登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Aug.2009
8月31日 ()
お昼過ぎに、奥さんのユカと茜空がお店に来た。これから夕食のお買いものに行くそうだ。ぼくは、今夜のメニューをユカに聞いてみた。すると「まだ決めてない。」という。ぼくは、チャンスを逃がさず、本能のままに「オムライスが食べたい。」と言ってみた。ユカの反応は悪くない。今日は早くお店を閉めて帰ろうかな。


半世紀以上、はるかおじいちゃんの時代から続いていた、日本政府の政権交代が確定した歴史的な日である。ぼくが生まれる前から、ゆるぎない日本の常識となっていた自民党政権は、その力がないことを、国民一人一人の圧倒的な判断により、審判が下された。ぼくは、政治に興味はなかったけど、アメリカのオバマ大統領就任演説は感動した。そして、今回の日本国民の勝利からも、勇気をもらった気もちである。これから、ぼくたち個人個人も、小さな力を合わせて、自分に誇りを持ち、辛抱強く、思いやりの心を忘れずに、現実に目を背けることなく、勇気をもって生きなければならない思いである。敗れた自民党も、今後、立派な野党として、素晴らしい日本文化を築いてほしい。



8月30日 ()
今日は、衆議院選挙の日である。ぼくは、日本の政府が変わる日であると信じている。もう準備は整ったのではないだろうか。これからの未来は、ますます情報化社会は発展する。そして、個人は政治を超えて地球はひとつになる。世界自由が生まれる時代になっていくだろう。歴史をみても今と100年前では世界は違う。世界の破滅を唄った世紀の大予言は、あえなく空想であったことが証明された。世界は破滅に向かっているわけではない。地球と同じように世界は、保守活動という改革をつづけ、いまよりもっと素晴らしい世界に向かっているのである。戦国時代と、今ぼくたちが暮らしている現代とくらべ、どちらが幸せだろうか。未来の人々は、今よりもっと幸せな世界に暮らしているだろう。未来の子供たちが社会科の時間に歴史を学ぶとき、ぼくたちの時代を、戦争時代と叫んで軽蔑しているかもしれない。または、世界自由を誕生させた時代の英雄として教科書に書かれているかもしれない。どちらを選ぶかは、ぼくたちの行動次第である。世界の未来は、ぼくたち個人の意識と行動で変わる。近い未来、世界平和は実現するだろう。そのとき、ぼくたちは、時代の英雄になっているのだろうか。


8月29日 ()
先日、静岡から登山靴をご購入されるためにご来店されたお客さまが、登山帰りに再び来店された。
お客さまは、爺ヶ岳から鹿島槍に登られて、今日の午後に下山された。そして、足が痛くならないために、新しく購入されたLOWAの登山靴の履き心地は・・・

「何年ぶりかで、足に何の不具合もなく歩くことができました。」

とお客さま。足の指の爪を、ぼくにみせながらご満足そうである。さっそく、お手入れ講習をはじめる。バケツに水を入れ、いつものお手入れセットを用意して、実際にお客さまの登山靴のお手入れをする。作業を見ていただきながら、太田秘伝の簡単お手入れ方法をご説明する。お手入れをし始めると、10分ほどで完了する。簡単である。しかし・・・ぼくは、ときどき、バケツに水を入れ始めるまでに、何日も、何週間も時間がかかる場合がある。



簡単お手入れしたお客さまのLOWA登山靴・・・BC穂高玄関で。



8月28日 ()
BC穂高は、10月1日から新たな一歩を踏み出すための準備を急ピッチで進めている。その一つが、モンベル社とのシステム統合とモンベルクラブとの共同事業である。BC穂高では、メンバーズ会員様へのサービス向上のため、モンベルクラブとのコラボレーションカードを10月1日より発行する。弊店の会員様もモンベルクラブの特典を受けることができるようになる。そして、山の学校と題して、モンベルアウトドアチャレンジでの北アルプス登山教室をステップアップ方式で主催する。これは、来年からのスタートとなりそうだけど、年末年始の冬山でも適用したいと考えている。弊店玄関の大規模改築工事も、丸太工房さんに依頼した。バックカントリーセンターとして、ディナフィットスキーのテクニカルサービス、最新雪崩ビーコン2社からアカウントを取得し、BCサービスセンターとしての準備も進めている。弊店のスタッフも2名内定した。さらに優秀な販売スタッフを現在も募集している。そして、BC穂高が目指す夢の実現に向けて、「 Back-Country 夢をかなえる20の法則 」を制定した。ぼくらは、常に成長していきたい。この20の法則は、ぼくを含めたスタッフを成長させ、BC穂高が成長する方位磁石の役割を果たしてくれるだろう。


8月27日 ()
弊店では、これからバックカントリーシーズンに突入すると、DYNAFITスキーや雪崩対策用品のご相談が増える。中には、関西や関東など、遠方から来店されるお客さまも多い。今シーズンから、弊店でピープスとマムートの雪崩ビーコンのサービスセンターとして、ビーコン内プログラムのバージョンアップなどの受付をはじめることになった。バージョンアップは有料の予定である。バージョンアップにかかる所要時間などまだ不明だけど、おそらく、数分でできるだろう。弊店は、ますます、バックカントリーセンターとして、いろんな面で充実させていくよう努力していきたい。


8月26日 ()
静岡から、登山靴のご相談に来られた男性のお客さまは、8年ほど前に購入され、ずっと愛用されていた登山靴をご持参された。

その登山靴は、ミレーのトレッキングブーツで、購入当時から靴ずれがひどく、ここ3年間は毎回足の指の爪を傷めてしまい、爪が剥がれることもあるという。

ぼくはまず、その登山靴を確認させていただいた。お客さまの足のサイズは25.5cmである。やや幅広で、まず、ご持参された普段お使いのソックスの素材にも少し原因がありそうなことに気がついた。次に登山靴のサイズを確認すると、UK7.5というサイズは、26.5cmである。その靴に合わせて作られたという、インソールもサイズが合っていない。原因は登山靴のサイズが大きいことにもあるようだ。そして、いつものように靴ひもを締めていただくと、あきらかに緩く、これでは、足が痛くなっても仕方がない。

お客さまから「もう足が痛くならない登山靴をすすめてください。」ということで、まず問題のソックスを履き換えていただくようお願いした。お客さまはご納得されたようなので、弊店おすすめのスマートウール・ハイキングソックス(試し履き用)を履いてフィッテングする。お客さまの足には、LOWAのTAHOE WXL規格のUK6の登山靴がぴったりフィットである。そして、フィッテングのときに、ぼくが必ず何度もお願いすることは、正しい靴ひもの締め方をご理解いただくことである。登山中に足が痛くなる原因のほとんどは、次の3つの要素である。

1つ目は、もちろんサイズか足型に不一致のためである。
2つ目は、靴ひもの締め具合が緩いこと。
3つ目は、間違えた歩き方にある。

この3つを正しく行うことで、いつでも快適な履き心地の登山靴で、足の痛みに悩まされることはなく、山登りを快適に楽しむことができるのだ。ぼくの仕事は、これらの3つのポイントをご説明し、必ずマスターしていただくことである。まず、確実に足型にあった登山靴をお選びする。そして、靴ひもの正しい締め方を何度もご説明し、マスターしていただく。そして、登山靴を履いたときの正しい歩き方を、ぼくが見本をみせてご説明する。意外に登山靴と普段の靴では歩き方を変えることに気づかれていない方が多い。シャンク(芯)の入ったハイカットの登山靴では、タウンシューズで歩くときと、歩き方を変えなければならない。それは、登山中の安全にも直結する重要なポイントなのである。



8月25日 ()
Mさんご夫婦が、山から下りてこられた。Mさんご夫婦は、蝶ヶ岳に登られた。2日間、晴天に恵まれ、目の前に聳える穂高連峰の雄姿に感動されたごようすだった。Mさんご夫婦は、ぼくの日記をご覧になられ、ぼくが絶賛するグレゴリーのリュックサックが、どんなモノか、試されると言って、奥さまは35リットル、旦那さまは55リットルを新調された。そして、奥さまは、山で出会った、かっこいいおにーちゃんが履いていたという濃いブルーグレイカラーの革登山靴にあこがれて、LOWAのTIBET WXLという、ハイエンドモデルをフィッテングされた。奥さまの足はLOWAのWXL規格のUK5が、ぴったりフィットだった。たしかに、この登山靴はだれが見てもかっこいい。


8月24日 ()
あさがだいぶ涼しくなり、風もさわやかで、ハンモックの季節になった。ぼくは、お店のハンモックに寝そべって読書する、朝のひと時が幸せである。おそらく、ハンモックに乗って読書を楽しみがら店番している店員は、日本では、ただ、ぼくだけだろう。海外ではありそうだけど、BC穂高お店のコンセプトは、海賊船なので、そのテーマにはぴったりである。

お店のハンモックはお試しできます。



8月23日 ()
あさ8時ごろ、地元タクシーの運転手さんが、女性の3人グループを登山口から連れてこられた。3人のうちの1人の登山靴が歩きはじめてすぐにソールが剥がれてしまったということだ。その女性たちは、今日から3日間かけて常念岳、蝶ヶ岳、上高地へ縦走されるご計画である。3人は、夜行列車に乗って、昨夜新宿を出発された。そのとき、新宿でその女性自身の登山靴のソールが剥がれてしまい、急遽、もう一人のお連れの旦那さまの登山靴を借りて履いてこられたそうだ。そして、今朝、登山口から歩きはじめるとすぐに、そのお借りした登山靴までが剥がれてしまったということである。

シリオのヌバックをフィッテング中その女性から

「お店は何時から営業されているんですか。」とご質問された。

ぼくは「あさ4時からです。」と、お客さまの目を見て、ニコッと笑顔で答えた。

「それを知っていたら、新宿で右往左往しなくてもよかったですね。」

「靴底がこんなふうになるなんてことはあるんですか。」とお客さま

「ええ、4年以上履かずに放置してしまうと、こうなってしまいます。」

登山靴は、ピカピカのヌバックレザーの3E-23.5cmでぴったりフィットだった。代金はクレジットカードでお支払いいただき、その女性たちは、気落ちせず笑顔で再びタクシーに乗って登山口へ向かわれた。

きょうは、早朝からお客さまが途切れる時間がすくなく、途中からぼくの記憶はなくなった。登山靴のぴったりフィット保証の規定で、お客さまは、弊店で快適な登山靴をご購入された場合、一度は、山で履いていただき、そんままの状態で、その登山靴をもう一度弊店まで、ご持ちいただき、正しいお手入れ方法をマスターしていただくため、必ず一度は「お手入れ講習」を受けなければならない。ということになっている。

その講習は、バケツと雑巾、ブラシ、コロニル秘伝のクリームを使い、一番簡単なお手入れ方法を実習する。きょうは、そのお客さまが3名つづいた。講習は、お天気の良い日限る。今日は、さわやかな快晴である。バケツに水をはり、玄関のウッドデッキに腰掛け、まずは、ぼくが、お客さまの片方の登山靴のひもを解き、バケツの水に大胆に登山靴をつけて雑巾と真鍮ブラシで汚れを落とし、秘伝のクリームをぬってあとはひたすらブラッシングする。このとき、ぼくは、説明のためしゃべりっぱなしである。お客さまは、たいてい目をきょとんとさせ、ぼくの手つきをご覧になられている。そして、もう片方の登山靴は、お客さま自身に実習していただく。ぼくの方法だと、実際にお手入れにかかる時間は10分ほどである。しかし、バケツに水をはる第一歩がなかなか、面倒なものである。弊店では、そんな方のために、バケツも無料で貸し出すことにした。しかも水入りである。登山の帰りや、お手入れのためにご来店いただければ、弊店の玄関先で、青空の下で快適にお手入れしていただけます。マイクリームとマイブラシをおわすれなく。

※登山靴を、日中の車の車内に放置すると登山靴が変形することがありますのでやめましょう。とくに濡れたまま、炎天下の車内に放置すると、乾燥する瞬間に革がキュッと縮むため、ソールが剥がれることがあります。



8月22日 ()
ブラックダイアモンド社製のGIZMO(ギズモ)というヘッドランプが、スイッチの接触が悪く使えないというお客さまが来店された。そのお客さまは、そのGIZMOを弊店でご購入され、ご使用されている。接触不慮はご購入当時からで、スイッチを入れて点灯してもしばらくすると消えてしまう。そして、ライトの外横側を少し押すと再び点灯するときもあれば、なかなか点灯しない時もあるという。あきらかに、不良品である。店頭にあったGIZMOを開封して試してみると、これは、全く点灯しなかった。ぼくは、弊店で販売したすべてのGIZMOを確認し、不良品をすべて回収することに決めた。心当たりのあるお客さまへはお電話でご連絡し、確認のためお持ちいただくようお願いした。


8月21日 ()
弊店でいつもおいしい珈琲を提供してくれるエスプレッソマシーンが数日前、機械の中からキュルキュルという異音がしたために、メーカーさんへ保守点検、整備にだしていた。そして、そのマシーンは整備されて戻ってきた。また、おいしい珈琲を飲めるようになったのはうれしい限りである。そして、ついでに、マシーンの操作を、コインを入れなくてもできるようにプログラムを改善していただいた。これで、もういちいちコインを入れることもなく、カップをセットしてボタンを押せば、お好みの珈琲が抽出される。これで、弊店のメンバーズ会員様は、ご来店時には、いつでも1杯200円だったエスプレッソ、カフェラテ、カプチーノを完全無料サービスとさせていただくことになった。


8月20日 ()
登山靴のソールが剥がれたというお客様が来店された。その方は、10年ほど前に、ぼくが以前勤めていたカモシカスポーツ穂高店で、ぼくがフィッテングしてご購入いただいたローバーのレディーライトというモデルで、オイルレザーの登山靴である。ソールの張り替えは可能だけど、この週末に山に登られるご予定で、張り替えに出しても間に合わない。「もう、これは、買い替えてもいいわ。」とお客さま。ぼくがフィッテングして登山靴を新調された。登山靴の張り替えに出しても、3週間ほど修理日数がかかるため、シーズン中に持ち込まれるお客さまには、その日数が待てないという方が多い。お客さまの中には、登山靴を2足お持ちになり、使い分けたり、休ませたりしながらうまく登山靴と付き合っている方もいる。いずれにせよ、ソールが剥がれてしまってはその登山靴は使用できない。安全登山には、登山靴だけには限らず、常ひごろから道具の保守点検も必要であることを、ぼくも肝に銘じる思いである。


8月18日 ()~19日 ()
●みんな元気!登山教室
燕岳2日間 参加者/大人2名 リーダー/太田


北アルプス燕岳は、感性豊かで美しいアルプスの女王と呼ばれている。燕岳は、女王の名にふさわしい、自然が美しく芸術的である。 ぼくは、何度も何度も登った。動物も植物も豊かで、登るたびに新しい発見があり、飽きることのない山である。

夏休み企画として3回目となる燕岳登山教室は、ぼくも入れて3人という小さなパーティで予定通りに中房登山口を出発した。スクールバスで、中房線を走っていると、熊が1頭われわれの車の前を横切った。一瞬の出来事だったので、みなさんもびっくりしたご様子だった。ここ中房渓谷には、確認されているだけで10頭ほどは生活しているという。おそらくそのうちの1頭だろう。「熊は怖い。」という人もいるが、ぼくはそうは思わない。山には普通に熊は住んでいるもので、熊が住む山にわれわれが勝手に入っているのだ。

登山教室では、歩きながらお話しが楽しめるよう、ゆっくりゆっくり歩いて登る。ときどき、皆さんに山登りのコツ(魔法の言葉)をお話しする。合戦小屋で名物のスイカでのどをうるおし、予定どおりに燕山へ到着。青空は澄んで、風はさわやかで気持ちいい。まさしく、燕岳は、雲の上の楽園である。昼食後、ゆっくり山頂へ向かう。山荘から山頂への道のりも、花崗岩が織りなす、自然の芸術美は、まったく別世界に迷い込んだようだ。山頂では、360度のパノラマを堪能し、山頂直下の砂場で、贅沢なお昼寝。幸せなひと時を楽しんだ。燕岳は登れば登るほど、好きになる山だ。



来年は、BC穂高とモンベルクラブの共同企画「山の学校」で運営していきます。
春から冬まで、燕岳登山は、毎週出発する予定です。季節ごとに楽しめます。それに、槍や穂高など北アルプスを中心にステップアップ企画も考えます。ただいま、モンベル社とシステムを統合し、全国のモンベルショップ、モンベルクラブでお申し込みできるように準備中です。

「山の学校」は、まったく初めての方でも、楽しく安全に、夢と冒険と感動の世界を楽しんでいただくために必要な、歩き方や、ペース作り、自然や空、風との対話、安全なポジショニングや行動といった、大切なことをお伝えするため、ガイドスタッフが皆様に不思議な魔法の言葉をふりかけます。山の学校では、すべての自然と共存する考え方を学んでいきます。すべての動物、すべての植物、水や土や石、お天気とも仲良く共存し、夢と冒険と感動の世界をお楽しみください。













この時期にはめずらしく、ハクサンフウロが満開だった。


燕山荘は完璧に保守された日本一の山小屋である。



8月17日 ()
お盆をすぎたあたりから、強烈な猛暑がつづいている。今年は、梅雨からお盆まで、ジメジメした湿度の高い、まるで熱帯地域の雨季のような気候が続いた。蒸し暑く、時々スコールのような豪雨が降る。ぼくの予想通り、日本の気候は熱帯雨林気候に向かっているようだ。日本の山や森などの自然は、いずれ熱帯アマゾンのような、ジャングル化がすすむだろう。気温が上がり 雨量が多くなれば、動植物や昆虫にも素晴らしい環境が待っている。ジャングルには、像やライオン、キリンやゴリラや熊などの野生動物が自由に暮らせる環境があるのだ。ぼくは、空気を感じることで、天候や気候の変化など自然と対話できるようになった。地球温暖化は自然環境の再生に必要な地球の自然保守活動のようなもの。人々や文明が破壊しバランスを崩した自然環境を正常に戻すために必要な、ただの自然現象なのだとぼくは考えている。人々はそれ(温暖化)を、文明と経済を守るために食い止めようとしているだけなのだ。しかし、科学や文明はそれを阻止することはできない。自然の掟は、自然に従えである。圧倒的な大自然の力は偉大なのだ。地球は、環境の変化から、温暖化という形で、地上のあらゆる氷を解かし、海の面積を増そうとしている。そして、森林を再生し、豪雨と竜巻、ハリケーン、地震、津波などが、大地を洗う。時には文明を破壊し、そしてまた森林を再生する。今、人々が騒いでいる自然災害は、ただ、地球が森林を再生するための保守活動のプロセスをたどっているにすぎないのではないだろうか。海が広がり、地上に雨が降る。植物が育ち森林が豊かになることで、水はミネラルを含み海に帰る。豊かな森林は海を育み、豊かな海は大地を育む。それが自然の摂理であり、豊かな自然は、CO2を減少させる。そして、長い時間をかけて、もとのきれいな地球環境に戻るのだ。それが自然が自然である、自然な保守活動なのだ。酸素も森林も豊富になると、大気の温度が下がる。山に雪を降らせ、氷河を築き、南極に氷をよみがえらせる。そして、すべての歯車がかみ合えば、豊かな地球に戻るのではないだろうか。人々には、それをただ受け入れる手段しか残されていない。地球にとって、人々の意図や政治、戦争、欲望、経済などにはまったく関心は無い。だから、地球が怒っているわけでも、泣いているわけでもない。ただ、自然の摂理に従って地球は動いているだけである。おろかな我々人間は、ただその上(地球)に立ち、右往左往しているだけなのではないだろうか。考え方によっては、地球温暖化は自然が再生するために大切なプロセスであり、森林再生を食い止めるはたらきは、さらなる自然破壊と人々のエゴの表れなのである。自然は必ず再生する。人は、その自然をあるがままに共存し、ただそれを、冷静に受け入れるしかない。時には我々にとって、驚異となることがあっても・・・


8月16日 ()
お店の外のウッドデッキや看板などにペンキを塗った。以前にも書いたが、ある企業の文化について書かれた本を読んで学んだことがある。保守とは、悪くなったから改善するわけでなく、悪くならないように必要な手を加えることである。それは、人や企業が目的とする文化に対する運営方法や目標にむけた日々の取り組みにも、保守という改革が必要なことを意味する。人は失敗する。でもそれは失敗ではなく、目標に向かう軌道修正のために舵を握るチャンスを手にしただけである。小さなおんぼろ船でも、大きな豪華客船でも関係ない。自分の船でも、他の船でも関係ない。自分が乗った船で、自分の舵を自分で握るか、人に任せるかが問題なのである。自分の舵を握った人だけが、向かう方向を修正することができるのだ。船は、必ず目標に向けて進むことができる。自分の舵を握るとは、確固たる自信を持って全責任を自分が背負うことである。自分の舵(責任)から手を離すと、風に流され、波にさらわれる。やがて方向を見失い、自分の居場所がわからなくなるのだ。目標という自分の海図を見つけたら、最初は小さなポンコツ船でもいい。沈まないように、しっかり舵を操り、海図とコンパスを確認し、保守という改革を繰り返しながら、成功のために自分を信じて前進すればいい。人や文化は進化する。進もう。新しい世界を目指して。
・・・という気持ちで、気になる所すべてのペンキを塗った。


弊社では、スタッフを募集しています。



8月15日 ()
1年ほど前から調子がわるかった、わが家のDVDプレイヤーがとうとう壊れてしまった。これまでも何度も映像が映らなくなり、だましだまし使っていた。しかし、昨夜からとうとうディスクが回転しなくなった。もう限界である。そのため、お昼の休憩時間を利用して、近所の電気量販店に奥さんのユカと茜空もつれて、DVDプレイヤーを買いに行ってきた。最近の電化製品は、とくに映像関連の機器は、種類が多くなりすぎて、何を選べばよいのか、訳がわからない。とりあえず、プレイヤーは、ソニーのブルーレイディスクへ録画できるHDD付きに決めた。ついでに、わが家のテレビも2011年から、デジタル放送に切り替わると映らなくなるアナログテレビなのである。

実をいうと、わが家のテレビは、ぼくが21才のとき、単身で大阪から、当時乗っていたオートバイで、東京へ移民してきたとき、多摩にあるホームセンターのような安売り店で、ソニーの20インチテレビを当時5万円ほどで購入した。そのテレビは、トリニトロンのブラウン管で、不思議と20年間、一度も故障せずに使っている。映像もきれいで音声も迫力があり、まったく不具合がない。見た目も性能も購入当時のままである。おそらく、このテレビは、ぼくの人生でいちばん長く所有した奇跡のモノにまちがいない。しかし、今日という日を、区切りとして、ぼくの青春と呼ぶにふさわしい20代から40になるまで、ともに歩み、ともに生きてきた、このソニーの20インチブラウン管テレビも買い換えることにした。メーカーは、縁起を感じる、ソニー社製品にした。映画のような大きい画面の液晶テレビも魅力的だけど、身分相応に中くらいの40インチ液晶を注文した。そして、念願のBSCS放送も見れるようにパラボラも注文。奥さんのユカは、うれしそうにはしゃいでいる。ぼくたちは、結婚して5年になる。結婚した当時から、大型テレビがほしかった。でも、経済的にきつかったので、なんだかんだ言って、ずっとぼくの20インチを使い続け、テレビの買換えを後回しにしてきた。ブルーレイプレイヤーは持ち帰って、壊れたDVDプレイヤーと交換した。40インチ液晶テレビは、来週届けられて、すべて設置してもらう。最近は、どこの民放チャンネルもくだらないバラエティー番組ばかりでうんざりしていた。家では、テレビをつけないほうが静かでいいけど、新しいテレビが届くと、しばらくあれやこれやBSCS番組を見るだろう。おまけに、ブルーレイプレイヤーは念願のHDD付である。しかもブルーレイディスクへ録画ができる。・・・しばらくは、夕食の外食が減るかもしれない。



8月14日 ()
水による体質改善を学んだため、さっそく実践している。人は1日約8時間睡眠し、約16時間活動している。その活動している間の体の水分バランスを整えることで、夜はぐっすりと睡眠り、昼は活発に活動できるということである。人は食べもの飲みものからエネルギーを調達する。人の活動は胃袋からエネルギーを供給して成り立つのである。また、人の体内には60%が水分だといわれている。そして、水分は、汗や尿、皮膚から気化したりして失われていく。人は水が無くなると生命を維持することができなくなる。そんなことは、みんな知っているが、そのための水分バランスを意識して調整する習慣を身に付けている人は少ない。体内の水分量のバランスを整えることで、体は元気になる。そして、体のエネルギーの30%を消費する脳の働きも向上する。筋肉が活発に働くことで、体温が上昇し、知らず知らずに体脂肪を燃焼させてくれるのだ。

では、どうやって、体内の水分のバランスを整えればよいのか。簡単なことである。水を飲めばいいのだ。人の体は、必要な水分は吸収し、不必要な水分は、体外へ排出される仕組みになっている。だから水分を取りすぎて困ることはない。なら、必要な水分量を少し多めに、定期的な補給をすればいいのだ。人が1日に必要な水分量は、大人で約2.5リットルと言われている。でもそれは、最低限必要な水分量ということである。運動量や季節によっては、もっと必要になることがある。水分量を十分に摂取する方法の目安が、2時間に500mlの水を飲む習慣をつけること。あさ起きた時にまず500mlの水を飲み、その後2時間おきに500mlの水を飲み続けることで、1日約4リットルの水分補給ができる。一度に飲めない場合はハイドレーションなどを使い徐々に飲めばいい。じつは、少しずつ定期的に水分補給をするほうが、体内に吸収されやすいのだ。そして、食事は、なるべく生野菜を取り入れて、食事中は水分をとらないようにする。食事と水分を一緒にとると、胃液が薄くなり、消化しにくくなり、消化不慮をおこすのだそうだ。そうか、ぼくのお腹はいつも消化不慮をおこしていたのか。もちろん夜睡眠前の1時間以上は何も口にしない。できるだけ、睡眠中は胃袋を空の状態にすることで、じっくりと熟睡できるというのだ。これは、よくあるダイエットなどの話ではない。あくまで体内の水分のバランスを整えることで、脳の働きが良くなり、体が元気になるという。大切なことだ。ぼくは、まだ500mlの水を無理やり飲んでいる。うかつに飲み忘れることもある。しばらくは、生活習慣にするための努力が必要である。がんばろう。



8月13日 ()
ようやく、梅雨が明けたようだ。短い夏本番を、おもいっきり楽しもう。

女性の会員さまのYさんがご婚約され、彼とお2人でご来店された。きょうは、その彼も山登りをはじめるということで、はじめて登山靴を 購入されるため、お2人でご来店された。最初は、ナイロン製の登山靴をご検討されていたけど、ヌバックレザーのLOWAを試し履きすると「こ、これにします。」と、気に入られたご様子である。サイズはLOWAのUK8でぴったりだった。彼は、この新しい登山靴で、まずは、爺ヶ岳か燕岳に登られるご予定である。11月に新婚旅行の屋久島?にも活躍してくれるだろう。お幸せに。



8月12日 ()
山を見たのは何日ぶりだろうか?すごく新鮮な朝の景色でした。

今日、SOLIOのソーラーバッテリー充電器が入荷した。さっそく1台をデモにして充電してみる。今日は、天気もよくソーラー日よりである。ソーラーで充電したバッテリーに付属のFORMAアダプターを付け、試しにぼくの携帯電話を充電してみた。充電するスピードなど専門的には、よくわからないが、ぼくの携帯は30分ほどで満タンになった。これは便利だ。このSOLIOは、USBケーブルを使える機器にも対応するため、携帯電話以外にもiPodやGARMINのGPSにも対応する。・・・これは、便利だ。ニタッ








8月11日 ()
太陽の日がじりじりと夏らしい暑い1日だった。北アルプスは、雲がかかり里から山を望むことはできなかったが、おそらく稜線は快晴で、里には雲海が広がっていることだろう。

今年の夏は、梅雨前線がいつまでも居座り、ジメジメとした天候が続いた。これは、エルニーニョ現象という、東太平洋の赤道付近で海水の温度が上昇する現象から起きていることがわかっている。海面温度が変化すると、気流が変わり、気圧配置が変わり、気候が変わる。地球環境には、大気と海洋が密接に関連していることがわかる。このまま続けば、とうぜん冬の気候も変化する。日本では、夏は冷夏、冬は暖冬となることが多い。これは、あくまで自然現象なので、状況は常に変化する。そのため一概には言えないが、この冬も里の雪は少ないのだろうか。



8月10日 ()
今日は早朝から、どしゃ降りの雨。いつものように4時に開店し、珈琲マシーンでおいしいエスプレッソを入れ、まだ薄暗い外をながめていると、こんなどしゃ降りの雨の中でも登山バスに乗っている人がたくさんいることに感心させられた。

珈琲を飲み終えたころ、1人の若い女性が来店された。青いウインドブレーカを着たその女性は、すでにずぶぬれである。「ビニールの安いカッパはありますか?」とたずねられた。弊店には、ビニールカッパは置いていないので、「ごめんね。」とあやまった。その女性は、いったんお店を出て、再び戻ってきた。ノースフェイスのゴアのレインスーツ女性用のMサイズを手に持ってぼくに渡す。その女性は、よほど今日のどしゃ降りの雨でも、山に登りたいようだ。いずれにせよ、ゴアのレインスーツを装備することは、これからの登山でも大切なことである。登山ショップの早朝営業には、いろんなドラマがある。ぼくが考えていた以上に登山者のポイントショップになってきていることは確かだ。



8月9日 ()
登山靴のフィッテングが3足。すべてLOWAのヌバックレザーがぴったりフィットだった。登山靴には大きく分けて2種類ある。1つ目は、ナイロン製の布で形成され、皮などで補強されている¥25000くらいのタイプ。2つ目は、ヌバックレザーなどの皮で形成されている¥40000くらいのタイプである。弊店で取り扱っているLOWAやシリオは、グレードやクオリティーがほぼ同じで日本人の足型にマッチするよう設計されている。どちらのタイプも¥13000ほどの費用でソールの張替えが可能である。

ソールの張替え時期は、ご使用頻度にもよるが、平均して3年~5年のあいだが多く、ナイロン製の登山靴では、ナイロン素材がクタクタになることから、その頃には買い換えられる方も多い。一方のヌバックレザーの登山靴では、5年経っても皮にアジが出て履きやすくなり愛着も沸いてくる。だからヌバックレザーの登山靴は、基本的に何度もソールを張り替えて使うことになる。長い目で見ると結果的には、ヌバックレザーの登山靴を最初に購入し、何度もソールを張り替えて使ったほうが、出費が少なくなる。長い目で見た出費はヌバックレザーのほうが少ないなら、履き心地も、耐久性も良い皮製の登山靴を選ばれるほうが良いに決まっている。

ぼくがこよなく愛するLOWA登山靴は、最近4回目のソール張替えに出して、ピカピカになって帰ってきた。まだ、山に履いていないけど、楽しみである。ぼくのLOWAのヌバックレザーは、靴紐の締まりもよく、靴紐を締めるこの瞬間が好きだ。靴紐をキューっと締めながら、モチベーションがあがってくるところがいい。



8月8日 ()
今朝は、早朝からグレゴリーの大型バックパックのフィッテングが相次いだ。テント山行にはグレゴリーのバルトロ70(70リットル)がおすすめだ。平均的なテント泊の荷物でちょうどいい大きさで、多少の余裕もある。60リットル以下だとリュックがパンパンになるため無駄なものを持つことはできないことがある。無駄なもの=遊び心である。ぼくは、70リットルのバックパックで余裕と遊び心をいつも持って行きたいと考えている。人生、無駄だと思うモノもなければ楽しくない。

BC穂高の玄関まわり大改造計画を丸太の師匠に連絡した。師匠には、視察に来ていただかなくてはならず、そのスケジュールをお聞きしたところ、9月になんとか時間をとっていただけそうである。弊店の玄関は、あまりスペースがなく、天井のひさしが小さいため、雨の営業日には、玄関に吹き込む雨のため什器の配置をかえなければならない。工事は、玄関に今よりひとまわり大きくウッドのひさしを張り出させ装飾した丸太の柱を2本立てて、ログ風に設計する。そして、今のひさしを覆い隠すように木の板で囲み、ひさしの上部は、ウッドのテラスにする。小さいテラスには、手すりをつけて、そこにカナダやスイスでよく見かける赤いお花を飾り、弊店のメイン看板も取り付ける計画である。電話を切ったあと、資料の写真と図面を画像ファイルにしてメールに添付して送った。



8月7日 ()
あさ、6時ごろ来店された男性のお客さまは、関西方面から穂高岳を登るために信州に来られた登山者である。昨夜出発し、午前4時に平湯温泉に到着。そこで、登山の準備をはじめられたとき、登山靴を忘れてきてしまったことに気がつかれたそうだ。その男性は、たまたまエイ出版社から発売されたばかりのPEAKSピークスという雑誌の『槍穂高へ』という槍穂高を特集した雑誌を購入され、たまたまその雑誌のP137にぼくとBC穂高を紹介されているコーナー(1ページ)があり、そこをご覧になられたそうだ。そして、たまたま弊店が朝4時から営業している登山ショップがあることを知って、そのまま走ってこられた。そのお客さまは、臨時購入されたシリオの登山靴を履いて「私は、このお店と太田さんに感謝します。」という言葉をいただき、穂高岳へむけて出発された。そのお客さまは、予定より少し時間が遅くなったけど、朝9時には上高地から歩き始めることができただろう。


8月6日 ()
あさからお店の外回りの環境整備にとりかかった。まずは、玄関のひさしに登り水洗いする。ひさしの上は水あかで真っ黒だった。錆びもでてきているため、ペンキを塗らなくてはならない。水あかは、水洗いで簡単にきれいになった。つぎに、看板まわりに付いた燕の糞やほこりなどを丁寧に掃除する。そして、看板のペンキ塗り。ブランコ周りの枕木などもペンキ塗を塗った。ぼくは今、いろいろな本を読んでいる。ぼくは、今年、また新たな目標を設定した。その目標の実現に向けて、必要な自分の能力を向上させることが課題である。まずは、ある企業文化をいろんな本から学んでいる。いずれ、その国へ研修に行く必要がありそうだ。

10年前にもぼくの中に、未来構想が浮かび上がった。その当時の目標は、自分のお店を持つことである。次の目標達成の期限は決まった。ここから10年、未来構想の実現にむけて、さて、何から手をつけようか・・・

ぼくが読んだ、ある本は、お店をセットとよんで、スタッフをキャストとよぶ、ある海外の企業文化ストーリーである。
セットとは「お客さまゲストに接する場所」という意味なのだそうだ。その本では、セットの環境に目を向ける重要性を示している。維持管理、清掃、補修にもっと細部まで注意をはらい行動すること。必要なら毎日でもペンキを塗ってもいい。いつもピカピカな環境を完璧に整備するとで、セットは人にメッセージを伝達する。すべての物は人に語りかけると書かれていた。うちのお店には、店内にも店外にも木でできたセットがたくさんある。ぼくの意識ではペンキは、年に1回塗ればいいやとか、はげて見苦しくなったらペンキを塗る。それが環境整備だと考えていた。たしかに、見苦しくなってからペンキを塗るという考え方は、まったくをもってお粗末である。年に1回という基準にも何の根拠もない。ペンキは、はげる前に塗るものだ。環境は壊れてから改善するものではなく、壊れないように保全するものだ。セットは、いつも新しくピカピカでなければならない。ぼくは、店内の清掃や維持管理に、もっと細部まで意識を向け、労力とコストをかけなければならないことを学習した。お店のセットを改造して満足しているだけではだめなのだ。セット(すべての環境)には、その演出にそぐわない物を排除する必要性がある。とも書かれていた。弊店では、床に置かれた段ボールや、いろいろな収まらないモノがそれだ。セットに必要のないものである。BC穂高は、オープンして3年目になる。そろそろ倉庫を兼用したオフィス、スタッフルームなどの要素を持つお店とは別のスペース。そしてスタッフが必要だ。



8月5日 ()
ぼくと同じくらいの年代のご夫婦が来店された。ぼくは、ここ2年半の経験から、登山に来られて下山後に来店されるお客さまの「山満足度」がなんとなくそのお客さまの雰囲気から読み取れるようになった。また、山登りに来られた方、観光に来られた方、下山後に来店された方、明日から入山される方など、服装や、登山靴のドロドロ具合からわかるようになった。ぼくは、いつのまにか、来店されるお客さまのそれを確認するようになっていた。今日来店されたご夫婦は、下山後に来店されたお客さまだった。Tシャツを購入され、お会計の時にぼくが「どこに登られました?」とお聞きすると、北アルプス蝶ヶ岳から常念岳、燕岳へ2泊3日の縦走をされて、下山後中房で温泉に入って帰られる途中だという。そのお2人は、その登山中に出会った登山中の女性から、うちのお店のことを聞いて、是非来店するようにすすめられたため、ご来店されたそうだ。お客さまが帰られるとき、誰だかわからないけど、ぼくのお店を紹介してくださった女性にも感謝をこめて心の中でお礼を言った。

東京のK藤さんからお電話をいただいたとき、「N坂さんが、太田さんのお店で登山靴を2足購入したけど、まだ、お手入れ講習を受けていない。あれは(全員に講習している。7/28日記より)うそではないか。」とN坂さんが言っている。と言う。そういえば、N坂さんにお手入れ方法をご説明した記憶がない。しかし、お手入れ方法講習は、ご購入後何回か履いていただいた登山靴をご持参いただければ、その場で簡単な講習がはじまる。登山靴をご持参ください。



8月4日 ()
あさ7時すぎに電話が入った。「今日お店は営業されていますか?」という女性からの電話だった。そのあとに、今中央道を走っていて調布を過ぎたあたりだということだった。その女性は、レインウエアを忘れてしまい、取りに戻る方面は通勤時間帯ということもあり、大渋滞しているそうである。「取りに戻りたくありません。」と女性は、お店にレインウエアの在庫があることを確認し電話は切れた。10時前にそのお客さまは家族3人で来店された。しかし、その女性はレディスのMサイズでぴったりであるが、無駄をなくすため、息子さんがゆくゆく着ることができるようにメンズのSサイズを購入されるということだった。ここで、弊店の在庫に少々かたよりがあることが判明した。レインウエアでメンズのSサイズの在庫が薄く、お気に召すカラーが無かったのだ。しかたなく、そのご家族は、別のお店を探しに行かれた。ぼくは、在庫管理の難しさを実感させられる一件となった。お役に立てなかったぼくの至らない点に反省した。

どうやら台風8号は西に反れるようだ。これは、我らが太平洋高気圧の勢力が思いのほか強くなってきたことによる。もっとがんばれ!



8月3日 ()
久しぶりの爽やかな朝が来た。快晴とまではいかないけど、眩しい太陽と青空に時々雲の隙間から顔をのぞかす北アルプスは、雪の姿が完全に消え、麓の緑が新鮮だ。

あとは、南シナ海に発生した低気圧が発達しながら熱帯低気圧か台風となって日本に上陸するかかすめて通る。この低気圧が通り過ぎると、このジメジメした梅雨前線とおさらばだ。その通過後の梅雨明けを期待したい。

弊店では、バックパックの大型から中型まで、グレゴリー社製品が在庫も販売数も全体の80%を占めている。ぼくの中でほぼ完璧にラインナップされているのがグレゴリーのバックパックである。それでもぼくは、他のブランドにも常に意識を向けている。しかし今のところ、背負い心地、品質、美しさ、細部へのこだわりなどすべてにおいて、グレゴリーを上回るブランドは見つからない。



8月2日 ()
穂高神社のよさこい祭りが、駅前通りを車両通行止めにして毎年開催される。今日がその日である。しかし、天候はあいにくの雨。・・・というより。恵みの小雨かもしれない。いつもなら、今頃、梅雨も明けて、灼熱の炎天下で開催される。踊り子さんはそれぞれの衣装を身にまとい、元気いっぱいに踊りを披露する。今日の雨は、踊り子さん達が、熱中症の危険も無く、踊りに集中できるには、絶好の悪天だったのかもしれない。

お店は朝からお祭りということもあり、人の出入りが多かったけど、混雑してるわりに、スタッフのぼくやokeiちゃんは、リラックスして、読書も楽しみながら、お仕事ができた。ぼくは、グレゴリーの大型バックパックや登山靴のフィッテングのときだけ仕事に集中する。それいがいは、お祭りに出かけたり、茜空と遊んだり、本を読んだりして1日過ごした。日中は小雨程度で傘がなくても外を歩ける程度だった雨は、夕方から雨足が強まり、夜の部は中止となってしまった。



8月1日 ()
BCマウンテンスクール登山教室では、今日から北穂高岳(3106m)、涸沢岳(3110m)、奥穂高岳(3190m)、前穂高岳(3090m)という穂高連峰の3000m級を4座を3日間かけて縦走する計画だったけど、寒冷前線の通過と、南シナ海に発生した低気圧が近づいてくる影響で、今日から3日間の天候に期待が持てないため、今回の計画をいったん中止して、延期することにした。

しかし、今日は、天候の悪いニュースばかりではない。次にいいニュースがある。

天気状況は、だいぶ良くなる方向に進んでいるようだ。皆さんには天気図・週間予想天気図を見て欲しい。

まず、夏の晴天をもたらす太平洋高気圧(H)が、本来の位置に姿を現した。そのために、梅雨前線が停滞ではなく移動しはじめたのだ。しかし数日後、再び梅雨前線は、日本列島にかかる。その後ろから、まだ弱いが、熱帯低気圧まがいの低気圧(L)が日本付近を通過する。おそらく発達しながら上陸するだろう。大陸に高気圧(H)があり、大陸と太平洋高気圧が押し合いする中間に梅雨前線が現れる。この傾向こそが梅雨明け間近の気圧配置なのである。この低気圧は、太平洋高気圧がもっと元気なら台風になって日本に上陸することになる。さらに太平洋高気圧が勢力を増すと、梅雨前線を大陸まで押し上げ、晴れて梅雨明けとなるのである。しかしながら、まだこの太平洋高気圧の勢力はそれほど強くない。今年は、お盆明けからが勝負だと期待している。残暑から、気持ちのいい秋山が長~く続くだろう。今年は、秋に気持ちを集中し、夏のモヤモヤを吹き飛ばそう。