登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Sept 2009
9月30日 ()
バックカントリー穂高がオープンして2年半となる。明日から、バックカントリー社は、第4期目に突入することになる。そろそろ、開業という段階から、成長という段階へ、次のステージを歩まなければならない。BC社、BC穂高の基本となるテーマは、「BACKPACKER's SHOP」である。真のバックカントリー・マウンテン・リゾートを目指して、新しい明日が始動する。BC穂高は、10月1日より、一部の業務をモンベル社との連携によりお客さまサービスを向上させていく。新たな気持ちで、次のステージへ・・・


9月29日 ()
今日は、茜空(あかね)の5才のお誕生日。ぼくは、午前中お店を休みにして、茜空が通う幼稚園に、茜空のお誕生会に行った。幼稚園につくと、茜空や父のぼくは、子供たちや先生、他のちびっこやお母さんから「おめでとう」とみんなから声をかけてもらえる。茜空は5才になった。そして、お姉ちゃんになった。茜空の妹の赤ちゃんの名前も家族3人で決めた。

赤ちゃんの名前は、歩海(あゆみ)ちゃんに命名した。午後に役場に出生届を出した。産まれてちょうど2週間。期限ぎりぎりである。

茜空の名前は、秋の大空が、天高く黄金から茜色に染まるとき、その美しさは、人々に感動をあたえ魅了する。雄大な茜空が現れると、明日は晴れる。という意味で「あかね」という名前をつけた。

歩海の名前は、海を超えた想像力、永遠に完成しない夢をもって、世界を人生を歩んでほしい。という意味で「あゆみ」という名前をつけた。

彼女たちの人生に、ぼくが親として、示し、伝えていくことは、誰にでも夢を叶えることはできる。だから、自分を信じて、夢のさらに向こう側を目指して行動してほしい。ということである。


Happy Birthday Dear 池さん & ひろみさん & あかねちゃん Happy Birthday To You.







9月28日 ()
●のりちゃんの 剣岳登山教室 9/26~28
リーダー/山岸慎英 参加/ 女性 3名


登山教室御一行は、今日のお昼過ぎに帰ってきた。 今回ご参加された3名の女性は、地元山岳に所属され、以前、その山岳会さんに依頼されて山岸君とぼくが2回にわけて岩登り教室を実施したグループである。そのときに習った簡単なザイルワークやスリングとカラビナを使った安全確保技術が役に立ったということである。 メンバーは、お天気にも恵まれ、無事に登頂を果たされた。みなさん、のりちゃん、お疲れ様でした。

けさ、10時頃、RICHOの技術者の方が来て、ルータを設置された。そのルーターは、POSレジの通信に使うための機器で、ISDN回線を使いモンベル本部と通信される。設置は1時間ほどで完了し、RICHOさんは帰られた。13時に東芝テックさんが、新しいPOSレジを運んで来られた。まず、弊店のレジカウンター周りのごちゃごちゃした配線をあるていどまとめ、レジを設置する。その後、しばらくの間、モンベル本部との通信テストが繰り返され、簡単な操作方法を教えてもらった。このPOSレジは、モンベル直営ショップと同じ機種で、モンベル仕様にカスタマイズされている。

ぼくは、POSレジを使うのは、むかしむかしの話になる。ぼくがまだ、18の頃、高校を卒業してすぐに就職した三峰という紳士服店は、そのころすでにPOSレジを導入していて、その当時、POSレジは、一台数千万円もする?(先輩から聞いた)ころである。いまでは、価格は下がったとはいえ、乗用車1台買えるくらいはする。弊店のレジは、オープンしてから今まで、定価4万円ほどのレジを使っていた。いつかは、POSレジを活用できるような店舗にしたい。などと夢見ていたが、意外に早くその夢は叶った。(モンベル社の会長、社長、常務さんありがとうございます。)そして、次の夢は、はるかにでかい。ぼくは、システム化されたモンベル社のPOS管理システムやお客さまサービスの基本を学び、モンベル社と協調しながら、次の階段を登っていこうと考えている。

東芝テックさんは、2時間ほどで作業と、操作説明を終えられて帰られた。このレジは、10月1日からの稼働するため、まだしばらく調整中である。東芝テックさんが帰られたあと、ぼくはトレーニングモードで練習してみる。まず、レシートには、弊店の新ロゴと電話番号そして、モンベルクラブのロゴが印字される。POSレジには、大きな液晶画面が付いていて、電源を入れると、パソコンと同じように、バイオスからDOS、そしてWindows XPが立ち上がってくる。そして、モンベル用にカスタマイズされたプログラムが立ち上がり、2分ほどで起動する。このPOSレジが起動することで、モンベルクラブ会員様へのサービスがBC穂高でも同じように実施されるようになることが最大のメリットである。BC穂高でも、モンベルクラブへの入会や更新手続きが可能になり、ポイント加算やポイントでのお買いものも可能になる。そして、弊店で企画する登山教室「山の学校」は、モンベルアウトドアチャレンジ(MOC)と共同運営となり、全国のモンベルショップで受付されるようになる。もちろん、弊店でも、MOCへの受付ができるようになり、弊店の会員さまへもご案内できるようになる。BC穂高に設置されたPOSレジで処理できるサービスは、モンベル社と共通するため、いままで不可能だったことが可能になるわけだ。

お客さまへのメリットは、モンベルクラブ会員様または、弊店がこれから発行するモンベル&BC穂高コラボレーションカードへ参加された方だけに提供されるサービスがたくさんある。モンベル社と、BC穂高でサービスを共通にすることで、両社は姉妹店になった。今後、弊店では、モンベルショップで初めてアウトドアの楽しさに目覚めたお客さまが、上達していく過程で、登山に関しての必要なサーポートをしていく予定である。

BC穂高では、来年2010年より、MOCの一員として、BCクラブ会員様と、モンベルクラブ会員様を、北アルプス南部地域、常念山脈から槍穂高連峰に至るまでを中心に、夢と冒険と感動の世界へご案内する。弊店にとっても、新たなチャレンジである。現在、そのためのスタッフを募集している。MOCのスタッフは、ガイド経験が必要で、モンベル社MOCの基準に適合する柔軟な考え方とサービス精神、リーダーシップを心得た人材が必要なのである。

是非、10月1日より受付を開始する、モンベル&BC穂高コラボレーションメンバーズ会員さまへエントリーしてください。現在、両社の会員様は、お申し込みいただくだけで、ポイントや年会費はそのままに、共通カードへ移行できます。






9月27日 ()
お昼ごろ、東邦航空の小松さんから、「いま松本空港に来たら、ヘリに乗れるよ。」と甘いお誘い。今日は、松本空港で、スカイフェスタというイベントが開催されていて、東邦航空さんは、ヘリの遊覧飛行をサービスされているようだ。さっそく、ユカと茜空に電話して、茜空の幼稚園のお友だち家族と、松本空港に行くことになった。ぼくは、お店があるため、はじめは行く気がなかったけど、だんだん行きたくなってきた。「お店、しめちゃえば~。どうせ暇だし、えへへ。」というぼくの中の悪魔のお言葉に甘えて、お店を一時臨時休業にした。日曜日のお昼間なので、お店に来店されるお客さまへはご迷惑をおかけした。「4時ごろ戻ります。ごめんなさい。」の張り紙ひとつで許してもらうしか方法はない。13時にみんなでお店を出発。高速に乗って、40分ほどで松本空港に到着した。さっそく小松所長さんの誘導で、空港内のヘリポートへ。すぐ目の前には滑走路があり、セスナや旅客機が頻繁に離着陸を繰り返している。これを見ているだけでも十分楽しめる。きょうは、松本空港のイベントのため、大勢の人で賑わっている。ラマの遊覧飛行は、10分ほどの夢の飛行だった。茜空もお友達家族もおおはしゃぎ。4時半ごろお店に戻ると、数名のお客さまが玄関前でお待ちだった。ぼくは、いそいで開店した。

小松さん、荒川さんありがとうございました。







9月26日 ()
カナダ産BEARのぬいぐるみが届いた。このBIG BEARは、ぼくの身長(170cm)より大きい。入ってきた段ボール箱は、さらにBIGで、ゆうに2mを超えている。こんなBIGな段ボール箱は見たことがない。この段ボール箱は、茜空のお家を作るため、自宅のリビングに持っていった。

早朝に、愛知から山に登るために来られたSさんは、登山靴を新調されるため、時間に余裕をみて、早朝5時に来店された。きょうは、これから、足ならしに白馬の唐松岳に登られるご予定である。Sさんは、今まで履かれていた登山靴で、足の指の爪を傷めてしまったご経験がある。というお話をお伺いした。いま履いている登山靴もご持参されたため、サイズを確認したところ、5mm小さいサイズを履かれていた。おまけに、平紐タイプで、靴ひもの締まりもあまり良くない。おそらく、原因は、サイズだろう。Sさんの足にあった登山靴をフィッテングすると、Sさんは、今までの登山靴との違いを正確に伝えてくれるため、ぼくのフィッテングもスムーズにできた。Sさんの足には、シリオのヌバックレザー3Eの23.0cmがぴったりフィットである。さっそく、Sさんの登山靴のぴったりフィット保証書を作成し、登山靴といっしょにSさんに手渡した。ぴったりフィット保証書なんて、まだ、馴染みの薄い言葉である。しかし、この先、ぼくが何年だろうと、何十年だろうと、BC穂高があるかぎり、おそらく、一生付き合う言葉になるだろう。・・・もしかしたら、日本中の登山ショップに普及しているかもしれない。あなたも、登山靴のぴったりフィット保証付きの登山靴をお持ちでしょうか?






9月25日 ()
ぼくの思考能力の80%は、赤ちゃんの名前を考えることに向いている。残りの20%で、今日はお店を営業した。すると、考えもつかないような、予期せぬ出来事が次からつぎへとぼくの思考に入り込み、そして、邪魔をする。気がついたら、無意識に、携帯電話の電源を切っていた。


9月24日 ()
16日に元気に産まれてくれた赤ちゃんの名前をまだ決めることができない。出生届けの締切期限は、29日である。いま、赤ちゃんは、茜空ちゃんの妹とわが家族は呼んでいる。名前は、彼女がこれからの人生、一生涯つきあう名前なので、簡単には決められない。ぼくは、いつも、制限時間にギリギリになれば、なるほど、神の力を発揮する。おそらく、月曜の朝、睡眠から目覚める瞬間に神の声が聞こえるだろう。


9月23日 ()
登山靴のご相談のために来店された Tさんは、今週末のバックカントリー登山教室「剣岳登山」にご参加される。Tさんが、いま愛用されている登山靴は、10年以上履かれている年季の入った革の登山靴で、ソールも一度も張り替えたことがない。10年間ソールの張り替えもなく、いままで履いてこれただけでも奇跡である。Tさんは、剣岳には登山靴を新調してチャレンジしたいということである。Tさんの足型には、今までと同じ、シリオのヌバックレザー3Eがぴったりフィットである。


9月22日 ()
登山靴の名ブランドであるLOWA(ローバー)を日本に輸入してるタカダ貿易のオーナーさんが来店された。オーナーさんは、でっかいスーツケースいっぱいに、来期のニューモデルをひっさげて来店された。ぼくは、カモシカスポーツの店員のころからLOWAを愛用している。ぼく自身LOWAの愛好者で普段の仕事のときも、東京へ展示会会場をはしごして歩きまわるときも、LOWAのウォーキングシューズ(短靴)を履いている。クッション性もよく履き心地も最適で、ぼくの足には、登山靴でも、短靴でもLOWA以外の靴を履くことは考えられない。

来期は、内張りに革を使ったモデルや、クライミング向けのブーツもラインナップする。また、短靴は、外内張りが本革でソールの張り替えができるピントという最高峰モデル(3万円ほど)も入荷する。このピント(本革ウォーキングシューズ)は、外反母趾のTさんが春に購入され、具合のよさに絶賛されている。Tさんは、保険の外交員のため、普通の人の何倍も地球を歩き回られている。このピントは、外張りも内張りも革で耐久性があり、内張りの革は足に優しくフィット感もいい。そして、短靴ではめずらしく、ソールの張り替えが可能なため、長い目で見れば、経済的なウォーキングシューズである。



9月21日 ()
乗鞍岳のバスターミナルで、クマが人を襲った事件は、不思議なできごとだった。しかし、現場に居合わせた人からの証言で状況は納得できた。バスターミナルの近くを歩いているクマを見つけた観光客が、クマに向かって石を投げはじめたことから惨事がはじまったようだ。ツキノワグマは非常におとなしい動物で、普段はドングリや木の実などを食べながらひっそりと森で生活している動物である。地元の人はクマを見ても「ああ、クマがいる」程度しか反応しない。クマに近づくわけでもなければ、逃げるわけでもない。クマはおとなしい動物であることを知っているのだ。クマに襲われる人は、クマを見て過剰な反応を示し、大声を出したり、クマを威嚇したり、クマを興奮させてしまう人に多くみられる。それは、クマについて無知な人々の愚かな行為である。だれだって、ただ自分の庭を歩いていて、外部からの侵入者から石を投げられると、逃げるか、反撃するだろう。今回の事件の一番の被害者は、クマである。

※もし、山でクマに遭遇したら、どうするのか?クマは基本的に憶病で、人が近付くと逃げてしまう。まず大切なことは、クマの警戒距離内(近距離)に立ち入らないことである。不用意に入ってしまったら、クマを刺激しないように静かに後ずさりして、警戒距離より脱出する。やっていいのはそれだけだ。けして、大声をだしたり、後ろ向きに走って逃げたり、棒などでクマを威嚇して追い払おうとしてはならない。あくまでクマとフレンドリーな関係を忘れないことだ。もし、警戒距離より脱出するまえに、熊が威嚇してきたら、腰の熊スプレーを握り最後の幸運を祈るしかない。けして、人から先に攻撃してはならない。クマをただ怒らせるだけである。



9月20日 ()
今日、ユカと赤ちゃんが退院した。退院には、ユカのお父さんや姉家族が迎えに行ってくださった。ぼくは、というと、お店の改装工事のため、丸太の師匠のお手伝いと店番である。今回の第一時工事では、柱部分とひさしの骨組を取り付ける作業のみ完成した。次の工事までは、師匠が和歌山の自社工場で、他のパーツ、窓や壁や玄関ドア、メイン看板、サインボードなどを制作される予定である。お店の玄関は、いまでも、かなりいい感じになっている。次の工事までに電気配線工事の手配や壁の下地造りがぼくの仕事である。ぼくの中で、玄関周りの現在進行中の改造工事が出来上がったあと、つぎの改造計画が頭に浮かんでいる。いったい、いつまで、丸太の師匠は、ぼくの無理難題や、欲求を満足させ続けてくれるのか?それは、不明だ。「あとは、じぶんでやってください。」と、言われる前に次の発注しとこ。

BC穂高は、一生成長し続けるのなら、店舗改造も、一生完成することはないだろう...



和歌山から来られた丸太の師匠の後ろ姿。BC穂高 玄関周り改造中



9月19日 ()
今日からシルバーウィークSWという馴染みのない新しい連休の言葉に違和感を感じる初日である。
この連休の山の人の入りは、弊店の早朝営業をご利用されるお客さまの数でも多少計れるようだ。まちがいなく、山は今年一番の入山者だろう。弊店は、早朝から来店されるお客さまが途切れない。

登山靴を忘れて来られた女性のお客さまも、駆け込みでご来店された。その女性は、登山靴を忘れて来られたショックから表情がさえないご様子である。ぼくはさっそくフィッテングを始める。まず、足型を見せていただくため、専用のゲージに足を乗せていただく。お客さまは、軽い外反母趾である。いくつかの登山靴を試し履きしていただき、最後にとっておきのシリオのヌバックレザー3E+をフィッテング。すると、お客さまの表情がかわった。「あれ、この靴具合がいい。いままでの靴よりいい。」とお客さま。登山靴を忘れてこられたショックより、立ち直られたご様子で笑顔がもどったようだ。お客さまは、シリオの登山靴を気に入られ、そのまま履いて、車に乗り込む。その女性は、足取りも軽く、ルンルンの笑顔で「このお店は、奇跡だわ。」と言って、山に向かわれた。ぼくの魔法は成功した。



9月18日 ()
BC穂高 お店の改造計画 ~大規模なお店の玄関改装工事 2日目~

お店の玄関工事の基礎となる柱を6本建てる。工事には、和歌山から丸太の師匠が出張である。とにかく師匠の作品は、いつもクオリティーが高く、けして手を抜かない完璧な仕上がりなのである。かならず、ぼくの期待を超えた作品を制作してくれる。

今日の工事は、お店の壁にも簡単な加工が必要で、補強したり、柱を固定したり、チェーンソーで柱を加工するとき、木くずが雪のように豪快に飛び散る。ほとんど開店休業おかまいなし。夜までかかり、丸太の柱6本の基礎は完成した。



9月17日 ()
BC穂高 お店の改造計画 ~大規模なお店の玄関改装工事 1日目~

現在、お店の玄関は、開けっ放しになっている。それは、玄関の造りやサッシが地味で閉めていると、営業しているのか、していないのか分かりづらく、しかも、なんだか陰気臭い。だから、玄関をフルオープンして玄関先にいろいろ並べてカモフラージュしていた。しかし、玄関の開けっ放しは、お店の中がほこりだらけになることと、夏はとくに虫や蜂なども店内に入ってくる。

今回のミッションは、玄関の庇をウッドテラスに改造して、お店の玄関の外側に、ウッドの壁や窓、木の玄関ドアをつけ、玄関を閉めていても、楽しいお店の雰囲気を創造できるようにすることである。弊店のイメージキャラクターは、ブラウンベアーである。太い柱2本にもクマの彫り物が入り、看板にもクマが彫られている。そのうちクマグッズを売り出す予定だ。改造建築工事はもちろん丸太の師匠におまかせ。いま、ぼくが想い描くのお店スタイルと最高のクオリティーを満たしてくれるアーティストは、丸太の師匠しか考えられない。今日から大規模な、お店の玄関大改造計画の工事がはじまった。

ダイレクトメールを本日発送した。これから各種イベントの準備もしなければならず、ぼくは、超特急で走らなければならない。



9月16日 ()
夜中の1時ごろ、ユカにおこされた。「行く?」と聞くと、うなずいたため、ぼくは、服を着替えて出かける準備を整えた。ユカのお腹の赤ちゃんは、予定日を数日過ぎていて、いつ産まれてもいい。ユカは、いつでも入院できるように必要なモノは車のトランクルームに準備していた。 ぼくは、ユカと一緒に家をでて、車を運転して、信州大学病院に向かう。病院に向かう途中に、病院から様子を伺うための電話が入る。陣痛は一晩つづき、あさ9時20分ごろ元気な女の赤ちゃんが産まれた。ぼくは、立ち会えた。

お店は、今日一日臨時休業となった。何日ぶりのお休みだろう。そのご、茜空を幼稚園に迎えに行き、ちょこっと仕事をすませて、再び病院に行った。



9月15日 ()
DMの発送準備のため、カフェコーナーを占領し、朝から封筒詰めに追われる。今回発送する内容は、ニュースレターVOL3、BC マウンテンリゾートTIMES(フリーペーパー8P)、モンベルクラブ共通メンバーズカードのご案内、山岳保険BCスペシャルのご紹介、BC CLUBメンバーズご紹介キャンペーンチケット、コーヒー10杯分(1500円)無料サービスチケット、登山靴のぴったりフィット保証書(会員様用)などがA4の封筒に入っている。封筒は、今回のために制作した、モンベル社とBC穂高の連名封筒である。発送は、DMのお届をご希望いただいている会員様約1000名さまへお送りする。印刷物は合計8種類となり、日をおいて順番に届くため、3回にわけて封入した。合計3000通の作業となった。こんご、BC穂高は、会員さまへの楽しく夢がある便利なサービスをご提供できるように努めていく考えである。フリーペーパーやニュースレターなどは60日ごとに製作する予定。そのたびに会員様向けのキャンペーンやイベントなどを企画する。今後、BCドル通貨も採用する予定で、BCドル通貨は、BC穂高でのお買い物や、ゆくゆくは、フリーペーパー協賛施設でも使えるようにしていく予定である。通貨は、購入(購入時12%OFF)もできるが、現在の会員様割引(10%)を、BCドル(12%)に替え、さらにお得にしていく予定である。BCドルキャンペーンやBCドルだけでお買いものできるアウトレットなどもいい。もちろんあらゆるイベントや教室にもさんかでき、いろんな教室も充実させていく。今後のBC穂高の展開にこうご期待。また、アイデアなどお寄せ下さい。


9月14日 ()
Sさんは、数年前に、ある登山店の店員さんのすすめで、シャンク(芯)の入っていないハイキングシューズを購入された。ところが、Sさんは山に行くたびに足を痛めてしまい、足の指の爪をほぼすべて剥がれるなどでお困りだった。Sさんは、ある日、弊店のHPに書かれている「シャンクの入っていない靴は登山靴ではない。」という言葉を見られて、ご自身の靴を確認されたところ、簡単にグニャ~とソールが曲がってしまう事を発見された。そして、恐る恐る奥さまの登山靴を確認されたところ、奥さまの登山靴のソールはシャンクが入っているため簡単には曲がらない。Sさんは、その衝撃の事実を発見され、登山靴へ買い替えられることを決断された。そして、弊店のHPより、ご予約いただき、夕方ご来店された。Sさんの足型は、幅が広く、よく言われる幅広甲高(だんびろこうだか)である。ハイキングシューズは、横幅の兼ね合いだろう1cmも大きいサイズの靴を履かれていた。そしてそのシューズは、靴ひもをしっかり締めると甲部分に紐が食い込んで痛くなるそうで、いつも緩めに履いていたそうだ。

Sさんの足には、シリオの3EプラスモデルのPF662GTX-26.5cmでサイズがぴったりである。若干、土踏まずに違和感があり、実際に履いてみないとわからない、少し不安な部分もある。だからと言って、他にもっとぴったりの登山靴は見当たらない。Sさんの足には、この登山靴最適のはず。Sさんの登山靴には、もちろん「ぴったりフィット保証」をお付けして、ご購入いただき、お試しいただくことになった。



9月13日 ()
今日は、槍ヶ岳から下山してくる予定の日だけど、昨日の悪天候のために、先の行程を中止して、昨日のうちに下山してきた。
自然は、けして人に合わせてくれない。自然は、けして人の事情や目的、欲やエゴには答えてくれない。自然の掟は、常に自然に従え。である。BC登山教室では、さまざまな、自然の掟と、魔法の言葉をお伝えする。自然との対話、五感を働かせ、環境を感じ、状況を観察する。判断はいつも、自然からのメッセージを最優先させることである。そのあとに事情や目的に最良の方法を考えて決断する。

山で判断に困ったら、まず、心をリラックスさせて自然と対話しよう。そして、自分の山登りの本当の目的をもういちど考えよう。自分が最も幸せと感じる山登りの光景を想像し、今の現状と比較しよう。その幸せの瞬間を感じることができる可能性があれば最良のプランを考えよう。もし、その目的を達成する可能性が低いか、不可能なら、次の幸せを考えよう。そのとき、停滞が最良なら停滞してもいいし、下山するならそれもいいだろう。下山して麓の温泉に幸せの可能性があば、それを目的に変えてもいい。判断はいつも自然に従え。を忘れずに。



9月11日 ()~12日 ()
●みんな元気、登山教室
表銀座縦走 燕岳~槍ヶ岳
参加/4名 リーダー/太田 天候/晴れのち曇りのち雨、所により雪?または霙


今回ご参加されるKATさん、NORさん、MATさん、KAZさんの4名さまは、弊店がオープンしてまもなくの頃からの常連さま。皆さまは、だいぶ前から今回の登山教室『表銀座縦走』を楽しみにされていた。

前日に安曇野入りされた4名さまは、関東や関西など遠方からのご参加で、あさ4時すぎに前泊のホテルなどから穂高駅へお集まりいただいた。5時に予約していたタクシーで、中房登山口まで移動する。今朝の天候は、晴れ。しかし、寒冷前線が近付いている影響の高層雲や巻層雲など、多彩な雲が大空に広がっている。昨日は、一時的な冬型の気圧配置のために、寒気が上空に流れ込み、街でも朝晩は冷え込んだ。

今日は、燕山荘に宿泊予定で、あすは、槍のすぐ手前まで縦走する。今日の行程は、時間にたっぷり余裕があり、その時間をたっぷり利用して、遊びながら、学びながら8時間もかけて燕岳まで登った。歩く速度は、ゆっくりだけど、歩いている時間以上に、休憩を楽しんだ。

燕山荘に到着後、お部屋に荷物を置き、30分後に山頂にむけて出発。青空と白い雲がまぶしい北アルプスの稜線は、温かく気持ちいい。槍アイスを食べたNORさんは、ケーキセット2回+3口を食べていた。

さて、問題の寒冷前線の接近は、明日の悪天候を意味する。寒気が入り気温も低い。数日前に大雪山に初冠雪を記録している。大雪山の初冠雪は、数日後に北アルプスに雪が降ることを意味する。雨の中、明日の行程は非常にきつい。約9時間の歩行は、100%稜線歩きである。風が吹けば、おそらく次の山小屋・大天井ヒュッテまでの移動でもかなりの体力と体温と気力を消耗するだろう。なので、冷たい雨と風の稜線を槍まで歩くことは、危険を伴うことになる。

それより何より、今回の目的は、晴れた青空の稜線を、槍ヶ岳の雄大な景色を堪能しながら歩くこと。雨では、その目的を達成することは不可能である。前日の雲の流れを観察し、夜の天気図を確認し、昨夜のうちに明日の槍へ向けた出発を中止することに決めた。

2日目、朝から予想通り、冷たい雨と風が強い。気温は燕で+3度。槍の山頂付近は、-3度、雪が舞っている。槍行きを断念した我々BC隊は、燕山荘さんで、朝の時間をゆっくりすごし、雨の中、温泉に向けて下山した。また、来年までのお楽しみ・・・



雲の上の楽園、燕岳に建つ、燕山荘に到着。


燕岳山頂への稜線は、岩と砂と緑のオブジェ。


燕岳山頂に全員で登頂。なんど来ても気持ちがいい。


槍ヶ岳を食べてしまった怪獣NORさん。


燕の岩のオブジェを、こよなく愛するおふたり。


燕山荘のカフェでケーキセット。


雨の下山も楽しい山登り。


雄大な北アルプス稜線へ飛びだそう。




9月10日 ()
モンベル+BCの共通メンバーズカードの内容のすり合わせで、モンベル本社の担当Sさんと、何度も電話で確認する。弊店のメンバーズ会員様は現在1000名さまを上回った。弊店は、来年の4月でオープン3年を迎える。その3年間、BC穂高を支えていただいた会員様へ新しいメンバーズシステムでは、現在の会員様限定のプレミアム会員様として、グレードアップしていただけるようモンベル社との意見は一致した。


9月9日 ()
2年ほど前に、お店の玄関先のウインド前にブランコを造った。そのブランコにに使っている麻のロープが切れてしまった。雨ざらしの麻ロープは、2年弱が寿命だということがわかった。今後は、1年でロープを架けかえることにしよう。


9月8日 ()
お店をおけいちゃんにお任せして、午前中にユカと、松本の信州大学病院に行った。ぼくは、ここ安曇野に住んで10年以上になるけど、松本の信州大学病院に入ったのは初めての経験である。さすがに信大病院は大きい。しかも、システムも最新式で、病院の予約からすべて、病院内に張り巡らせたコンピュターシステムで管理されている。病院に入り、ユカが診察カードを機械に通すと、行先がプリントされて出てくる。まるで、未来都市にまぎれ込んだろうな不思議な気持ちになった。受け付けやスタッフの方は、親切丁寧に案内してくれるのも新鮮である。企業はお客さまに対応するとき、お客さまにとって、完璧に整理されたシステムの存在は、無駄な不安を解消してくれる。それは、病院内の雰囲気を和らげてくれる。不安のない患者さんは、何時間も待たされても、安心してリラックスして病院内で過ごすことができるようだ。ぼくのお店で、お客さまにあたえてしまっている不安は何か?それをかんがえよう。日記をご覧のお客さまで、お気づきの点がありましたら教えてください。


9月7日 ()
ぼくの2人目の子供がもうすぐ誕生する。おめでたいことだけど、どうも、今週末の表銀座登山教室のときがあやしい。おなかの赤ちゃんに、どうか、山から帰ったあとで産まれてくるようにお願いしている。お姉ちゃんになる茜空はもうすぐ5才になる。元気な赤ちゃんが誕生し、茜空が、優しいお姉ちゃんになる。パパにも優しくしてね。


9月6日 ()
山登りに限らず、新しいことをはじめるとき、まず、道具が必要だ。ぼくは、8年ほど前、当時勤めていたお店のお客さんに誘われて、マウンテンバイクがほしくて、購入した。そのとき、立ち寄ったお店は、とくにスポーツサイクル専門店でもない半端な自転車店だった。そこのお店の店員さんにすすめられて、折りたたみのマウンテンバイクもどきを5万円ほどで購入してしまった。そのときは、その折りたたみのマウンテンバイクもどきのマイバイクがかっこよく見えたけど、いざ、山を走りに行ったとき、そのマウンテンバイクもどきの自転車は、すぐに不具合が続出した。ぼくは、その1ヶ月後、近所にあったプロショップで、トレックのマウンテンバイクをローンで購入していた。勉強不足で選んだ道具は、少し知識が付いてくると、大部分は、すぐに買い替えることになる。

・・・そういうことは、どんなスポーツでも、登山界でもよくあることだ。



9月5日 ()
登山靴のぴったりフィット保証をはじめて、ようやく保証書が完成した。10月1日からはじまるモンベルクラブとBC穂高の共通メンバーズカードのご案内を現在のBC CLUB会員さま1000名様+インターネット会員さま200名さまへ、ご案内状をお送りするときに、保証書も先にお渡ししておこうと思い、一緒にお送りする予定で準備をしている。通常、保証書というものは、商品をご購入いただいてからお渡しするモノだけど・・・。ご購入いただく前に保証するのは、30分以内にお届けするピザ屋さんより新しいかな?


9月4日 ()
BCマウンテン倶楽部のNさんが、いよいよマイテントをご用意された。ますます、山にのめりこむNさんのテントは、アライテントのトレックライズ2で、1人から最大3人まで対応できるサイズである。倶楽部では、テント山が主流になってきた。倶楽部では、今期の予算で、モンベルの4人用テントを購入したが、まだ日の目を見ていない。来週のミーティングは、ゆうじんさんのご提案で、テントの設営の仕方講習を、倶楽部の皆さんへ開催する。山岳テントは、軽量コンパクトに設計されているため、張り方が悪いと、風で飛ばされたり、強風に破壊されることがある。新しいテントを、たった一晩で粗大ゴミにしてしまった人も何人か知っている。山岳テントは、その厳しい条件に耐えるよう設計されているが、それは、完ぺきな張り方ができてはじめて設計通りの威力を発揮する。ぼくも、初心者のころ、テントを風に飛ばされたり、壊してしまったことがある。今では、ほぼ完ぺきにテントを設営できるようになったけど、その方法は、やはりプロたちに教わった。


9月3日 ()
明日から、涸沢フェスティバルが、北アルプス穂高の涸沢で開催される。そのため、アウトドア各社メーカーさんが、ぞくぞくと涸沢入りしているようだ。そのついでに弊店に寄っていかれるメーカーさんは、グレゴリーのA&F、靴のメレル、モンベルなど。メーカーの営業さんもなかなか楽しそうである。


9月2日 ()
NANGAナンガというシュラフメーカーを、知ってる人は、知っている。ナンガさんは、長年国内でダウン布団やシュラフをメインに作る工場を持つ滋賀県の会社である。ダウンは、ポーランド産の上質ダウンを輸入し、日本で、精製(高温クリーニング・除菌・脱臭・乾燥)加工されている。また、ナンガさんは、唯一シュラフの特別注文を受けてくれるメーカーさんで、弊店で販売しているナンガ製シュラフのほとんどが、羽毛量などを変更したBC穂高特注製品である。特注と言っても、手間の分だけ価格は上がるが、羽毛量の変更やサイズ変更くらいなら、価格は既製品とほとんど変わらない。昨年、ナンガさんに、娘の茜空(あかね)用にダウンのシュラフを特注で作っていただいた。身長は150cmまで、おそらく中学生くらいまでは使える予定。で、ジッパーをセンター(Uさん仕様)に持ってきて、素材は、オーロラテックという耐水撥水透湿素材を使用し、シュラフカバーが必要ない素材で、羽毛量は、250gに設定した。羽毛量は、足りなければ後からでも注入してくれるので、心配はない。カラーはきれいなレッドカラーにした。茜空はまだ使う機会がないため、お店で展示しているけど、初キャンプが楽しみである。


9月1日 ()
クマの本を3冊購入し、走り読みした。すると、ますます、クマのことがわからなくなった。クマは人が考えている以上に賢い動物である。1999年ごろから、急激に、クマと人との衝突が増加している。山に餌が少なくなったこと、山菜とりなどで、多くの人がクマの住む山に土足でドタドタ入るようになったこと、クマのお仕置きという方法で、捕獲したクマをお仕置きして、放すことがクマと人との衝突を防ぐ手段として広まったこと、クマによっては、お仕置きで、人を怖がるようになり里に近寄らなくなるクマもいれば、中途半端なお仕置きで放されたクマは逆に人に恨みをもち、人を見ると攻撃してくるクマもいるという説もある。いずれにせよ、クマと人との衝突は、人にとってもクマにとっても不幸な結果が待っている。だから、できるかぎり、クマの世界に立ち入らないことが大切なのである。クマとの接触をなるべく避けるためには、クマの習性や行動を知るしかない。これから秋のキノコシーズンではあるが、クマや野生動物の住む世界に立ち入る前に、その心構えだけは、もう一度よく考えよう。人は自分の畑を誰かに荒らされると気分は良くないはず。あくまで、そこは、野生動物の聖地である。礼儀をわすれずに。

秋山には、BC穂高店長がすすめする、高音のクマ鈴や、熊スプレーの携帯をお忘れずに!