登山靴と山岳テント専門店 バックカントリー穂高


9.2016


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9月27日(火)




BC穂高登山教室の特別企画

サバイバル ロープワークと岩場講習を開催した。

午前中は大町の人工壁で基本的なクライミングのロープワーク

午後は、佛崎の岩場で本格的なバリエーションを想定した
サバイバル訓練を実施。

なかなか、実になる楽しい訓練でした。













9月26日(月)




『外反母趾で足が痛い。』



というお客様の中には、今まで、外反母趾を意識するがゆえに
大きめの靴を選んで履いているという方が多いように思う。

大きいサイズで、靴の中で足が動いてしまい、さらに外反母趾の
骨の出っ張りを痛めてしまう。

という場合がある。

今日のご来店されたお客さまも、右足の外反母趾でお悩みもようである。

こればかりは、登山靴を販売しているBC穂高は医療関係の職業ではないため
あくまで、快適に歩ける登山靴はどれなのか?

ということを追及してフィッティングさせていただいているだけである。

ぼくの経験は、実際に今まで何千人という方の足を見て、登山靴のフィッティングを
通じて得た経験と実績データからのチョイスしかない。

外反母趾と言っても、いろんな症状の方がいらっしゃるかもしれない。

その中で、登山を楽しまれ、BC穂高で登山靴を購入された方は
ほんのひと握りかもしれない。

ぼくの経験では、このモデルをこう合わせると、快適に歩ける
方が多い。という事例をもとにフィッティングさせていただいている。

今日、フィッティングさせていただいたお客さまは、実際に山で履いて
どうなのか?

見守って行きたいと思う。



9月25日(日)




なぜ?

〇〇社のヌバックは輝かないのか?
〇〇社のヌバックは、履きこむと履き心地が悪くなるのか?
〇〇社のヌバックは、WAXを塗るとヘナヘナするのか?

もちろん、牛革(肌)が違うのです。

最近、スーパーの牛肉売り場で、アメリカ産の
ステーキ肉が巨大なサイズで1枚400円ほどで
売られています。

不思議です。

アメリカ産の牛革は安く流通しているのですが
きめが粗くWAXを塗ったとき、仕上がりが違います。

いくつかのブランドのヌバックはアメリカ産の牛革です。

LOWAのヌバックレザーは100%ヨーロッパ生産の
きめの細かい牛革を使用しています。

LOWAの革の品質は、ぼくがLOWAの登山靴と出会った
20年前から全く変わっていません。

LOWA社のこだわりは、品質、フィット、快適
そして、素材から加工、製造まで一貫して
ヨーロッパで生産していることです。

昔から今も、オールヨーロッパを継続しています。


『道具に命を吹き込むと輝きます。』

BC穂高の店内には、輝く製品のみ
店頭に並んでいます。



アライテント
LOWA
hanwag
グレゴリー
グリベル
ナンガ
FITS

すべてのブランドの特徴は、BC穂高の店内に馴染むか
馴染まないか?

これは、ぼくの感覚なのですが、ここに来られる
お客さまは、その感覚がわかる人なのだと思います。

違和感を感じる製品は、

そのブランドのロゴであったり、
ブランドを扱う会社やスタッフの考えであったり
そのブランドの思想から伝わってきます。

すべてのモノや道具は、話しかけてきます。

WAX加工の作業中は、靴とお話をしながら
作業をしています。

その姿は、だれにも見せられません。



WAX加工 LOWA
ヨーロッパ産の牛革だけを使ったLOWAのヌバックレザーはきめが細かく美しい








9月24日(土)




7年ほどまえに購入されたシリオの611というヌバックレザーの
登山靴のトラブルについて

数年前に画像(3)の部分の金具が革がもげてしまい、メーカーに補修を依頼

された。

そして、今度は、画像(1)と(2)の部分が同じような症状で今日お預かりした。

同じ靴で3カ所が同じような症状で革がちぎれている。

これは、レザーに問題があるか?製造上の何か工程で問題があるのかもしれない。

今日のところはお預かりして、メーカーさんへ修理依頼に出す予定。

でも、こういうのは珍しいな。



シリオ SIRIO トラブル








9月23日(金)




『足が痛い登山靴』


登山靴のフィッティングのためにご来店されるお客様の
多くは、今まで足が痛い登山靴で登山をされていた方が多い。

今日のお客さまも写真の登山靴で足が痛い思いをされていた。

茶色い靴はICIのAKUの登山靴。

この靴は、下りにつま先が痛くなる。ということで
その痛さは、普通に歩けないレベルだという。

原因は、足に合っていないことと、この靴の構造上の欠点?
ベロの構造にある。


MIRAGEとプリントされたスカルパは、登りで踵が痛く
下りでつま先が痛い。

残念なことに、登りも下りも痛さに耐える登山をされてこられた。

この靴は、足が痛いご相談の多いモデルなので、いまさらではあるが
問題は、この靴の用途とお客様の登山スタイルの不一致が極論である。

どちらも、イタリアの靴で使う用途と足型に合えばいい靴なんだけど
なかなか快適に歩ける人は少ないようだ。












9月22日(木)
















9月21日(水)



WAX加工でお預かりしている登山靴は現在7足
今日も2件ご依頼をいただいたため、合計9足。

この5足は、ほぼ完成で、一晩寝かせて、あす完成前の
ブラッシングと仕上げクリーム、防水処理をしてさらに
寝かせてブラッシングで完成する。

次の加工も1回目の工程から、繰り返し完成まで。

 

最近、WAX加工のご依頼が途切れないのでこの棚には
いつも靴が乗っている。












9月19日(月)



連休2日目で、14人のお客さまの登山靴のフィッティングを
したことになる。

1予約で2名様だったり、飛び込みで合間の時間にフィッティングしたり
普通の週末ではあまりない人数である。

どうして、BC穂高では、1日3回 3名様を基準にフィッティングを
させていただいているかというと、ぼくの手が持たないからである。

登山靴のフィッティングをするとき、新品の革の登山靴を
試し履きいただくとき、ぼくが靴ひもをしばる。

一度のフィッティングで10回くらいは靴ひもを縛りなおす。

指の力、手首の力、腕の力をフルで使うため、連続でフィティングを
していると、握力が低下して、腕の力が入らなくなってくる。

手首は腱鞘炎のように痛くなり、それでも靴ひもを縛り続けなければ
ならないのである。

3日で14人の靴ひもを左右合わせて10回×2左右×14人
=280回靴ひもを力いっぱい縛ったことになる。

 

 

右手小指には豆ができて手首は腱鞘炎のような痛みがある。



3日間でぼくの腕は限界を超えてしまった。

右腕の手首をひねったり曲げると激痛が走る。



あやや。















9月18日(日)



今日も登山靴のフィッテイングフル稼働だった。











9月17日(土)


今日から3連休

登山靴のフィッティングのご予約がフルで入っているため
3日間フル稼働である。














9月16日(金)



今日は、娘のあゆみの7才のお誕生日。

彼女は、おもちゃやいろんなモノを使って物語りを
創る天才なので、俳優になるおもちゃをプレゼントした。

 


Happy Birthday Dear あゆみちゃん Happy Birthday To You. 













9月15日(木)



のんびり事務仕事をかたずけた。




9月14日(水)



夏山シーズンは、登山帰りに立ち寄られる人が増える。

あいにくBC穂高は、ぶらっとご来店いただいたお客さま用の
スペースは確保していないため、店内にはお入りいただくことは
できないのである。

数年前は、そのためのスペースもわざわざ、小物類の商品も並べて
作っていたけど、やはりフィッテイングやご相談に来られたお客さまの
ためのフィッティングスペースをできるだけ確保したいのでフリースペースを
縮小した。

いまは、玄関を入ってすぐに柵がありロープが張っているため
玄関ドアから2mのスペースしか入れないようなっている。

これも、ご予約のお客さまと、以前購入されたお客さまが
調整にこられたり、ご相談にこられたときのスペースが必要なためである。


なので、登山帰りに『近くに来られたから・・・』『時間があるから・・・』
という目的でご来店されても、なにも対応ができないのでもうしわけない。












9月12日(月)



先週まで夏だった季節はもう秋に変わった。

ぼくは、夜お部屋で寝るとき、換気のため必ず窓を開けて
寝ます。

夏はもちろんのこと、できれば真冬も少し窓を開けて寝たいけど
家族が迷惑をするため冬は窓を閉めている。

夏は、エアコンをかけている時以外は、全開になるのですが
数日前から、50cmになり30cmになり昨夜は5cmになった。

昼も秋の陽気になったので今週から長袖のシャツで出社している。

山は、もう紅葉が始まっていて来週あたりから北アルプスの涸沢は
見頃になってくるだろう。

紅葉が終われば、すぐに雪の世界がやって来る。

街中はまだこれから秋真っ盛り。

ぼくは、秋が好きだ。




9/7の槍ヶ岳ゴールデンツアーより(表銀座コース)








9月11日(日)



最近、FBでお友だちになったHMさんが北アルプスデビューのために
燕岳を登りに来られた。

登山はあしたからで、今日は次のテントデビューのための
テントと大型パックのフィッティングのためにBC穂高に
ご予約でご来店。

テントは、アライテントのトレックライズ2を選択された。

そして、テント講習のはじまり。

BC穂高でのテント講習は、今年から有料5800円だけど
予備の張り綱、細引き、ストレッチコード、アルミのスティックペグなど
標準では付属していないけど、あったほうが良い小物をおまけに付けている。

講習時間は、約2時間。はじめてテントを設営される方には
最新の山岳テントの軽さや扱いやすさは驚きのようである。

HMさんが苦労されていたのは、インクノットや8の字結びの
ロープワークである。

テントに設営にロープワークは欠かせない。

張り綱の結び方ひとつで、そのテントの耐久性能が変わるからだ。

テントは強風に弱い。山岳テントは軽量化の分、ポールにしても
テント生地にしても最軽量なため使い方が悪いと破損することもある。

山岳テントの性能や耐久性を発揮するためには、設営の基本が重要なのだ。












9月10日(土)





登山靴の底が剥がれたという登山前の男性がご来店された。

今日から常念岳に登られるという今の時刻は午前10時すぎ・・・

ちょい遅い出発ではある。

今から登山靴を購入して登山口に向かってもお昼前後。

常念小屋までの道のりは約5時間。夕方の5時を過ぎる山小屋到着は
北アルプスに限らず、山小屋さんではマナー違反とされている。

登山靴のフィッティング後、登山口に向かうお客さんに
常念小屋に前もって電話で、到着時刻の連絡をしておくように
アドバイスしておいた。




9月9日(金)



8月のお盆も過ぎ、登山教室の大イベントも大成功して
帰ってきたぼくに残されたお仕事は・・・

お盆前からお預かりしていた登山靴のWAX加工の仕上げの
お仕事だった。

WAX加工の作業は、ぼくの気持ちが落ち着いた午前中に
じっくり作業をすすめることにしている。

どうしても、何か予定が入っていたり途中で加工を中断するような
ことがあると、仕上がりにムラができてしまうのだ。

なので、お盆の毎日フィッティングの時期や登山教室に
集中しているときは、WAX加工に手を付けることができない。

今日は、昨日の槍ヶ岳から帰還して、午前中は何も予定が
無かったので、3足のヌバックレザーの登山靴に仕上げの
加工をすすめた。

あした完成する。
















9月6日(火) ~ 8日(木)



Back-Country穂高 登山隊

『槍ヶ岳ゴールデンツアー2016』

1日目 中房登山口~合戦小屋~燕山荘~燕岳山頂

2日目 燕山荘~スターライトトレッキング~サンライズトレッキング~ヒュッテ大槍

3日目 ヒュッテ大槍~槍ヶ岳肩~槍ヶ岳山頂~槍沢~上高地


台風13号と寒冷前線が南岸をつぎつぎに通過する中、山はギリギリ
悪天候にならず、悩ましいお天気ではあったが、槍の穂先までもってくれ

全員無事登頂して下山した。

帰りは、ずぶ濡れになりながら、徳澤園でおいしいカレーもたべて
上高地から2台のタクシーをチャーターして穂高駅まで楽ちんに帰ってきた。











9月4日(日)





4年愛用されているLOWA TAHOEのソール交換が必要に
なったため、ソール交換に出す靴を持って静岡からご来店された。

ソール交換に出すと3~4週間は手元に登山靴が無くなるため
もう一足、新しい登山靴を新調されるのも目的。

愛用されているTAHOEは、サイズが少し大きく
ブカブカする。

インソールで何とか調整している状態だった。

それでも、足が痛くなることはなく、快適に歩けているようだ。

そこで、新しいTAHOEは、ぴったりのサイズでフィッティング。















9月3日(土)



昨年の涸沢バカンス登山教室に参加されたシムさんが
ご来店された。

シムさんは、登山教室基礎講座でロープワーク講習の受講を
目的にご入会されるという。

しかし、今決まっている登山教室の日程では、シムさんの目的は
達成できないようである。

ご事情をお聞きすると、シムさんは、10月1日~2日に実施される
ある山岳ガイドさんのガイド登山に参加されるため参加を申し込んだところ

西穂高岳を登るためには、最低限のロープワークができないと参加できない。

とのこと、参加条件として、どこかでロープワークの講習を受けて
西穂高岳登山の時に困らないようにしてください。

と言われたそうだ。


しかし、つぎのロープワーク講習は、10月1日までには
計画が無い。

ならば仕方がない。

9月の平日に特別講習会を開催することに決めた。

開催日は、9月27日火曜日に決定。

登山教室基礎講座での内容より、もっと実践的な内容にしたいため
登山教室基礎講座とは、別の講習にすることにした。

実際の岩場で、いかに安全確保ができるかがテーマである。

ただ、今回は、ガイド登山ということで、ロープをコントロールするのは
ガイドさんがやってくれるため、その中で、どう安全に動くか。

ということがテーマである。

たとえば、ロープを付けて歩くとき、セルフビレーをどうとるか、
スリングやカラビナ、インクノットやエイトノットなど

ロープ周りの道具類も自分で確実に扱うことができるように
ならなければならない。

これは、登山教室基礎講座を受けられた方の次のステップとなる
講習なのかもしれない。

ということで、登山教室基礎講座で、ロープワーク講習と岩場講習を受講済みの方
なら、当日ご参加できるようにしようと思う。

ただ、一般募集ではないため、登山教室へ参加されている方だけに
ご案内させていただくことにした。


◇◇◇ 特別登山教室企画 ◇◇◇

9月27日 8:00 BC穂高集合
参加費 6500円

講習時間 9:30~15:00
持ち物 一般登山の道具+エマージェンシーセット一式
ビレーのためのグローブ、水とお弁当

岩場は、まだ決めていないけど、できれば、長野の物見岩(ものみいわ)かな?

参加条件は、登山教室基礎講座③④を修了された方のみ

申し込みは、メールまたはFBメッセージで。















9月2日(金)



『 登山靴のソール交換時期? 』



登山靴のソール交換のタイミングは難しいもので
自分の登山靴のソールがそろそろ交換時なのか?

まだ大丈夫なのか?

使ってきた登山靴のソールを見てもミゾはまだあるし???

登山靴のソールろいうものは、ソール全体が均等に減っていくことは
まれで、歩き方や歩く山の環境によってもソールの減り具合が変わる。

北アルプスの槍や穂高の岩稜帯を頻繁に歩くと、つま先が極端に減ってしまう。

穂高などの岩はやすりのような岩が多く、極端にソールのラバーの減りが早い。

同じ北アルプスでも、裏銀座を歩くと、岩場というより砂の山道を歩く
ことが多く土踏まずより前面が比較的均等に減ってくる。

アプローチなどで、アスファルトの平を歩くと踵が早く減る。

だから、靴の状態を見れば、持ち主がどんな登山をされているか
歩く癖もわかることがある。

ソール交換時期は、同じモデルの新品の新しいソールと見比べると
どのあたりが減っているのかわかりやすい。

ソール交換が必要か?心配になったら、購入されたお店に持ち込んで
店員さんに見せるか、棚に並んでいる新品の登山靴のソールと見比べてみては?















9月1日(木)



『もうすぐ10年・・・』



BC穂高の母体となる株式会社バックカントリーは
9月が決算月である。

今年の決算が第10期。会社設立は1月、BC穂高オープンは4月なので
BC穂高としては、あと半年でまる10年となる。

ディズニーのように10周年セレモニーなどは考えていないけど
まあ、10年て速いなぁ。と思う。

次の10年の目標はもう決まっている。






JR穂高駅前 Back-Country穂高








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