノしか販売しなくていい。BC穂高は、これからもオリジナルブランドを持たない正直な専門店でありたい。



4月14日 ()
この時期、春夏山用の商品がぞくぞくと入荷してくる。今から2年前の4月に弊店は、新店舗として、ここ穂高駅前ロータリーにオープンした。その当時は、オープンしたとはいえ、夏物商品が立ち上がる前で、お店の中は、ガラーンとしていた。登山靴もなく、ウエアもほとんど無い。グレゴリーのリュックサックと、モンベルのウエアを少しハンガーにかけ、商品棚には、ガスカートリッジが並ぶだけであった。1年をすぎ、お店の様子は様変わりした。今では、入荷してきた商品を展示するスペースが無く、商品が入荷するたびに、新たに棚や壁や什器を増やしている。それもそろそろ限界で、大きい段ボール箱が山のように積み重なっていく。現在、トイレも倉庫に変身し、ぼくの部屋も倉庫になっている。もうこれ以上、道具や商品の置くスペースが無い。もうじき、モンベルショップが豊科にオープンする。これは、弊店にとってはありがたい。登山に必要の無いモノはモンベルショップにお任せして、もっとお店をすっきりさせよう。


4月13日 ()
今日は、トレーニングのため、10時出勤である。倶楽部のTさんと、雨引山へトレーニングの下見へ行ってきた。「今日は下見だから、1本目の鉄塔まで歩いて、戻りましょう。」と言いながら、歩き始めると、途中で引き返すなんて、ばかばかしく思えた。けっきょく、登り約2時間、くだり約1時間で、頂上を踏んで帰ってきた。最後の登りで、ぼくの太ももは、ハンガーノック。おかげで、今日一日、仕事中、しゃがむたびに、悲鳴をあげていた。


4月12日 ()
早朝5時より、スキーのビンディングの取り付け作業をはじめた。作業は1時間ほどで終わり、作業が終了すると同時に、そのスキーを受け取りにFさんが来店された。Fさんは、ブーツをスカルパのF1を新調し、板とビンディングをDYNAFITにされた。ブーツの熱整形をし、ビンディングの調整後、Fさんは、新しいスキーとブーツを試すため、五竜に滑りに行かれた。かたづけて時計を見ると、時間は9時20分。今日は10時より、大町山岳総合センターで、長野県山岳協会の総会があるため、急いで車に乗り込み大町に向かった。わが倶楽部は、今期より正式に、長野県山岳協会さんへ仲間に入れていただいた。ぼくは、はじめて、バックカントリーマウンテン倶楽部の代表として総会に出席。長野県山岳協会は、もうじき創立50年を迎えるそうだ。50周年の節目に、記念事業や式典、祝賀会などの計画のお話しや、前期の報告と今期の計画、予算案などが次々に承認され、お昼をはさんで14時ごろ無事閉会した。ぼくは、新入倶楽部を代表して、総会の初めのころに挨拶をしなければならなく、緊張していたため、何を話したか覚えていない。

最近は、山岳会や学校の山岳部の部員離れや衰退、山岳会の高齢化といったことが問題になることがおおい。一昔前の登山事情と現代の登山事情の違いが原因とされているが、登山人口は減っているわけでもなく、山岳会や学校のクラブ活動の環境が、現在の登山者層の考え方とマッチしていないことが原因なのである。3/24の日記にも書いた学校登山のことでも同じことだけど、団体であるがゆえ、安全のための規制や規則、拘束、行動の制限が必要になってしまう。結果的に、登山を楽しむための環境より、規則を守るための活動が重視されているのである。

30人や100人の集団が、一斉に右へなれをして、山を登っても、楽しくもなんともない。少人数のグループで、一人一人の個性があり、地図とコンパスを片手に、今日無事に目的地にたどり着ける保証の無い、自由な冒険だからこそ、登山はおもしろいのである。100人の行列で、前が進んだら歩く、前が止まったら止まる。そんな山登りなんて楽しいはずがない。わくわく、どきどき、少人数で、あーでもない、こーでもない、と言いながら目的地に向かう登山のほうがおもしろいはずである。無事や安全が保証されていないから、子供たちも力をあわせて、真剣に目的地を目指すのだ。大人たちのためにも、子供たちのためにも、安全が保証された、自由の無い不要なレールは、取り払う必要があるのではないだろうか。



4月11日 ()
光城山で、競技部の早朝トレーニングのあと、茜空の幼稚園の入園式に家族3人ででかけた。茜空が通う幼稚園では、入園式といっても、きれいな服を着て行くわけでもなく、大人も子供も、長靴にカッパである。入園式の後、大人たちや子供もみんなで餅つき。お昼はつきたてのお餅をいただき、めでたく子供たちの春が来た。


4月10日 ()
先週末に開催された、山岳スキーレース日本選手権に、ぼくはコーススタッフとして参加した。ぼくの留守は、女性山岳ガイドの富山けいこさんと、この日から勤務となった新人スタッフの高橋京子(けいこ)ちゃんのダブルけいこさんに「お店のことは任せた。」と言って、ぼくは3日間、うち2日泊り込みで、新調した新品のDYNAFIT GUIDEスキーを履いて、栂池から天狗原に伸びる全長20kmほどの国際競技基準に則った本コース作りや旗立てをした。

ぼくが留守中のBC穂高では、ビーコンやオークリーのサングラス、GPSなどをご購入されるお客様にダブルけいこさんたちは四苦八苦されていたそうだ。ぼくの留守中に京都から来店され、マムートのパルスバリーボックス雪崩ビーコンをご購入いただいたお客さまから、機器の不具合があると言う連絡をいただき、送り返していただいた。その症状は、ビーコンの電源を入れ送信モードにすると「ジュシンキイジョウ」という表示が現れて、ビープ音がなる症状である。ぼくにはわからないので、メーカーさんへ連絡して、症状を説明すると、何度か言われるように操作したが、症状は全く変わらず、メーカーさんで返品交換となった。そして、送られてきた交換の新品を、弊店で開封して、動作確認をして、お客様へ発送した。同機で、不具合が確認されたのは初めてのこと。人の命を左右する機器だけに、今後、販売させていただくとき、お客様にお断りして、お渡しする前の動作確認をしなければならない。また、お客様にも、ご使用前に動作確認をしていただくこと。基本的なことではあるが、必ず伝えていかなければならないことを痛感した。気がつかずに、不良品を販売してしまった責任は弊店にもあるから。



4月9日 ()
倶楽部の広報部長をお願いしようと、会長のぼくが勝手に思っているTさんと、倶楽部員の皆様に連絡するための活動予定スケジュールカレンダーを公開するための準備をすすめている。Tさんもぼくも、最近のIT世界の流れには、少々乗り遅れ気味。いろいろいじくり、とりあえず、倶楽部のページにプレカレンダーを貼り付けてみた。これから倶楽部のサイトも作る予定だけど・・・。いつになるか?


4月8日 ()
4月にはいると、どこでも新年度がはじまる。登山ショップやメーカーさんでも新年度が始まるとバタバタと忙しくなるものである。この時期、春夏に向けて、09モデルのウエアやザック、登山靴など、今期ニューモデルが続々と入荷してくる。ここで毎回、ショップスタッフのぼくは、大きな段ボール箱や入荷した商品と格闘することになる。また、シーズンオフの商品は箱に入れられて倉庫へ移動。店内は、片付けても、片付けても、商品と段ボール箱が積み上げられていく。弊店は小さな登山ショップのため、無駄な商品はあまりない。しかし、この時期ばかりは、一時的でも広い倉庫がほしくなる。今日も大きな段ボール2箱をやっつけた。まだモンチュラの箱が放置されている。そのモンチュラウエアを展示するスペースが現在の店内には無いため、店内の改造工事からという、毎回気の遠くなるようなことをしている。

グレゴリーのニューモデルザック、モンチュラのウエア、オスプレーのザックなどが新入荷しました。



4月7日 ()
初対面の方から「私でも登れますか?」という漠然としたご質問をされる事が多い。とくにガイドをしているとき、出発前によく聞かれる。また、お店でも同様の問い合わせが時々ある。今日は、中高年風のおばさんからこんな電話がかかってきた。

「わたし、穂高に登りたいのですが、何処から登ればいいですか?わたしでも大丈夫でしょうか?」 一度もお会いしたことも無い方からのお問い合わせである。そのおばさんには、一般的な涸沢からのルートをご案内した。山小屋さんには、こういった問い合わせが毎日たくさんあるという。これは、正直、返事に困る。まず、お会いしたことが無いので判断できないのだ。「できない。」とも言えないし「できる。」とも言えない。

もうじき、北アルプスの山小屋さんの小屋あけの準備がはじまるこの時期。春から夏山にむけて動き出す。なんだか、わくわくする季節である。



4月6日 ()
昨日はレースで活躍された、倶楽部員で競技部班長のKさんが夕方に来店された。倶楽部は、昨日の夕方から、ぼくはレースから戻ったばかりだけど、カフェ穂高で倶楽部の立ち上げ総会を開いた。お茶を飲みながら、これからの活動について楽しいお話のつもりが、意外にお堅い雰囲気で総会はつづいた。そんな中で、競技部は、会のルールとして会長が定めた規定により倶楽部内の班として結成された。BCマウンテン倶楽部では、山や自然をテーマにした活動なら、部員内で3名以上集まり、班長が決まれば、どんな活動する班でも作ることはできる。そうしてできたいろいろな班には、倶楽部員なら誰でもどこでも参加することができるようにした。班長は、ほかの班にも所属することは可能だけど、班長という立場を掛け持つことはできない。わが競技部の班長はKさんに決まった。

班長のKさんと今後のトレーニング方法について意見交換をする。ぼくは、数ヶ月さきまで、トレーニングメニューを決めていつでも誰でも参加できるほうがいいと主張する。トレーニングとはいえ、なかには、ハイキングやピクニックも取り混ぜるほうがいい。トレイルを走る日もあれば、里山を普通にトレッキングする日もあり、マウンテンバイクでトレイルを走るひもあり、そんなメニューを1日飛ばしで決めるように班長に提案する。班長の首は、斜めに傾いている。決めたメニューは、WEBでスケジュールカレンダーとして公開し、倶楽部員は、参加できるときだけエントリーし、いつでもどこかで、誰かが活動しているという環境を作りたいと思う。 参加する部員は、1人の時もあれば、3人の時もあり、また誰もエントリーしなければ、0人の時もあり。人気メニューには、10人なんてこともあるだろう。メニューは、トレイルを走るトレイルランニングもあれば、光城山のお花見ハイキングもあり、里山トレッキングもあれば、山スキーツアー、自転車でのヒルクライムもいいだろう。マウンテンバイクのトレイルランや、水泳やカヌーなど。冬になれば山スキーやXCスキーで近所の林道を走るのもいいだろう。何をやっても倶楽部であるから、活動はクラブ員たちが自由に決めることができるのが、バックカントリーマウンテン倶楽部である。メニュー作成について、明日、班全員(3人)で、一杯飲みながら話し合うことにした。



4月3日 () ~ 5日 ()
●第5回全日本山岳スキー選手権大会
BCマウンテン倶楽部チーム参加/2名


今回のレースでは、ぼくは、コーススタッフとして、毎日スキーでトレース作りと旗立をした。3日は、天候もよく一日晴れた。ぼくにとっては、山岳スキーレースのコースがどのように設定されているのか、現場で働けて勉強になった。コース設定には、BCマウンテン倶楽部から初出場のTさんとKさんにもお手伝いいただいた。TさんやKさんも、コース下見になり一石二鳥である。

2日目は、戸隠 小鳥の森の秦(はた)さんもコース設定スタッフに加わり、午前中にコースに出て、午後には、下で開会式やブリーフィング。夕方に宿にもどり、夕食の後に親睦会。

レース本番の日。選手より一足お先にゴンドラの山頂駅まで、スタッフチームがのぼり、それぞれのポジションに散っていった。ぼくと秦さんはコース内フリースタッフで、スタート地点から、コース上をスキーでトレースをつけながらAポイントにハイクアップ。Aポイントに到着と同時に定刻どおり9:30にレースはスタートした。Aポイントに到着したぼくと秦さんは、事故や怪我人が出た場合のレスキュー班として待機する。雪のコンディションは、昨夜の降雪で、約20cmのパウダースノーである。雪崩に関する対策はACTが担当。選手のTさんとKさんは、初出場ながら、第一目標であった完走を果たした。優勝は藤ケン選手で、2位は山田誠司選手、3位は横山選手だった。今の日本の山岳スキーレースの世界では、この3人がトップスリーである。

大会は事故も無く無事に終了した。







4月2日 ()
一日大会の準備でお店は開店休業状態だった。ぼくが午前の営業時間中に、お店を閉めて大町の山岳総合センターに行っているあいだご来店いただいたお客さまごめんなさい。じつは、玄関に「出かけています。お電話をください。090-○○○・・・。」と書いた札をぶら下げてお店を出たが、しばらく走って気がついたら、肝心の携帯電話をわすれていたことに気がついた。帰ってくると、数件の着信履歴があった・・・。


4月1日 ()
今日でBC穂高がオープンしてちょうど2年が経過した。昨年同様、2年めのオープン記念日も、内装工事をしてしまった。今日は、ウエアコーナーの奥の壁を改造。朝から板を加工してバーナーで焼いて、オスモを塗って、パチンパチン。なんて、お暇な店だろう。工事中にエイ出版社のSさんと編集部の方が来店され、ちらかったお店の取材をされていかれた。今日のお仕事は、くるくる回るストックの調子が悪いおばさまに取り扱い説明の講習と、男性のお客さまの登山靴とリュックサックのフィッテングだけ。3年目にはいるBC穂高の一日は、なんとも平和な一日だった。

BC穂高今期の方針
BC穂高は、まったく初心者の方が、登山を始めるための相談ができて、装備の選び方は店長太田のスペシャルアドバイス。スクールでは山の歩き方や山の基礎を学び、倶楽部で夢と冒険と感動の世界が待っている。・・・できない事も、不可能という文字も無い、頼もしい登山のプロショップをめざして今期もがんばろう。そして、一番大切なことは、ぼくも楽しむこと・・・である。