登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


Apr.2010
4月30日 ()
明日からゴールデンウィーク。

先週末から、大急ぎで、山の準備をされるお客さまが
嵐のように、現われては、嵐のように去ってゆく。

ぼくも、あさってから、3日間、北アルプス涸沢に入り
毎年恒例のBC登山教室を開催する。

天候は、まずまずの予想のため、お仕事とはいえ楽しみだ。

明日の夕方から、机上講習がはじまる。


●株式会社バックカントリーでは、登山ガイドもできるショップスタッフを募集しています。●





4月29日 ()
登山靴のフィッテングのためご来店されたお客さまは
M社の登山靴を購入され、履いていると必ず足の小指が
痛くなるということで、ご相談に来られた。

M社の登山靴は、横幅はいい感じなんだけど、つま先が極端に細く
靴紐の締りぐあいが悪いため、どうしても下りのときに
靴の中で、足が前に出てしまう。

靴の形状から、つま先の先端に足が当たってしまう。
そのお客さまは、小指の爪を痛めてしまうようである。

そのメーカーの登山靴は、以前、弊店でも販売していたが
この靴の足型に合うお客さまがほとんどいないことから
数足販売しただけで、今は販売していない。

フィッテングされたお客さまは、横幅が少し広く、数足ためし履きを
された結果、ヌバックレザーのシリオ3E+でぴったりだった。

●登山靴のご相談を随時受け付けています。●

ぴったりフィットで快適な履き心地の登山靴をBC穂高で見つけてください。





4月28日 ()
登山靴風の靴を東京から履いてきたご年配の女性のお客さまが
ご来店された。

「登山靴を見つくろっていただけるかしら。」

とそのお客さま。

そう言うと、いま履いている靴を脱いで裏側をぼくに見せた。

GTと書かれたその靴の底は剥がれ落ち、残ったウレタンに小さな
石ころが、隙間なく食い込み、なんとも、奇妙な姿になっていた。

そのお客さまは、何年か前にその靴を購入され、いちど履いて大切に箱に しまっていたという。

典型的な、靴底の破損する例である。

次は、登山靴をしまいこまないようにお願いして、登山靴の種類に関する
ご説明からはじめた。

お客さまの足は、細身で小さい。そのお客さまにピッタリの登山靴をフィッテングさせて
いただき、LOWAを購入された。

お会計のあと、石ころ底の奇妙な靴を弊店で処分するため受け取り、そのお客さまは
新しい、LOWAを履いて中房登山口に向かわれた。

※今現在、燕岳に登るには、雪上歩行となり、合戦小屋より上部は
10本以上のアイゼンとピッケルが必要です。





4月26日 ()
午前中に、在庫の補充のための発注書をパソコンで
入力し、そのまま、FAXで送信する。

今現在、商品の発注をメーカーさんや問屋さんにお送りする
通信手段は、インターネットでオンライン発注だったり、FAX
であったり、営業担当さんへ直接メールであったりと、各社さまざま。

オンライン発注の場合、その時点で、在庫状況も把握でき
納品日も、発注画面に表示され、とても親切である。

FAXの場合、まず、在庫確認しなければならない商品や
発注しても、在庫切れで入荷しない商品など、すべての状況を
瞬時に把握するのが困難な場合が多い。

いま、世の中の流れは、オンラインで情報を共有することで
便利に成り立っている。

でも、ぼくのお店は、まだまだ、アナログ式で成り立っている。

お客さまにも、アナログ名方式でしか対応できない場合がおおく

同じように、不便を感じる事が多い。

このままで、良いはずがない。
はやく、弊店でも、情報を共有できるように、改善していかなければならない。





4月25日 ()
昨日から登山靴をご購入いただいたお客さまが立て続けにご来店され
登山靴のご説明から、フィッテング、お手入れ方法まで。
繰り返し、繰り返し、お話しているあいだに、ぼくの声は嗄れてしまった。

登山靴のぴったりフィット保証書を皆様にお渡しするとき、保証書には、
ご購入日、メンバーズID番号、お客さまのお名前、登山靴のモデル、サイズを記入する。

そして、弊店の登山靴ノートにも、同じ内容を記録し、資料として弊店にて大切に保管される。

この2日間で、登山靴ノートには、12名さまのご購入記録が書き込まれた。

店内倉庫の登山靴ストック棚は、この2日間で、かなりスカスカに減ってしまった。

登山靴ノートがあると、在庫を取らなくても、フォロー発注ができて、これも便利だ。



登山靴のぴったりフィット保証制度は、昨年5月にマクドナルドで朝食を食べているときに
ドミノピザのあつあつのピザをお届けする時間以内に配達保証からヒントを得て、思いついた。

しかし、ぴったりフィット保証の意味合いは、それとは少し違う。

弊店では、夏シーズンになると、足が痛くなる登山靴のご相談が殺到する。

その中で、ご相談内容に、いろいろ特徴があり、実際に足に合わない登山靴の方も
いらっしゃるけど、そのほとんどは、靴はぴったり合っているけど、紐の締め方や、ソックス
インソールなどが悪く、別の改善でよくなる場合も多いのが事実である。

中には、歩き方の基本ができていない方も多いのも現実としてある。

正しい、歩き方とは何なのか?平地を歩くのに適した靴と山道を歩くのに適した靴
は、作りが違う。その特徴に合わせた歩き方があるのである。

登山靴では、登山靴での歩き方の基本形があるのだ。これを知らない人は、以外に多い。

これら足が痛くなる原因は、お持ちになられた登山靴または、登山靴風の靴、靴下、インソール
靴底の減り具合、靴ひも、金具などを観察すると、よくわかる。

登山靴のお悩みご相談のお客さまには、まず、お客さまの足形やサイズを確認し
靴のサイズ、幅の広さ、シャンク、靴の形状などを確認する。

そこで、問題なければ、つぎに

「いつものように、紐を締めてください。」

とお願いし、靴ひもの締め具合を確認する。

そこまでで、ほぼ100%原因はわかる。

ご相談のほとんどが、他店で購入された登山靴である。
しかも、はじめてご来店されるお客さまも多い。

ぼくは、そこが問題であることに気が付いたのだ。

なぜ、購入されたショップへ相談に行かないのか?
相談に行ったけど、解決できなかったのか?
相談しても無駄だと思っているのか?

理由はわからないけど、弊店でご購入されたお客さまが、足が痛い時に
弊店に気軽に、ご相談に来ていただけるように、履き心地保証書を発行することにした。

履き心地保証書は、弊店で登山靴をご購入いただいたお客さまの権利である。

弊店で、サイズ違いや、粗悪な登山靴を販売してしまうことは、まず無い。

しかし、足に合った登山靴を履いていても、歩き方や靴下の材質、靴ひもの締め具合を
間違えたり、かかとに豆ができる歩き方をされている方に、ご相談に来ていただき
弊店が責任を持って、解決させていただくための履き心地保証書でもあるのだ。

詳しくは、メンバーズ会員さま全員にお渡しした、ぴったりフィット保証書に書かれている
内容をよくお読みください。





4月24日 ()
お店の大型リュックサック売り場は、フローリングの床が
一段高く、ご来店されたお客さまには、土足で入られることに
戸惑う方もいらっしゃり、ときどき、靴のままでいいですか?
と聞かれるときがある。

それならば、靴を脱いで上がるスペースにしよう。

と、思い立ち、入念に拭き掃除をして、床の塗装を塗り直し
登り口に絨毯マットをひいてTEVAのサンダルをスリッパ代わりに
並べてみた。 これで、狭いけど、テントの設営説明がこのコーナーでできるようになり
シュラフのご相談のお客さまには、床で実際にシュラフに入っていただくことも
できる。

メイン商品の、グレゴリーのリュックサックのフィッテングでも
床に商品を気兼ねなく置くこともできる。

このコーナーで雨具の試着も可能で、土足ではなく、床がきれいなことは
お客さまへの商品説明にも役にたつだろう。

ということで、弊店のフローリング部分は、サンダルに履き換えてご利用
いただくことになり、ご購入前に実際にお試しいただいたほうがいいアイテムの
お買い物にも、お楽しみいただけます。





4月23日 ()
山岳テントに古くから使用され、多くのファンをもつ
ゴアテックス製テントが、生地の供給が無くなるため
もうじき、店頭からも姿を消そうとしている。

ここまでは、以前の日記(2009/6/10)でも書いたとおり。


そのかわりとなる素材として、X-TREK TM ファブリクス
今季から、山岳テントメーカーが、新商品を発表し、すでに発売が開始されている。

X-TREK TM ファブリクスとは、いったいどんな素材なのだろう。

まだ聞きなれない名前だけに、素材に対する不信感もいだかれそうだけど
簡単に説明すると、ゴアテックスと同等の耐久性をもち
テントに適した通気性を備えた最新3レイヤー防水透湿素材である。

開発は、ゴアテックス社が行っており、信頼性は保証できる。

今日、X-TREK TM ファブリクスを採用したモンベルの
マイティードームテントが6張り入荷した。

今期は、どのくらいの数量を生産したのかわからないけど
これからのシングルテントのスタンダードとなる素材だけに
シーズン中の入手は困難になりそうである。

サイズは、1人用 210× 100、2人用 210× 130
の2種類から選べる。

別売の前室用フライは、わずか350gで、本体1200g+ペグ200gを
たしても、1750gとなる。

特徴は、インナーポール構造になっており、本体の内側をポールが
通り、外側に、ポールスリーブがないため、強風時に風の影響を最小限に
押さえながら、ポールの長さも短くすることで、軽量化と若干の強度も増す。



お 知 ら せ

BC穂高では、このX-TREK TM ファブリクスを採用したモンベル製の
マイティードームI(1人用)と、II(2人用)のテント2張りを
本日より、レンタル(1泊1500円)にて、お客さまに実際の山でご利用いただけます。

最新の軽量コンパクトシングルテントを体験してください。

レンタルテントをはじめて、ご利用いただくお客さまには、レンタル前に
店頭にて、安全な設営方法の講習を受けていただきます。(約30分)

事前にお電話などでご予約いただき、お時間に余裕をもって、ご来店ください。

BC CLUB会員様または、新規ご入会のお客さまのみ、お楽しみいただけます。








4月22日 ()
朝から、土砂降りの雨。

ご来店されるお客さまも少なく
丁寧にお店のお掃除ができた。

そして、キャンプ用品コーナーをリニューアル。

グレゴリーの新作大型リュック、モンベルのニューシュラフも
一部入荷した。もうじき、X-TREKの新型テントも入荷する予定。

今シーズンのキャンプ用具は、新素材や新製品が盛りだくさんで
弊店のキャンプコーナーも拡大した。

この夏から、マウンテンスクールでも、キャンプツアーを
企画していく予定で、テントの張り方や扱い方、キャンプのノウハウなど
参加される皆様にお伝えしていこうと思う。

今から楽しみである。






4月21日 ()
お店の珈琲コーナーをリニューアルしたら
珈琲マシーンの置き場が無くなってしまった。

んんん、もう少し、マシーンがコンパクトになればなぁ・・・

珈琲屋さんに電話して、担当の方に、マシーンをコンパクトなタイプに 入れ替えてほしいことを伝えた。

マシーンは、また、カウンターの上にのせることになりそうだけど
とりあえず、ワゴンに載せて、玄関スペースに一時的に避難した。






4月20日 ()
今日は、お店の定休日を利用して、お店の内装工事
を行った。

今回の改築工事は、BC穂高の珈琲コーナーがあるウインドをかっこよく
演出する工事で、丸太の師匠の大型作品を3台設置していただいた。

ウインドの内側には

BACK COUNTRY HOTAKA

と、大きく文字が彫られている。

店内側は、棚になっていて、上部には、ユカがデザインした
BEARのロゴが忠実に彫られている。

師匠の作品はいつもセンスがいい。

念願のショーウインドを手に入れた気分は格別である。

これから、マウンテンショップとして、太田流にショーウインドディスプレイの
世界を極めて行こうかな。

ショーウインドにスポットランプ照明が必要なので
次の工事は、電気工事。





4月19日 ()
マックパックのキッズキャリーをお客さまから
ご注文いただいたためメーカーさんにオーダーした。

その、キャリーが、先週入荷した。

弊店では、いままで、ドイターのキャリーしか
販売したことがなく、というか、Kスポーツ時代から
ドイターが一番子供さんが泣かずに乗ってくれるという
評判から、ドイターだけを販売していきた。

マックパックのキャリーにも、興味はあったけど
取り扱う機会が無く、今回見るのも初めての経験である。

当然のことながら、入荷したマックパックの
キャリーを入念にチェックしなければならない。

各部のベルトをチェックして、安全ベルトなどを確認。

たまたまお店に来ていた歩海(あゆみ)を試しにのせてみた。

このキャリーにも、背負子のようなフレームが
内蔵されていて、子供を乗せたまま自立する設計
になっているようだが・・・

フレームの形状がコンパクト設計になっているためか?
安定感はあまり良くないようだ。

この時点で、ぼくは、お客さまに販売することを
内心ためらっていた。

少し、調整してみようと思い

歩海の身体の大きさに合わせて、ベルトを調整しながら
お尻を乗せるパットを軽く押したときに

バリバリバリ

と変な音がした。

その音の原因を調べると、キャリーのお尻を乗せるパットに
ベルクロが使われていて、重みをかけると
その重さに耐えきれなく、ベリベリっと剥がれてしまうようだ。

何度もテストした結果、ベルクロは、わずかな重さにも耐えれずに
必ずベリベリ剥がれてしまう事がわかった。

これは、おそらく設計上の欠陥だろう。
メーカーさんに連絡して返送した。

キャリーの件で、本日、問屋さん経由で、メーカーさんから連絡が入り

「問題ではない程度ですが、返品を受け付けます。」

とのことだった。ラッキー!

マックパックのキャリーは見た目にかっこいいけど・・・
問題外?なのだそうだ。

ぼくの?マークは、経験上、かなり鋭い。

それは、展示会でもどこでも、初めて見るモノは、
すべてその場でテストしたり試着するからである。

キッズキャリーは、ドイター社の製品のほうが

丁寧に作られている。

しかも、11年間販売していて、不具合らしきものは何も見当たらない。
子供を乗せた時の安定感も抜群で、11年間販売してきて
よかったと思った。

ぼくの子供にも、ドイターのキッズキャリーを購入しよっと。





4月18日 ()
ご来店された男性のお客さまから

「登山靴を買いたいのです。」

というご相談をいただいた。

登山靴の棚の前に移動して、まずは、登山靴の種類と特徴を
ひとつずつご説明させていただき、お客さまの目的を
絞り込んでいく。

一通り、ご説明させていただくと、お客さまはLOWAの革靴に
ご興味を示された。

それはそのはず、ぼくの説明は、LOWAのTAHOEという
革のモデルを完全に、ひいきにしたご説明なのである。

もちろん、ぼくが長年に渡り、履き続けてきた登山靴で
次に買い替える時も、また、LOWAの同じモデルを選ぶだろう。

ぼくがこよなく愛するほぼ完ぺきな、トレッキングブーツは
LOWAの革靴なのである。

「さあ、履いてみましょうか。」

ということで、登山靴のフィッテングを
はじめた。

お客さまの足のサイズを専用のゲージで計測
すると、お客さまの足は、左右で約1cmの
差があった。

長い右足は、実寸で約27cmで、左足は
約26cmである。

今のところ、大きい足にサイズを合わせるしかない。

お客さまの右足には、LOWAのTAHOEのUK8.5が
ぴったりフィット。

残念ながら左足には、少し大きいのだ。

登山靴をご購入いただくとき、BCメンバーズ会員に
お申し込みいただいた。

その入会申し込みにご記入いただいたご住所には
福井県・・・と書かれていた。

昨日の浜松からのお客さまもそうだけど、BC穂高は
さすがに、日本山岳拠点の中心に位置する安曇野に店を構える
だけあり、遠方からのお客さまや登山客のかたにもお立ち寄りいただける。

中には、地元で登山店を訪ねるより、登山やスキーのついでに・・・

というお客さまも多い。

遠くから、弊店を信頼していただき、ご来店いただけるのは
ほんとうにうれしい。

小さいお店でごめんなさい。という感じだけど?

それとも、小さいお店の良さがあるのかな。








4月17日 ()
昨夜から雪が降り、今朝の穂高の街は、5cmほどの積雪になった。

北アルプスには、新雪が降り、数日前の日中の気温が20度以上が
嘘のように冬の景色に一変した。

しかし、その雪も朝には止み、青空が広がると、気温はぐんぐん
あがり、午後には、雪が跡形もなく解けてなくなった。


あさ7時に、雪崩ビーコンをレンタルされるお客さまがご来店。

これから1泊2日で、立山へ滑りに行かれるそうだ。

「雪崩にお気をつけて・・・」


来店されるお客さまは、アイゼンやピッケルなど
GWの登山の準備に来られたお客さまが目立った。

静岡の浜松から来店されたお客さまは、GPSと雪崩ビーコンを
購入された。

まずは、GPSの取り扱い説明のあと、ビーコンの取り扱い
説明につづく。

ぼくは、いつものように、一通りご説明した。
いつものように、つい早口で話してしまったことに、後から気が付いた。

ご理解いただけただろうか。



ディスプレイのウエアはモンチュラの新作。中央のリュックサックは、グレゴリーの前身サンバードモデルの復刻版。このリュック、ほしい。


昨日から、お店のお手伝いに来ているあかねちゃん。お掃除と、工事を手伝ってくれた。


リニューアルされたお店の玄関まわりは、ぼくのお気に入り。最近は、飲食店と間違えて入店される方もちらほら。はやく、看板が付かないかなぁ~。








4月16日 ()
あさ7時に雪崩ビーコンのレンタルのお客さまが来店された。

お客さまは、インターネットからご予約いただき、今朝受付をされた。

これから大町から、立山に入られるご予定で
18日の日曜日夕方まで、ご利用いただく。

BC社では、昨シーズンから、登山ショップとしては
日本で初めて、雪崩ビーコンのレンタルをはじめた。

今のところ、レンタルに使用しているビーコンは
ピープスDSP5台とフリーライド5台の10台
をご用意している。

ここ数年、バックカントリーを楽しまれる人々の間で
雪崩ビーコンは、ものすごい勢いで、普及が進んでいる。

しかし、まだビーコンをお持ちでない方も多い。

先週の栂池自然園で行われたピープスクリニックのとき
ぼくは、バックカントリーエリアに入られる方が講習中のわれわれの
そばを通過されるとき、抜き打ち調査を行った。

これは、簡単な方法で、ぼくのビーコンをサーチ(受信モード)にして
通過される方が、雪崩ビーコンを携帯されているか調べただけである。

その結果、当日の携帯率は約60%という結果だった。

中には、スノーボーダーで、ゲレンデから上がってきた風のグループや
ガイドが引率したスノーシューの中高年のグループに、不携帯が目立った。

ピープスクリニックのとき、ピープス社の社長さんが言っていた。

ビーコンを持たずに、雪崩に巻き込まれて命を失う人を少しでも減らしたい。
私たちは、低価格ビーコン フリーライドを作りました。
これが、ピープス社のコンセプトです。
我々は、年中ピープスクリニックで世界中を回って
雪崩ビーコンのすべてを証明しながらお話しています。


バックカントリー社は、ビーコン販売実績日本一という
信じられない実績と、日本初のレンタルビーコンで
雪崩ビーコン携帯率をあげる努力をしている。

今週は、すべてのビーコンがレンタルの
ご予約をいただいている。

これこそが、BC社の目的と実益を叶えている。

雪崩ビーコンを持っているだけでは、命は救えない。
雪崩講習会も今後、日本中を回って開催していくかな?





4月15日 ()
ぼくは、4月になってから、早朝に、お店と倉庫を2往復して
商品の入れ替え作業をする毎日が続いている。
まだ、しばらく続くだろう。

そのあとは、新入荷した段ボール箱と格闘。

検品して、ラベラーでプライスを付けていく。

ぼくは、入荷した商品を開けるとき、興味のある順番に
段ボール箱を開封する。

とくに、ウエアやリュックサックの新入荷は楽しみで、箱を開けるとき
いつもわくわくする。

ついつい後回しになってしまうのが、ロープやビナ、スリングなどの
クライミングギア類の補充品である。

ギア類の補充には、目新しい商品はほとんどなく、値段をつける作業も
ただの流れ作業である。

3日ほどまえに、ロストアローさんから、段ボール2箱分のギアが入荷している。

今日も、後回しにされ、いまだ開封されないままである。

その反面、ウエア類は、優先して開封し、せっせと検品しながら
ぼくの心の中に住む、物欲の神様と戦うことになる。


ぼくは、高校をでて、初めて就職した会社が三峰という
英国紳士のトラディショナルな紳士服の専門店だった。

三峰では、商品の陳列はすべて、ディスプレイという発想で
細部まで、こだわり、完璧に演出しなければならない。

ハンガーラックに掛けてあるジャケットの袖までもきれいに整える。

ハンガーの間隔も揃え、スーツの肩も揃える。
とうぜん、商品のカラーやサイズの順番にも法則があり、その陳列の法則は絶対である。

ネクタイの並べ方にも規則があり、芸術的に並べられている。

商品が陳列された先頭には、かならず、ディスプレイがあり、棚の上やテーブルには
ボディに、スーツを着せたり、カジュアルウエアを演出したりする。

ボディの下にも関連したディスプレイが芸術的に飾られ、スポットライトがあてられている。

お店の顔となるウインドディスプレイは、店長または主任にしか触ることが
許されていない。

ウインドディスプレイは、道行く人の足を止め、お店のメッセージを伝えるために表現する。

ぼくが、はじめて、ウインドディスプレイを任されたのは、3年目の春のことである。

紳士服店のお仕事のほとんどは、布巾やブラシを持って、商品の陳列を整え、ガラスや棚、鏡を磨いて
掃除していた。

お客さまへ対応していないときは、常に掃除、棚拭き、商品のたたみ直し、そしてディスプレイの
勉強に明け暮れていた。

だから、ぼくは、ディスプレイが好きで、徹底的にこだわって表現できれば
気持ちがいい。

そんな気持は、BC穂高店をオープンしてから、しばらく忘れ去られていた。

ディスプレイより、お店の改造に明け暮れる毎日だったからである。

倉庫をお借りして、お店はきれいに整頓できるようになった。
店内の改造工事も、ぼくの意のままに、かなり進み、完成も近い。

そろそろ、ディスプレイにも力を入れていかなければ・・・





4月14日 ()
西穂からご来店されたNさんは、グレゴリーの大型
リュックサックをフィッテング。

今日の西穂は、風が強く、女性お2人のパーティのNさんたちは
強風に耐えながら、独標直下まで行って、飛ばされないように
独標には登らず、その先もあきらめて帰ってこられた。

Nさんは、女性だけど、元気いっぱいで、ときどき、男子に
間違えられるとか?

DEVA70リットルのジュニパーベリーというワインカラー
のリュックが、Nさんにピッタリだった。





4月12日 ()
BC社に、3年越しの倉庫が加わり、お店はアップグレードした。

と思っているのは、ぼくだけか?

お店は、すっきりきれいになった。

おかげで、倉庫は、すごい量の荷物である。

これだけの商品がお店と、ぼくの部屋倉庫に入っていたかと思うと・・・
二度と、倉庫なしの生活は考えられない。






4月11日 ()
白馬からお店に戻ると、LOWAのチベットとTAHOEのどちらの
登山靴にされるかお悩みのお客さまと遭遇した。

お客さまは、ほぼ、TAHOEに決められていた様子だったが
ぼくの理論では、悩んだら、上位のモデルを選べ。

ということで、チベットをおすすめした。

お客さまの足型には、どちらもピッタリフィットだったので
どちらをお選びいただいても、失敗はないことは確認済みである。

「店長と合わなければ、TAHOEにしたけどな・・・」

とお客さま。

チベットをもう一度履きなおし、チベットに決断された。

お客さまは、遠方からご来店されたため、靴のお手入れ方法も
一緒にご説明させていただいた。





4月9日 ()~10日 ()
PIEPS クリニック 白馬栂池

ピープスクリニックには、ACTのメンバーや
弊店から募集したお客さまが、参加された。

ぼくは、2日間、プロカメラマンのようなハイビジョンカメラを
構えて、講習の様子を一部始終、合計6時間を最高画質で記録した。

カメラの性能は、おそらく申し分ない。映像もきれいで、操作も簡単である。

カメラのレンズは、ワイドコンバージョンレンズを追加しているため
広範囲に撮影が可能である。

撮影には、失敗のないように、フルオートモードを使った。

下の写真は、ハイビジョン映像から切り取った画像である。


ピープスクリニックは、各社全種類のビーコンを
すべて公平に目の前でテストして見せた。

ACTを含め、我々プロショップのスタッフや山岳ガイド連中が
見守る中、ピープスを贔屓したテストは簡単に見破られてしまうだろう。

しかし、ピープス社のエンジニアたちは、我々に、ビーコンの性能差を
納得いくように、テストして説明してくれた。

テスト結果からいくと、オルトボックス社のS1には重大な欠陥がある
ことが証明され、ピープスDSPが、世界的にナンバーワン
である証拠を見せてくれた。

マムートパルスバリーボックスは、ファームウエアをV3.0に
アップデートするだけで、受信性能が約30%ほどアップする
ことも、証明された。

また、アイプローブを使用することで、捜索時間をより短縮できることも
証明された。

なにより、彼らPIEPS社の人たちが、雪崩に埋まった人を助けることだけに
フォーカスしてビーコンを作り続けているかが、よくわかった。











4月8日 ()
講習会などの記録撮影や、登山教室ビデオなどを制作するための
業務用ハイビジョンカメラが届いた。

SBCテレビにお勤めのKさんから、映像関係の機器を専門に扱う会社さんを
ご紹介いただき、機器の選択もいろいろアドバイスしていただいた。

ぼくは、映像関連の仕事に就いたことはないまったくの素人なため
プロのアドバイスは、頼りになる。

これから、BCスタジオ事業部を作る予定で、スタッフも募集する。

基地は、ショップの2Fに置く予定で、デザイン部と共同で使用する。

さっそく、明日のピープスクリニックにカメラを持ち込んで撮影させて
いただく予定だ。

撮影くらいは、ぼくにもできるとして・・・

問題は、編集をどうするか?





4月7日 ()
きのう、BCデザイン部。

名付けて 「Backcountry D (バックカントリー・ディ)」

の社用車が納車された。

さっそく、定休日ということもあり、試運転のため、
オーナーのユカちゃんと子供たちもつれて、ショートドライブにでかけた。

デザイン部が所有することになった新車のアルファード号は、
エンジンも振動も静かで、7シートの後部座席は、ファーストクラス。

18個のスピーカーからは、ここちよいサラウンドが心に響く。

そして、走りも滑らかで、ハイエース号にはない、ゴージャス感がいい。

文句のつけどころは全く無い素晴らしい車である。



あらためて・・・言うなら・・・この鍵はデザインが相変わらずダサイ。

30年前のラジオのような、素材で、ボタンも、安っぽい。

しかも、電池交換するときは、パッキーンと本体をあけると
なかから、基盤が飛び出してきた。

なんとかなりませんか?トヨタさん。

アップル化できませんかね?iPhoneのように動くナビとか・・・
なんで、タッチパネルの中に、+-ボタンをつくるかな?






4月5日 ()
今日は、一日、お店の大掃除。

実は、4月1日に、BC穂高は、3周年を迎えた。

この3年間は、毎日のように、お店の工事に明け暮れた。

そして、大詰めとなっている玄関工事も、着工からもう半年もすぎ
まだ、完成していない。

3年越しの倉庫をみつけ、お店が本来の姿にすっきり整理整頓され
すっきり、きれいになった。

ぼくは、今になって気が付いたことがある。

バックカントリー穂高・山の店は、今までの3年間は
準備中で、仮オープンしていただけだったのだ。

お店には、まだ、メイン看板がとりつけられていないのも
そのためなのかもしれない。

3年間、ありとあらゆる店内を改造工事を繰り返した。

しかし、一つのスパンが出来上がると、つぎの工事計画が
もちあがり、きりがなかった。

今でも、実は、壮大な改造計画もちあがろうとしている。

・・・師匠には、まだ、だまっておこう。





4月4日 ()
あさから、お客さまが途切れず、狭い店内を走り回った。

しかし、お店がすっきりしたせいか、お店に障害物がなくなり
スムーズに移動できるようになった。

夕方、スキーブーツのフィッテングに来られたお客さまは
最近、フリーベンチャーという、むかし、ロシニョールでフリートレック
と呼ばれていたショート山スキーを手に入れられたそうである。

お客さまは、アルペンブーツしかお持ちでなく、フリーベンチャー用に
山スキーブーツを見に来られた。

山スキーブーツをはじめて手に持たれたお客さまの第一声は

「かる~。」

その軽量さに驚かれているご様子である。

そして、ガルモントのブーツをためし履きされた。足を入れた瞬間・・・

「軽いし、楽~。」






4月3日 ()
この時期になり、山岳スキーのブーツやビンディングを
お求めになられるお客さまが、立て続けに来店された。

いま、シーズンはずれで、旧モデル品を値下げして販売させていただいている。

巷で品薄のディアミールのフリーライド プラスもまだ在庫が少々残っている。

今日は、ビンディングを2台、お客さまの目の前で取り付ける作業をした。

ビンディングの取り付け作業には、腕の力をかなり使うことになる。
お客さまが目の前で、お待ちのときは、さらに、軽くネジを締めているように
見せて、かっこつける分、余計に力を使ってしまう。もう腕がパンパン。






4月2日 ()
また、商品の入れ替えの時期が来た。

毎日のように、大きな段ボール箱が何個も入荷し
検品、陳列作業に追われる毎日が来る。

今季は、念願の倉庫を手に入れた。

だから、お店に段ボール箱や、ビニールに入った商品が散乱する
ことなく、入れ替え作業ができるのがすごい。






4月1日 ()
念願の倉庫を大家さんからお借りした。

その倉庫は、お店から車で10分ほど離れた場所にあり
けして、近いとは言えない距離である。

しかし、弊店には最重要課題として、オープン当初から
倉庫を探していた。

お店には、倉庫を確保するスペースがなく什器の隙間や、棚の下など
詰め込めるだけ詰め込んでいた。

しかし、商品は溢れ、ぼくのおへやまで倉庫になっていた。

今日は、あさから、ぼくの部屋を埋め尽くしたの商品段ボールを
すべて、倉庫に運んだ。

じつに、軽トラック5配分の荷物とお店から、什器などを運び入れた。

倉庫の大きさは、乗用車がゆうに5台は入る大きさである。

とりあえず、すべての商品を倉庫に移動して、春夏物に入れ替える
準備を整えて、お店に投入していこうと思う。